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快適なベランダ活用。ナチュラル志向のイタリア人が大好きなベランダライフとは
快適なベランダ活用。ナチュラル志向のイタリア人が大好きなベランダライフとは

快適なベランダ活用。ナチュラル志向のイタリア人が大好きなベランダライフとは

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イタリア人はとにかく外が大好き。
よほどの猛暑でない限り、レストランで食事をする際も屋外のテーブルを好みます。ローマでは、冬でもストーブを炊いてまで外にテーブルを並べている街なかのカフェテリアを見かけます。そのため、自宅にベランダがあるか否かは、イタリアにおける家選びの重要なポイントの1つになります。

イタリア人はなぜそれほど屋外のスペースが好きなのか?私なりの考えをまとめつつ、彼らがいったいどのように自宅のベランダを活用しているのか?わが家のケースもご紹介しながら屋外空間の楽しみ方を見ていきましょう。

ナチュラル志向のイタリアは水は常温、冷房の利用も最低限

日本でも少しずつ屋外のスペースを活用するようになってきたと思いますが、基本的に庭は観賞用、ベランダは洗濯物を干したり、エアコンの室外機を置く場所というのが、屋外スペースに対する一般的な日本人の考え方ではないでしょうか。

私の実家の例を取ってみても、比較的大きな家に対してベランダはとても狭く、単に洗濯物を干すだけのために使っていましたし、それなりの広さがある庭にしても、そこにテーブルや椅子、パラソルを置いて食事をしようとか、家族や友人と楽しむオープンスペースとして活用しようという考えは全くありませでした。

夏の時季はベランダやテラスをフル活用するのがイタリア式                   © Attico
夏の時季はベランダやテラスをフル活用するのがイタリア式                   © Attico

つくられた快適さを求めないイタリア人

長年、イタリアで生活をしていて感じること。
それは、日本人に比べて、イタリア人は不自然につくられた快適さをあまり求めていないということです。例えば、よほどの猛暑でない限り、イタリア人は常温の水 (あるいは極端に冷えていない水) を好みます。

レストランやバールでミネラルウォーターを注文すると、「冷蔵庫で冷やした水と、そうでない常温の水のどちらがいいか?」と尋ねられることがよくあります。ソフトドリンクを頼めば、氷たっぷりのグラスを出されるのが当たり前の日本でも、イタリアではソフトドリンク自体が冷えているので、氷は不要と考えるのが一般的です。「氷をください!」とわざわざ頼まない限り氷は出てこないのです。

私には物足りない”一気に飲み干せるカプチーノ“の温度

温かい飲み物も同様で、例えば「朝飲むカプチーノ」。
日本人の私は、“ふぅふぅ”と息で冷ましながら熱いカプチーノやコーヒーをすすり飲みするのが好きなのですが、イタリアではお店で入れたてのカプチーノを出されても、一気に飲み干せる程度の熱さ。毎回“沸騰するくらいの熱さでお願いね!”と頼んでも、私にとってはいつもよりやや熱いかな、くらいの温度です。

熱くしてね!とお願いしてもぬるいカプチーノが出てくる © Attico
熱くしてね!とお願いしてもぬるいカプチーノが出てくる © Attico

少し暑い程度ならエアコン使わず外気が一般的

冷房もしかりです。例年続く酷暑から、イタリアでもエアコンを設置している家がだいぶ増えましたが、以前は冷房のある個人のお宅はごくわずかでした。最近は日本でも弱冷房になりましたが、屋外と室内の極端な気温差が好まれないイタリアでは冷房は必要最低限というのが昔から当たり前だったのです。車に乗っていても少々暑い程度の気温なら、エアコンは入れず、窓を開けるのが今でも一般的です。

このような状況を総合して考えてみると、イタリア人は人工的につくられた快適な環境よりも、なるべく自然に近い環境を好むのだともいえるでしょう。多くのイタリア人が極端な寒暖差は体によくないと思っていますし、冷暖房の効いた室内のどんよりした空気の中にいるよりも、多少暑くても (または寒くても) ”外の空気に触れている方が健康的で気持ちがいい“というのがイタリア的な考え方なのです。

