延床面積40坪は平均より広く、大人4人でも快適な広さ
延床面積40坪(約132.4平米)は、国の基準によると大人4〜6人程度が快適に暮らせる広さです。一般的な注文住宅の平均(約37坪)よりやや広く、4LDK~5LDKの間取りが中心となります。
詳しくは、「延床面積40坪…家の広さはどのくらい?」をご覧ください。
施工費用は坪単価で変動、総額2,000万円からが目安
施工費用は依頼先によって大きく変わります。坪単価40万円のローコスト住宅なら総額2,000万円、坪単価60万円の工務店なら3,000万円、坪単価80万円の大手ハウスメーカーなら4,000万円程度が目安です。
詳しくは、「延床面積40坪の注文住宅を建てる際の施工費用」をご覧ください。
間取りの失敗を防ぐには生活動線と空調効率が重要
間取りを考える際は、家事効率を意識して水回りを近づけるなど生活動線に配慮しましょう。また、広い空間や吹き抜けは冷暖房の効率が悪くなりがちなので、シーリングファンを設置するなどの対策が大切です。
詳しくは、「失敗事例から学ぶ! 延床面積40坪の間取りを考える際の注意点」をご覧ください。

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注文住宅では、希望の間取りを実現しやすい点が魅力です。しかし、いざプランを考え始めると悩んでしまうという人もいるでしょう。

 

この記事では、延床面積40坪の家づくりをテーマに、間取りのポイントや例、費用の目安、おすすめの設備や注意点などを紹介します。

 

「40坪の家」といっても、40坪が土地、建坪、延床面積のどれを指すかによって住まいの広さは異なります。

 

ここでは、建物の各階の床面積を合計した面積、つまり「延床面積」が40坪の家について、広さのイメージを紹介します。

 

 

まずは、延床面積40坪の広さが具体的にどのくらいなのか、一般的な一戸建てとして狭いのか広いのかについて見ていきましょう。

延床面積40坪とは

  • 40坪は約132.4平米、約80畳
  • 4LDK~5LDKを中心に、6LDKも可能な広さ
  • 平均的な一戸建てよりやや広め

1坪は約3.31平米、畳に換算すると約2畳になるため、40坪は約132.4平米、約80畳の広さとなります。

 

「2022年度 フラット35利用者調査」によると、注文住宅の平均的な延床面積は約37坪です。したがって、延床面積40坪の一戸建ては、平均よりやや広い家といえます。

 

参考:住宅金融支援機構「2022年度 フラット35利用者調査

 

40坪という広さに適した家族の人数は、どのくらいなのでしょうか。国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」では、住まいの面積について、世帯人数ごとの目安が設定されています。

 

健康で文化的な生活を送るために必要な面積を「最低居住面積水準」、多様なライフスタイルを想定した場合に必要な面積を「誘導居住面積水準」としています。

 

さらに、誘導居住面積水準は、都市部での共同住宅での生活を想定した「都市居住型」と、郊外や地方などでの一戸建て生活を想定した「一般型」に分かれています。

 

世帯人数別の目安面積(平米)一覧表

世帯人数

単身

2人

3人

4人

最低居住面積水準

25

30

40

【35】

50

【45】

誘導居住面積水準

都市居住型

40

55

75

【65】

95

【85】

一般型

55

75

100

【87.5】

125

【112.5】

世帯人数

5人

6人

7人

8人

最低居住面積水準

60

【55】

70

【65】

80

【75】

90

【85】

誘導居住面積水準

都市居住型

115

【105】

135

【125】

155

【145】

175

【165】

一般型

150

【137.5】

175

【162.5】

200

【187.5】

225

【212.5】

【 】は3~5歳児が1人いる場合

 

上記の表に当てはめると、40坪(≒約132平米)の場合の世帯人数は、多様なライフスタイルを想定すると大人4~6人程度に向いた広さということになります。

 

子どもが小さいうちは、より余裕を持って生活できる広さといえるでしょう。

 

出典:国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準

 

延床面積は、土地の広さと深く関係しています。ここでは、延床面積40坪の家を建てるのに必要な土地の広さについて見ていきましょう。

 

土地と延床面積の関係を知るには、「建ぺい率」と「容積率」という建築法規を理解する必要があります。

 

 

建ぺい率とは、敷地面積(土地)に対する建築面積(建坪)の割合のことです。一戸建ての多い地域では、一部の例外を除き30~60%に定められています。

 

