シンプルな家づくりで費用を抑える
家の形を凹凸の少ないシンプルな四角形(総二階建て)にし、部屋数や壁を減らした間取りにすると費用を抑えられます。水回りを1ヶ所に集約したり、設備のグレードを下げたりすることも有効です。
詳しくは、「ローコスト住宅|安く家を建てる8つの方法」をご覧ください。
初期費用だけでなく維持費も考慮する
安さだけを追求すると、断熱性や気密性が低くなり光熱費がかさんだり、メンテナンス費用が想定より早く発生したりする可能性があります。建築費だけでなく、住んでからの総費用で考えることが重要です。
詳しくは、「ローコスト住宅|安く家を建てる際の注意点」をご覧ください。
複数社を比較し総額で判断する
ローコスト住宅が得意な会社を複数見つけ、必ず見積もりを取りましょう。坪単価の内訳は会社により異なるため、オプションなどを含めたトータルコストで比較検討することが失敗しないコツです。
詳しくは、「安く家を建てる際のハウスメーカーの選び方」をご覧ください。

無料で住まいの窓口に相談するローコスト住宅講座ローコスト住宅の住宅カタログを探す

住宅を建てるには多額の資金が必要ですが、間取りや設備、外壁などの仕様を工夫すれば建築費を抑えられます。

 

建築費を安くしたい方におすすめなのが、比較的安価に建てられる「ローコスト住宅」です。ローコスト住宅は住宅の仕様だけでなく、設計・施工の流れも工夫して建築コストを削減しているのが特徴です。

 

今回は、安く家を建てるための方法や注意点、ローコスト住宅の相場を、実際にローコスト住宅を建てた方へのアンケート結果を交えながら解説します。

 

マイホームの購入は「人生最大の買い物」と呼ばれており、すべての理想をかなえようと思えば思うほど、費用負担は増えてしまいます。

 

「理想の家に住みたいけれど購入費は抑えたい」という思いから、住宅購入に頭を悩ませている方も多いでしょう。

 

住宅購入にかかる費用負担を減らしたいなら「ローコスト住宅」を検討するのがおすすめです。

 

ローコスト住宅とは、一般的に、坪単価40万~60万円ほどで購入できる低価格帯の住宅のことを指します。

 

設計・施工の一連の流れを合理化し、外観や間取り、設備などを規格型にするといった工夫で、コストダウンを実現しているのが特徴です。

 

建築費を抑えた分、自分がこだわりたい部分に資金を費やすこともできるため、自分の希望に沿った家を実現できるでしょう。

 

ローコスト住宅の住宅カタログを探す 無料で住まいの窓口に相談する

 

ローコストで家を建てるには、おもに以下8つの方法が考えられます。

  1. シンプルな外観にする
  2. 総二階建てにする
  3. 間取りをシンプルにする
  4. 浴室、トイレなど水回りをまとめる
  5. 設備のグレードを下げる
  6. 屋根裏空間を収納などに有効利用する
  7. 和室をつくらない
  8. 屋根の勾配を低く抑える

 

凹凸の多い複雑なデザインの建物は、作業工程や必要な部材が増えるため、建築費が高くなりがちです。

 

外壁の凸凹は可能な限り減らし、正方形に近いシンプルな形にすると、同じ総床面積でも建築費を抑えられるでしょう。

 

ただし、土地の形状によっては四角形にするのが難しい場合もあり、無理をすると間取りに不都合が出る可能性もあります。

 

土地や間取りとの相性を見ながら、可能な限りシンプルな外観になるようにしましょう。

 

建築費用が一番安くなるのは、1階と2階が同じ造りの「総二階建て」だといわれています。

 

総二階建てなら建物の基礎部分や柱などの構造部と、屋根の工事が最小限で済むため、大幅なコストダウンが期待できるのです。

 

総二階建てには、防犯性や耐震性、耐久性が高まるというメリットもあります。総二階建は2階への足掛かりとなる部分がないため、防犯性が高いのが特徴です。

 

また、上下階の柱や梁の位置が合っており構造的に安定しているため、耐震性や耐久性が高まります。

 

必要以上に部屋を増やさず、シンプルな間取りにすると、壁を仕上げるコストを抑えられます。

 

シンプルな間取りの家は掃除やメンテナンスがしやすく、ライフスタイルの変化にも対応しやすいといったメリットがあります。

 

