「アイランドキッチン」といえば、おしゃれなおうちにあるイメージがありますよね。理想のおうちにはアイランドキッチン! という方もいらっしゃるでしょう。友人を呼んでワイン会やパン教室、スイーツ作りなどを楽しむこともできるアイランドキッチンなら、おうち時間が楽しくなりますね。
私はアイランドキッチンで、料理教室を開催するなどして楽しんでいます。今回は、私の実体験を含め、アイランドキッチンを選ぶポイントやメリット・デメリットについて紹介します。
- 「アイランドキッチン」とは
- 対面キッチンとの違い
- ペニンシュラキッチンとの違い
- その他のキッチンとの違い
- アイランドキッチンのメリット
- アイランドキッチンのメリット(1)壁がないので、広々とした空間で料理ができる
- アイランドキッチンのメリット(2)アイランドキッチンは作業性も最適! 家族みんなで料理も可能に
- アイランドキッチンのメリット(3)アイランドキッチンはコミュニケーションが取りやすい!
- アイランドキッチンのデメリット
- アイランドキッチンのデメリット(1)部屋の匂いや油汚れが気になる
- アイランドキッチンのデメリット(2)キッチン周りが丸見えになる
- アイランドキッチンのデメリット(3)設置費用が高い
- わが家のアイランドキッチン活用術
- アイランドキッチンでパン・スイーツ作り
- 出張シェフを呼んでアイランドキッチンを満喫!
- アイランドキッチンのデメリットを解消する方法
- お部屋やキッチンの油汚れや匂いを解消
- 片付けができない! 散らかりっぱなしのアイランドキッチンはどうする?
- アイランドキッチンのある暮らしを体験
- おしゃれなアイランドキッチンでおうち時間を満喫
「アイランドキッチン」とは
アイランドキッチンとは、その名の通り、壁から離れ独立しているキッチンのこと。島のように部屋の真ん中にあるから「アイランド」キッチンと名付けられました。キッチンは備え付けられてしまうものがほとんどなので、どこにアイランド(島)を作るのかはとても重要なポイントです。
アイランドキッチンは島になっている部分と壁際に、コンロや作業台、シンクと分けて配列することもでき、レイアウトもバリエーション豊富。自分好みのキッチンにできると人気のキッチンスタイルです。プロの方がおうちで料理教室を開く場合も、使い勝手の良さやコミュケーションの取りやすさからアイランドキッチンを選ぶことが多いです。移動できるように、作業台のみのアイランドカウンターにしておく方もいらっしゃいますね。
アイランドキッチンは、自分らしいキッチンを実現できるキッチンスタイルなのです。
対面キッチンとの違い
対面キッチンとは、リビングやダイニングの方を向いて作業のできるキッチンスタイルを指します。オープンキッチンとも呼ばれ、コミュニケーション重視の方におすすめです。
基本的に作業するとき、部屋に体が向いているなら対面キッチンとなるので、II型やペニンシュラキッチン、アイランドキッチンなども含まれます。
ペニンシュラキッチンとの違い
ペニンシュラキッチンとは、半島のように前に出ているレイアウトのキッチンのことです。一見L型とも見えるのですが、L型は、壁に配置されるものも含まれます。
ペニンシュラキッチンも対面キッチンの一つ。アイランドキッチンを一部壁際にくっつけた場合も、ペニンシュラキッチンといえるでしょう。
その他のキッチンとの違い
他にも、キッチンは、
・コンロ・シンク・調理台が別れているセパレート型キッチン
・コンロ・シンク・調理台が一列に並ぶI型キッチン
・キッチンをL型に配置するL型キッチン
など、レイアウトやコンロなどの配置でも分類されています。アイランドキッチンは、配置やコンロ・シンク・調理台の置き方次第で、どんなキッチンにもすることができるのが特徴です。
アイランドキッチンのメリット
アイランドキッチンの魅力はなんといっても、カフェのようなおしゃれな雰囲気が実現できること。さらに雰囲気以外にもいろんなメリットがあるので、見ていきましょう。
アイランドキッチンのメリット(1)壁がないので、広々とした空間で料理ができる
アイランドキッチンは、島を部屋の中に置くようなイメージ。明るいリビングと一体化しているので、広々とした空間で料理が楽しめます。
アイランドキッチンのレイアウトは自由度が大きいのがポイント。設計の方と話しながら、レイアウトを決めてみるといいでしょう。
カフェのようなおしゃれな雰囲気を作りたいなら、ライトなどにもこだわりたいですね。カウンターチェアを置けばアイランドキッチンでおしゃれにワイン会なんてことも。作業性の効率を考えて、冷蔵庫やコンロの位置もポイントです。
素敵なキッチンで作る料理を、動画配信サービスやSNSにあげて楽しむこともできます。アイランドキッチンの特徴を最大限生かして、自分好みの料理空間を作ることで、いろんな楽しみが生まれそうですね。自然と家族との会話も盛り上がるようになるでしょう。
アイランドキッチンのメリット(2)アイランドキッチンは作業性も最適! 家族みんなで料理も可能に
アイランドキッチンは、コンロやシンクを壁際に置いて調理台を広く取ることも可能です。作業スペースを広くとることで、テーブルを挟んで家族と一緒に料理を楽しめます。
作業台を片付けて料理を並べればテーブルにも早変わり。料理が作られていくのを見ているだけでなく、一緒に作ることで、よりご飯がおいしく感じられるでしょう。
さらに、料理をしているのを間近に見せることができるので、ちょっとした料理自慢のパートナーがいたら喜ぶこと間違いなし。アイランドキッチンなら、狭いキッチンとは違って作業・効率性もよくなるので、料理するのが楽しくなりますよ。
アイランドキッチンのメリット(3)アイランドキッチンはコミュニケーションが取りやすい!