一方、容積率とは、敷地面積に対する延床面積の割合です。一戸建てが多い地域では、一般的に50~300%に定められています。

 

ここでは、一戸建ての多い地域でよく見られる「建ぺい率50%、容積率100%」というケースを想定し、建物階数ごとに必要な敷地面積を見ていきます。

 

【延床面積40坪に必要な敷地面積(建ぺい率50%、容積率100%)】

階数

延床面積の内訳

敷地面積

1階建て(平屋)

1階40坪

80坪

2階建て

1階25坪+2階15坪

50坪

3階建て

1階20坪+2階10坪+3階10坪

40坪

つまり、延床面積が同じ場合、一般的には階数が増えるほど必要な敷地面積は小さくなる傾向にあります。

 

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一口に延床面積40坪の家といっても、平屋や2階建て、3階建てなど、住宅の階数により間取りの考え方は変わってきます。

 

ここからは、延床面積40坪の注文住宅における間取りのポイントを階数別に見ていきましょう。

 

延床面積40坪という比較的広い平屋を建てる場合、開口部から遠くなりやすい家の中央部分の採光や通風を確保する工夫が必要です。

 

たとえば、平屋は長方形以外にもL字形やコの字形、ロの字形などのタイプがあり、形状によっては中庭やテラスのある間取りも実現できます。

 

こうした形状を選べば、中央部分の採光や通風のデメリットが出にくくなるのです。

 

どのような形状にするにしても、日中の日当たりがいい南側にLDKや玄関などの明るさを確保したい空間を設置することで、快適な空間となるでしょう。

 

一方、日当たりの悪い北側には、寝室や書斎のようなプライベートな部屋を設置するというのが基本的な考え方となります。

 

L字形の平屋とは コの字形の平屋とは ロの字形の平屋とは 平屋住宅の住宅カタログを探す

 

延床面積40坪で2階建ての住宅を建てる場合、20畳以上の広いリビングスペースを確保しながら、居室数の多い間取りを設計することもできます。

 

たとえば上の間取り図のように、LDK付近にワークルームを設置し、子どもの勉強部屋にしたり、家事室にしたりすることで、リビングから近い場所でさまざまな作業が可能になります。

 

また、2階に居室を多く設置しておくと、趣味の部屋や子ども部屋、収納部屋など、ライフステージに合わせて活用しやすい間取りとなるでしょう。

 

延床面積40坪で3階建ての住宅を建てる場合、居室やリビングなどは平屋や2階建て住宅に比べてコンパクトになりやすいですが、工夫次第で快適な間取りを実現できます。

 

上の間取り図のように、ファミリークローゼットやパントリーなど機能的な収納スペースを充実させれば、各居室に十分な広さを確保できるでしょう。

 

また、ここでは採用されていませんが、1階にビルトインガレージを設けると、限られた土地面積でも駐車スペースを確保できます。

 

3階建ての住宅では、上下階移動をできるだけ少なくする生活動線を意識することで、快適かつスペースを最大限活用できる間取りに近づけられるでしょう。

 

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延床面積40坪の新築一戸建てを建てる際の施工費用は、ハウスメーカーなどが提示する坪単価からおおよその目安を算出できます。

 

ただし、坪単価は本体工事費のみの価格です。塀や駐車場などの外構工事費と、手続きなどにかかる諸費用を足して、トータルで考える必要があります

 

以下は、坪単価ごとの建築費用の目安です。

 

坪単価40万円

(ローコスト住宅)

坪単価60万円

(工務店など)

坪単価80万円

(大手ハウスメーカーなど)

本体工事費

1,600万円

2,400万円

3,200万円

外構工事費と諸費用

400万円

600万円

800万円

総額の建築費用

2,000万円

3,000万円

4,000万円

ローコスト住宅の坪単価は30万~50万円程度です。仮に坪単価を40万円としたとき、本体工事費の目安は1,600万円となります。

 

外構工事費と諸費用は、全体費用の25%程度が相場です。計算すると400万円程度になるため、建築費用は総額で2,000万円程度となります。

 

地域密着型の工務店の坪単価は50万~60万円程度が相場です。坪単価を60万円としたとき、建築費用の総額は3,000万円程度となります。

 

高価格帯の住宅が得意な大手ハウスメーカーなどの坪単価は、70万~90万円が相場です。坪単価を80万円としたときの建築費用の総額は4,000万円程度となります。

 

ただし、坪単価の定義は会社によって異なり、外構工事費や諸費用には差があります。上記はあくまで参考としてご覧ください。

 

