理想の家を建てることができる注文住宅。せっかくなら後悔しないように、自分たちに合った建築会社にお願いしたいものですよね。
しかし、“自分たちに合う”基準は人それぞれ。価格はもちろん、接客態度や提案力、保証といったサービス面まで重視するポイントは変わってきます。
インターネットで情報収集したり、周りにオススメを聞いたりしても自力には限界もあり、最終的に何を信じていいのかわからなくなったり…。
自分にピッタリな建築会社はどうやって見つければいいの?という方のために、今回は「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」専属アドバイザーである吉本良太さん(以下、吉本さん)に、注文住宅を建てる際の建築会社選びのコツについて伺います。
無料で住まいの窓口に相談する住まいの窓口とは
吉本 良太(よしもと りょうた)

●職業:住まいの窓口専属アドバイザー
●似ている芸能人:お笑い芸人のジャルジャルの後藤さん
●ひとこと:相談時には「本当にこの人にとって、この選択肢がベストの選択なのか」ということを常に問いかけることを心掛けています。今のご要望としてはマンションだが本当にこの選択肢が合っているのか、今はこだわりが無いとおっしゃっていても本当は注文住宅や中古物件をリノベーションしてこだわりを出せる方法もあっているのではないかなど、様々な選択肢の中からお客様が一番納得できる決断ができるようにサポートさせていただきます。
まず条件整理!要望を決めてから建築会社を選択
ーー注文住宅を建てたい方は、まず何からやればいいのでしょうか。
吉本さん:まずは、ご自身の希望条件を整理しましょう。自分はどのような暮らしがしたいのか、その理想の暮らしを実現するためにはどんな家を建てたら叶えられるのかを考えます。
そこから資金計画を行い、イメージができたら、どこの建築会社に頼もうかと探していく流れがオススメです。
ーーそのときに注意することはありますか?
吉本さん:そうですね、気を付けてほしいのが、希望条件を整理しないまま、いきなりモデルルームの見学に行くことですね。
とにかく動こう!という気持ちはわかりますが、その建築会社が予算に合っているのか、自分が建てたい家を得意としているのか分からないまま、とりあえず見学に行ったとします。
すると、プランや見積もりを出してもらっても、自分たちにピッタリ合ったものが出てくる可能性はそう高くありません。そうなるとまた、別のところをいくつか見て回りながら条件を決めていくことになり、結果的に時間がかかってしまいます。
また、最初から建築会社を絞りすぎてしまうと、その会社ができることの中でのプランになってしまい、要望を狭めてしまう可能性があります。
「建築会社を選んでから、要望を決めていく」ではなく「要望を決めてから、それを叶えてくれる建築会社を選ぶ」という順番がオススメです。その方が比較検討がしやすく、一番の近道になります。

迷ったときは客観的な意見も大事
ーー情報収集はどのように行えばいいでしょうか?
吉本さん:情報収集にはやはりインターネットを使うと便利ですね。
不動産サイトや建築会社のホームページを見ながら坪単価や家の性能を確認し、30坪だとこんな感じなんだなとイメージを膨らませていきましょう。
ーーインターネットだと手軽に情報を手に入れられる分、何を信じていいのかわからなくなりそうですが。
吉本さん:確かにその通りですね。ホームページの情報はどこも得意なことや強みを書いてあるので、何が自分たちに合っているのか分からなくなり、最終的に選べなくなることがあります。
実際に、各建築会社は自分たちの得意なことを、それぞれ異なる軸でオススメしているので比較検討しづらい部分があります。
どっちが正しいというより、どれも正しいという。つまりどこも間違ったことは基本的に言っていないので、ご自身に明確な判断軸を持っていないければ迷子になるのは当然のことなんです。
ーー迷子になったときはどうすればいいでしょう?
迷ったときは、客観的かつ中立的な立場の方から意見をもらってみるのはいかがでしょうか。
例えば、実際に家を建てたことのある親や友人、上司や同僚などです。もし、周りにアドバイスをもらえる方がいない場合は「住まいの窓口」をご利用ください。
知識も経験も豊富なアドバイザーが、以下のような専門的な観点からも説明が可能です。初心者の方にもわかりやすく、納得してもらえるまでご説明させていただきます!
・耐震性
・気密性・断熱性
・デザイン性
・自然素材
・予算
・構造部分 など

