家を建てたいと考えている人は工務店とハウスメーカーのどちらがいいか迷う人も多いのではないでしょうか。この記事では工務店の特徴やメリット・デメリットを紹介します。

工務店は「地域密着」「自由度(融通)」「施工の智恵」の3つがポイントです。工務店の基礎知識と3つのメリットとデメリットを知りましょう。

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融通が利きやすいのがポイント

 

まずは工務店で建てる家の一般的な特徴について基礎知識を学びましょう。工務店は「地域密着」「自由度(融通)」「施工の智恵」の3つがポイントです。

 

工務店は大きなところから小さなところまでさまざまですが、経営規模としてはハウスメーカーよりも小さいので、経営効率をよくするため対象を全国とするよりも、多くは地域に密着しています。

 

移動時間が少ないほうが多くの現場を監理監督でき、何かあったときにすぐに駆けつけられるからです。本社から家を建てる現場まで1時間圏内、遠くても2時間圏内としている会社が多いのはそのためです。

 

それゆえ気に入った工務店があったとしても、遠方のため断られるということはよくあります。

 

また工務店は社長や経営陣の考えがそのまま現場にも反映されます。

 

そのため、社長や経営陣が家づくりのどの点にこだわっているのかについてはチェックが必要です。建材なのか、構造なのか、間取りなのか、保証なのかなどです。

 

ハウスメーカーのように多くの人に受け入れられるようにするというのは経営規模からいっても難しいので、特定の顧客に受け入れられるような特色を設けています。

 

施主と工務店で考え方が一致すればよい家ができますが、そうでなければ満足いかないこともあります。

 

また工務店はハウスメーカーと異なり建材の大量生産、設備などの大量仕入れをすることはあまりありません。安いときに建材や設備を少し多めに仕入れておく程度です。

 

それゆえ規格商品をつくって安い価格で提供するというのは難しく、顧客に応じて一品生産をしていくことになります。その分融通が利き、間取りや構造などの自由度が高いです。

 

一品生産なら高くなるのではないかと感じると思いますが、広告費や経費などを抑えていますので、自由設計ならハウスメーカーより安価に建てられる可能性があります。

 

また、実際に直接施工を行うことで、現場での豊富な実例が積み上がっていきます。こうすれば安く済む、このようにしたら要望に応えられるなど施工の智恵で応えていきます。

 

この3つのポイントがメリットやデメリットにも影響してきます。

 

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工務店の特徴とは

自由度の高さが工務店を選びメリットのひとつ

メリットについて詳しく見ていきましょう。大きくは3つあります。

 

1つ目のメリットは「自由度(融通)の高さ」です。

 

一品生産ですので、会社の方針や構造上、法規上などで問題がない限り、施主のいろいろな要望に応えることが可能です。間取りや構造、外観などで融通が利くということです。

 

たとえば木造で大きな吹き抜けをつくりたい場合はハウスメーカーではなかなか難しいことがありますが、工務店なら構造的に問題が生じないようにすることで対応が可能です。

 

また、数寄屋(すきや)造りなど、こだわりのある家にしたいなどの要望にも対応できます。このあたりが一品生産の良いところです。

 

2つ目のメリットは「コストパフォーマンスの高さ」です。

 

大量生産、大量仕入れをしないため建材や設備そのものの安さではハウスメーカーと勝負できませんが、規格商品とは異なる間取りなどでは、広告費やその他経費などの安さで建物価格は安くなることがほとんどです。

 

一般的には価格帯にもよりますが、1~2割ほど安いといえます。ただ、安さそのものがメリットではなく、ハウスメーカーと同じことをやろうとした場合は、同じコストをかければ質の高い家づくりができる、そう考えておいたほうがよさそうです。

 

3つ目のメリットは「家づくりを隅々まで決められる」です。

 

これを大変に思うかどうかは人によって異なりますが、一品生産であるがゆえに家づくりの隅々まで工務店と一緒に決めていかないといけません。色や形などさまざまです。

 

