300坪の土地の具体的な広さ
300坪の土地は約990m2で、畳に換算すると約611畳です。広い庭や複数台の駐車場を設けることも可能ですが、畳のサイズは地域で異なるため、広さのイメージはあくまで目安として捉えましょう。
詳しくは、「300坪の土地はどのくらいの広さ?」をご覧ください。
地域で大きく異なる土地価格
土地の価格は地域によって大きく異なり、主要都市間でも大きな価格差があります。例えば、東京23区の価格相場は福岡市の40倍以上になるケースもあり、予算を立てる際には事前の確認が重要です。
詳しくは、「300坪の土地の価格相場」をご覧ください。
建てられる家の大きさと制限
300坪の土地には、全国の注文住宅の平均面積と比べて約8倍の広さの家を建てられます。ただし、建物の大きさは建ぺい率と容積率で上限が定められているため、敷地いっぱいに建物を建てることはできません。
詳しくは、「300坪の土地には、全国平均と比べてかなり大きな家が建てられる」をご覧ください。

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一戸建ての注文住宅を建てるには、土地選びから始めなければいけません。土地情報では、土地の広さが「坪数」で表示されていることが多いですが、普段の生活ではあまりなじみのない単位ですので、いまいち分かりにくいという方も多いでしょう。

そこで今回は、300坪の土地について、その広さや価格相場、建てられる家の大きさのイメージや間取りなども併せてご紹介します。

土地の広さ

 

「300坪」といわれても、よく分からないという人が多いでしょう。そこで、300坪を平米数、畳数に換算してみますと、「300坪=約990m2=約611畳」となります。

 

「1坪=約3.3m2」となっており、畳数を「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」の定めた「1畳=約1.62m2」で、算出しています。ただし畳には京間などさまざまな種類・サイズがありますので、地域によって算出結果にも差が出るものであることを覚えておきましょう。

土地の価格相場

 

土地を購入して一戸建てを建てる場合、土地の価格によって、建物にかけられる資金が決まります。LIFULL HOME’Sサイトにて、東京23区と各地方都市における300坪の土地価格を調査してみました。

 

以下の表は、2020年の公示価格で地価ランキング1位の東京、2位の大阪、6位の福岡の主要都市を抜粋しています。

 

土地300坪

東京23区

大阪市

福岡市

価格帯

2億8,860万円~

40億万円

2億1,000万円~

3,700万円~

価格相場

15億9,293万円

2億1,000万円

3,700万円

2020年9月15日時点

 

この表によると、東京23区では300坪の土地価格相場が福岡市の43倍になっていました。つまり東京23区と各地方都市、さらには地方都市間でも、地域により土地の価格に大きな差が出ていることが分かります。

 

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住居のイメージ

 

住宅金融支援機構の「2019年度フラット35利用者調査」では、全国でフラット35の住宅融資を利用して建てた住宅面積の平均が分かります。注文住宅の面積の全国平均は125.8m2です。1坪を約3.3m2で計算すると、「125.8m2=約38坪」となります。

 

300坪(約990m2)の土地は、注文住宅における住宅面積の全国平均の約8倍の広さです。この広さの土地に家を建てる場合、広い庭や駐車場などの設置も可能ですし、とても広い居住空間のある建物もつくれるでしょう。

 

また、土地の真ん中に建物を配置すれば、近隣道路からの目線も気にならないほどの距離を保てます。

 

300坪という広めの土地のため、大きな家を建てられるように思うかもしれませんが、敷地ぎりぎりに迫るほどの大きさの建物を建てることはできません。なぜなら、建築基準法により、その土地に対する建物の建ぺい率・容積率の上限が定められているからです。

 

建ぺい率

建ぺい率とは、その土地を真上から見たときに土地に対して建物の建築面積が占める割合のことで、以下の式で計算されます。

建築面積÷土地面積×100%=建ぺい率

しかし、第一種低層・中高層住居専用地域など、用途地域ごとに指定建ぺい率が定められていて、それがその土地の建ぺい率の上限となります。

 

たとえば、指定建ぺい率が60%の場合の建物面積の上限は、以下です。

 

・土地面積300坪(約990m2)×指定建ぺい率(60%)=180坪(約594m2)

 

容積率

容積率とは、その土地に対する建物の延床面積の割合です。

建物の延床面積÷土地面積=容積率

こちらもまた、用途地域ごとに指定容積率が定められていますので、その指定割合を土地面積に乗じることで容積率の上限が算出されます。たとえば指定容積率が150%の場合は、延床面積は以下になります。

