2,500~2,999万円でどんな家が建つ? 家族の会話が生まれるアイデア満載の大空間

デザイン性を重視して片流れ屋根にした、スタイリッシュな外観
「末永く家族と暮らす家では、不便も不安も感じずに過ごしたい」と、未来を託すハウスメーカーを慎重に選んだKさん。「モデルハウスで宿泊体験をしたこともあります(笑)」と各社の物件に足を運びじっくり比較検討。最終的に対応に安心感・安定感のある会社を選んだそうです。
プランを練り上げるなかでご主人が重視したのは"広いリビング"、一方奥さまは家事動線や掃除のしやすさを重視した"暮らしやすい家"。43m2の広い1階LDKは、勉強コーナーやパソコンコーナーなどを設けた家族の会話が生まれるオープンルーム。床の段差を極力なくしロボット掃除機もスイスイと動けるので、奥さまの希望通りきれいな状態を保てます。2階4室は南側に大窓やバルコニーがあり、日当たりも良好。間仕切りを利用することで、子ども達の成長に合わせて間取りを変更できるようにひと工夫。夫婦共に満足度の高い家が形作られました。

Kitchen
充実の収納力でリビングがすっきり



リビングダイニング側から望む対面キッチンは、壁面の爽やかなブルーの色合いが印象的。キッチンの両側には、パントリーと可動棚で仕切った納戸を設けて、収納を充実。「広いリビングにあまり既成の家具を置かなくて済む点が、気に入っています」とKさん。
Study space & Living
プリントを貼るために壁をマグネット仕様に


リビングの南側にある勉強コーナーには、板を渡して机と棚を造作。子どもに勉強を教える際にも3人並んで座れる幅広のサイズが特徴。机に面した壁上部はマグネットを付けられる仕様にし、学校や教材のプリントを貼り付けられるようにしたアイデアが秀逸です。
Entrance
帰宅時や外出時に便利な納戸を
玄関まわりに配置


玄関ホール脇にはKさんの要望通り、外出の際に必要な荷物を全てしまえる広い納戸を設置。収納しているのはコートやカバン、子どもが通う園の道具など。外出する際は、リビングから直接納戸へ入り、必要な荷物を持って、玄関ホールに抜けることができます。

K邸はデザイン性を高める目的で片流れ屋根にしていますが、実はコストカットにもなっているんです。複雑な形状の屋根よりも片流れ屋根や切妻屋根※などの形状のシンプルな屋根のほうが工事費や材料費を削減できます。

Bedroom
ライフスタイルに合わせて間取りを変更


広い洋室は、将来、子どもたちが成長して、ライフスタイルが変化したときに、部屋の中央の間仕切りで2部屋の個室に分けられるようになっています。クローゼットも両サイドに設置されているので、子ども部屋や寝室、客間など、さまざまな使い方ができるので便利。
Balcony
外界からの視線を遮るルーフバルコニー


南側の広々としたルーフバルコニーは、隣家の窓の位置や道路に面した立地に配慮して、外からの視線を遮るために、高さをもたせた囲いを採用。プライバシーを保っています。目隠しの役目を果たす囲いは、木調の洗練されたデザインを選び、外観の見栄えも意識。
プランを練り上げる作業は大変な面もありました。ですが、担当者との密なやり取りをしながら思いのままに希望を伝え、少しずつ組み立てていったので、最終的には理想通りの形になりました。振り返っても感慨深いものがあります。

Kidsroom
日当たりの良い南に広いバルコニーを設置


将来、子ども部屋にする予定になっている東側の洋室は、大きなクローゼットを設けて収納力もしっかり確保。東向きの3連窓や南向きのバルコニーから採光が望めます。陽気な天候の日にはここでくつろぐこともできる、開放感にあふれたルーフバルコニーの広さも魅力。
Privateroom
大量の本が収まるよう家の随所に本棚を造作


西側の洋室は奥さまの個室。読書家の奥さまの書籍をはじめ、たくさんの本を収納するために個室の出入り口付近やリビングの壁面などを利用して、家の各所に大きな造り付けの本棚を設けています。2階にはルーフバルコニーが2カ所あり、奥さまの居室南側にも配置。

将来、ライフスタイルが変化したときに壁で間仕切りできるように天井を補強した洋室は、個室の必要性が低い子どもが小さいうちは広く使って、スペースを有効活用。限られた空間を無駄なく使う工夫がしっかりと施されています。

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- 出典:家を買Walker (KADOKAWA)
- 取材・原稿 = 小林優子
- イラスト = あきばさやか
- 間取り図 = 石川三四郎
- 編集 = LIFULL HOME'S
更新日: / 公開日:2019.09.30