アイランドキッチンは、リビングとそのままつながっているので、家族とのコミュニケーションが取りやすいです。家族に小さなお子さんがいても、目をかけることができます。
ペットが昼寝をしている横で料理を楽しむ…なんていうのも素敵な時間だと思いませんか? また、みんなでテレビを見ながら料理なんてことも可能です。
アイランドキッチンにして、以前より家族との時間を満喫できるようになったと感じる方も多いでしょう。
アイランドキッチンのデメリット
ここからは、アイランドキッチンのデメリットについても確認しましょう。
アイランドキッチンのデメリット(1)部屋の匂いや油汚れが気になる
アイランドキッチンの悩みどころは、調理によって部屋が汚れることです。「服やカーテンについた匂いってなかなか取れない」「油が跳ねて、床がベトベトする」…といった問題が発生する可能性があります。
部屋が区切られていないので、リビングのカーテンやソファに匂いがついてしまうことも。こまめな掃除や換気が必要となってくるので、注意しましょう。最近は匂いがつきにくい素材のカーテンなどもあるので、気になる方はチェックしてみてください。
アイランドキッチンのデメリット(2)キッチン周りが丸見えになる
アイランドキッチンは丸見えなので、片付けをするのが基本。お客さんが来たときに散らかり過ぎていたり、生活感が見えたりするのは嫌という方は多いでしょう。広々と使える反面、片付けは適度にする必要がありますね。
アイランドキッチンのデメリット(3)設置費用が高い
アイランドキッチンは、排水やレンジフードなどを部屋の真ん中に持ってきたり、作業台の周りをきれいに見せるために部材を多く使ったりするので、他のキッチンより値段が高くなりやすい傾向にあります。
また、リビングと一体型になることが多く、部屋自体の広さも十分ないと作ることができません。夢のアイランドキッチンを手に入れたいと思う人も多いとは思いますが、「おしゃれにはお金がかかるもの」として、理想の生活を楽しむために思い切りも必要なのです。
わが家のアイランドキッチン活用術
シェアハウスや友人宅などを含め、いろんなキッチンを使って来た私がアイランドキッチンの活用術を紹介します。素敵なアイランドキッチンのあるレンタルスペースで料理教室をするのもおすすめです。
アイランドキッチンでパン・スイーツ作り
広々とした作業台を用意できるアイランドキッチンは、パン作りにも最適。友達やお子さんと一緒に楽しめます。パン作りが得意な方は、教室を開くのも良さそうですね。
パン作りは捏ねたり発酵したりといろんな作業があるので、時間はかかりますが、その間に一緒に食事をしたり、お茶を楽しんだりするといいでしょう。フォカッチャなどの簡単なパンなら捏ねて、発酵させて、焼くだけ。簡単なレシピもたくさんあるので、ぜひ試してみてください。
私は、実際にパン教室を友人たち向けに開催をしました。アイランドキッチンでパンを作り、料理を持ち寄り、焼けたパンを味わう…それだけで、朝から夕方まで楽しめ、笑い声が絶えない素敵な休日が楽しめます。あなたもパンのおいしい匂いに包まれる午後のひとときを過ごしてみませんか?
出張シェフを呼んでアイランドキッチンを満喫!
