私は、生まれも育ちも滋賀県草津市で、現在は5歳の子どもを育てています。駅前の利便性と郊外の豊かな自然が共存する環境の中で、子どもは伸び伸びと成長し、市の手厚い支援制度が家族の暮らしを支えています。特に、満18歳までの医療費助成やファミリー・サポート・センターなどの仕組みは、子育て世帯にとって心強い存在です。
今回は、子育てしやすい街を探している方に向けて、私の実体験を交えながら草津市の魅力や支援情報、おすすめエリアをご紹介します。
草津市で子育て中
私は草津市で5年間子育てをしています。草津市は都市部とのアクセスもよく、琵琶湖や里山など自然豊かな環境が近くにあることで、子どもが季節ごとの遊びを楽しみながら成長できる街です。駅前には大型商業施設や公共施設が集まり、日常の買い物や行政手続きもスムーズに行えます。医療や教育環境も整っており、子育て世代にとって安心して暮らせる環境です。
ここでは、草津市の概要と、わが家が草津市で子育てを続ける理由をご紹介します。
草津市の概要
滋賀県南西部に位置する草津市は、市の南部には琵琶湖が広がり、田園風景や緑豊かな丘陵地が残っているため、四季折々の自然も楽しめる街です。
草津市は東海道と中山道が合流する宿場町としても知られていて、市内には国指定史跡「草津宿本陣」などの文化資産が残ります。また市内各所で地域のイベントや伝統的な祭りが行われ、地元の文化や人との交流を身近に感じられることも魅力です。
交通アクセスも非常に充実しており、新快速利用で京都まで約20分、大阪までは約50分と、通勤・通学にも便利です。駅周辺にはショッピングモールや公共施設が集まり、利便性の高い生活環境が整っています。
わが家が子育て環境に草津市を選んだワケ
わが家が草津市を選んだ理由は「子育てのしやすさ」でした。特に決め手となった3つのポイントをご紹介します。
子育て環境に草津市を選んだワケ(1)生まれ育った町で安心感がある
私は生まれも育ちも草津市です。昔から知っている街並みや顔なじみの人が多く、地域の雰囲気にも慣れているため、子育てをするうえで大きな安心感がありました。自治会や地域のイベントにも参加しやすく、困ったときに頼れる人や場所が近くにあることはとても心強いです。
子育て環境に草津市を選んだワケ(2)子どもと楽しめる施設が多い
市内には「de愛ひろば」や「矢橋帰帆島公園」など広く整備された公園があり、子どもが思いっきり楽しめる場所となっています。さらに、市立図書館や「琵琶湖博物館」など雨の日でも安心して過ごせる施設も充実していて、とても助かっています。
子育て環境に草津市を選んだワケ(3)教育・医療施設が身近にあり共働きでも安心
小児科や総合病院が市内に複数あり、急な発熱やけがにもすぐ対応できるため、小さな子どもがいるわが家にとっても安心感があります。こども園や、小学校も徒歩圏や自転車圏内にあり、送り迎えの負担も少なめです。教育と医療の両面で安心できる体制が整っているため、共働きのわが家でも無理なく子育てを続けられています。
実際どう?草津市の子育て
私は現在、草津市内で夫と5歳の息子と暮らしています。ここからは数字でも草津市の子育て環境をご紹介します。
数字で見る草津市の子育て事情
2025年4月30日時点の草津市公式サイトによると、草津市の待機児童は48人(保留自動は122人)、申込者数4,554人中、利用者数は4,384人となっています。待機児童の解消に向け、市では低年齢児対策を重点に置いた分園整備を行う等の対策を発表しています。
草津市の保育施設数は以下のとおりです。(2025年8月11日時点)
・認可保育所13園(公立3園・私立10園)
・認定こども園29園(公立10園・私立19園)
・小規模保育施設20園
・家庭的保育施設4園
・私立幼稚園4園
保育所やこども園が多数あり、さまざまな保育に対する希望に応える施設整備が進んでいます。
草津市の子育て支援情報
草津市は子ども家庭庁が掲げる「こどもまんなか」の趣旨に賛同し、「こどもまんなか応援サポーター」となることを宣言しています。「子どもを産み育てるなら草津市」を目指し、医療・経済・育児支援の幅広い分野でサポート体制を整えています。
ここでは、草津市の子育て支援制度の中から、特に利用しやすく独自性の高いものを5つご紹介します。最新情報は草津市公式サイトでご確認ください。
草津市の子育て支援情報(1)子ども医療費助成(満18歳になる年度まで全額助成)
草津市では、満18歳になる年度末までの子どもを対象に医療費を助成しています。通院は医療機関ごとに月500円の自己負担で、入院や院外調剤薬局は無料です。高校生世代まで幅広く対象が拡大されており、成長段階の医療費の負担が軽減されます。
