一戸建ての注文住宅は、新築ならではの間取りの自由度の高さが魅力です。しかし、こだわりの住まいが完成していざ暮らして始めてみると、住みにくさを感じるケースもあります。

それでは、注文住宅の間取りは、どのような点に配慮するべきなのでしょうか。

失敗しやすいポイントを踏まえたうえで、間取りを決めていくときの手順家を建てるタイミング別の工夫したいポイントを解説します。

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一戸建ての間取りで失敗しがちな例として、家事動線の悪さが挙げられます。

 

キッチンと洗濯機、あるいは、浴室と洗濯機、干す場所が遠いと、家事動線に無駄があるため、効率的に家事をしにくくなります。

 

また、玄関の近くにトイレがあると来客時に家族がトイレを使いにくく、寝室の横に浴室があると、深夜に帰宅する家族がいる場合にお風呂を使用する音で眠りを妨げられやすいため、水回りの位置には注意が必要です。

 

実際の生活の様子をイメージして間取りを考えるといいでしょう

実際の生活の様子をイメージして間取りを考えるといいでしょう

 

収納の面では、部屋数にこだわり過ぎて収納が少ないと、部屋をすっきりと片付けにくくなります。

 

一方、収納は面積さえ確保すればよいというものではなく、奥行が深過ぎる収納はデッドスペースができてしまいやすいので、収納するものを想定して設置することも大切です。

 

コンセントは家電を使いたい場所にないと不便ですので、家電を設置する場所を想定してコンセントを設けるとともに、掃除機のためのコンセントも用意しておきます。コンセントの数は延床の坪数と同じ数が目安です。

 

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また、風通しの悪い家は、湿気がこもってカビが発生しやすくなってしまいます。

 

対面に窓を設置して風が流れるようにするのが理想的ですが、実際は全室に対面に窓を設置するのは難しいため、一部屋に窓を二面設けるようにしましょう。

 

注文住宅の失敗例を知って家づくりの参考にしよう

 

風の通り道まで考えた配置がいいでしょう

風の通り道まで考えた配置がいいでしょう

 

注文住宅の間取りを考える際には、まずは、家族の日頃の生活スタイルや要望をもとに希望条件を整理します

 

例えば、朝の支度で洗面台を使う時間が家族で重なるようであれば、洗面台をダブルボウルにして、2人同時に使用できるようにすると暮らしやすくなるでしょう。

 

書斎が欲しい、ウォークインクローゼットが欲しいといった要望も書き出していきます。また、家族構成から子ども部屋や寝室、両親の部屋など、必要な部屋数や部屋ごとに必要なおおよその広さを考えていきましょう。

 

希望条件を出し切ったら、家族の要望などをもとに優先順位をつけます。

 

その際、意見が異なる場合もあると思いますので、どうすればお互いの希望をかなえることができるのかよく話し合いましょう。

 

希望条件の整理が出来たら、次は家を建てるプロに相談しながら設計を考えていくことになります。

 

住宅は土地いっぱいの大きさで建てられるわけではなく、都市部の多くを占める市街化区域では、建築基準法による用途地域建ぺい率容積率などが決められ、敷地面積に対して建てられる建築面積や延床面積、建物の高さなどが制限されています。

 

また、高さに関しては道路斜線制限隣地斜線制限北側斜線制限といった規定もあります。プロに相談することで、どの程度の広さの家が建てられるのか把握することができるのです。

 

既に家を建てたい建築会社が決まってる場合には迷うことはないと思いますが、決まってない場合、複数の会社で相談をしておくといいでしょう。

 

会社によって得意不得意があるため、複数社で比較することにより、自分たちの希望もさらに明確にできるというメリットがあります。

 

また、会社によって実現できる内容にも差があるため、ある建築会社で厳しい条件と言われ内容でも諦めずに、どの会社であれば可能かを探ってみてもいいでしょう。

 

どこで建てたらいいか目途がたたなかったり、何か不安なことがある人は、LIFULL HOME’S住まいの窓口のような無料相談窓口を利用してみるのも一つの手です。

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イメージした条件を元に実際に近づけていきましょう

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家を建てるときは今の家族の形だけではなく、将来を見越して間取りを考えることが大切です。

 

20代や30代の新婚のときは、将来的に子どもが何人欲しいか話し合ったうえで、必要に応じて子ども部屋にできる部屋を設けておいたり、後から仕切って子ども部屋をつくれるようにしたりしておくことを検討します。

 

対面キッチンにすると子どもの様子を見ながら料理や片付けがしやすく、リビングを通って個室にいく間取りにすると、家族のコミュニケーションが自然に生まれやすいです。

子どもの教育環境にもなる家ですので教育方針等も併せて話し合うのもいいでしょう

子どもの教育環境にもなる家ですので教育方針等も併せて話し合うのもいいでしょう

 

40代で家を建てる場合は子どもの個室が必要な年代で、家族それぞれの持ち物が多いため、ウォークインクローゼットやファミリークローゼット、納戸などを設けるなど、収納を充実させることがポイントです。

 

50代は子どもが独立し始める一方で、親と同居して介護をすることを考えるタイミングでもあります。

 

将来の自分たちの暮らしのためにも、段差のないバリアフリーの住まいとし、車椅子でも通れるように廊下の幅を広くとったり、ゆとりのある広さのトイレにしたりするといった配慮をしておきます。

 

また、アイランド型のキッチンにすると、親や子ども、孫など大人数で料理をするときに動き回れるので使いやすいでしょう。

 

医療機関が近いなどの周辺環境も大事な要素です

医療機関が近いなどの周辺環境も大事な要素です

 

60代は老後を考える年代ですので、リビングと寝室、あるいは、夫婦それぞれの個室といったように、シンプルな間取りにして動きやすくします。

 

引き戸や折れ戸で必要に応じて間仕切りができるようにしておくとよいでしょう。

 

注文住宅の間取りなどの相談をするには、設計事務所や工務店、ビルダー、ハウスメーカーなどのホームページやカタログ、パンフレット、展示場などをチェックして、家づくりを依頼する候補にあたっていきます。

 

しかし、数ある住宅会社などから自分の理想の家づくりを実現できる会社を探すのは、労力を要することも。

 

そこで、「LIFULL HOME’S住まいの窓口」などを利用すると、家づくりの希望条件の整理や建築会社の紹介などのサポートを無料で受けることができます。

 

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第三者に入ってもらうことで整理が進むかもしれません

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注文住宅の間取りづくりは、希望条件を整理することが第一歩です。家族の多くの要望をすべて盛り込むと、予算オーバーになったり、スペースが不足したりしがちです。

 

プロの意見を取り入れながら、叶えたい希望の優先順位を明確にしていき、理想の間取りの住まいを手に入れましょう。

 

まとめ
・注文住宅の間取りを考えるときは希望条件を整理する
・間取りを考えるときは、家事動線や水回りの位置、収納などに配慮する
・注文住宅の間取りは将来のライフステージの変化を見据えて考える
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更新日: / 公開日:2018.03.09