- 家を建てる際の小学校までの最適な距離
- 子どものいる家庭が一戸建てを検討する際、小学校までの距離は重要な要素です。一般的に徒歩15分以内の1kmまでが理想とされ、子どもの負担や安全面、放課後の過ごしやすさに影響します。不動産広告の徒歩時間はあくまで目安のため、実際に子どもと歩いて確認することが大切です。
詳しくは、「小学校までの距離の目安は1kmまで」をご覧ください。 - 通学路の安全性も確認すべき重要項目
- 家から小学校までの距離だけでなく、通学路の安全性も必ず確認しましょう。ガードレールのない道や見通しの悪い場所、交通量が多い道路など、危険な箇所がないか実際に歩いてチェックすることが重要です。安全な通学路を選ぶことで、子どもを交通事故や犯罪のリスクから守れます。
詳しくは、「通学路の状況を確認しておこう」をご覧ください。 - 学区や小学校の環境も忘れずに確認
- 希望の物件がどの学区に属しているか、事前に市区町村のホームページなどで確認することが不可欠です。隣接していても学区が異なる場合や、学校選択制の有無など、自治体によって制度は様々です。また、学校の雰囲気や学力レベルも考慮し、家庭の方針に合う環境を選びましょう。
詳しくは、「学区の確認を忘れずに」をご覧ください。
小学校入学後に子どもが転校するのを避けるため、小学校入学前に一戸建てを検討する人が多いのでは?人気のある公立小学校に子どもを入学させるために、小学校入学前に引っ越しをするケースもあります。
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子どもの小学校入学前は一戸建て購入を考えるタイミング
分譲一戸建てや家を建てようと思っているお子さんがいる家庭を焦点にあてて考えてみます。一戸建ては足音を気にせずに過ごせるため、子どもをのびのびと育てやすいことがメリットのひとつです。
のびのびと言えば、家の広さも特長的でしょう。子供部屋を設けたり、広々としたリビングで家族が一緒にいられる部屋をつくったりといった目的で一戸建てに住み替える人もいます。
こうしたメリットが多いとはいえ、集合住宅で住むよりも実際のところ場所選びが難しいといった問題があります。家を建ててから立地に失敗したとならないように、特にお子さんがいる家庭では、どういう場所に家を建てたらいいのか、今回見ていきましょう。
小学校までの距離を考えて購入しよう
子どもの小学校入学前に一戸建てを購入するときに重視するべき立地条件のひとつは、小学校までの距離です。小学校までの距離や周辺環境は、子どもの6年間の生活を左右します。
小学校が遠い場合には、子どもへの負担が大きかったり、昨今では不審者への心配から、親が送り迎えをして負担が掛かったりするケースもみられます。
住まいを購入するときは、駅からの距離や周辺の商業施設の有無などを重視することが多いですが、小学校までの距離も考慮して、住まいを選びましょう。

子どもをのびのびと育てるには一戸建てが安心です

小学校までの距離の目安は1kmまで
小学校までの適正な通学距離の考え方は地域によって変わるため、一概にはいえません。
ただし、文部科学省の平成27年『公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引』(※)では、適正な通学距離を「小学校でおおむね4㎞以内」とされていますが、徒歩と自転車をあわせての基準のため、徒歩で言えば一般的に4kmは遠い距離です。
では徒歩なら小学校までどのくらいの距離がベストなのでしょうか?実際は小学校までの距離は1km、徒歩15分程度までが理想的と言われています。
小学校までの距離が長いとデメリットとして、帰宅後に友達と遊ぶ時間が取りにくかったり、習い事に間に合わず、親が学校まで迎えにいく必要が生じたりします。また、小学校までの距離が遠いほど、交通事故や事件に巻き込まれるリスクも高まると言えるでしょう。
一方で小学校が近いと通学はお子さんにとって楽ですが、実際のところ一緒に通学する友達ができにくかったり、たまり場になりやすかったり、といったケースが懸念されます。よって、小学校からの距離は、徒歩5分~15分程度がベストといえるでしょう。
不動産広告では小学校までの距離は、徒歩〇分と表示されていることがありますが、1分=80mで計算されたものです。大人の男性が歩く早さに近く、実際には信号待ちの時間も発生します。
気になる一戸建てが見つかったときは、お子さんと実際に歩いてみたほうがいいでしょう。
※出典:文部科学省「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」( 平成27年1月27日)

小学校からの距離は徒歩5分~15分程度がベスト
通学路の状況を確認しておこう
小学校まで安全に通うことができるのか、通学路の状況を確認しておくことが大切です。通学路を実際に歩いてみるときには、交通事故や犯罪に遭うリスクが高い場所がないかという点も含めてチェックしましょう。
交通事故のリスクの面では、ガードレールのない歩道や高い塀が続いて見通しが悪い場所、スーパーやマンションなどの駐車場、信号機のない交差点などが危険です。
歩道がないうえに路上駐車が多い道は、子どもが車道に出て歩かざるを得ないこともあります。また、日常的にスピードを出す車が多い道路も危険です。
樹木が生い茂って中が見渡せない公園や空きビルや神社などが人通りの少ない場所に立地しているケースなどでは、不審者が潜みやすいことが懸念されます。
反対に、ガードレールのついた歩道を通り、信号のついた横断歩道を渡って小学校に通える立地条件は理想的です。小学校までの距離だけを重視せずに、通学路の安全性も考慮して一戸建てを選びましょう。

