【ホームズ】タワーマンションの定義やメリットとは? マンションブロガー・のらえもんさんとタワマン座談会をしました!「WoMansion」-価格・間取りなどのマンション情報|新築マンション・分譲マンション情報

タワーマンションの定義やメリットとは? マンションブロガー・のらえもんさんとタワマン座談会をしました!

タワーマンションの定義やメリットとは? マンションブロガー・のらえもんさんとタワマン座談会をしました!

女性にやさしいマンション情報「WoMansion」は、女性ライターが新築分譲マンションのモデルルームを訪問し、見たこと、聞いたこと、感じたことをそのまま紹介しています。今回は番外編として湾岸エリアのタワーマンションにお住まいのマンションブロガー・のらえもんさんと座談会をしました!


こんにちは! 子育てママのsoraです。
WoMansionではさまざまなマンションをご紹介してきましたが、総戸数の多い、いわゆる大規模マンションは読者の反応がいいなという実感があります。その中でも特に人気なのが「タワーマンション(略してタワマン)」。多くの人が関心を持っている憧れの住まいです。


今回は、「タワマンの本当のメリット」について、湾岸タワマンのマンションブロガーとして活躍している、のらえもんさんと座談会をしました!
実際にタワーマンションに住んでいる人にヒヤリングしたリアルな意見もご紹介します!

タワーマンションの定義と一般的なメリット・デメリット

実は「タワーマンション」には明確な定義や決まりはありません。ただし、建築基準法では建物の高さについての基準を設けていて、そのうち高さ60m以上の建築物を「超高層建築物」とするケースが多いです(建築基準法20条1項一号)。
各階の階高や構造にもよりますが、60mを階数にすると20階程度となるため、形状に関係なく20階以上の住居用の超高層建築物をタワーマンションと呼ぶことが多いです。

 

〈タワーマンションの一般的なメリット〉

  1. ・眺望が良い部屋がある
  2. ・便利な場所にあることが多い
  3. ・共用設備が充実しているケースが多い

 

〈タワーマンションの一般的なデメリット〉

  1. ・自分の部屋までの移動が大変
  2. ・洗濯物や布団を干すことができない場合がある
  3. ・大規模修繕にどの程度の費用がかかるか分からない

 

タワーマンションの定義を仮に20階以上とすると、当然総戸数が多くなるので、大規模なマンションになります。「共用施設」「大規模修繕費」などのメリット・デメリットは、タワーマンションの特徴と言うよりも大規模マンションの特徴といえます。

 

では、実際に住んでいる方は「本当のタワーマンションのメリット」をどのように感じているのでしょうか。
一般的にいわれているタワマンのメリットと実際に住んでいる方が感じているメリットは合致するのかな? という興味が湧いたので、何人かの意見をヒアリング。
そこで上がった意見をもとに、マンションブロガー・のらえもんさんと座談会をしてみました!

 

〈お話を伺った方〉

マンションブロガー のらえもんさん

湾岸タワーマンション在住中という設定のネット妖精、マンションブロガー。東京湾岸地区を中心とした不動産総合ブログ「マンション購入を真剣に考えるブログ」を2012年1月から運営中。2017年3月、消費者のための住宅購入応援活動「住まいスタジアム」をプロデュース。最新刊『絶対に満足するマンション購入術』(廣済堂新書、2020年)

タワーマンション(タワマン)の定義・メリット・デメリットをのらえもんさんと座談会(WoMansion)

湾岸エリアの眺望をバックにしたのらえもんさん人形

のらえもんさんが考えるタワーマンションのメリットとは?

sora:前回のらえもんさんに湾岸エリアについてインタビューさせていただきました。非常に好評でしたので、第二弾としてタワーマンションについての座談会をお願いします。

 

のらえもんさん:前回好評というのはとても光栄です! よろしくお願いいたします。

 

sora:以前、のらえもんさんの「改めて住民目線で考える。タワーマンション最大のメリットとデメリット」というブログを拝見しました。タワマンのメリットを「タワーマンションのエントランスとロビーの豪華さと大きさ、そして玄関までの快適さ」と書かれていましたよね?


