建築士さんに聞きました 建築費を抑える10のコツ 後編

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一級建築士
丹羽 修
住宅や店舗、集合住宅などの設計・監理、木造住宅の耐震診断を行う。
「住む人の目線で考える」がモットー。
住まいの窓口で相談する
06
建築費を抑えるコツ

水回りをまとめる

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予算オーバーなときは
水回りを中心に見直す

バスルームやキッチン、トイレなどはバラバラに配置すると配管が複雑になり、作業や資材面でのコストがかさむため、水回りは上下階も合わせて、なるべく一カ所に集中させるといいでしょう。

また、最近の建売住宅は、各階にトイレを設置するパターンが多く、そのイメージを持ったまま、注文住宅でもトイレを複数設置したいという要望があります。確かに便利そうですが、3人家族で2つのトイレが本当に必要か? 掃除は誰がするのか? といった単純な問いかけで簡単にコストダウンが可能になります。水回りがまとまると生活動線も便利になり一石二鳥です。なお、老後生活など将来の生活面での不安があるなら、押し入れなどの収納スペースをトイレへの改修用に確保する方法も。

POINT

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トイレが1つ増えると、約50万~60万円アップ! 水回り設備の設置には、配管など複雑な作業工程が増えるのでなるべく一ヶ所にまとめて。

07
建築費を抑えるコツ

いずれ交換する設備の
費用はそこそこで

20年後の交換を想定して、耐久性の高い設備を選ぶ

夫が妻の機嫌を取るため、広いバスルームや高価なシステムキッチンを購入する、といったケースは多々ありますが、これらは平均20年ほどで傷みだすため、取り替え時には新たな費用が発生します。いずれ交換するのであれば「一般的な機能を持っていればOK」と考え、耐久性の高い設備を購入するほうが懸命でしょう。

なお、“見栄え”で設備を選ぶのは致命的です。例えば、キッチンの収納扉の材質を変えると+20万円といったオプションは、利益率も高くショールームの営業にも力が入ります。見栄えの誘惑に駆られず、基本構造や断熱性能など、家や暮らしを支えるモノにこそしっかりと費用をかけたいところです。

POINT

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【いずれ交換が必要な設備例】
・給湯器
・便器
・換気扇
・浴室&洗面台
・キッチンまわり
(蛇口・レンジフード・ガスコンロ・食洗機など)
08
建築費を抑えるコツ

屋根裏空間を収納に使用

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屋根裏に窓を設置し、明るさと通気性を確保すれば使い勝手も抜群。散らかりがちな子どものおもちゃ置き場にも最適

独特の空間が魅力的。屋根裏だから自由に活用!

広めの収納場所が欲しいからといって、他のスペースを削り納戸を設置するくらいなら、屋根裏をうまく活用しましょう。日本の家屋は三角屋根が多く、屋根裏に空間が生まれやすいからです。規模にあわせて工事費はそれなりに必要ですが、床面積を広げるよりはコストダウンが期待できるでしょう。

ただし、居住スペースとして利用を想定すると、3階建て申請が必要になり、建築基準法や防火規制なども厳しくなるので注意が必要です。そのため、設計段階で専門家と相談し、2階建て申請でできる範囲の設置をおすすめします。ちなみに、単に不要なモノをしまっておく場所にしてしまうと、捨てられないゴミが増えるだけなので、階段やはしごを工夫し、なるべく人が行き来できるようにしましょう。

09
建築費を抑えるコツ

客間や和室を
“一応”でつくらない

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本当に必要な空間以外は
設計に組み込まない

来客の多い家や、将来的に三世帯での暮らしを考える家庭の場合、“一応”客間をつくって備えたいと考えるようですが、この"一応"はコストダウンの天敵です。一応=必要ではない空間だと思えば、そこに支払うコストが無駄だと気付くでしょう。

なお、和室を客間にすることも多いですが、和室は洋室に比べ、使用資材が多いなどコスト面で高くつくこともあり、手入れも手間がかかります。どうしても和室が欲しいなら、リビングの一角を畳スペースにし、カーテンなどで仕切れば、和室兼客間として利用できます。また、近年は自宅で仕事をする人も増えたので、こういった空間を仕事場にするのもアリでしょう。

10
建築費を抑えるコツ

上下階の壁の位置を合わせて
無駄のない構造計画を

コストカットの王道はシンプル・イズ・ベスト

壁を支えるには梁が必要になります。そのため上下階で壁の位置が全く一致しないような家は、構造が複雑になり費用がかさみます。シンプルに壁の位置を整えるだけでも作業工程や使用資材を省け、コストカットが可能です。

また、日本の木造建築の木材や内装用素材は、畳の大きさを基準に一定の規格で作られています。その規格を無視した「間崩れ」と呼ばれる間取りには、資材の調整作業が必要になるので要注意です。なお、趣味用に地下室を考える人も多いですが地下室の設置費用は、掘削作業やカビ対策などで、地上の部屋の約3倍が必要だと言われています。

POINT

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注文住宅でも複雑な設計は要注意! 作業コストがかかるだけでなく、耐震性能も落ちやすくなるので、なるべくシンプルな間取りが◎。

これもおすすめ DIYでお得に楽しく!

自分たちで家をつくり上げる貴重な体験もDIYの魅力

誰でも気軽に挑戦できるDIY商品の流通により、若い世代を中心にコストカットを"楽しむ"スタイルが定着しつつある現在。 例えば、写真のように床を無垢材にするため、自分たちでオイル塗装をする強者や、壁の塗装を自分たちで行い、約30万円のコストダウンをする人も。マイホームへの愛着も増すので一度は検討したいところです。

  • 出典:家を買Walker (KADOKAWA)
  • 取材・文 = 惠藤修平
  • イラスト = あきばさやか
  • 編集 = LIFULL HOME'S 編集部

更新日: / 公開日:2019.09.20

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建築費を抑えるための10のコツを、一級建築士の丹羽修さんに教えてもらいました。後編の今回は、水回りをまとめる。いずれ交換する設備の費用はそこそこにする。屋根裏空間を収納に使用する。客間や和室を“一応”でつくらない。上下階の壁の位置を合わせて無駄のない構造計画をするなどの工夫を紹介しています。是非真似したいテクニックは必見です。前編とあわせて理想の住まいづくりや間取り決めの参考にしてみてください。 | 住まいのお役立ち情報【LIFULL HOME'S】

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