どうしても部屋数を増やしたい場合は、可動式の間仕切りを使う方法も検討してみてください。

 

水回りの設備が分散されていると、配管を長くしたり複雑にしたりする必要があるため、建築費用が高くなります。

 

浴室やキッチン、トイレなどの水回りを1ヶ所にまとめると、配管工事や給排水設備の費用を抑えられるでしょう。

 

ただし、水回りをまとめる際は、動線を意識することも大切です。住んだあとの生活をイメージしながら、家事動線や生活動線に問題がないか確認しておきましょう。

 

また、水回りの生活音が食事や就寝に影響を与えないよう、間取りをふまえて排水計画を立ててください。

 

窓、キッチン、風呂、トイレ、照明、空調など、家にあるさまざまな設備にはハウスメーカーごとにグレードが設定されています。

 

グレードの設定はハウスメーカーによって異なり、標準仕様と呼ばれるスタンダードなグレードの内容もさまざまです。

 

設備はグレードが高くなるほど、費用が高くなります。使用頻度や利便性などを考慮し、優先順位の低い設備はグレードを下げましょう。

 

グレードを選ぶ際は、実際の使用感や質感などを確かめるため、実物を一度見てみるのがおすすめです。

 

ただし、防犯性や耐震性、耐火性などに関連する設備のグレードは妥協せず、安心できるものを利用しましょう。

 

また、断熱性や気密性、遮音性などのグレードを下げると生活環境が悪化してしまう可能性があります。長く住むことを考え、どの設備のグレードを下げるか慎重に検討しましょう。

 

2階建てでは収納スペースが不十分だからと3階建てにすると、建築費用が高くなってしまいます。屋根裏空間を収納として活用すれば、2階建てでも収納スペースを確保しやすくなるでしょう。

 

限られた間取りでいかに収納スペースを確保するかは、ローコスト住宅で快適に暮らす際の重要なポイントの一つです。

 

間取りのデッドスペースがないか確認し、動線を意識しながら最適な場所に収納スペースを配置しましょう。

 

和室には障子や畳、土壁など、洋室とは違う特殊な部材や複雑な造作が必要な箇所があるため、コストが高くなります。和室をシンプルな洋室に変えるだけで、コストダウンできるでしょう。

 

ただし、和室をつくらない場合は、子どもの遊び場や来客時の客間など、さまざまな用途で使用できるスペースを確保しにくくなります。

 

子どもはどこで遊ぶのか、来客時はどこで対応するのかなども併せて考えておきましょう。

 

屋根の形状や勾配によっても建築費は変わります。シンプルな形状の切妻屋根や片流れ屋根は建築費を抑えやすいため、屋根の形状変更も検討しましょう。

切妻屋根

2つの斜面を持つ山型の屋根。通気性が良く、雨漏りしにくいメリットがある。

片流れ屋根

一方向のみにしか屋根がない形状。屋根裏部屋を作りやすい、屋根面積が広く太陽光パネルを載せやすいというメリットがある。屋根からの落雪が一部に集中するため、雪国では施工に注意が必要。

ローコスト住宅を建てたい! 屋根の種類とそれぞれの特徴を紹介
ローコスト住宅を建てたい! 屋根の種類とそれぞれの特徴を紹介
ローコスト住宅を建てる際に知っておきたい屋根の種類や特徴について解説します。施工費の安さだけでなく、…記事を読む

 

ローコスト住宅は安く建てられる半面、デメリットもあります。そこで本章では、安く家を建てる際の注意点を4つ解説します。

 

安さ重視でハウスメーカーを選んだ場合、どうしても選択肢が限られてきます。

 

また、低価格を重視し過ぎると、希望の品質や機能を実現できなくなる可能性もあるため、コストとサービス品質のバランスも十分に考慮して、依頼先を決定しましょう。

 

建築費を抑えるために壁や部屋数を減らすと、収納スペースも減ってしまいます。収納スペースが不足すると、家具を購入しなければならなくなるため、かえって費用がかかるかもしれません。

 

建築費を抑えながらも必要な収納スペースを確保できるよう、間取りを考えることが大切です。

 

気密性や断熱性など住宅性能にかかわる部分の費用を削減した場合、快適性が下がってしまうだけでなく、光熱費のランニングコストが高くなってしまう可能性があります。

 