のらえもんさん:そうですね。タワーマンション住民として、タワマンの本当のメリットってなんだ? と自問自答したんですよ。

まず、エントランスが豪華なこと。これ結構大事なことで、毎日の行き帰りのテンションが上がりますよね。各タワーマンションに特色がありますけど、高い天井に、広いエントランス。石張りの床。そうしたひとつひとつの要素が住まいとしての誇らしさを演出します。気分の問題だろう? という人もいるかもしれませんが、これ、案外馬鹿にできなくて、自分の住まいを誇らしいと思えることって体験してみると素晴らしいんです。

 

sora毎日帰ってきてエントランスを通るたびにこのマンションでよかった! と思ってQOL(Quolity of Life)が上がるという意見、よく聞きます。

 

のらえもんさん:よく企画が練られているタワーマンションは、エントランスに入る前から、専有部の玄関までの動線も考え抜かれています。クランクに美術品を置いたり、わざとちょっとだけ遠回りさせたり、視線を誘導するためにダウンライトを置いたりとかですね。

そういったひとつひとつの仕掛けが、快適さと住んでいることの誇らしさを生むのです。

タワーマンションは建物にお金がかかっている企画ですから、そういった誇らしさの演出にも長けていますね。もちろん、高層だけでなく低層高級マンションにもとても良いものはあります。

 

sora:たしかにエレベーターホール、エントランス、ロビーなどにアート作品が置かれているようなマンションって多いですね。モデルルームでもよく説明されますが、その時はあまりピンとこない。効果というか、威力を発揮するのって、実際に住んでからのような気がします。

続いて、「玄関までの快適さ」というのは?

 

のらえもんさん:エレベーターで自分の階に着いたとき、エレベーターホールが落ち着いた色の壁紙で空調まで効いていると、玄関に入る前から落ち着きますよね。

これは主に内廊下の話ですけど、エレベーターを上がってから玄関に入るまでも快適につくられています。外の風が吹きさらす、外廊下の板状マンションとは違いますね。

実際に住んでいる人に聞いてみた「タワマンのメリット」①:目立つこと

sora:のらえもんさんのブログの読者から「タワマンの最大のメリットはズバリ目立つこと」という意見もありました。

 

のらえもんさん:タクシーでマンション名を言うと、理解される。それが目立つことのひとつです。余計な説明をしなくてもいいから快適(笑)。

 

sora:たしかに「タクシーでマンション名を言うと運転手さんが分かってくれるのが誇らしい」という意見ありました!

 

のらえもんさん:外観が目立つと、遠くからも分かります。ランドマーク的なタワマンに住んでいると、数キロ離れた場所からも見えますし、なんなら羽田に降りる飛行機の上からも見える。

 

sora:飛行機から見える!?

 

のらえもんさん:千葉県側から羽田空港に降りるときは、機内右の窓際に座っていれば、東京湾岸の景色が見えますからね。そうすると無意識に自分のタワマンを探してしまいますよね。見つけると「あ、ウチだ」と思ってなぜかホッとしたり。

 

sora:住んでいるエリアの写真や動画を見ると、自分のタワーマンションが写っているかをチェックする人、多いですよね! その外観にうっとりしてしまうそうです(笑)

 

のらえもんさん:ニュースでもヘリコプターで空撮があると探しちゃいますよね。あそこが、私の家だ。と思うこと、それは重要です。

これは住む人だけじゃなくてそこを借りたい人・買いたい人も同じことを思うわけです。だから、タワーマンションは資産価値の維持の面でも有利。

建物が目立つというのは、かなりメリットがあると思いますね!

実際に住んでいる人に聞いてみた「タワマンのメリット」②:設備・仕様・サービス

sora:今回実際に住んでいる人にアンケートをとったら、女性はセキュリティ面を挙げる人も多かったです。面白いなと思ったのは、「タワーマンションは建物の内側に廊下があるので、内廊下でも外廊下でも外からはどの家に入ったか分からないからいい」という意見。

 

のらえもんさん:たしかに面白い意見かも! 外からどの住戸か分かりませんものね。


sora24時間有人管理とかエレベーターの着床階制限など、タワマンはセキュリティ面で安心できると感じています。

 

のらえもんさん:タワーマンションはセキュリティがかなり厳重です。もちろん、何事も万全というわけではないのですが、外からのアクセスをシャットアウトしやすい構造になっています。だいたい玄関まで3回チェックが入りますからね。

