みんなの物件の探し方や重視すべきポイントは? シングル・DINKS女性マンション購入座談会
こんにちは! mikuです。
マンションを含め、住まいの購入は多くの人にとって一生にそう何度もあることではありません。
物件の探し方、お金のこと、注意した方がいいことなど、わからないことも多く、他人の住宅購入事情や体験談って気になる方もいるのではないでしょうか。
ということで、分譲マンションを購入した、または検討中のシングル・DINKSの女性に集まっていただき、「マンション購入座談会」を実施しました!
みんなどうやって探しているの? 困ったことは? など、購入者の「生の声」を参考にしてみてください!
目次
検討初心者からベテラン購入者(!?)まで! 参加者紹介
今回、座談会に参加してくれたのは、いつも「WoMansion」記事を読んでくださっているという、こちらの4名の女性です。
アユミさん:湾岸エリアのタワーマンション在住。約10年前、結婚を機に初めて新築マンションを購入して以来、複数回マンションを購入・売却しているマンション好き。美術館めぐりやクラシック音楽鑑賞が趣味。
リエさん:引越し回数10回以上の引越しマニアで「自宅が趣味」。独身の時に初めてのマンションを購入、結婚・離婚を経て、複数回の売却・購入いずれも経験している。先日3物件目となる新築マンションを契約し、ただいま入居待ち。
ハルカさん:昨年、結婚を機に湾岸のタワーマンションを購入した新婚さん。物件を探す際の条件の設定や交渉は得意なしっかり派。ネット動画を見るのが最近の趣味。
ミキさん:クリエイティブな仕事柄、いろいろなことに興味があり流行にも敏感でパワフルな性格。今回の参加者では唯一、購入前の検討段階で、現在の社宅からマイホーム購入に向けて絶賛情報収集中。
※名前は仮名です。座談会の発言を参考に、一部加筆、修正したものがあります。
「結婚」は住み替えの面でもやっぱり転機
まずは皆さんに、どんなきっかけで購入を検討したのか、そしてどんな風に物件を探したのか聞いてみました。複数回購入経験のある方には、主に初めての購入当時のことについて答えてもらいました。
リエ:私はもともと引越しが好きで、一人暮らしを始めたのが早かったこともあり、何度も引越していたら「引越し貧乏」みたいになりました。それで「いっそ買った方がいいのかも」と思い始めたんです。ネットや不動産の本を読んでたくさん勉強して、最初にコンパクトの低層マンションを購入しました。その後、結婚して売却したのですが、時期が良かったので損はしなかったです。
アユミ:私は、夫と婚約中に検討を始めました。新築マンションの場合、契約しても入居までに時間がかかるので、早めがいいかなと思って。まず不動産会社に行ったら、おすすめのエリアとこれから建つ物件を教えてくれたので、それを参考に検討を始めました。2件目に見学した物件で購入を決めましたね。最初からずっと、大規模タワーマンションが好きで今もタワーマンションです。
ハルカ:今の夫と同棲していた部屋が狭かったので、私も結婚を機に購入を考えましたね。5件ぐらい見学したかな。ネットを中心にいろいろ情報収集したところ、資産価値が高くて、10年後も損をしないと思ったので湾岸エリアのマンションに決めました。モデルルームに初めて行く時は緊張したけど、1回行くと慣れるかな。
ミキ:私は昨年結婚した夫と2人で社宅に住んでいるんですが、将来、子どもを保育園に入れるための「保活」の時期などを逆算して最近購入を考え始めました。ミーハーだから、賃貸では住めないような豪華な共用施設とかコンセプチュアルな物件に住んでみたくて、マンションに憧れています。でも実は一戸建てかマンションかをまだ決められていなくて、広く探しているんです。だからいろいろな情報を全部知りたい! って感じですね。
miku:一戸建ても検討されているんですね!
ミキ:そうなんです。私はマンション希望なんですが、夫が「戸建て派」なんです。だからいろいろな条件でとにかく探して夫と条件をすり合わせて…という感じですね。マンションのモデルルームにはまだ行っていないですが、ハウスメーカーの住宅展示場は行きました。幅広くいろいろ検討している段階なので、購入した皆さんのお話を参考にしたくてこの会に参加しました!