住宅に関する費用を考える際は、建築費だけでなく、住んでからの総費用を考えることが重要です。

 

さらに、省エネ基準を満たしていない場合は、住宅ローン控除(減税)を受けられなくなる点にも注意が必要です。

 

また、省エネ性能によって住宅ローン控除の借入限度額も異なります。住宅ローン控除を受けたい場合は、必要な省エネ性能を確保できるようにしましょう。

 

近年、建築材料の不足や円安、国際情勢の影響、燃料代の高騰、人材不足など、さまざまな要因を背景に建築費が高騰しています。

 

安く家を建てるさまざまな工夫を施しても、「思ったほど安くならなかった……」と感じる方もいるかもしれません。

 

コスト削減には限界があることも知り、可能な範囲内で無理せず取り組みましょう。

 

ローコスト住宅の住宅カタログを探す 無料で住まいの窓口に相談する

 

一口にローコスト住宅と言っても、間取りや部材、設備などによって価格には幅があります。

 

建物にかかわる費用の目安としては、「総額1,000万円台後半~2,000万円台前半」が一般的な価格相場といわれています。

 

設備や仕上げ材、間取りにこだわった場合は、さらに費用が高くなります。新規で土地を購入する場合は、上記に加えて土地代も考慮して資金計画を立てなければなりません。

 

ローコストとはいえ、住宅の購入にはある程度まとまった金額が必要です。余裕を持った資金計画を立てておきましょう。

 

また、近年は建築費が高騰しているため、ローコスト住宅であっても以前より建築費がかかる可能性があります。建築業界の動向もふまえながら住宅購入のタイミングを考えることが大切です。

 

ローコスト住宅も値上げ!? 価格高騰の理由とおすすめの住宅メーカーについて紹介
ローコスト住宅も値上げ!? 価格高騰の理由とおすすめの住宅メーカーについて紹介
円安による建築材料の値上げや住宅需要の増加などを受け、住宅価格の高騰が話題になっています。安価に建て…記事を読む
はじめての家づくり講座 家計から住宅購入予算を試算する

 

LIFULL HOME’Sでは、ローコスト住宅を建てた300名を対象に、独自にアンケート調査を実施しました。

ローコスト住宅を選んで良かった点(複数回答)

住宅ローンの負担を小さくできた

108票

こだわりたい個所に重点的にお金をかけられた

77票

住宅ローンの借り入れがしやすかった

44票

床面積を大きくできた

43票

契約から引き渡しまでがスピーディーだった

36票

その他

55票

ローコスト住宅を選んで良かった点として、最も多くの方が挙げたのは、住宅ローン負担の軽減でした。

 

また、借入額が少ない分、住宅ローンを借り入れやすかったと回答した方も多く、資金面での大きなメリットがうかがえます。

 

また、ローコスト住宅で全体の建築費を抑えることで、こだわりたい箇所に費用を充てることができた、と回答した方も多くいました。

ローコスト住宅を選んで後悔した点(複数回答)

間取りの自由度が低かった

70票

つくりが安っぽかった

62票

設備の自由度が低かった

49票

断熱性能に満足できなかった

37票

オプション費用が高額だった

34票

耐震性能に満足できなかった

33票

アフターケアが不十分だった

33票

建築後のメンテナンスにかえってコストがかかった

18票

その他

56票

ローコスト住宅を選んで後悔した点では、機能面への不満が多く挙げられました。

 

価格を安く抑えた分、間取りや家のつくり、設備、断熱性能などは妥協せざるを得ず、建築時は納得していたものの、住んでから後悔してしまったという方もいるようです。

 

ローコスト住宅の建築では、どこに費用をかけるのかを慎重に判断する必要があるといえるでしょう。

 

また、オプションやメンテナンスにコストがかかってしまったと回答している方もいました。住宅本体にかかる費用以外の点にも注目して、総合的にコストを抑えられるかを検討しておくことが大切です。

 

住宅建築で後悔しないためには、ハウスメーカー選びも重要です。

 

ローコスト住宅を実際に建てた方にたずねると、各社のコストや標準設備、担当者の信頼性、間取りやデザインなど、さまざまなポイントを重視してハウスメーカーを選択していました。

 