ハウスメーカーでは複数のパターンの中から選ぶということが多いですが、工務店ではそういったことがないので、建材や設備の数だけ選ぶことができます。

 

もちろん、住み心地などにさほど影響しない小さなところは工務店が決めるケースが多いのですが、やろうと思えば隅々まで決められる。まさに自分の家をつくる、という感覚を持つことができるともいえるでしょう。

 

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定期的なメンテナンス・修繕にはコストがかかる

定期的なメンテナンス・修繕にはコストがかかる

デメリットについても大きく3つを挙げておきます。

 

1つ目は「品質が一定ではないこと」です。

 

一品生産であり、システム化されていないため工務店ごと、家ごとに品質は一定ではありません。そのため最悪の場合、何らかの問題を抱える住宅として建つこともあるのです。

 

工務店は社長や大工などの人によってでき上がる物が全く違うため、これは避けようがありません。そのため、工務店選びや、担当する大工がどんな人かを自分の目で見極める必要があります。

 

2つ目は「メンテナンス費用がかかること」です。

 

建物の形状が他にあまり例をみないものであったり、高さがあったり、設備などを汎用性がないものを入れていると、入手しづらい分メンテナンス時にも費用がかかってきます。一品生産ゆえの悩みともいえます。

 

ただし、良い工務店ほど設計段階で、「このようにするとメンテナンス時は大変ですよ」「費用がかかりますよ」とアドバイスをしてくれます。

 

それを受け入れるかどうかは施主の判断となりますが、一般的には規格商品と比べてメンテナンス費用はかかると考えておきましょう。

 

また、ハウスメーカーとは違ってメンテナンスフリーということはまずありませんので注意をしたいところです。

 

3つ目は「倒産のリスクがあること」です。

 

こちらも避けようがない問題ですが、ハウスメーカーと比べて経営規模が小さい分、倒産するリスクは高くなります。

 

それだけ工務店の経営状態の見極めも大事なのですが、倒産リスクは工務店が住宅完成保証制度に入っているかどうかを確認することで、リスクの度合いを低くすることができます。

 

ここでいう住宅完成保証制度というのは、住宅保証機構が増嵩工事費用(工務店が変更になることによる追加費用)や前払い金の損失の一定割合を保証し、工務店の倒産リスクを避けるための制度です。

 

この保証制度に入っている工務店が万一倒産しても、発注者の費用負担ができる限り避けられ、代わりの工務店をあっせんしてくれますので、住宅完成保証制度に入っている工務店なら多少は安心できるといえそうです。

 

ただし、意中の工務店がこの制度に入っていなくとも、入金をできるだけ竣工(建物ができ上がった状態)時に支払うようにし、着手金をできるだけ抑えるという方法でリスクを避けることもできます。

 

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工務店に対して、よくある勘違いがあります。価格に関することで、「何でもかんでも安くやってくれる」ということです。

 

ハウスメーカーの規格商品と同じ内容だったとしたら、ハウスメーカーのほうが安くできる可能性があり、それ以下の価格にするのは工務店では難しい場合があります。

 

また、価格帯との関係では1,000万円台や変わった間取りなど特殊なつくりの家の場合は、保証の関係もあり、コスト的にはハウスメーカーと変わらないでしょう。一概に安くできるわけではないことに注意しましょう。

 

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一般的にハウスメーカーが建てる家は仕様が規格化されているため、品質が一定で工期が短めです。一方、工務店はオーダーメイド型が多いため自由度は高いですが、会社によって工期や品質等に差が生まれやすいことがあります。詳しくはチョイス型のハウスメーカーとオーダーメイド型の工務店をご覧ください。

地域密着の工務店で家を建てるときに考えられるデメリットは、主に以下の3つです。

  1. 品質が一定ではない
  2. メンテナンス費用がかかる
  3. 倒産のリスクがある

詳しくは工務店で家を建てるデメリットとはをご覧ください。

更新日: / 公開日:2020.07.30