今回は「マンション派」が多いですが、ミキさんのように最初は「マンションか戸建てか」というところから検討をスタートされる方は多いと思います。結婚を機に購入を検討したというアユミさん、ハルカさんのようにDINKSカップルの場合は「結婚」が区切りになりやすいようですね。
駅近? 通勤時間? みんなが重視したポイントは
物件のスペック、立地、アクセス…物件を選ぶ際のポイントはいろいろありますが、何を優先したらいいのか迷う人も多いと思います。人それぞれ条件は違いますが、みんなは何を重視して検討したのでしょうか。
リエ:私の場合はシングルで購入したので、「売りやすく貸しやすい」が大事だと知って、それが最優先でしたね。譲れないところと、妥協できるところを決めました。
アユミ:具体的にどんなポイントですか? 最初からそれが明確だったって、すごいと思います!
リエ:私、すごく心配性なんです。だからいろいろ調べるんですけど、「住宅ローン」と検索すると予測変換で「破たん」とか出てきてまた不安になったりして(苦笑)。だから資産価値は絶対だ! 資産価値といえば駅近だ! と思って、絶対に駅近で徒歩5分以上の物件は見ない! とかこだわっていました。歩くのが嫌いというのもあるんですけど(笑)。あとは資産価値が高いところって、治安もそれなりに良くて住みやすくもあると思いました。
ミキ:私、実はリエさんと同じく引越しがすごく好きで、本当は皆さんみたいにどんどん買い替えていくのが自分には合っているかなと思います。通勤しやすさもこだわりがないので、いろいろなエリアで検討しています。でも夫が定住したいタイプで、損をせずに住み替えるのも良い生き方だよって夫に示したくて、その材料を探すために、情報収集しているんです。
全員:え~、通勤にこだわらないって珍しいですね~! どこでもいいんですか?
ミキ:はい。駅近も、路線もこだわらなくて、とにかくいろんなところに住みたいというのが私の理想です。今の家も複数駅使える立地なんですけど、飽きちゃうから気分を変えたくて毎日帰る道を変えたりしています。逆に夫はもともと戸建て派だから「一戸建てに腰を据えて暮らしている自分」みたいなのをイメージしていて、でも性格は心配性だから資産価値も気にしたいみたい。でも彼の勤務地に寄せると戸建てが多いエリアになる……。いろいろ矛盾してなかなか大変です(笑)。
miku:すごい! 最初の条件整理は大事っていいますけど、色んな条件が混ざり合ってますね(笑)
ハルカ:私はわりと最初から条件を絞って探しましたね。私も駅近派ですが、資産価値よりも、賃貸の時に駅徒歩1分のところに住んでいたから、もう遠いところには住めないな…という利便性重視です。あとは、前の家の近くに大きいスーパーが無かったから、大きいスーパーや病院があるかを重視しました。
アユミ:駅近、いいですよね。でも私は逆に、実は直感で決めました! ひとめぼれです(笑)。見学して『ここに住みたい』って思ったので、駅近やスーパーの有無、資産価値なんてその当時はあまり考えていなかったなぁ。
miku:私も感覚で決めたタイプですね。でも、妥協せず何年も真剣に検討することでどの条件も譲れなくなってしまって、結局どの物件も購入できなくなってしまう人もいるので、直感や決断力って、実はとても大事だと思います。
リエ:私もいろいろ幅広く探す派なので、実はそうなりかけました! そうなった時は、専門家に相談に行きましたね。同じ「専門家」でも意見が違うので、その人が普段どんなことを発信しているかを調べて、自分と考えが近いなと思った人のセミナーや相談会に行くようにしていました。
miku:さすが、情報収集が徹底していますね(笑)! ところでみなさん、逆に妥協したポイントはありますか?
アユミ:検討しているエリアでちょっと条件に合うものが無ければ、エリアを広げる、ですかね。もともと検討していた街に、似た雰囲気のところを検討してみました。
リエ:私も、駅近のこだわりはあるけど路線はこだわらないので、例えば価格的に難しかったら少し都心から離れるとか、やっぱりエリアを変えますね。土地勘があるところなら大体どこでも。あとは、広さや眺望は妥協しました。実は高所恐怖症なので、タワーマンションには私は住めないです(笑)。
ハルカ:私は夫に妥協してもらったところがあります。夫は眺望重視タイプなんですけど、「都心アドレス」をエサに折れてもらいました(笑)。「Aマンションは眺望がいいけどあまりアドレスにブランド感がなくて、Bマンションは眺望は劣るけど●●アドレスだから売るときにきっと有利だよ」って(笑)。
ミキ:旦那とのすりあわせ、大事ですよね! うちの夫は心配性で計算好きなので、資産性も重視したいようですが、私はそれよりも物件のスペックや、周辺環境も気になる。だから分権制を取って、資金計画、資金運用、マネープランを担当する夫に対して、私は住宅や将来的な保育園事情などを調べてプレゼンして予算を取る! みたいな感じです。お互いに納得するまで喋るようにしてますね。皆さんはどうですか? 夫婦で主導権とかありますか?