見学は3~4社行くべき!多くても少なくても×
ーー建築会社は何社くらい見るのがベストなのでしょうか?
吉本さん:3~4社が理想ですね。
記憶力や期間の長さ、比較検討のしやすさから考えると、大体このくらいがベストであり、実際にお客様の満足度が高かった数字でもあります。
これ以上多く見すぎると、結局どこがいいのかわからなくなるので、ある程度絞って見た方がいいですね。
ーー逆に1社だけというのはいかがでしょうか?
吉本さん:1社だけしか見ないというのはオススメしません。やはり、1社だけだとこの建築会社が自分たちに一番合っているのかどうかを判断しづらいからです。
もし、親や友達もここで建てたから大丈夫と思っていても、自分たちの理想にぴったり合うとは限りません。
そのため、比較検討は必ず行っていただくことをオススメします。3~4社見るとある程度の相場感がつかめてくるし、判断もしやすくなってきます。
ーー事前にインターネットで情報を確認し、見学するかしないか決めても大丈夫ですか?
吉本さん:インターネットの情報だけだと分からないこともあって、実際にどのプランでどうしたいかを決めたうえで見積もりを出してもらった方が正確に判断できます。
坪単価も平均値でしかないので、自分たちのプランだといくらなのかは実際に見積もりを出してもらうまでわかりません。その上で比較検討を行って、納得した方がいいですよ。

建築会社選びのポイントは「人」
ーー建設会社を選ぶポイントはどこでしょうか?
吉本さん:ポイントとしては、自分たちの中で優先順位の高い要望が、予算内でどれだけ反映されているプランなのかを見て選んでいくのがいいと思います。そして、営業担当者が信頼できる人かどうかも大きなポイントです。
ーーやはり人が大事なんですね。
吉本さん:もし、家を建てている途中にコンセントの位置が違うとか、想定外の事態が起こったときにも「図面と違うから、やり直してください」としっかり相手に伝え、常に真摯に対応してくれる方だと安心ですよね。
逆に、人間同士なので、どうしても相性が合わない方もいます。その方の営業スタイルや性格、話のリズム一つとってもそうです。
例えば、営業っぽく感じてしまう担当者もいれば、コミュニケーションがうまくいかないと感じるケースもあります。一生にそう何度もない大きな買い物なので、気持ちよく話を進めていくことができる担当者にお願いした方がよいと思います。
ーー合わないと感じたときはどうすればいいのでしょうか?
もし、担当者と合わないなと思ったときは担当者の変更をお願いするのも一つの方法だと思います。言いにくいとは思いますが、建築会社に連絡して変更をお願いしましょう。
プランのでき具合も担当者で変わってくることがあるくらい大事なことです。“担当者と合わないな”と思った場合は、無理にそのまま進めようとせず、一度担当者の変更をお願いしてみる方法も検討してみましょう。

「住まいの窓口」なら担当者の指定も可能
ーー最後に、家ができるまでどれくらいの期間かかるものなのでしょうか?
吉本さん:注文住宅の場合だと、条件整理をスタートしてから入居まで1年~1年半くらいはかかるとみておくといいでしょう。
【イメージ】
・比較検討~契約:4ヶ月(何社見るかによって変動あり)
・打ち合わせ、役所への建築確認申請:2ヶ月
・着工~入居:半年~1年
「住まいの窓口」では熟知したアドバイザーが最初の条件整理のお手伝いはもちろん、お客様にぴったりな建築会社もタイプ別に紹介可能です。
さらに本来、個人では行いづらい相性のよさそうな担当者の指定もできます。これらのサービスはすべて無料で、こちらから希望に反した営業をすることもありません。
納得し、理想の不動産会社に出会えるまで何度でもサポートしますので、建築会社選びに迷ったらどうぞお気軽にご利用ください!
住まいの窓口に資金計画を相談する 土地と建築会社の選び方講座
更新日: / 公開日:2018.08.02