 

・土地面積300坪(約990m2)×指定容積率(150%)=450坪(約1,485m2)

 

これら建ぺい率と容積率は、目の前の道路の幅・隣地・北側の高さ制限などその他の制限も絡み、最終的に決定されます。同じ300坪の土地であっても、建ぺい率や容積率の上限は変わってきますので、建物の広さに対する希望がある場合は、不動産会社などのプロに相談してから購入の決定をするのがベストです。

 

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住居間取り

 

300坪の土地に建てられている家の間取りを実際に見てみましょう。、2つご紹介します。

 

300坪の広い敷地に4LDK+駐車場4台分の物件

建物は12.3畳のLDにキッチン、洋室×3、和室×1、ウォークインクローゼット×2に、小屋裏収納が付いた平屋の一戸建て物件です。土地をぜいたくに使うことができ、駐車スペースも4台分あり。家庭菜園も楽しめる余裕の敷地面積となっています。

300坪の間取り

 

二世帯で住める8SLDK

広々リビングとDKがそれぞれ独立してあり、個室は和室×4、洋室×2、さらに事務室もあるなど、自宅兼事務所として暮らしたい人向けの間取りです。各個室にはしっかりした収納スペースもあり。ゆとりのある敷地内には、ガレージ4台分があるほか、駐車スペースをさらに設けることも可能です。

300坪の間取り

 

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300坪の土地の広さを平米に換算すると990m2となり、広い土地であることが分かります。建ぺい率や容積率によって、建てられる建物の大きさは変わりますが、大きめの家を建てることができそうです。したがって、300坪の土地はカースペースが4台以上必要な人や広い庭を持ちたい人、世帯人数が多い家族や来客が多い人、自宅兼事務所としたい人などにおすすめです。

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Q.1:300坪の土地は、具体的にどの程度の広さですか?

A.1:300坪は約990平方メートルで、広さを帖数に換算すると約611帖です。非常に広いスペースといえます。

Q.2:300坪の土地の価格は、どの程度の金額が目安になりますか?

A.2:土地の価格は、エリアによって大きく異なります。記事で紹介されている2020年のデータでは、東京23区の価格相場が15億9,293万円、大阪市が2億1,000万円、福岡市が3,700万円と、都市部でも大きな価格差があります。

Q.3:300坪の土地には、平均と比べてどの程度大きな家が建てられるのでしょうか?

A.3:2019年度における注文住宅の全国平均面積は約38坪(約125.8平方メートル)です。300坪の土地はこの平均の約8倍の広さがあるため、ゆとりのある大きな家を建てられます。広い庭や複数台の駐車場を設けることも可能です。

Q.4:300坪の土地があれば、敷地いっぱいに大きな家を建てられますか?

A.4:いいえ、敷地いっぱいに建物を建てることはできません。建築基準法により「建ぺい率」と「容積率」という制限が定められており、敷地に対して建てられる建物の大きさには上限があります。

Q.5:家の大きさを制限する「建ぺい率」とは何ですか?

A.5:「建ぺい率」とは、土地の面積に対する建築面積(建物を真上から見たときの面積)の割合のことです。たとえば、300坪の土地で建ぺい率が60%の場合、建築面積の上限は180坪(約594平方メートル)になります。

Q.6:もう1つの制限である「容積率」とは何ですか?

A.6:「容積率」とは、土地の面積に対する延床面積(建物の全フロアの床面積を合計した面積)の割合です。たとえば、300坪の土地で容積率が150%の場合、延床面積の上限は450坪(約1,485平方メートル)となります。

Q.7:同じ300坪の土地でも、建てられる家の大きさが変わることはありますか?

A.7:はい、変わります。土地の場所(用途地域)によって建ぺい率や容積率の上限が定められているためです。希望の広さの家が建てられるか、購入前に不動産会社などのプロへ相談することをおすすめします。

Q.8:300坪の土地に建てられる家の間取りには、どのような例がありますか?

A.8:記事では、広い敷地を有効活用した2つの間取り例が紹介されています。1つは駐車場4台分と家庭菜園スペースを確保した平屋の「4LDK」、もう1つは二世帯住宅や自宅兼事務所にもなる「8SLDK」です。

Q.9:300坪の土地は、どのような人におすすめですか?

A.9:広い庭が欲しい人、4台以上の駐車スペースが必要な人、二世帯住宅などで大人数が暮らす家族、来客が多い人、自宅と事務所を同じ敷地内にしたい人などにおすすめです。

更新日: / 公開日:2020.11.09