家を建てるのにかかる費用の内訳とは?
家を建てるには、建物本体の工事費以外に、付帯工事費や諸費用がかかります。土地がない場合は、これらの費用に加えて土地の購入費用も必要です。
詳しくは、「家を建てる費用の主な内訳は?」をご覧ください。
土地の有無による建築費用の平均額
2019年度の調査によると、注文住宅の建築費用は、土地の購入がなかった場合(建物のみ)の全国平均が約3,454万円、土地もあわせて購入した場合の全国平均が約4,257万円です。特に首都圏は地価が高いため、地方より総額が高くなる傾向があります。
詳しくは、「家を建てる費用は、土地なしと土地ありでどれくらい差があるの?」をご覧ください。
土地探しを成功させるためのポイント
土地探しでは、次の3つのポイントを必ず確認しましょう。
・土地の形状:家の建てやすさに関わります。
・日当たりのよさ:快適な暮らしに欠かせません。
・地盤の状況:安全性のために最も重要です。
詳しくは、「土地なしの場合、土地選びのポイントは?」をご覧ください。

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マイホーム購入で気になるのが値段です。今回は、家を建てるときにかかる費用の目安について、土地なしと土地ありの場合を比較しながら紹介します。

家を建てる時の費用

家を建てるときの費用の主な内訳は、大きく分けると以下の4つになります。

内訳

  • 本体工事費
  • 別途工事費
  • 諸費用
  • 土地代

本体工事費は、その名のとおり、家本体を建てるための費用のことです。基礎や土台作りにかかる費用、さらに内装・外装・キッチン・浴室・トイレなどの設備を作るためにかかる建築費や人件費などが含まれます。

 

別途工事費は排水工事や屋外の電気工事など、生活に必要な設備を整えるための工事費用で、諸費用は住宅ローンの手続きにかかる費用や保険料などの負担金です。

 

土地を持っていない場合は、上記の金額にプラスして土地の購入代金が費用に上乗せされるため、土地を購入したうえで家を建てる場合は、あらかじめ土地を持っているケースよりも費用が高くなることがほとんどです。

 

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家を建てるとき費用の違い

家を建てる費用は、土地ありと土地なしの場合では大きく異なります。

 

住宅金融支援機構が公表した2019年度の「フラット35利用者調査」の調査結果によると、土地なしで注文住宅の建物のみに必要な資金の全国平均は3,454万円、土地付きの注文住宅に必要な資金は4,257万円となっています。

 

また、土地と建物がセットになった建売住宅の場合は、必要な資金の全国平均は3,494万円となっており、注文住宅の建物代と同じ相場となっています。

 

特に首都圏は、建築費の上昇と地価の高騰により、地方よりも土地付きの値段が平均で700万円近く高い傾向があります。

 

土地を購入するときは頭金が必要になり、さらに仲介手数料・登記費用・印紙代・固定資産税などの費用も発生します。土地購入にかかる費用については、土地選びの段階から相場などを調べたうえで検討するようにしましょう。

住宅ローンの返済負担を抑えるためには、頭金を用意しておくことが大切です。

 

前述した住宅金融支援機構が公表している2019年度の「フラット35利用者調査」によると、土地なしと土地ありの場合の頭金の平均額は、以下となります。

注文住宅…621.9万円

土地付き注文住宅…443.2万円

建売住宅…282.4万円

住宅価格に対する頭金の支払比率は、平均で10~20%程度といわれています。そのため、土地なしで土地を購入する必要がある場合は、頭金もある程度まとまった金額を用意する必要があるでしょう。

 

たとえば、3,000万円の住宅の購入を検討している場合は、20%の600万円を準備するのが目安となります。

土地

土地なしで家を建てる場合は、まずは土地探しをしなければなりません。一戸建てを建てるための土地選びのポイントは、以下の3つです。

ポイント

  • 土地の形状
  • 日当たりのよさ
  • 地盤の状況

正方形や長方形の土地は家が建てやすいといわれていますが、なかなか土地が見つからない場合は建築会社の人に一緒に立ち会ってもらいながら土地を探すという方法があります。