屋外スペースのあるお店は人気が高い                           © Attico
屋外スペースのあるお店は人気が高い                           © Attico

開放的な気分が楽しめるベランダは生活空間の一部

家の中と外との間に境界線があり、きちんと分けられている日本の家屋に比べ、イタリアでは自宅のベランダはあくまでも生活空間の一部と考えられています。ベランダは家に居ながらにして、外にいるような開放的な気分が楽しめるスペースとして重宝されているのです。

玄関で靴を脱ぎ、一段上がって家に入るという日本の家の構造に対し、玄関から室内、そしてベランダに至るまで、ほぼ段差がなく、基本的に家の中でも土足 (室内履きはありますが、ベランダにはそのまま出てしまいます) で過ごすイタリア。イタリア人が積極的に自宅のベランダを活用する理由は、こういった生活スタイルに関係しているのかもしれません。

イタリアでベランダはこう使われている!

イタリアのマンションにはリビングルームに匹敵するくらいの広々としたテラスから、椅子が1、2脚おける程度の小さなバルコニー、少人数で食事ができる大きさのベランダなど、屋外スペースのサイズはその家によって大小さまざまですが、それぞれスペースに合わせた有効的な使い方をしています。

家庭菜園を楽しむ

ベランダの最もポピュラーな活用法の1つは家庭菜園です。
鉢で育てられるトマトやズッキーニ、イタリア料理に欠かせないバジリコやペペロンチーノ、イタリアンパセリなどが人気です。

在宅時間がたっぷりあったコロナ禍では、多くの人が家庭菜園を始め、自宅でできたハーブや野菜を使った料理を楽しんでいました。私も友人から、ベランダで育てた野菜や、庭になったレモンやイチジクなどの果実で作ったお手製のジャムやコンフィチュールをお裾分けしてもらうことがよくあります。
  

コロナ禍ではベランダを活用して家庭菜園を楽しむ人が一気に増えた © Attico
コロナ禍ではベランダを活用して家庭菜園を楽しむ人が一気に増えた © Attico

日光浴、読書、ぼーっとする……憩いのひと時を過ごす

リクライニング機能がついたビーチチェアをベランダに置いて優雅な時間を過ごす。
そんな活用法も屋外だからこそできる楽しみ方の1つです。
我が家では早朝の日光浴を楽しんだり、寝転びながら夕方の読書に勤しんだり、そのうちにうとうとと寝入ってしまったり、何もせずにぼーっと考えごとをしたりと、ベランダでゆっくり過ごすひと時がストレス解消や心身のリフレッシュにひと役買ってくれています。

ベランダでゆっくり過ごす時間は至福のひととき © Attico
ベランダでゆっくり過ごす時間は至福のひととき © Attico

ホームパーティー、食事会で大人気のベランダ

家族や友人との時間を大切にするイタリアでは、食事に招かれたり、自宅に人を招いたりと、ホームパーティーや食事会が開かれることがしばしば。そして、そんな時はベランダが大活躍します。

屋内で過ごすことが多い寒い冬の時期を経て、外が心地よくなる春以降は、ベランダの食卓で楽しむランチやディナーが喜ばれます。レストランも同様で、冷房が効いている店内よりも、よっぽど暑くない限りは、外にテーブル席のあるお店の方がイタリアでは圧倒的に人気が高いのです。

リモートワークやジム、アペリティフタイムもベランダで

コロナ以降、イタリアでもリモートワークを導入する企業が増えたため、自宅のベランダや庭にある外のテーブルにパソコンを持ち出して仕事をする人も見かけるようになりました。

イタリア人にとって大切なアペリティフタイム (食前酒タイム)は、お店なら外のテーブルで、自宅ならベランダで、というのが言わずもがなのお決まりとなっています。

「アペリティフは外で」がお決まりのイタリア © Attico
「アペリティフは外で」がお決まりのイタリア © Attico

個性的なベランダの使い方としては、うちの階下のお宅がベランダ一面に開放式のガラス窓を張ってサンルームをつくり、そこにトレーニングマシーンを置いてちょっとしたホームジムとして活用しています。