たとえば、外観の形状を複雑にしたり、グレードの高い建材や設備を用いたりするほど施工費用は高額になります。

 

また、平屋の建築費は、同じ規模の2階建てと比べると1~2割程度割高となるケースが一般的です。これは、費用のかかりやすい屋根や基礎の施工面積が2階建てに比べて大きいからです。

 

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延床面積40坪の注文住宅を建てる際は、以下のポイントを押さえておきましょう。

ポイント

  1. 土地選定

  2. 建物構造

  3. 間取り

  4. 屋外設計

  5. 税金(固定資産税の減額措置)

 

土地探しは、不動産会社やインターネットの情報から自分で探す以外に、家づくりを依頼する施工会社にサポートしてもらう方法があります。

 

土地選定には専門知識が必要なため、土地探しに対応しているハウスメーカーや工務店にサポートしてもらうと、安心して候補を絞り込んでいけるでしょう。

 

また、適切な土地の広さや細かな条件は建物に左右されるため、先に建物の完成イメージを固めておくことも大切です。

 

土地選びでどのようなポイントを重視したいのか事前にリストを作成し、優先順位をつけておくといいでしょう。

土地選びで重視されるポイントの例

  • 最寄り駅やバス停へのアクセス

  • 近隣の商業施設、教育施設、医療機関

  • 法律上の規制

  • 洪水、津波、土砂災害などのリスク

  • 地盤の状況 など

 

建物には構造計算上、外せない柱があります。柱のない広いLDKや吹き抜けを設けたい場合には、構造的に可能かという点も意識することが大切です。

 

一般的に一戸建ては木造ですが、強度を重視するなら、鉄筋コンクリート造(RC造)も視野に入れるとよいでしょう。木造より支柱と支柱の距離を長くとれるため、大空間や大開口の窓をつくりやすいというメリットがあります。

 

ただし、鉄筋コンクリート造は木造に比べ、建築コストが高くなる点に注意が必要です。

 

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延床面積40坪の注文住宅で可能な間取りや、間取りを考えるときに意識したいことを紹介します。

アイランドキッチンや、吹き抜けのLDK

 

延床面積が40坪あれば、キッチンの種類のなかでも広いスペースが必要なアイランドキッチンを選択可能です。

 

また、LDKに吹き抜けを設ければ、天井が高くなる分、開放的な空間になります。上部の窓から自然光を採り入れられるので、明るい室内にできます。

隙間空間を利用したワークスペース

 

ゆとりのある設計にしたときは、廊下と居室の間などにスペースができることがありますが、ここも上手に活用しましょう。

 

たとえば、リモートワークや勉強ができるスペースをつくったり、収納スペースにしたりするのもおすすめです。

将来に備えた間取り設計

 

また将来、家族構成が変化したときに、ストレスのない間取りかどうかもポイントです。壁ではなく可動式の間仕切りにすれば、大きな工事をせずに居室を増減できます。

 

加えて、3階建てやスキップフロアなど階段の多い間取りにするときは、バリアフリーの観点から考えることも大切です。

 

屋外スペースに余裕がある場合は、以下の点を踏まえて設計するといいでしょう。

庭やアプローチにこだわる

 

庭やアプローチのデザインも心地よい暮らしには大切なポイントです。リビングの開口部にデッキを設け、外と内がつながるようなデザインも楽しめます。

2台分の駐車スペースやビルトインガレージも検討する

 

また、車2台分の駐車スペースをつくることも可能です。

 

ビルトインガレージは、延床面積の5分の1以下であれば、延床面積にカウントされません。延床面積40坪の場合は8坪以下で設計するといいでしょう。

 

2026年3月31日(※)までに建てられた新築一戸建てには、固定資産税の減額措置がとられています。減税措置が適用されると、新築から3年間(認定長期優良住宅は5年間)は、税額が2分の1になります。

 

ただし、適用されるのは延床面積120平米(約36.3坪)までです。これを超える部分には本来の税額がかかることをあらかじめ理解しておきましょう。

 

※ 2024年7月時点の内容となります。今後見直される可能性もあるので、最新の情報は国税庁のホームページなどを参照してください。

 

延床面積40坪の間取りでは希望に応じてスペースを確保しやすく、さまざまな設備を検討できます。

 

延床面積40坪の注文住宅で取り入れたい設備には、主に以下のようなものがあります。

  • 対面キッチン

  • サンルーム

  • ウォークインクローゼット

  • 階段下収納

  • ランドリールーム

 

