庭づくりは“使う” or “見る”…どちらに重きを置くのか考えよう

庭づくりを行ううえで、はじめに決めておきたいのが“使う”ための庭にするのか、“見る”ための庭にするのかということです。

 

“使う”目的で庭づくりを行えば、自宅の敷地内で子どもやペットの遊び場が確保できます。さらに、デッキやガーデンルームを備えた庭なら、自宅でパーティを開くなどイベントスペースとしても活用することができます。ただし、日頃からの手入れが必要となるので、ガーデニングが好きな方におすすめです。

 

一方、こだわりの樹木やデザインを用いて“見る”目的での庭づくりを行えば、家の中から眺めるだけでも楽しめる庭が手に入ります。こういった庭は、手入れが頻繁にできない人にもおすすめです。

 

このように、目的の違いによって設置するものも樹木の種類も異なります。目的に合った庭づくりのために、“使う”目的か“見る”目的か、どちらに重きを置いて庭づくりをはじめるのかをあらかじめ決めておきましょう。

庭をつくる際に気をつけるべきポイントとは

次に、実際に庭をつくる際に気をつけるべきポイントを確認していきましょう。

人が歩く動線を考えてデザインする

住宅の間取りと同じように、庭をつくる際も、人が歩く動線を考えてデザインをするようにしましょう。

 

動線が確保されていないと庭へ立ち入りづらくなり、いずれ庭へ近づかなくなってしまう可能性もあります。

 

動線には園路をつくり、人が歩ける道を確保しましょう。園路に沿ってレンガや植木を配置したり、テラスやベンチを設置したりすると使い勝手が良く、大人にも子どもにも快適な庭ができます。

駐車・駐輪スペースが必要な場合は事前に確保

庭の面積を決める際は、駐車・駐輪スペースを踏まえて考えるようにしましょう。

よくある失敗例のひとつが、庭の面積を広く取りすぎたため、マイカーの駐車スペースや自転車を置く駐輪スペースがなくなるというものです。

 

マイカーや自転車を購入する予定がある場合やすでに所有している場合は、別途スペースを確保できるようバランスを考えて、庭の面積を決めるようにしましょう。

子どもを遊ばせても安心かどうか

庭を子どもやペットの遊び場として活用しようと考えている方もいるでしょう。家の中から眺めた際に庭全体の見通しがいいと、景観が良くなると同時に、子どもやペットの状態をすぐに確認ができるので安心です。

 

一方、家の中からの見通しがいいと、来客時には庭を見られやすくなります。見られても困らないよう、庭に物置を設置するなどして、ガーデングッズをすぐに片付けられるよう工夫し、定期的に手入れや片付けを行うように心がけましょう。

 

また、小さい子どもがいる場合は、庭に芝生を植えるのもおすすめです。転倒などの際には、コンクリートや土の地面よりも芝生のほうがけがの心配が少なくて済むため、子どもが安全な状態で元気に走り回ることができます。

しかし、芝生は1年を通して手入れが必要なので、取り入れる際は綿密な手入れが必要となることを考えたうえで検討しましょう。

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庭は手入れができる範囲で

庭をつくった後も、雑草抜きや芝刈りなど、定期的なメンテナンスは必要不可欠です。庭の面積が広くなればなるほど、当然手入れしなければいけない面積が増え、持ち主の負担も増えます。どれだけこだわった庭でも、それを維持できないと意味がありません。

 

ガーデニングなど庭の手入れも趣味の一環として楽しめる方であれば、芝生や花など自然を楽しめる庭づくりもいいですが、夫婦共働きの場合などは手入れを頻繁に行えなかったり、時間がかけられなかったりします。

頻繁にメンテナンスができないという方は、手入れが簡単なサボテンやリュウゼツランなどの多肉植物を植えたドライガーデンにしたり、砂利や防草シートを用いて雑草が生えにくくしたりするなど、手間がかからないように工夫してみるのもいいでしょう。

 

自慢の庭を保つためにも、手入れができる前提でつくることが大切です。そして、手入れが行き届く範囲や面積を考慮したうえで、目的に合ったデザインを考え、庭の面積を確保しましょう。

メンテナンスできない範囲は専門家に相談しよう

もしも、庭を持つうえでメンテナンスに不安を感じる場合や自分でできない場合は、工事を担当したハウスメーカーに相談してみましょう。

 

また、植木の剪定など高所での作業は、素人には難しいメンテナンスです。そういったときは植木屋に依頼するなど、無理はせず安全第一に考え、自身でできる範囲とできない範囲を見極めるようにしましょう。

メンテナンスのことも考慮したうえで、理想の庭づくりを検討しよう

新築における庭づくりでは、一から庭づくりができるからこそ、庭に“目的”を持たせて、どうすれば理想の状態を“維持”できるのかを考えておくことが大切です。

 

目的に沿ってデザインを考えるとともに、動線の確保やメンテナンス可能な範囲、またメンテナンス方法についても検討し、失敗しない理想の庭づくりを行いましょう。

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