アイランドキッチンは、広さを確保できる分、コンロやシンクも大きくすることができます。小さなキッチンでは頼みづらかった出張シェフにきてもらうことも可能です。
堅苦しいのは苦手という方は、知り合いの料理人に来てもらうといいでしょう。私は知り合いに料理人がたくさんいたので、ときどき料理を頼んで作ってもらっていました。
家では作ることができないプロの料理は、どれもおいしいものばかり。できるまでの間にプロの料理のコツを「つまみ」にワインやビールを楽しむのは、本当に楽しい時間になります。
自分の家で作ってもらうからこそ、あとで教えてもらったコツを実現しやすいのもポイント。ちなみに、アイランドキッチンをうまく使えないという方は、一度料理人の方に来てもらってその動きを観察してみるとコツがつかめるかも。素敵なアイランドキッチン。あなたならどんな風に活用しますか?
アイランドキッチンのデメリットを解消する方法
アイランドキッチンのデメリットを解消するためには、いくつか工夫が必要です。アイランドキッチンを取り入れるか迷っている方は参考にしてください。
お部屋やキッチンの油汚れや匂いを解消
アイランドキッチンを使っていく中で一番気になるのが「油汚れや匂い」。こまめに油汚れを掃除するのは大変という方は、透明のパネルをガス台の前につける方法があります。左右はコンロの位置で検討するといいでしょう。
床の素材も汚れがつきにくく、掃除しやすいものを選ぶと便利です。強力な洗剤で痛んでしまわないか心配なら、セスキ炭酸ソーダなどの天然素材のアルカリ剤がおすすめ。天然素材のアルカリ剤は、油汚れも簡単に落としてくれますよ。最近はセスキ炭酸ソーダクリーンシートなどもあるので、準備しておけば簡単に掃除ができそうです。
カーテンや家具の匂いも、付きにくい素材を選ぶことで和らげることができます。日中いないときでも空気清浄機などで換気ができるシステムがあるといいでしょう。
片付けができない! 散らかりっぱなしのアイランドキッチンはどうする?
アイランドキッチンを整えるコツは、棚下の引き出しを有効活用することです。使ったものをすぐに片付けられるように、スペースのある収納を心がけるのがおすすめ。なぜなら、ぎゅうぎゅうに詰まっているところに片付けるのは大変だからです。
片付けのポイントは、以下の2つ。
・ゆったりとした収納をすること
・取り出しやすい配置を考えておくこと
また、料理を始めると調味料を取り出したり、袋を開けたりといろんな道具を散らかしっぱなしに。いちいち片付けるのが面倒だと、置きっぱなしにしてしまうこともあるでしょう。
コンロのすぐそばに調味料をいれるスペースがあると便利です。鍋などもさっと取り出せる位置に収納しましょう。同じサイズの調味料はまとめてカゴに入れて、取り出す手間を省くのもいいですね。比較的よく使う調理器具は上の段に入れておくと片付けるのも簡単です。
アイランドキッチンのある暮らしを体験
アイランドキッチンを導入したいと思っていても、使ったことがないのにいきなり設置するのには勇気がいりますよね。そこでおすすめしたいのが、賃貸物件などでアイランドキッチンを体験することです。まずは、アイランドキッチンの魅力に触れてみませんか?
最近は一人暮らし用の物件にもアイランドキッチンが導入されていたりします。広めのリビングとは別に部屋が2つあれば、夫婦やカップルで住むにも十分。
気になるレイアウトや配置があれば、試しに見学に行ってみましょう。自分の理想のアイランドキッチンが見つかるかもしれません。将来アイランドキッチンが欲しいと思っているなら、一人での住まいからでもアイランドキッチンを選んでおくといいでしょう。
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おしゃれなアイランドキッチンでおうち時間を満喫
アイランドキッチンのあるおうちなら、料理やスイーツ作りが楽しくなること間違いなし。料理自慢の方は、動画を撮ってSNSなどにアップしてみるのも面白いですよ。おいしい料理で家族や友人を笑顔にできるのも嬉しいポイントです。
おしゃれな雰囲気のある空間がおうちにあるだけで気分が盛り上がり、自然とちょっと手の込んだ料理もしてみたくなるかもしれませんね。簡単におしゃれな料理を楽しみたいなら、おいしいパンや合わせる具材を買ってきて、きれいに飾るだけでも素敵な一皿ができます。最初はアボカドを使った料理などから始めてみてはいかがでしょうか。
アイランドキッチンに憧れているなら、賃貸などを選ぶときに条件に入れておくことをおすすめします。将来マイホームを買うときに、理想のキッチンをイメージできるでしょう。