対面キッチンは、近年人気のスタイルです。壁付けキッチン(背面キッチン)とは異なり、料理をしながら家族の様子を確認したり、コミュニケーションをとったりしやすい点がメリットです。

 

さらに、出来上がった料理を受け渡ししやすい点も対面キッチンの魅力です。

 

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サンルームとは、屋根や壁をガラス張りにして、日光を十分に取り込めるようにした部屋のことです。一般的には、居室やベランダ前などに設置する半屋内(半屋外)スペースとして設けます。

 

サンルームは、日当たりのいい方角(南東・南・南西)もしくはベランダに設置するのが基本です。洗濯スペースや物干しスペースとして活用しやすくなります。

 

実用的な活用方法以外にも、ガーデニングスペースや、子どもやペットの遊び場、くつろぎスペースなど、アイデア次第でさまざまな活用ができるでしょう。

 

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ウォークインクローゼット(WIC)とは、人が歩いて入れるサイズのクローゼットのことです。

 

一般的なクローゼット(CL)が奥行き50~60cmで設計されるのに対し、ウォークインクローゼットに広さの定義はありません。

 

間取りや収納量に応じて2~5畳程度で設計される場合が多く、形はL字型、一列型、二列型などがあります。

 

ウォークインクローゼットがあると、家族の衣類をまとめて管理できるだけでなく、小物類やスーツケースといった衣類以外の荷物も収納でき、家事動線がスムーズになります。

 

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階段下収納とは、階段下のデッドスペースを活用した収納のことです。

 

階段幅分の奥行きを確保できるため、収納力に優れています。棚板などを設置して壁一面に収納をつくると、さらに収納力を増やせます。

 

棚板を設置しない場合は、物置代わりに長いものや大きなものを収納できるでしょう。そのほか、子どもの遊び場やワークスペースとして活用する方法もあります。

 

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ランドリールームとは、洗濯に関する家事全般を行う専用スペースです。

 

洗濯機や乾燥機、物干し竿、アイロン台などを設置することで、洗う・干す・取り込む・たたむ・アイロンをかけるなどの作業を、1ヶ所で効率よく進められます。洗面台や作業台があれば、さらに家事効率が向上するでしょう。

 

ランドリールームがあると天候に関係なく洗濯物を干せるため、特に毎日洗濯が必要な家庭に向いています。

 

また、日中の洗濯に時間がとれない、家事効率を重視したいといった場合にも重宝される設備です。

 

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注文住宅で間取りを考える際は、よくある失敗事例から注意するべきポイントを押さえておくと安心です。

 

延床面積40坪の注文住宅で注意したい点は、主に次の4つです。

 

生活動線でよくある失敗事例としては、キッチンと水回り(洗面所・浴室)が離れたことで、家事動線が悪くなってしまうことが挙げられます。

 

キッチンと水回りの移動がスムーズにいかない場合、家事のたびにムダな動作が増え、家事効率が悪くなってしまいます。

 

間取りを考える際は、キッチンと水回りをなるべく近くにまとめて移動距離を短くするといいでしょう。

 

広いリビングにした結果、冷暖房効率が悪くなってしまうのも注文住宅のよくある失敗事例です。

 

リビングに吹き抜けを設置する場合も、縦方向に空間が広がる分、冷暖房効率が悪化する点に注意しましょう。

 

間取りを考える際は、以下のような工夫をしながら、夏季・冬季の冷暖房効率を意識することが大切です。

冷暖房効率向上のための工夫の例

  • 空間を区切るための引き戸を設置する

  • 床暖房を併用する

  • シーリングファンを設置する

  • エアコンを部屋全体に風が行き渡る位置に設置する など

 

居室の広さを優先しすぎたために、収納スペースを削りすぎてしまう場合があります。

 

収納不足になると、部屋の荷物が片付きません。結局、収納家具を置くことになり、スペースが減ってしまう場合もあるのです。

 

このような失敗を避けるには、各階や各居室にどのような収納スペースが必要なのか、収納するものを想定しながら間取りを考えることが重要です。

 

出産や老後などのライフステージの変化にも対応できるよう、生活動線を意識した収納スペースを設置することをおすすめします。

 

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理想の間取りにこだわっていくと、予算をオーバーしてしまうことがあります。

 

建物の形状や間取りが複雑になるほど、コストは上がります。コストを抑えたい場合はシンプルな外観や間取りにし、必要以上の広さと居室数にしないようにしましょう。

 