着床階制限はメリット・デメリットあるのですが…セキュリティ面では強力なメリットですね。

 

sora:そうですね。着床階制限は不要論もあるとは思うのですが、私はセキュリティにうるさいほうなので(笑)。個人的な実感だとタワーマンションに限らず、大規模マンションは敷地に入った途端、安心できるんですよね。シングル・DINKS、ファミリー、シニアといろいろな世帯が暮らしていることによって、自治もしっかり働いている気がして…。

 

のらえもんさん:一度怖い経験をされた方ほど、住宅のセキュリティには気をつけたいと言う方が多いですね。なお私はさほどセキュリティにはうるさくないほうです(笑)。

 

sora「天井高・天井カセットエアコンなど専有部の仕様の良さ」を挙げる人もいました。板状型やコンパクトマンションが必ずしも仕様が低いというわけではないですが、タワーマンションは天井が高めなことが多い印象があります。

 

のらえもんさん:そうですね。天井がそれほど高くないタワマンもありますし、板状でも天井が高いマンションもあるので一概には言えませんけど、傾向としてタワマンの天井は高いですね。だいたい階高が3.3m前後あるのがいわゆる普通のタワマンレベルです。

しかし、板状マンションですと階高は3mくらいの設定であることが多いです。この30cmの差がさまざまな余裕を生みます。天井の高さは10〜15cmくらいしか変わらないかもしれませんが、二重床二重天井の施工を可能にしたりします。

 

sora:階高が3.3mだと居室の天井高はどれくらいになることが多いですか?

 

のらえもんさん:コンクリートスラブ+二重床+二重天井を引いたものが天井高になります。だいたい、2.5mになるでしょうか。ほぼここが最低ラインです。

板状マンションで2.5mあると高めですが、タワマンではそれが普通です。天井カセットエアコンが省かれている物件なら、2.6m〜2.65mくらいありますね。

 

sora:なるほど。たしかに都心のタワマンは天井高が2.6mあるマンションも多いですね。

 

のらえもんさん:マンションというのは床と壁で仕切られた空間を買うわけで、天井が高いほうが空間を買う点ではお得です。収納が天井まである物件ならほんのちょっとの違いと思うかもしれませんが、案外余裕が出ます。

 

sora:収納! 住まいを選ぶときに面積(横)ばかり気にしがちですが、高さ(縦)もすごく大事。手が届かないところにある収納にたまにしか使わないものやシーズンオフのものを入れることで、収納力に差が出ますよね。

 

のらえもんさん:収納をきちんと天井ぎりぎりまでつくっているところと、そうでなく途中で区切れているところ、いろいろありますからね。間取り図でも省略されていると分からないのでモデルルームで仕様を確認しましょう。

眺望はタワーマンションのメリットの一つ(WoMansion)

ランドマークが見えるのも魅力的ですが、周りに高い建物がなく遠くまで見晴らせる眺望も素敵です!

実際に住んでいる人に聞いてみた「タワマンのメリット」③:階数の差

sora:今回ヒアリングした中で興味深かったのは、「階高があることによって価格に歪みが生じる。リセールを意識して購入することができる」という意見。それこそがタワマンのメリットだと!

 

のらえもんさん:(笑)。たしかに。タワマンのほうが上下階で差額がついたりする分、庶民にも手が届く部屋もあります。

これは、新築限定だと思うのですが、タワマンに限らず大規模マンションだと、売りやすくするために価格に明確な差をつけることがあります。

その差って、販売戦略のためにつけているのかそれとも、眺望や採光、騒音などでものすごーく不利な部屋なのかは、きちんと調べないと分からないのですが、マンションを買い慣れた方ならすぐに戦略的につけられた価格差を人より早く見つけて「あ、この部屋はお得だ」とわかるかもしれません。

 

sora:同じ大規模でも板状型マンション以上にタワマンは差があったりしますよね。下の方のコンパクト住戸とペントハウスで1億円以上価格が違うこともあり得る。全然価格の違う部屋に住んでいる人たちが同じマンションに住み、同じ共用施設を使うというのが面白いなぁと思います。

「奥さんが寂しくない」という意見があって、詳しく聞いてみると、価格帯に差があるタワーマンションだからこそ異なる業種や異なるライフスタイルの友人ができたという話でした。お家に遊びに行ったり、近くで一緒に外食したりと程よい距離でお付き合いできているので、旦那さんが忙しくしていても奥さまからの不満が少ないとか(笑)。きっかけは入居後に行われた親子での集まり会。実際、子育てファミリーだと、子どもを介して友人ができやすいですよね。なかなか出会う機会がないような人脈ができることもある。