そして、ローコスト住宅を検討している方に向けて、アドバイスを募ったところ、以下のような声が寄せられました。

  • 住めば都。なにも不自由はないし、月々の返済も多くはないので、子どもの教育費がかさんでもある程度生活にゆとりがあり、貯蓄もできています。
  • 限られた予算内で最大限の価値を引き出すことが重要だと思います。広さや間取り、素材の質、エネルギー効率、デザインなど、どの要素が最も重要かを見極めることが大切です。
  • お金をかけられるところが決まってくるので、どこに重点を置くかが勝負だと思います。
  • 安いのはそれなりに理由があると思うので、それを承知のうえでローコスト住宅を検討したほうがいいと思います。
  • 建設から15年以内でいろいろなところにガタがきました。結局、かなりの改修費がかかりました。
  • 低価格なだけあって、資材などは正直それなりのクオリティです。価格と質を天秤にかけて、慎重に選んだほうがよいでしょう。
ローコスト住宅講座 ローコスト住宅が得意な会社を探す

 

さらにLIFULL HOME’Sでは、ローコスト住宅を建てた方を対象に、独自にインタビューを実施しました。ローコスト住宅を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

家族構成:自分、夫、子ども2人(5歳・2歳)の4人家族

敷地面積:30坪

間取り:4LDK

 

Q1:優先した設備、こだわったポイントを教えてください。

A1.小さな子どもがいるため、料理をしながら様子を確認できるよう、広々としたリビングに対面キッチンのある間取りを希望しました。また、子どもの遊び場やお昼寝部屋として、リビングの横に和室を設けました。

 

Q2:費用を抑えるために行った工夫を教えてください。

A2.コストを抑えるために、間取りや内装、外壁材については、ごくシンプルなものを選択しました。

外観・内観ともに少々質素な印象ではありますが、価格を考慮すれば許容範囲です。

これまで普通の賃貸住宅に暮らしていた方であれば、気にならないレベルではないかと思います。

 

Q3:実際にローコスト住宅を選択して良かった点を教えてください。

A3.建築費用を抑えられたため、住宅ローンの借入が少額で済み、なにかと物入りな新生活もスムーズにスタートすることができました。

子どもの教育資金も無理なく積み立てられるため、経済的なメリットは大きいと感じています。住み心地や設備の使い勝手も今のところ特に問題なく、非常に快適に生活できています。

 

Q4:逆に後悔した点、改善点があれば教えてください。

A4.断熱性能が低いのか、冬場は1階が少し寒く感じました。

建築部材のコストを抑えた結果だとは思いますが、暖房代がかさむのがやや残念です。

 

Q5:ローコスト住宅に関する周囲の反応はどうでしたか?

A5.家の価格について話すと、ほとんどの方が「そんなに安く家を建てられるの?」と驚きます。

家族や友人の反応もおおむね良好で満足しています。

家族構成:自分、妻、子ども1人(16歳)の3人家族

敷地面積:20坪

間取り:3LDK

 

Q1:優先した設備、こだわったポイントを教えてください。

A1.1階部分にリビングと水回り、2階部分に3つの居室を設けて、家族団らんの場と一人の時間を大切にできる環境作りを目指しました。

シンプルな間取りで壁を極力少なくしたため、この敷地面積でも狭さを感じることはありません。

また、ワイドバルコニーを採用して採光を確保し、明るい室内を実現しました。

 

Q2:費用を抑えるために行った工夫を教えてください。

A2.水回りを1箇所にまとめる、間取りを可能な限りシンプルにする、設備のグレードを最低限のものにする、といった工夫で全体の費用を抑えました。

希望の条件を担当者と共有することで、最適なプランを提案してもらえました。

 

Q3:実際にローコスト住宅を選択して良かった点を教えてください。

A3.住宅の購入費用を抑えたことにより、ローンが家計を圧迫することがなかった点が、やはり最大のメリットだったと感じています。

ローンの負担が小さいと、家族旅行や子どもの習い事、自分の趣味などにより多くのお金を費やすことができます。

また、ローンの審査もスムーズに通り、工期もイメージよりずっと短かったです。

 

Q4:逆に後悔した点、改善点があれば教えてください。

A4.現在、築7年ほどですが、外壁塗装の色褪せや壁紙の黄ばみ、バルコニーの床の劣化が少し気になってきました。

イメージよりも早くガタが来てしまった印象があります。今後の修繕頻度を考えると、費用面が少し心配です。

 

Q5:ローコスト住宅に関する周囲の反応はどうでしたか?