しっかりチェックしておきたい通学路の安全性

学区の確認を忘れずに
小学校から近い立地の一戸建てを探すとき、意外と盲点になりやすいのが学区です。小学校の学区は市区町村によって決められていますが、市区内の同じ町名でも番地によって、別の小学校の学区になっていることがあります。
たとえば、幹線道路を隔てた向こう側に小学校が立地していて、そこに通うものだと思っていても、幹線道路が学区の境になっていて、少し遠い場所にある別の小学校の学区になっているケースがあるのです。
また、近くの小学校への越境入学がこれまでは認められていたエリアでも、人口が増加している場合など、急に越境入学が認められなくこともあります。
一部の市区町村では学校選択制が導入されていますが、自由選択制やブロック制、あるいは、隣接する学区に限り選択できるケースなどさまざまです。
学校選択制が導入されている市区町村で学区外の学校を希望しても、希望者が多い場合には抽選になって、もともとの学区の小学校に通うことになるケースもあります。
したがって、一戸建ての購入を決める前に、市区町村のホームページなどで、学区や学校選択制の導入の有無などを確認しましょう。
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小学校の雰囲気や学力レベルも考慮
公立の小学校の学力レベルは、学校によって異なります。
たとえば、古くからのお屋敷街やブランド住宅地は学力レベルが高いことが多く、再開発で大規模マンションが林立するようなエリアも、周辺エリアよりも学力レベルが高めになりやすいです。
隣接する学区の小学校と比較しても、学校の雰囲気や教育環境がまったく違うということもあるのです。
多くの子どもが中学受験をする学区の小学校は、学校で習う内容を授業進度より早く理解している子どもが多いため、小学校時代はのびのびと育てたいと考える家庭は戸惑うこともあります。
一方で、中学受験をする場合は高学年になるにつれて、放課後は塾中心の生活になりますので、受験する子どもが多い小学校の方が、疎外感を持つことなく取り組みやすいです。
また、公立の中学校の学力レベルも学区によって違いますが、小学校とは学区が異なるので注意が必要です。公立の小学校は近くても中学校が近くにないケースもありますので、中学校入学まで見据えた住まいの購入を考えましょう。

入学する学区の特徴も考慮しましょう
よくある質問
Q.1:子どもが小学校にあがる前に家を買う人が多いのはなぜですか?
A.1:お子さんが入学後に転校しなくて済むよう、入学前のタイミングで家を購入する方が多くいます。希望する学区への引越しが目的の場合もあります。また、一戸建てならお子さんの足音を気にせず、のびのびと育てやすい点も理由の1つです。
Q.2:家を建てるとき、小学校までの距離はどれくらいがベストですか?
A.2:小学校までの距離は、徒歩5分~15分(約1km)が理想的です。近すぎると友達のたまり場になる心配があり、遠すぎるとお子さんの負担が増えたり、通学時のトラブルに遭うリスクが高まったりします。
Q.3:不動産広告の「小学校まで徒歩〇分」という表示は、そのまま信じていいのでしょうか?
A.3:広告の「徒歩〇分」は、大人が信号待ちなしで歩いた場合の目安です(80m=1分)。お子さんの足では表示より時間がかかることが多いため、購入前にお子さんと一緒に実際の通学路を歩いて確認することをおすすめします。
Q.4:小学校までの距離が近くても、注意すべきことはありますか?
A.4:距離だけでなく通学路の安全確認がとても大切です。ガードレールがない道や見通しの悪い場所、交通量の多い道路、人通りが少なく危険な場所がないか、実際に歩いて確認しましょう。
Q.5:通学路の安全性を確認するとき、具体的にどんな場所をチェックすればいいですか?
A.5:通学路を歩く際は、特に以下の点に注意して確認しましょう。
・ガードレールがなく、見通しの悪い道
・お店やマンションなどの駐車場の出入り口
・信号機のない交差点
・路上駐車が多く、車道を歩く必要がある場所
・車のスピードが出やすい道路
・見通しの悪い公園や人通りの少ない場所
Q.6:小学校に近い物件を選べば、必ずその小学校に通えますか?
A.6:いいえ、必ずしも通えるとは限りません。小学校には「学区」があり、同じ町内でも番地によって学区が異なるケースがあります。道路一本を挟んで学区が違うこともあるため、購入前には必ず自治体の公式サイトなどで正確な学区を確認してください。
Q.7:「学校選択制」があれば、好きな小学校を選べますか?
A.7:学校選択制があっても、希望者が多い場合は抽選となり、外れると本来の学区に通うことになります。また、制度内容は自治体によって異なるため、お住まいの地域のルールを事前に確認しておきましょう。
Q.8:小学校の雰囲気や学力レベルも考えたほうがいいのでしょうか?
A.8:公立小学校でも地域によって雰囲気や教育環境は異なります。中学受験が盛んな学校もあれば、のびのびとした校風の学校もあります。お子さんやご家庭の教育方針に合っているか、という視点で考えてみるのも大切なポイントです。
Q.9:家探しのとき、小学校のことだけを考えていれば十分ですか?
A.9:中学校のこともあわせて考えておくことをおすすめします。小学校と中学校は学区が異なる場合があり、「小学校は近いけれど中学校は遠い」ということも。お子さんの小中9年間を見据えて、中学校までの距離や学区も確認しておくと安心です。
更新日: / 公開日:2017.08.15










