理想の住まい拝見|01 神奈川・相模原 山口邸|元々持っていた家や土地、小さい頃から住み慣れた町に家族一人一人のことを考え、こだわりの家を手に入れた5軒のお宅をご紹介。快適な住まいづくりの一歩を教えてくれます。
素材にこだわりシンプルで
住み心地のよさを追求した家
清潔な白い壁と、温かみあふれる木材をふんだんに使用した山口邸。
南と東にあるトップライト(天窓)から、燦々と光が降り注ぐ明るいリビングが魅力。
実際の床面積よりも広く見える、さまざまな工夫がちりばめられていました。
スタイリッシュながら、所々に使われた木材がナチュラルな雰囲気を醸す外観。小上がりの窓は少し高い位置にあるので、外からの視線が気になりません
ご夫妻の寝室には、物置として使用しているロフトへ上がる階段が。広さは7.82㎡あり、生活用品を置いておくのに収納力もバッチリ結婚2年目の2016年、「家を買うなら少しでも早いうちに」と、土地探しを始めた山口さんご夫妻。予算と場所を決め、いくつか候補となる土地を下見。最終的にこの場所に決めたのは、価格と駅からの近さに加え、家の前の道路が、車が通り抜けられない道だったこと。将来、子どもが生まれた時、安全に遊ばせられるだろうとの理由でしたが、なんと家を建設中に奥さまの妊娠が分かり、入居後すぐ家族は3人となりました。
リビングの吹き抜けは、ご夫妻の憧れだったそうです。日がたくさん入り、開放感たっぷり。ファンを回して、エアコンも効率よく稼働します実際の床面積より広く感じられる山口邸。
その理由は、大きくとった吹き抜けや、白い壁紙のほか、廊下が存在しないことです。また、キッチンからリビング、ウッドデッキまでが一続きとなり、すっきり見通せることもポイントです。
和室は将来ご夫妻が年を取った時に1階で生活ができるように設置しました。ステップやテレビ台の下はすべて収納に。ルンバを収めるスペースもリビングと畳の小上がりの壁は、ナチュラルで温かみのある漆喰を使用。キッチンや2階は、クロス張りにすることでコストを抑えました。また、ダイニングスペースの黒板下も、造作棚ではなく、既製品の棚を入れることでコストカット。「設計士さんが、『これを買えば雰囲気が合って良いですよ』と薦めてくださり、助かりました」と、うれしそうに語る奥さま。
リビングからウッドデッキ、ウッドデッキから駐車スペースへと、スムーズな動線が魅力。「車のトランクからリビングへと、荷物の出し入れがとても便利です」と、ご夫妻も大満足夏に向け、これから手を付けたいのはウッドデッキ。「子どもをビニールプールで遊ばせたり、テーブルや椅子を置いてビールを飲むのが楽しみです」と話していました。
「トイレにはどうしても窓が欲しかった」という奥さま。小窓は、外から見るとへこんでいるという面白い構造です
ナチュラルカントリー調の洗面台は、奥さまが探したもの
玄関ホールを最小限にして設けた大容量のシューズクローゼット
ダイニングスペースに取り付けた大きな黒板は、奥さまが趣味で集めているマグネットを張るために、ご主人が提案。仲の良さがうかがえます
玄関からリビングへ入る扉とは別に、キッチン直結の扉があります。たくさん買い物をしたときに便利
対面式のキッチンは奥さまの希望。後ろの棚はシステムキッチンをそのまま入れることもできましたが、あえて造作でつくってもらい、柔らかい雰囲気に。可動式なので高さも調節できます
寝室にあるウォークインクローゼット。ドアを作ると窮屈になるというのもあり、あえてドアなしにすることで出入りもラクに
2階階段すぐ横は、子どもが勉強などをするためのスタディースペース
将来は子ども部屋になる予定の2階の部屋には、2部屋に分けられるよう下地を入れてあります

株式会社カキザワ工務店 042-777-7233
神奈川県相模原市南区下溝3496-3(下溝展示場)
http://www.kakizawa-sc.co.jp/
- 出典:家を買Walker (KADOKAWA)
- 撮影= 柴田ひろあき
- 取材・文=吉田晃子
- 編集= LIFULL HOME'S 編集部
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更新日: / 公開日:2019.05.16