アユミ:すごい、仕事みたいですね!(笑)でもなんか楽しそう。うちは決定権とか主導権みたいなのはどちらでもない感じですね。わりとバランスよく一緒に決められると思います。でも最初に買おうと言い出したのは夫からでした。もともと夫が不動産情報を見るのが好きで、つられて私も好きになったタイプ。
ハルカ:うちも、最初は夫が買おうと言い出して、そして今も家に関することの主導は夫ですね。アユミさんと同じく、彼につられて私もマンションが好きになった感じ。
リエ:私は逆で、結婚していた時は意見が合わないとケンカしまくりましたね~(苦笑)。最終的には、お互いに納得できるポイントに落とし込んでいくんですけど。例えば、勤務先がそれぞれ違えば間を取るとかね。でもやっぱり、そういう価値観を知って結婚するのって大事だなと学びました…!
ハルカ:私からも質問いいですか? DINKSで物件探しをしているときって、皆さんは保育園事情はどの程度気にしましたか? 私は結婚した時から共働きでいこうって言っていたんで、病院やスーパー、学校が近いかどうかは調べたんです。待機児童数をなんとなく見てみたり。結局購入したのは、保育園に入るのがちょっと大変そうかなというところなんですけど、みなさんはどうなのか気になって。
ミキ:私は今は社宅なんですけど、子育ての環境が良いとされている2つの区の境目ぐらいに住んでいるんです。3歳を超えると認可保育園に入りやすくなるから引越すチャンスだと思っているので、子どもを産むタイミングや新築が完成するタイミングを逆算するとそろそろ引越し先を決めないと、新築の物件が完成するタイミングを考えると、「今買うべきでは?」という感じで購入を考え始めたというのもあります。
アユミ:すごいちゃんと考えてますね…! 私はやっぱり「感覚」で決めたので、保育園事情って全然考えませんでした…!
しっかり調べて考える派、感覚で決める派、それぞれの意見が出ました。「考える派」の方は、前に住んでいた家の不満を解消する条件を設定したり、自分が抱えている「不安」をとにかく調べたりしていましたね。一方で、直感で決めてもその後マンションを購入し続けるほど、満足した購入ができてマンションを好きになる方もいたりと、それぞれの人に合った検討の仕方があると言えるかもしれません。熟考するのと直感と、上手にバランスが取れると良さそうです。
夫婦での意見のすり合わせも、各家庭で色々でしたが重要なポイントのようです。ミキさんの「プレゼン方式」のように、夫婦に合った、楽しく話し合える方法を持っているといいですね。
モデルルームに行かないとわからない事も多い…。気になったら早めに行動が吉!
では次に、初めてマンションを購入する時にわからなくて困ったことと、ミキさんには既に購入されている皆さんへの質問を聞いてみました。
リエ:住戸単位で価格の情報が公表されていないので、モデルルームに行かないとわからないのはちょっと戸惑いましたね。あとは抽選! 当選できるのか、とっても不安でした。私なりに、どうやったら抽選にならずに買えるか考えました。
全員:え~~! どうしたらいいんですか?
リエ:ふふふ。後でこっそり…
アユミ:気になるな~(笑)。私の場合は住宅ローンのことが全然わからなくて、旦那に任せちゃいました。抽選といえば、購入時期も大事ですよね。1期で抽選になって、落ちても2期に買えたりするから早めに検討した方がメリットは多いですよね。じゃないと良い物件を買い逃しちゃう。でもこれは、検討始めたばかりの頃は知らなかったかも。
ハルカ:私も、契約した時期が遅くてカラーセレクトができなかったんです。だからこの情報もわかっていたらよかったなぁ。早く検討しておくってのは良いと思う!