わが家も子どもの急な発熱やけがのときに利用しており、経済的にも心理的にも大きな支えになっています。
草津市の子育て支援情報(2)妊婦支援給付金
2025年4月から、草津市では「出産・子育て応援給付金」に代わり、妊娠期から育児期まで継続的に支える「妊婦のための支援給付金」が始まりました。
・妊婦支援給付金(1回目)5万円:妊娠届出時に保健師・助産師との面談後
・妊婦支援給付金(2回目)妊娠していたこども(胎児)の数×5万円:出生届後に行われる「すこやか訪問」の後
私が出産したときにこの制度はありませんでしたが、最近出産した友人から「妊娠中と出産直後の時期に、面談+金銭的な支援があることで安心感が大きかった」という声を聞いています。
草津市の子育て支援情報(3)子育て短期支援事業(ショートステイ)
保護者の病気や出産、育児疲れなどで一時的に子どもの養育が難しい場合、児童福祉施設や里親宅で子どもを預かる「ショートステイ」が利用できます。
私の知人も、下の子の出産時に上の子を預けた経験があり、「安心して入院できた」と話していました。緊急時や心身のリフレッシュにも利用しやすい制度です。
草津市の子育て支援情報(4)草津市ファミリー・サポート・センター
地域の会員同士で子どもの一時預かりや送迎を支え合う仕組みで、事前登録と打ち合わせの上、依頼内容に応じたサポートを受けられます。
・基本時間:月曜から金曜 8時00分から19時00分まで
・利用料金:1時間700円(30分以内の送迎は1回500円)
共働き世帯や親の急な用事のときに便利で、私も保育園の迎えが間に合わない日などに利用したことがあります。信頼できる地域のつながりにより、非常に助かっています。
草津市の子育て支援情報(5)子育て応援サイト「ぽかぽかタウン」
市が運営する子育て情報ポータルサイトで、イベントや講座の情報、保育施設や遊び場の検索、相談窓口の案内などがまとまっています。
私もよく活用しており、外出先からでもスマホで雨の日のお出かけ先探しや、申し込み不要のイベント情報を検索できてとても便利です。
草津市での子育て体験談
体験をもとに、利便性と自然が調和する環境の中で子どもを育てる日常や、地域の方々とのつながりなど、草津市ならではの子育て環境をお伝えします。
草津市で子育てをする魅力
草津市の魅力は、都市と自然のバランスのよさだと思っています。駅周辺には商業施設や医療機関、習い事の教室など都市機能が集まり、日常の買い物や通院、習い事の送迎もしやすい環境です。一方で、少し足を延ばせば琵琶湖畔や広々とした公園があり、子どもの年齢や体力、気分に合わせて遊び場を選べるのでとても助かっています。
また、地域には昔ながらのつながりが残っており、近所の方とのあいさつや情報交換が自然に行われます。市の子育て支援事業やイベントも充実しているため、同じ子育て世代の保護者とつながりができやすく、相談しやすい環境だと実感しています。行政の取り組みと地域の温かさが両立する、この安心感も草津市ならではの魅力です。
草津市の子育て環境
草津市には子どもと一緒にのびのび過ごせる公園や、学びと遊びを両立できる施設がそろっています。ここでは、子育て世帯が安心して利用できるおすすめのスポットをご紹介します。
草津市の子育て環境(1)矢橋帰帆島
琵琶湖に突き出した人工島「矢橋帰帆島」にある公園は、子ども連れの家族が多く訪れているスポットです。広い芝生広場ではボール遊びや鬼ごっこが思い切り楽しめ、大型遊具は幼児から小学生まで夢中になれる工夫がされています。バーベキューエリアもあり、休日には家族や友人同士でテントを張り、一日中アウトドア気分を満喫できます。イベント会場としてもよく使われ、夏祭りやマルシェなどでにぎわうことも多いです。
子どもとピクニックへ出かけることがよくありますが。芝生の上にレジャーシートを広げお弁当を食べる時間は、忙しい日常を忘れさせてくれます。遊具の周辺には木陰も多く、夏場でも比較的快適に過ごせるのも魅力です。湖畔の景色と自然に囲まれた環境は、地元で育った私にとっても、子育てをするうえで欠かせない安心感と心地よさを与えてくれる場所です。
施設名:矢橋帰帆島公園
所在地:滋賀県草津市矢橋町字帰帆2108
アクセス:JR草津駅または南草津駅から近江バス「矢橋」停留所下車、徒歩約10分/車では名神高速「瀬田西IC」または「草津田上IC」より約15分
開園時間:無料施設は6:00~21:00/有料施設は施設ごとに異なるため要確認
