東大生に「おすすめの小説は?」と聞くと、どんな答えが返ってくるのでしょうか?

勉強書以外であまり語られることのない東大生の愛読書。次に読む本の参考にしてみるのも面白いかもしれませんよ。

今回は、現役東大生ライターてっちゃんが東大生3名に聞いた愛読書を紹介します。
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理科二類A君のオススメです。作者はあの日本人初のノーベル文学賞作家である川端康成。オススメの理由を聞いてみると次のような答えが返ってきました。

 

「繊細な風景描写と心理表現を駆使している点がまず感動。でも、描かれる内容は14歳の少女の身売りや、町へ売られる少女の許されない恋の最後の一夜などです。少しだけ歪んでいて、切なく、痛々しい事柄ばかり。この世界は不条理に満ちていて、それでもそのなかで強く、美しく、ときには淡々と生きる人がいることを教えてくれる作品です」(理科二類A君)

 

繊細な風景描写で読む人を惹きつける世界観

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文科三類B君のオススメです。窪美澄さんによるこの作品は2011年の本屋大賞第2位に選ばれ、2012年にはR-18指定で映画化もされた少し大人な物語。オススメの理由を聞いてみました。

 

「30代の女性と不倫関係を持ち続ける少年。認められたいがために愛のない関係を繰り返した相手の女性。少年をとりまく複雑な家庭事情に、少年の友人たちの裏切りと矛盾した感情。これらすべての登場人物が屈折した一筋縄ではいかない性格の持ち主です。そんな彼らが絡み合い、もがきながらもろい毎日を作っていく姿が心にしみます」(文科三類B君)

 

複雑な心理や人間関係が織り込まれた一冊

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理科一類C君が挙げてくれた1冊。作者は直木賞や谷崎潤一郎賞を総なめにした女性作家の山田詠美。オススメの理由を聞いてみました。

 

「クールな17歳の主人公が発する『勉強ができることってそんなに大事なことかな?そんなことより素敵なことがたくさんあると思うんだ』というような素直な問いや等身大の疑問が、勉強ばかりしていた当時高校生だった自分に強く突き刺さったからです」(理科一類C君)

 

当時勉強に明け暮れた高校生だった自分に

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文学作品から文庫本まで回答にあがってきました。複雑な心理や人間関係がどのように描写されているのか、読んでみたくなりますね。

 

「東大生はちょっとアンニュイな雰囲気の小説にひかれる人が多すぎでは?」とか思っちゃいますが、そこはご愛敬。もし気になる作品があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね。

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更新日: / 公開日:2018.08.02