A5.この価格なのである程度は仕方ないですが、大手ハウスメーカーの一般的な住宅と比較すると、安っぽい印象は否めません。

親戚や友人も口には出さないものの、同じように感じているのではと思います。しかし、都内でこのコストパフォーマンスであれば、個人的には満足です。

何にこだわって、何を妥協するのか、しっかりと見極めて選択する必要があると思います。

 

ハウスメーカー各社には、それぞれ特徴があります。自分に合ったハウスメーカーを選ぶと、より理想に近い家を建てられるでしょう。安く家を建てるためにも、ハウスメーカーは慎重に選びましょう。

 

そこで本章では、ハウスメーカーを選ぶポイントを3つ解説します。

 

ハウスメーカーによって仕様やデザイン性などの特色は異なります。ハウスメーカーの得意分野や、住宅に求める条件などをふまえてメーカーを選ぶことが大切です。

 

ハウスメーカーのなかには、ローコスト住宅の建築が得意な会社もあります。自分たちの希望や要望を整理し、優先順位が高い要素を決めたうえで、複数社を慎重に比較しましょう。

 

金額を最重要視するなら、オプション費用などを含めたトータルコストを把握しましょう。建築費だけで判断してしまうと、建築費以外の費用がかさんで全体としてコストが膨らんでしまう可能性があります。

 

坪単価はハウスメーカーの建築費の目安になりますが、どこまでの費用を坪単価として計算に入れるかはハウスメーカーによって異なります。坪単価を比較する際は、単価だけを見るのではなく、その内訳も確認しておきましょう。

 

また、見積もりは必ず複数社に依頼してください。複数社の見積もりを比較すれば、建築費の内容や内訳の違いがわかり、費用が適正かどうか判断しやすくなります。

 

家づくりでは、担当者との相性も非常に重要です。希望を伝えやすく、親身になって取り組んでくれる担当者であれば、打ち合わせもスムーズに進むでしょう。

 

「質問に対して誠実に回答してもらえるか」「メリットだけでなくデメリットも説明してもらえるか」をチェックして、担当者との相性を見極めてください。

 

住まい選びや住まい探し、ハウスメーカー選びでお困りの方は、ぜひ、不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME’Sが提供する「住まいの窓口」をご利用ください。

 

住まいの窓口では、住まい選びに詳しいハウジングアドバイザーが中立的な立場でサポートいたします。

 

ハウジングアドバイザーへの相談は無料です。ご希望に合った不動産会社や施工会社の紹介もしていますので、ハウスメーカー選びで悩んでいる方はぜひご活用ください。

 

無料で住まいの窓口に相談する ローコスト住宅講座

 

安く家を建てる際は、以下の4つのポイントに注意しましょう。

ポイント

  1. 安い家が建つ理由を理解する
  2. 建築会社のプランがないか確認する
  3. 建築のタイミングに気を付ける
  4. 維持費も考慮する

 

前述のとおり、家の形や間取りなどを工夫することで、建築費はある程度抑えられます。

 

「どのようにすれば建築費を抑えられるのか」「どのグレードの建材や設備なら快適性を維持できるのか」などを理解しておくと、家づくりの計画を立てやすくなるでしょう。

 

ローコスト住宅は、家づくりの各工程を効率化することで、費用を抑えています。価格が安いのはメーカー側の努力によるところが大きいため、住宅品質が必ずしも低いわけではありません。

 

建築会社やハウスメーカーでは、家づくりの基本となるプランが用意されています。

 

プランをほとんど変えずに建てられる住宅を規格住宅、プランの一部を変更できる住宅をセミオーダー住宅、プランを利用せず間取りや仕様などすべての要素を自分で選択できる住宅をフルオーダー住宅と呼びます。

 

規格住宅やセミオーダー住宅はある程度仕様が決まっているため工期が短く、フルオーダー住宅と比べて建築コストを抑えられます。

 

セミオーダー住宅はフルオーダー住宅と比べて家づくりの自由度は低くなりますが、デザインや設備などを一から決めるのではなく、複数パターンから選択していくため、家づくりをスムーズに進められるでしょう。

 

家電などと同様に、家にも「安くなる時期」があります。一般的に、家が安くなるのは決算期やハウスメーカーの閑散期です。

 