間取り設計の段階でコストダウンしやすいポイントには、以下のようなものがあります。

ポイント

  • 外壁の凹凸を減らして総二階(1階と2階が同じ面積の2階建て)にする
  • 屋根の形状をシンプルな切妻屋根や片流れ屋根にする

  • できるだけ間仕切りを少なくする

  • 必要なければ和室をつくらない など

家づくりの優先順位を決めてから施工会社と意見をすり合わせると、予算内で理想的な間取りを実現しやすくなります。

 

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延床面積40坪の注文住宅を建てる際は、間取りのポイントや注意点を押さえながら、予算内で理想の住宅を設計できるように工夫を重ねていきましょう。

 

住宅や土地、税金などに関する知識や情報収集に不安がある場合は、専門家に相談してアドバイスを受けることをおすすめします。

 

家づくりの準備を進めるなかで専門家の意見を聞きたくなったときは、オンラインでも利用可能な「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」をぜひご活用ください。

 

「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」では、家づくりの進め方や予算の立て方のアドバイス、ハウスメーカーとのマッチングなど、住まいにまつわるさまざまなサポートを無料で行っています。

 

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Q. 1 延床面積40坪の家って、具体的にどれくらいの広さですか? 家族何人向けですか?

A. 1 延床面積40坪は、約132.4平米(約80畳)です。これは注文住宅の全国平均(約37坪)よりやや広く、4LDK~5LDKの間取りが中心です。国が示す基準では、大人4人がゆったりと暮らすのに適した広さといえます。

Q. 2 延床面積40坪の注文住宅を建てるには、総額でどれくらいの費用がかかりますか?

A. 2 依頼する会社によって異なりますが、費用総額の目安はローコスト住宅で約2,000万円、工務店で約3,000万円、大手ハウスメーカーで約4,000万円です。この金額には、建物の本体工事費のほかに、外構工事費や諸費用も含まれています。

Q. 3 40坪の家を建てるには、どのくらいの広さの土地が必要になりますか?

A. 3 必要な土地の広さは、何階建てにするかによって異なります。たとえば、延床面積40坪の家を建てる場合、一般的な条件の土地(建ぺい率50%、容積率100%)なら、平屋で80坪、2階建てで50坪、3階建てで40坪が目安です。階数が多いほど必要な土地面積は小さくなる傾向があります。

Q. 4 平屋、2階建て、3階建てで、間取りを考えるときのポイントは変わりますか?

A. 4 はい、階数ごとに間取りのポイントは異なります。

  • 平屋:家の中心まで光や風が届くよう、L字型にしたり中庭を設けたりするなどの工夫をしましょう。
  • 2階建て:20畳以上の広いLDKと十分な部屋数を両立しやすく、ゆとりのある設計が可能です。
  • 3階建て:収納を充実させて居住スペースを確保し、上下階の移動が少ない生活動線を意識すると快適性が高まります。

Q. 5 40坪の家を建てるなら、どんな設備を取り入れると暮らしが便利になりますか?

A. 5 延床面積40坪の広さがあれば、暮らしを便利にするさまざまな設備が検討できます。たとえば、コミュニケーションが取りやすい「対面キッチン」、天候を気にせず洗濯できる「ランドリールーム」、収納力が高い「ウォークインクローゼット」などが人気です。ライフスタイルに合った設備を取り入れることで、家事効率が上がり、生活がより豊かになります。

Q. 6 注文住宅の間取りで後悔しないために、どんなことに注意すればいいですか?

A. 6 注文住宅の間取りで後悔しないためには、特に次の4つの点に注意しましょう。

  1. 生活動線:キッチンや洗面所などの水回りを近くに配置し、家事動線を短くする。
  2. 空調効率:広いLDKや吹き抜けをつくる際は、断熱性を高めたりシーリングファンを設置したりして、冷暖房効率を上げる工夫をする。
  3. 収納不足:今の持ち物だけでなく将来の家族構成なども考え、適材適所に十分な収納を計画する。
  4. 予算オーバー:理想に優先順位をつけ、予算内で収まるように計画を進める。

Q. 7 40坪の家だと、固定資産税が高くなると聞きましたが、何か注意点はありますか?

A. 7 新築の一戸建ては、一定期間、固定資産税が減額される措置があります(新築から3年間、認定長期優良住宅は5年間)。ただし、この減額が適用されるのは床面積120平米(約36.3坪)までの部分です。そのため、延床面積40坪の家では、120平米を超える部分には本来の税額がかかる点に注意しましょう。

更新日: / 公開日:2024.07.31