ミキ:やっぱり、現地に行かないとわからない情報がいろいろあるんですね~。今、いろんな物件を見ていますが、デベロッパーの特徴がわかりにくいなと感じます。ブランドの特徴を擬人化して説明するとか、業界説明などもあったらいいな~。
アユミ:確かに、デベロッパーによって全然違いますよね。物件の特徴だけじゃなくて、ほぼ完成してから売るとか、販売期が進むほど価格が高くなるとか、売り方も違う。会社ごとのカラーを把握するのは良いかもしれないですね。いろんな会社に行ってフィーリングが合うところを見つけられるといいかも。
ミキ:あの~、またまた質問してもいいですか? マンション内での交流って、結構あるものですか? 購入すると、ご近所トラブルがあっても簡単に引越せないのはちょっと不安なところでもあって。マンションだとどうなのかな~って。
リエ:中規模、小規模のマンションだったら、居住者向けのイベントというのはあまり無いと思います。もしも住人に変な人がいたり困ったことがあれば、理事会や管理会社に相談して対応してもらえると思いますよ。
アユミ:中にはちょっと困った人も、確かにいるかもしれないですね。でもイベントなんかは参加したなかで気の合う人とだけ仲良くすればいいし、参加しなくてもいい。リエさんも仰る通りに、トラブルの対応を管理会社に相談できたりもするので、自分だけで直接話し合わなくても大丈夫と、思っていいんじゃないかな。
ミキ: そうなんですね……! ありがとうございます。不安が払しょくできました。
「実際にモデルルームに行ってみないとわからないことが多い」ということに戸惑う人が多かったようです。
新築分譲マンションの販売は独特の手法(期分け販売や抽選)を取っているので、早めの情報収集、そして実際に見学をしてみるのが、希望に合うマンション購入ができるポイントのひとつかもしれません。
また、マンション内のコミュニティやトラブルについても話題に上がりました。イベント等に参加してご近所との繋がりを持つのは素敵なことですが、苦手な方は無理をしなくても基本は大丈夫です(中には、ご近所付き合いが密な文化を持つマンションもあります)。もしもトラブルが起きてしまった場合、管理組合や管理会社に丸投げできるわけでは決してありませんが、トラブルの性質等によって必要に応じて介入してもらえることもあります。
マンションを購入したら「丁寧に暮らせるようになった」理由
それでは最後に、マンションを購入して暮らすことの感想や、生活は買う前と変わったか、購入した方それぞれに感想や思いを聞いてみました。
ハルカ:私は、賃貸で暮らしていた時よりもインテリアに興味がわきました! あとはローンを組むって、借金を背負うとかネガティブなイメージをもつ人もいるけれど、私は逆に人生設計がしやすくなったと感じています。マンション、買ってよかったです!
アユミ:同じく私も、部屋に合わせて家具を買うようになりましたね。それに合わせて生活も丁寧になった気がします。今思うと、賃貸で暮らしていた時は、その家が自分のものになるわけではないので、家の扱い方が違っていたような気がします。「絶対に買ったほうがいい!」っておすすめしたいです。これからも良い物件があれば住み替えを考えたいので、引き続き情報収集します(笑)。
リエ:やっぱり私も、賃貸の時はそのうち引越すと思っていたから物件を選ぶ段階から妥協していた部分があったけど、買う時はじっくり選ぶから丁寧な暮らしをしているかもしれないですね。あと分譲マンションに暮らしてみて思ったのは、水回りの設備が賃貸と比べて充実していること。生活を快適にするのにとっても重要だと思います。特にミストサウナ!!
アユミ:わかる! 食器洗浄機も!
ミキ:分譲マンションってやっぱり豪華で設備もいいんですね、憧れるな~。やっぱり買うっていいんですね。夫へのプレゼン頑張ろうっと!
マンション購入に関する女性の座談会、いかがでしたか?
じっくり考える派、感覚で決める派、資産価値重視派、とにかくいろいろなところに住んでみたい派など、それぞれ住まいに対する考え方や、探し方の違いがあることがわかりました。
そんななかでも、購入した方は共通して「生活も変わり、マンションを購入してよかった!」と満足されていて、検討中の方も、わくわくしながら住まい探しをされている様子だったのが印象的でした。
一生のうちにそう何度も無いマンション購入は戸惑うことも多いかもしれませんが、きっと豊かな生活への第一歩になるはずです。楽しんで、物件探しができるといいですね。
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