この時期を狙って家づくりを始めれば、もともと低価格のローコスト住宅でも値引き交渉しやすくなり、より低価格で建てられる可能性が高まるでしょう。

 

家が完成したあとは維持費がかかります。安く家を建てたとしても、住んでからの設備交換やメンテナンスに費用がかかってしまうと、トータルコストが増えて損をしてしまう可能性があります。

 

家を建てたあとの維持費についても考えたうえで、家づくりの計画を立てることが重要です。

 

ローコスト住宅は、設計や施工の流れを合理化したり、外観や間取りの規格を統一化したりすることで建築費の削減を実現しています。

 

間取りや設備を工夫すればさらにコストを抑えられるため、建築費をできるだけ抑えたい方は、この記事を参考に家づくりに取り組んでみてください。

 

ただし、防犯性や耐震性、耐久性などの家の安全面にかかわる部分や、断熱性や遮音性などの家の快適さにかかわる部分の費用は、極力削らない方が無難です。

 

住んだあとのことも考えながら、こだわるポイントと妥協するポイントにメリハリをつけ、理想の住まいを実現しましょう。

 

家づくりに関して困りごとがあれば、LIFULL HOME’Sの「住まいの窓口」にご相談ください。ハウジングアドバイザーが悩みに応じて、適切なサポートを提供いたします。

 

無料で住まいの窓口に相談する ローコスト住宅講座 ローコスト住宅の住宅カタログを探す

Q.1:そもそも「ローコスト住宅」とは何ですか?

A.1:ローコスト住宅とは、一般的に坪単価40万円~60万円ほどが目安となる、価格を抑えた住宅のことです。設計や施工の効率化、住宅の仕様を規格化するといった工夫で、コストダウンを実現しています。

Q.2:ローコスト住宅の建築費は、いくらくらいが相場ですか?

A.2:建物の総額で「1,000万円台後半~2,000万円台前半」が一般的な価格相場です。ただし、設備のグレードや間取り、土地を新たに購入するかどうかによって総額は大きく変わります。

Q.3:家を安く建てるために、自分でできる工夫はありますか?

A.3:以下のような工夫で、費用を抑えることが可能です。

 

  • 建物の形を凹凸の少ないシンプルな四角形にする
  • 1階と2階の面積がほぼ同じ「総二階建て」にする
  • 壁や仕切りを減らしてシンプルな間取りにする
  • キッチンや浴室などの水回りを1ヶ所にまとめる

Q.4:価格が安い分、デメリットや注意点はありますか?

A.4:費用を抑えている分、間取りや設備の自由度が低くなる場合があります。また、断熱性などに関わる費用を削ると、かえって光熱費が高くなるケースも。建築費だけでなく、入居後の維持費も考えて計画することが大切です。

Q.5:ローコスト住宅は、つくりが安っぽかったり性能が低かったりしないか心配です。

A.5:実際に建てた人からは「つくりが安っぽく感じた」「断熱性に満足できなかった」という声も一部聞かれます。価格が安い理由を理解したうえで、どこにお金をかけ、どこは妥協するのか、ご自身で優先順位を決めることが後悔しないためのポイントです。

Q.6:実際にローコスト住宅を建てた人の満足や後悔した点は何ですか?

A.6:満足した点としては「住宅ローンの負担を軽くできた」「こだわりたい箇所に重点的にお金をかけられた」といった声が多く挙がっています。一方、後悔した点としては「間取りの自由度が低かった」「オプション費用が高額だった」などの声が見られました。

Q.7:ローコスト住宅を建てるハウスメーカーは、どう選べばいいですか?

A.7:まずは、ローコスト住宅の建築を得意とするハウスメーカーを選ぶことが重要です。複数社から見積もりを取り、オプション費用などを含めた総額で比較検討しましょう。また、希望を伝えやすく、親身に相談に乗ってくれる担当者かどうかを見極めることも大切なポイントです。

Q.8:少しでも安く家を建てるためのコツはありますか?

A.8:ハウスメーカーなどが用意している、ある程度仕様が決まった「規格住宅」や「セミオーダー住宅」のプランを選ぶと、フルオーダーに比べて費用を抑えられます。また、ハウスメーカーの決算期などを狙って交渉すると、値引きに応じてもらえる可能性があります。

更新日: / 公開日:2024.08.29