「間取りが決まった!あとは家を建てるだけ…」という段階では、なかなか気づけない間取りの失敗。多くの人は家を建てて、実際に住むようになってから不満に気づくものです。

そうならないためには、間取りを最終決定する前にどんなチェックをするといいのでしょうか。今回は、おすすめのチェック方法をお伝えします。
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正しい縮尺で間取り図を書いてみよう

正しい縮尺で間取り図を書いてみよう

注文住宅の間取り図は、常に正確な縮尺で描かれているわけではありません。ハウスメーカーや代理店から提供される「間取り図」は、各部屋の配置や広さを示す図面ですが、あくまでもイメージを掴むためのものであり、実際の寸法とは多少の誤差が生じることがあります。

一方、「平面図」は各階の床面から一定の高さで水平に切断した断面を示したもので、正確な縮尺で作成されます。

 

ハウスメーカーや代理店に確認し、間取り図の縮尺が正確であるということであれば、拡大コピーして活用するといいでしょう。

正確な縮尺の間取り図を作成するには、方眼紙を用いて「1/50」「1/30」「1/20」などの縮尺で描きましょう。間取り図を作成できるソフトウェアもありますので、活用するのも一つの方法です(有料ソフト・無料ソフトあり)。決めた縮尺を守りながら、全体の図面を作成してください。

間取り図が完成したら、全てのサイズ(cm、mなど)を記入します。その後、廊下や部屋などを現在の住まいと比較して、スペースに過不足がないかチェックしましょう。トイレットペーパーホルダーの位置や、廊下や階段でのすれ違いなど、細かい部分も見逃さずに検討することが重要です。特に狭いスペースは注意が必要です。

作成した間取り図には、家具・家電もできるだけ正確に書き込みます。新しいものを買うとしても、まずは家にある家具を置く前提で配置してみましょう。

次のような点を確認してみてください。

・家具のドアや引き出しを開けたとき、人が立つ場所が狭すぎないか
・ダイニングテーブルセットの椅子を引いたとき、後ろに十分な空間はあるか
・リビングの家具は動線の邪魔にならないか(キッチンへの移動、廊下への移動、ベランダへの移動)

 

家具のサイズまで測るのは、少々面倒かもしれません。ですが、「家具を置いてみたらとても不便になってしまった」という失敗を避けるためにも、ぜひ実行してください。また、適する家具の大きさがわかっていれば、新しい家具を買うときにも役立ちます。

コンセントの位置も重要です。コンセントが足りなかった、家電から届かなかった、という失敗例はとても多いものです。家具と家電を配置したら、どこにコンセントを付けるべきか想定してみましょう。

 

なお、常に電源を必要とする家電だけでなく、扇風機やヒーターといった“季節によって登場する家電”についても想定しておく必要があります。

 

さらに、炊飯器や電子レンジ、ミキサーなど調理家電をよく使うキッチンにも数に余裕をもってコンセントを配置するようにしましょう。

 

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最後に、「見えないもの」についても間取り図に記入します。見えないものとはどんなものでしょうか。

季節によって異なりますが、窓から入る日差しも記入してみましょう。光の角度がわかれば十分です。

 

せっかくの日光が家具や家電に当たってしまっていないか、強すぎる西日が入りそうであればどのように日よけ対策をするべきか、クーラーはどこに置けばより有効か、といった点も見えてきます。

どこから風が入り、どこに出ていくかを線で示してみましょう。24時間換気システムを設置する場合の給気口(外気を取り入れる場所)についても、家具でふさいでしまうことがないかどうかチェックします。

 

風通しとは逆になりますが、ドアや仕切りがない部分についても間取り図にチェックを入れ、冷暖房の効きやすさも確認してください。

家族がどのように動くかを“動線”として書き込んでみましょう。「ここにドアがないせいで、ぐるりと回る必要がある」「キッチンから洗面所に行くのが大変」といった不便なところが見えてくるかもしれません。

 

家具などを記入した間取り図を何枚かコピーし、上記のようなものまで書いてみてください。そうすると、家族の過ごし方も可視化でき、間取りの問題点が見えやすくなってきます。

 

生活音の発生する場所などについても気にしてみるようにしましょう。

間取りは「サイズ」が重要

間取りは「サイズ」が重要

今回は、間取りのチェック方法について紹介しました。間取りは「サイズ」が重要であるのに、実際のサイズをきちんと確認できていないケースは決して少なくありません。

 

ぜひ、正確な間取り図にサイズを書き込みながら、いまの家と比較してチェックしてみてください。なお、すでに触れたように、間取り作成のソフトやアプリの利用もおすすめです。「間取り ソフト」「間取り アプリ」などで検索してみましょう。

 

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更新日: / 公開日:2019.03.19