シングルのマンション購入、基本の”き”~「家を買う時に必要なお金」に向き合ってみる
こんにちは! mikuです!
シングルでマンションを購入しようと考え始めたとき、「でもやっぱりお金ないしなぁ…」と、なんとなく漠然とお金を理由に諦めたり弱気になる方は多いのではないでしょうか。
家を購入する際の「お金」の問題は、避けて通れない大きな壁でしょう。私がそうだったように、一人でその「壁」に向き合うのも、ちょっと気が重い人もいるかもしれません。
ですが、そこをクリアしないと始まらない! 知ってみたら意外にスッキリするのかも! と思い、今回は「家を買う時に必要なお金」について、ちょっと向き合ってみたいと思います。

家を買うためにまず考えなければならないのは「お金」のこと。でもお金に向き合うことは勇気がいりますよね…。
目次
基本中の基本!無理のない資金計画はゼッタイです
「無理のない資金計画を」は、少し調べたことのある方にとっては既に聞き飽きているかもしれません。「はいはいわかってるよ」と読み飛ばさずに、私の話も聞いてください!
住まいの購入を考えた時に、「私っていくらなら住宅ローンを借りれるの?」ってまず気になりますよね。でも、大切なのは「いくらなら払えるか」です。
例えば「あなたの収入なら4,000万円借りられますよ」と銀行で言われても、月々の支払い額に直してみたら現在の家賃と大きく変わるのであれば、生活が変わってしまいます。マンション購入の検討を進めるうちに、気が大きくなって「ちょっとなら頑張ればいけるかも…! 銀行もお金貸してくれるみたいだし…!」と無理してでも良いマンションを買いたくなるかもしれませんが、大切なのは住んでからの暮らしです。冷静になってください。
「無理のない」資金計画とは、「生活を変えない(苦しくしない)」資金計画とも言い換えられると思います。
一般的に言われている支払い額の目安は、「収入の25~30%程度」。実はこれ、よく見ると手取りではなく「税込み収入」の額を基準に書かれていたりするので、手取り額で計算するとその割合はもっと高くなります。
実際に「収入の30%」で計算してみると今の家賃より多いor少ない! と驚いた人もいるのでは? 適切な割合はライフスタイルや志向によって人それぞれ変わるものだと思うので、現在の家賃が家計を圧迫していないのであれば、私はそれを目安にしてよいと思います。逆に、今支払っている家賃が収入に対してかなり少なく余裕があるのであれば、増やしても大丈夫かもしれないですよね。「自分に合った額」を冷静に考えてみてください。
ちなみに、「毎月の支払い額を少しでも抑えるためにボーナス払いを…」と考える人もいるかもしれませんが、個人的にはあまりおすすめしません。なぜなら、ボーナスは月給よりも勤務先(や自身の仕事)の業績に連動して変わることが多く、仮に今が好調だとしても将来にわたってそれが続く保証がないからです。ボーナスで余裕ができた分を返済に回したければ、ある程度貯めてから繰り上げ返済する方が、堅実だと思います。 ちなみに私の場合、賃貸の時の家賃より支払い額は少し上がりましたが、ちょうど収入も上がったので、生活の感覚としてはあまり変わっていません。むしろマンションを購入してから、キッチンが広くなったおかげで自炊する機会も増えたし、ランチもお弁当を持つようになったので、自然に家計の改善になっているかもしれません(笑)。
「毎月の支払い」は住宅ローンの返済だけじゃない!
「無理のない資金計画」を考える時に計算する住居費は、住宅ローンの返済額だけではありません! マンション購入の場合、「管理費・修繕積立金」や「固定資産税」の存在も忘れないでください。
それらがどんなお金か、すごく簡単に説明するとこんな感じです。
管理費:マンション全体の維持・管理のために支払うお金
修繕積立金:将来的なマンション全体(共用部分)の修繕のために、居住者全員で積み立てておくお金
固定資産税:不動産の所有にかかる税金
管理費・修繕積立金(その他、自治会費やインターネット利用料が別途必須となるマンションもあります)は毎月支払いが発生するものですが、固定資産税は年に1度税額が通知され、1年分を一括で支払うか、4回に分けて支払うかを選択できます。年に1度の出費として計算してもよいですし、1年分の支払い額を、12ヶ月にならして計算するのも良いでしょう。
いずれも具体的な額は物件ごとに異なりますが、モデルルームで教えてもらえますし、ローン返済額の目安と併せて資金計画表を作成してもらえるので、見学に行くと比較的すぐにわかります。
つまり、「毎月支払う住居費用」とは、以下の合計を目安とするとよいでしょう。
住宅ローン返済額 + 管理費、修繕積立金(その他費用)
(+固定資産税年額÷12)
これが現在支払っている家賃と同等であれば、「無理なく支払える額」と考えて良いと思います!
