投稿日:2021/08/24
新しい土地で生活をスタートさせる引越しは人生の大きなイベントのひとつです。それだけに普段はあまり信心深くない人でも、縁起のいい日に引っ越しをしたいと思いますよね。では引っ越しに適した日というのはどのように選べばいいのでしょうか。ここでは2021年、引越しをするのに縁起がいい日についてまとめました。
縁起の良し悪しを考えるとき、日本人なら一番に思い浮かべるのが『六曜(ろくよう)』ではないでしょうか。中国から伝わった六曜では、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口を5回繰り返すことで1ヵ月としていました。六曜には吉凶が定められており「大安」がなにを行うにも縁起のいい日とされています。もちろん引越しも大安がベストです。この日なら一日中どのタイミングで引っ越しを行っても問題はありません。
ただし、大安は5日に1回しか巡ってこないのでスケジュールによっては大安の引っ越しが難しいということもあるでしょう。 引越しの候補としてあげるなら以下の3つがオススメです。
①大安(たいあん)
万事が吉とされる日。引っ越しは午前中でも午後でも OK です 。2021年内の大安の日は以下の通りです。
8月24日(火)、30日(日)
9月5日(日)、10日(金)、16日(木)、22日(水)、28日(火)
10月4日(月)、14日(木)、20日(水)、26日(火)
11月1日(月)、6日(土)、12日(金)、18日(木)、24日(水)、30日(火)
12月4日(土)、10日(金)、16日(木)、22日(水)、28日(火)
ただし、縁起の良い大安は引っ越しをしたいという人が多いため予約も埋まりやすくなります。引越し業者の割引カレンダーを見ても、大安は割引が適用にならないか、割引されても10%程度の割引であることが多いようです。
②先勝(せんしょう)
なにごとも早めに行うのが吉とされる日。引越しするなら午前中がいいでしょう。
③先負(せんふ、さきまけ)
急用はや争いごとは避けるべきとされた日。午前が凶、午後が吉とされています。引っ越しをするなら午後からのスケジュールを選ぶのがオススメ。近場への引っ越しなら、引越し料金が安くなる午後便を使ってもいいですね。
「引越しには天赦日(てんしゃにち)がいいと言われた」
「宝くじ売り場に一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)と書かれていた」
このようによく目にする「天赦日」「一粒万倍日」。なんとなく縁起が良さそうなイメージがありますが、そもそもどんな考えに基づいて縁起がいいとされているのでしょうか。
天赦日(てんしゃにち)
かつて暦には日時、方位などの吉凶やその日ごとの運勢などが記されていました。これは暦注(れきちゅう)と呼ばれており、天赦日は「暦中下段(れきちゅうげだん)」と呼ばれる暦注の一番下の段に書かれていた吉凶をあらわす考え方のひとつです。
天赦とは「神が赦す(ゆるす)」という意味。あらゆる障害がなくなり、新しいことを始めるには最適の日とされていて引越しにも適した日とされています。2021年内の天赦日は8月28日(土)、10月27日(水)、11月12日(金)です。
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
ひとつぶの籾(もみ)が万倍となって稲穂(いなほ)となるという意味。引越しや仕事はじめ、お店の開店や宝くじ購入など、何かを始めたり、お金を使ったりするのに適した日であると言われています。一粒万倍日もやはりかつて使われていた暦注のひとつで「選日(せんじつ)」というその日の吉凶を決める考え方のひとつです。
2021年の一粒万倍日は9月1日(水)、9日(木)、16日(木)、21日(火)、28日(火)、10月3日(日)、13日(水)、16日(金)、25日(月)、28日(木)、11月6日(土)、9日(火)、10日(水)、21日(日)、22日(月)、12月3日(金)、4日(土)、17日(金)、18日(土)、29日(水)、30日(木)です。
大明日(だいみょうにち)
すみずみまで太陽の日が照らす、明るい縁起のいい日とされるのが大明日です。これも暦注の考え方によるもので、すべてのことに吉とされます。引越しにも適しており、なんと年間150日もあるので一粒万倍日や大安と重なることも。「仏滅だけれど、大明日だからOK」という風に考え方を変えるひとつの方法としてもいいかもしれませんね。
8月4週目から12月までの引っ越しに適した日をまとめました。
8月
24日(大安、大明日)、25日(大明日)、27日(一粒万倍日、大明日)、28日(天赦日)、30日(大安、大明日)
9月
1日(大明日)、4日(大安、大明日)、8日(大安)、11日(大明日)、16日(一粒万倍日)、26日(大安、大明日)、28日(一粒万倍日、大明日)
10月
1日(大明日)、4日(大安、大明日)、8日(大安)、11日(大明日)、16日(一粒万倍日)、26日(大安、大明日)、28日(一粒万倍日、大明日)
11月
7日(大明日)、9日(一粒万倍日、大明日)、10日(一粒万倍日)、12日(大安、天赦日)、18日(大安、大明日)、20日(大明日)、21日(一粒万倍日、大明日)、22日(一粒万倍日)、25日(大明日)、27日(大明日)、30日(大安、大明日)
12月
3日(一粒万倍日、大明日)、4日(大安、一粒万倍日)、10日(大安、大明日)、13日(大明日)、17日(一粒万倍日)、18日(一粒万倍日)、22日(大安、大明日)、23日(大明日)、25日(大明日)、28日(大安、大明日)、29日(一粒万倍日、大明日)、30日(一粒万倍日)、
では、引越しを避けたほうがいいのはどんな日でしょうか。
六曜の仏滅はすべてのこと凶となる日。引越しも避けるべきとされています。「仏も滅するほど縁起が悪い」が語源とされ、仏教の考え方と思われがちですが中国から伝わった六曜に基づく考え方なので仏教とは関係ありません。
暦注、選日のひとつ「三隣亡(さんりんぼう)」は建築に関する事柄にたいして凶とされる日。その語源は「この日に家を建てると火事を出して3件先まで滅びる」というもの。それだけに引越しにも良くないと考えるかたも多いです。
三隣亡はその根拠がはっきりせず、迷信という人も増えています。そのためか最近は三隣亡が書かれているカレンダーはほとんどありません。2021年の三隣亡は8月31日(火)、9月15日(水)、27日(月)、10月13日(水)、25日(月)、11月6日(金)、11日(木)、23日(火)、12月5日(日)、8日(水)、20日(日)となります。
引っ越しをするのに良いとされる日をまとめました。縁起の良し悪しは仏教の考え方ではなく中国から伝わった暦注や選日といった考え方に基づくものが多く、その根拠がはっきりしないものも少なくありません。それだけに最近ではあまり仏滅や大安であるかによって引っ越しの日程を決めるという人は減っているようです。引っ越しに適さないとされる日を選ぶことで引越し料金が安くなることも多いので、あまり縁起の良し悪しは気にしないという方は参考にしてみてくださいね。
投稿日:2021/08/24
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