快適なベランダライフのためのわが家オリジナルの工夫とは

最後に快適なベランダライフを楽しむためのわが家オリジナルの工夫をご紹介します。
自然は大好きですが、私は虫が大の苦手。その上、虫に刺されやすく、刺されるとすぐに腫れてしまうアレルギー体質でもあります。

そこで考えたのが、ベランダ全体に蚊帳を張ることでした。蚊帳だから風通しもいいし、陽が落ちてライトを点けたとしても、照明に寄ってくる虫は蚊帳の外。安心して快適なベランダライフを満喫することができます。

ベランダ全体をお手製の蚊帳で覆って虫をシャットアウト

その方法とは、まずテラスに沿って天井、壁面、ベランダのコーナー部分に木枠を設置し、そこに面ファスナーのフック面を貼りつけ、蚊帳には面ファスナーのループ面を縫い付けて、テラス全体を覆ってしまうというもの。

ベランダ全体に蚊帳を張って夜でも活用できる快適なスペースに © Attico
ベランダ全体に蚊帳を張って夜でも活用できる快適なスペースに © Attico

木枠は業者にお願いして設置してもらいましたが、蚊帳はお手製です。サイズは正確に測る必要がありますが、ミシンさえ扱えれば、直線縫いなので、簡単に蚊帳を作ることができます。下部は厚めの強い布で袋型に縫い、そこに木材を通しておもりに。こうすれば風の強い日でも裾が煽られて蚊帳が飛ばされてしまうことはありません。我が家ではだいたい5月から9月までこの蚊帳を貼り、肌寒い季節になると外して、蚊帳はそのまま家の洗濯機で洗います。

その後はきちんと畳んでビニール袋に入れ保管し、翌年になるとまた袋から出して使っています。この方法で3年〜4年は同じものが使えるので、完成してしまえば非常に便利です。この蚊帳のおかげでわが家では夏の間は窓を開放したままにし、リビングルームの延長のような感覚で快適なベランダライフを楽しんでいます。

日本でもイタリア式ベランダライフを楽しんでみて!

ベランダを緑で飾ったり、好きな音楽をバックにアペリティフやお茶をベランダで楽しんだりするだけでも、想像以上のリラックス効果が得られること間違いなしです。

ただし、マンションなどの日本の集合住宅は、ベランダは共有部分です。避難経路になっていることも多いですから、安全性が第一。アレンジや利用方法などについては、あらかじめマンションの管理規約などを必ず確認するようにしましょう。

ベランダ大好きなイタリアですが、一方で周囲との調和や景観に対してとても厳しい国です。あからさまに周りとのバランスを壊すようなアレンジを施したことでご近所とのトラブルへ発展してしまうケースもあります。快適なベランダライフを楽しむために、近隣に住む人々にも褒められるようなセンスあるアレンジにぜひ挑戦してみてください。

派手なアレンジは避け、周囲とのバランスを崩さず、楽しいベランダライフを楽しみましょう© Attico
派手なアレンジは避け、周囲とのバランスを崩さず、楽しいベランダライフを楽しみましょう© Attico

村本幸枝コーディネーター、(株)アッティコ代表

1989年、渡伊。イタリア初の日本語無料情報誌を現地で発行。その後、同誌の休刊と共に(株)アッティコ設立。イタリア政府公式イベントや展覧会、セミナー、イタリア食文化講座などを企画・主宰し、東京を中心にさまざまな切口でイタリアを紹介する。その功績からマルケ州ヌマーナ市長より特別市民賞を受賞。現在はローマを拠点にイタリア全土で、イベント、日伊企業の契約取引、テレビや雑誌の撮影、執筆など、多方面に渡り、幅広いテーマで両国間を繋ぐコーディネート業務を展開。主な実績に「FIFA日韓サッカーW杯イタリアチーム帯同」、「イタリアフェスティバルin東京ドーム」、「日本・バチカン国交樹立75周年・宝生流ローマ特別記念公演」、「和食材PRインベントin Rome」(農水省主催)、「別府アルゲリッチ音楽祭ローマ公演」など。公式ホームページ:https://www.attico.net/

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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