自宅を建てる際には、家の設計を考えるのが一つの大きな楽しみです。「どんな間取りがいいかな?」と想像を膨らませるとき、インターネットで見つけた間取り図を参考にしながら、自分だけの理想の家を紙の上で描いてみるのはいかがでしょうか。特にキッチンやバスルームなどの水回りは毎日使う重要なスペース。自分で間取り図を描くことで、「ここを変えたい」、「もっとスペースが必要」といった具体的な要望が明確になります。
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間取り図は誰でも書けるのか?
「間取り図なんて難しそう」と不安に感じる方もいるでしょう。安心してください、間取り図は素人でも書けるものです。私自身、ハウスメーカーに勤めていたときは、入社1週間で私を含めた同期の社員全員が難なく間取り図を描いていました。提出やコンペ用ではなく、自分の家を考えるための間取り図であれば、誰にでも作成できます。
一戸建ての間取り図を自分で書くメリットとは
間取り図を自分で書くメリットは、自分の希望をよりはっきりと伝えられること。展示場を訪れて「どんな間取りがいいか」と聞かれたとき、自分で書いた図を見せれば、担当者にもすぐ理解してもらえます。
もちろん、担当者とのやり取りの中でも大まかなイメージは伝わるのですが、自分で書いた間取り図があると、自分の要望が明確かつ素早く担当者に伝わるのです。
注文住宅を探す 施工会社を探す 自由設計対応の土地を探す間取り図を書くのに必要なもの

間取り図を書くために必要なものは何でしょうか。まずは方眼紙を用意しましょう。文房具店で簡単に手に入ります。ほかには筆記用具と定規があれば、準備完了です。
さらに、透過性のある方眼紙があれば、雑誌やネットで見つけた理想の間取りの上に乗せて、なぞって写し取ることもできます。縮尺(1/100が一般的)を合わせる必要はありますが、あとは消しゴムで微調整するだけで簡単に間取り図が書けます。
基本的な間取り図の書き方
間取り図の基本的な書き方を見てみましょう。
まずはゾーニングから始めます。これは、細かい間取りを決める前に、大まかな位置と広さを決める手法です。例えば、「キッチンはここ」「リビングはこんな感じの広さで」と、円や楕円を用いてざっくりとエリア分けをします。
ゾーニングが終わったら、もっと具体的に間取り図を書いていきましょう。ゾーニングは円や楕円の集合体ですが、今度はそれらの円形を長方形や正方形に置き換えます。
この作業と並行して頭に入れておいてほしいのが“長さ”です。
建物の長さの基本単位として、メーターモジュール(1m)や尺モジュール(90cm)の2つがありますが、計算しやすいメーターモジュールを使ってみましょう。
例えば、リビングを15畳にしたい場合、1畳は3.3m2なので、15畳(15倍)は49.5m2。5m×10m=50m2程度の長方形がおおよそ15畳ということになります。方眼紙上では、5マス×10マスの長方形がそれに相当します。これを基に他の部屋を加えていけばいいのです。
また、各空間の一般的な広さを覚えておくと便利です。1つ例を挙げておきましょう。
最近のお風呂はほぼユニットバスですが、このユニットバスにもさまざまなサイズがあります。ただ、一戸建てで採用されるユニットバスの広さは、2m×2mが一般的です。
このユニットバスを配置するときは、方眼紙に一辺が2マス×2マスの正方形を書きます。この正方形がお風呂のスペースになるので、あとはその正方形をどこに置くかを考えるだけです。
注文住宅を探す 施工会社を探す 自由設計対応の土地を探す間取り図に最低限書いておくべきこと

窓の位置と高さは間取り図に必ず記入することをおすすめします。家具の配置も考えて間取り図に落とし込むと、より現実的な計画ができます。窓や家具を配置していくと、通路や居室の幅、日当たりの問題など、気づかなかった点に気づけるでしょう。
間取り図を使ってマイホームの間取りをじっくり検討してみよう
建売住宅やマンションの購入時とは異なり、注文住宅を建てる際には間取り図が特に重要です。口頭で建設会社や工務店などに希望を伝えるには限界がありますが、間取り図を使えば自分の意思をはっきり伝えることができ、つくる側も「こんな風に修正するともっと使いやすくなりますよ」などとアドバイスしやすくなります。まずは方眼紙を手に入れ、自分だけの理想の家を紙の上で描いてみましょう。
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更新日: / 公開日:2019.12.16