※ちなみに、初年度分の固定資産税は物件の引渡し時に精算をするため、実際に自分のところに通知書が来るのは引渡し後2年目からとなります。これを受け取ると、「不動産を所有している実感」が湧いてきて感慨深くなります…。
意外に見落としがち。「現金」で必要になるお金
住宅ローンの支払いは問題無さそう♪ …でもまだ安心してはいけないです! マンションを購入する時には、物件価格以外にかかるもろもろの費用、文字通り「諸費用」が必要となります。
<諸費用の内訳>
・契約書に貼付する印紙代
・住宅ローン保険料・手数料
・税金(登録免許税等)
・登記費用
・修繕積立基金
・火災保険料
諸費用の目安は、新築マンションの場合は合計でだいたい物件価格の3~5%程度(中古マンションの場合は7%程度)。そしてこれらは基本、物件の引渡し時までに現金で必要となります(印紙代は契約時に必要です)。
例えば、3,000万円のマンションを購入したとすると約90万円が諸費用として必要となる計算になります。
また、諸費用とは別に契約の「手付金」として、通常物件価格の10%を契約時に現金で用意しなければなりません。ちなみにこのお金は売買代金に充当され、「解約手付」の性質も持っているため、もしも契約後に自分の都合で解約したい場合は支払った額を放棄し、逆に売主の都合で解約となる場合は売主が倍額を支払ってくれます。

「自分のお城」をつくるために、家具や家電も新しく新調することをおすすめします。お金はとってもかかりますが…。
…と、ここまではモデルルームの「資金計画表」で算出してくれるので、お願いすればすぐに目安の総額がわかります。ですが、忘れてはいけないのが家具・家電・日用品の購入費用、引越し代です。
前の家の物を全て持っていく! という方ももちろんいるかもしれないですが、せっかく購入する「初めての自分のお城」に合わせて多少は家具や家電をアップデートしたくなるものだと思います(し、気分が変わってQOLも上がると思うのでおすすめします)。寝室が広くなれば大きなベッドを置きたいですし、それに合うリネンも必要ですよね。カーテンも、ラグも、照明も、せっかくなら洗濯機をドラム式に…とか、いろいろ変えたくなってしまいます。私の場合は洗濯機以外の全ての家具・家電を新しくしたので、かなりお金がかかりました…(トータルで100万円は軽~く超えたと思います)。
引越し費用は時期や曜日、引越し会社さんによって料金が大きく異なります。ちなみに私の場合、【2月の平日、日中、大手引越し会社に依頼、家具や家電は少なめ、都内から都内への移動】の条件で約4万円でした。結構安く抑えられたと思います。
細かいことを言いますと、その他に新築マンションの場合であればオプション費用、不用品回収業者さんに支払う費用なども見積もっておくと、より良いでしょう。
…そうなんです、脅かすつもりはないですが、マンションを購入するのって実は結構現金が必要なものなんです。現在の預貯金から「手付金」と「諸費用」で数百万円単位で必要となるわけですが、預貯金を使い切ってしまうのはおすすめしません。何か突然の怪我や病気への備えや、将来の結婚資金用などに、まとまった現金は手元に残しておきたいもの。それも考慮して、使える現金を計算してくださいね。
【まとめ】「いくら必要か」と向き合うのはマンション購入の大切な第一歩!
①「無理のない資金計画」は「生活を変えないですむ資金計画」
毎月の住居費(住宅ローン支払い額 + 管理費・修繕積立金(+固定資産税・都市計画税の年額÷12))が、現在支払っている家賃と同水準や、手取りの月収に対して無理のない範囲であること
②現金で必要なお金も忘れずに
・「諸費用」は物件価格の約3~5%程度必要(新築マンションの場合)
・諸費用とは別に物件価格の10%程度の「手付金」が必要
・その他、家具・家電購入費、新築オプション費用、日用品購入費、引越し代 が発生する
初めてのマンション購入を考えた時に真っ先に考えるのは「いくらローンを借りられるか」という人は多いと思います。低金利が続いていますし、特に借入れなどが無く規定の勤務年数や年収(金融機関により異なります)がクリアできていれば、住宅ローンを組むこと自体はそれほど難しくないかもしれません。ですが手付金や諸費用として必要な現金が用意できなければ購入自体ができないので、そもそも住宅ローン以前の問題ですね…。
「いくら必要か」といった具体的なことに向き合うのはちょっと気が重いかもしれません。ですが、わかってしまえばそれからの検討をより具体的に・効率的に進められると思います。ぜひ、早めに「必要なお金」の全体像を把握してみてくださいね!
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