 

建築面積の上限を示す「建ぺい率」や、延床面積の上限となる「容積率」なども確認し、土地探しをするようにしましょう。

 

また、家を建てた場合の日当たりのよさも、周辺環境などを確認しながらチェックすることが大切です。南東の角地は日当たりのよさから割高になる傾向がありますが、北側でも建物の設計によっては日当たりを確保することができます。

 

土地探しで最も重要なのが、地盤の状況です。近年は災害が多く発生しているため、過去にその地域で液状化や水害などの被害がなかったか、ハザードマップや役所の資料などを取り寄せて調べてみるといいでしょう。実際に足を運んで確認することも大切です。

 

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家を建てる費用

土地なしの場合で費用を抑えたい人は、土地の購入代金がかかることをふまえると、費用が膨らまないように工夫することが大切です。

 

土地を購入する際は、不動産会社やハウスメーカーが所有する土地を直接購入すれば、仲介手数料がかからないケースなどもあります。

 

間取りはシンプルにし、使用する資材や導入する設備なども優先順位を決めたうえで選ぶなど、住まいに求める条件をあらかじめ整理するようにしましょう。

 

また、頭金を準備して住宅ローンの負担を減らしたり、毎月の返済額は住宅ローン以外に貯金ができるようなゆとりある返済を意識しましょう。

家を建てる

家を建てる費用は、土地なしと土地ありの場合では必要な費用が異なります。

 

建売住宅は比較的お得に購入ができますが、地域の土地相場などを調べて事前に情報を収集し、後悔しない住宅購入をすることが大切です。

 

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Q.1:家を建てるには、建物以外にどんな費用がかかりますか?

A.1:家づくりにかかる費用は、主に「建物本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」の3種類です。土地がない場合は、これらに「土地購入費用」が加わります。付帯工事費は給排水や電気などの工事費、諸費用は住宅ローンの手続き費用や税金などです。

Q.2:土地ありと土地なしでは、家を建てる総費用はどれくらい変わりますか?

A.2:2019年度の調査によると、注文住宅の場合、土地の購入がなかった方の建築費用の全国平均は約3,454万円、土地も購入した方の総額の全国平均は約4,257万円です。土地の価格はエリアによって大きく異なるため、あくまで目安として参考にしてください。

Q.3:頭金はいくらくらい準備すればよいですか?

A.3:一般的に、頭金は物件価格の1~2割が目安とされています。たとえば3,000万円の住宅なら、300万~600万円です。ちなみに2019年度の調査では、注文住宅(土地購入なし)の平均頭金額は約622万円、土地付き注文住宅では約443万円でした。

Q.4:これから土地を探すのですが、どのような点に気を付ければよいですか?

A.4:土地選びでは、「土地の形状」「日当たりのよさ」「地盤の状況」の3点が重要です。正方形や長方形の土地は効率的に家を建てられます。日当たりは、周辺の建物の状況もあわせて確認しましょう。また、災害リスクを避けるために、ハザードマップなどで地盤の安全性を必ず確認することが大切です。

Q.5:土地を探す際に知っておくべき専門用語はありますか?

A.5:敷地に建てられる建物の大きさを定めた「建ぺい率」と「容積率」は、知っておきたい用語です。建ぺい率は「敷地面積に対する建築面積の割合」、容積率は「敷地面積に対する延床面積の割合」のことです。土地探しの際に不動産会社に確認しましょう。

Q.6:土地を買って家を建てる場合、費用を抑えるコツはありますか?

A.6:費用を抑えるには、建物の形をシンプルにしたり、内装や設備のグレードに優先順位をつけたりする方法があります。土地購入時に仲介手数料のかからない物件を探すのもよいでしょう。何よりも、無理のない資金計画を立てることが重要です。

更新日: / 公開日:2021.06.02