休園日:無料施設は無休(年末年始を除く)/有料施設は施設により異なり、一部毎週火曜日および年末年始(12月29日〜1月3日)
草津市の子育て環境(2)琵琶湖博物館
琵琶湖の自然や生き物、歴史や文化を学べる体験型の博物館です。水族展示では淡水魚や希少種を間近で観察でき、わが家の息子も水槽の前に張り付いてなかなか動かないほど興味津々。特に、巨大なアユやビワコオオナマズの迫力には目を輝かせていました。
展示は「見る」だけでなく、触ったり、香りを感じたりと五感で体験できる工夫がされており、小さな子どもでも飽きずに過ごせますよ。屋外には水生植物公園「みずの森」もあり、一日かけて親子で楽しめます。
琵琶湖博物館の入館料は、常設展示と企画展示で料金が異なります。詳細は、公式サイトにてご確認ください。
施設名:滋賀県立琵琶湖博物館
所在地:滋賀県草津市下物町1091
アクセス:JR草津駅からバスで約25分「琵琶湖博物館」下車/車では名神高速「栗東IC」から約30分、名神「瀬田西IC」または新名神「草津田上IC」から約35分。
開館時間:9:30〜17:00(最終入館は午後4時)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始および臨時休館あり
草津市の子育て環境(3)草津市立図書館
草津市には2つの図書館があります。特に草津市立図書館は、児童書や絵本コーナーが充実していて、週末には読み聞かせイベントや工作教室も開催されているのでわが家もよく参加しています。静かな環境で本に親しむだけでなく、親子の交流や学びの場としても活用できます。
施設名:草津市立図書館(本館)
所在地:滋賀県草津市草津町1547
アクセス:JR草津駅西口より徒歩約20分。草津市コミュニティバス「まめバス」商店街循環線および山田線の「図書館前」にて下車すぐ。
開館時間:10:00〜18:00
休館日:毎週火曜日、祝日、毎月最終水曜日、特別整理期間、年末年始(12月28日から1月4日)
草津市の住まい事情
実際に草津市に住むとなると、家賃や物件の広さも気になるところです。
草津市の2LDKの家賃相場は約13.1万円。近隣市と比較すると、大津市は約8.1万円、守山市は約10.5万円、栗東市は約8.5万円です。草津市のほうがやや高めですが、その理由はJR新快速の停車駅で京都・大阪方面へのアクセスがよく、駅周辺の商業施設や公共施設が充実しているからだと思います。
通勤・通学で京都や大阪へ行く必要がある世帯にとって、草津市は利便性と生活環境のバランスが取れたエリアです。近隣市より家賃相場は高いものの、交通アクセスや生活のしやすさを考えると、その差額は十分納得できる範囲といえます。
草津市の子育て世帯におすすめエリア
草津市はエリアによって雰囲気や生活環境が大きく変わります。ここでは、実際に子育て世帯が暮らしやすいと感じる、おすすめエリアを3つご紹介します。
草津市の子育て世帯におすすめエリア(1)草津駅周辺
草津駅周辺は、都市部への通勤・通学に便利な新快速停車駅で、京都や大阪へもスムーズにアクセスできます。
駅前の「エイスクエア」や周辺の商業施設にはスーパー、飲食店、医療機関がそろい、日常の買い物や受診にとても便利です。わが家も買い物や外食には駅周辺を頻繁に利用しています。また、駅から少し離れると落ち着いた住宅街が広がり、利便性と静かな住環境を両立できるところも魅力です。
草津市の子育て世帯におすすめエリア(2)山田学区
草津市の山田学区は、自然豊かな環境と子育て施設の充実が魅力です。琵琶湖が近く、周辺には田畑や広々とした公園が点在しているため、子どもが安全にのびのびと遊べる環境が整っています。
中でも「山田こども園」という保育園は広い園庭やプール、野菜栽培など体験型保育が特徴で、幼児がのびのび学べます。地域コミュニティも活発で、「やまだカフェ」など世代を超えた交流の場が多く、子育ての不安を共有できる雰囲気があります。
草津市は子育てと暮らしが両立しやすい街
草津市で子育てをしていて感じるのは、利便性と自然がバランスよく合わさった暮らしやすさです。駅周辺の都市機能や大型商業施設の便利さを利用しつつ、少し足を延ばせば公園や琵琶湖などの自然にも触れられます。さらに、子ども医療費助成や出産祝い金など、行政の子育て支援も充実していて安心して子育てができる環境が整っています。地域のつながりも温かく、「子育てのしやすさ」と「暮らしやすさ」を両立したい方にぴったりの街です。
滋賀県や近隣エリアへの引越しをお考えの方は、草津市も候補に入れて検討してみてはいかがでしょうか。