 

のらえもんさん:なるほど、そんな意見が出るとは思いませんでした。板状マンションって、実はかなり年収や生活レベルが均一化された世界であることが多いのです。上から下までそこまで生活レベルに差がないといいますか…。

 

sora:なるほど。それが良いと思う方ももちろんいるとは思いますが…。

 

のらえもんさん:一方で、タワーマンションは良くも悪くもバラエティに富んでいます。お付き合いしていて、普段自分と交わらなさそうな世界の人と、ひとつ同じ屋根の下で暮らすことになります。

 

sora:先ほどの階高・広さ・条件によって価格差があるということも関係していますね。

 

のらえもんさん:案外上層階の人って、そんなに差を気にしていないことが多いので、変に気負ったり張り合ったりせずに、自然体で自分と異なる階層の人たちでもコミュニケーションが取れるのって面白い! と思うタイプには向いているかもしれません。

ドラマの設定で「上下階の差で地獄のイジメが!」みたいなのあるじゃないですか。住んでみると最上階の人と階級差感じますけど、それで地獄って思うことはまったくないです。だいたい階級差を感じるのってタワマンだけでなく、いろいろな場で感じたことないですか? なんでタワマンだけ変な感じで取り上げられるのかなぁって思いますね。不思議。

まとめ:タワーマンションのメリット・デメリットについて

sora:タワマンならではのコミュニティの話も出ましたが、のらえもんさんは、そういうのも含めてタワーマンション派ですか?

 

のらえもんさん:私は、普段知り合わない人たちとご近所付き合いできるというのは、メリットと感じますが、人と比較して卑下してしまう人はデメリットになってしまうかもですね〜。

 

sora:「上下階の差」も人と比較してしまう人たちの意見なのかもしれませんね。

 

のらえもんさん:私は、マンションというジャンルの建物が純粋に好きです。それで、どうせ大きなお金で買うなら「普通の建物」よりも、どかーん! 派手! という建物に住みたかった。タワマンって上層階でめちゃくちゃ眺望に恵まれているというところでなければ、周辺の中小規模マンションとさして値段が変わらなかったりします。ならタワマンのほうがいいなって。

 

sora:今回住人の方に聞いてみても「自慢できる」とか「タワマンに住んでいるっていうと、おお〜って言われるのがうれしい」という意見も多かったです。どかーん! 派手! が好きな人に合うのかな?(笑)

 

のらえもんさん:そうですね〜。一方で同じフェイスをした、ただ背が高いだけのマンションがずらっと並んでいる姿にはあまり魅力を感じなくて。やっぱり建物として美しいものに自分が住みたかったかな。そういう観点で住まいを選んでいます。

 

sora:私は、ベタなんですが、やっぱり「眺望」が好きです。タワマンの上層階に住んでいたことがあったのですが、毎日景色を見ても飽きることはなくて…。
同じ景色でもその日の気分によって見え方が違うって気づきました。

 

のらえもんさん:私も眺望は飽きない派ですね。普段生活するときには部屋の電気を点けていますから分からないのですが、寝る前にテレビを消して部屋の電気を消灯すると、夜景がぶわっと見えてくるんですよ。それをぼーっと見てからベットに入る、その瞬間が好きです。

夕焼けもいろいろな表情があるというのはタワマンの高層階に住んで初めて知りました。

 

sora:「眺望なんて飽きるよ」という方もいるので、これもその人の性格や趣味嗜好によるのかもしれませんね。リビングや寝室から見ることができたらもちろん最高ですが、高層階に共用施設があれば見たいときや来客時だけ眺望を楽しむこともできますよね。眺望の良い高層階はもちろん、たまに眺望を見られればいいやという低層階までやはり憧れの住まいだなと感じました!

 

のらえもんさん:タワーマンションはだいたい、居住者が眺望を楽しむためのスカイラウンジがありますもんね。そういうの楽しいって思える人なら本当におすすめです。

 

sora:タワーマンションは良いとか悪いとかではなく、思考や性格が合う方が暮らせばきっと毎日快適に暮らせるだろうなと思いました。板状型マンションにも「ならでは」の魅力があるでしょうから、家族のライフスタイルに合うマンションを選ぶことができたらいいですね! 本日はありがとうございました!


夜景もタワマンのメリット(タワーマンション)WoMansion

タワーマンションに住んで毎晩夜景を眺めたいです!

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