大阪府「和泉市」の子育て体験談。子育て支援情報や子育てにおすすめのエリアを紹介

子育て世代にとって住む場所の選択は、人生の大きな決断の1つです。そのため、子どもが健やかに成長できるように、時間をかけて慎重に場所を検討されている方も多いのではないでしょうか。

和泉市は都会の利便性と田舎の心地よさを併せ持つ街で、子育て世帯が生活しやすい環境が整っています。わが家は結婚を機に、大阪市内から和泉市へ引越してきました。夫の実家が近く、自然の豊かな環境でのんびり暮らせる土地を探していて、和泉市を選びました。

私は会社員として働きながら、保育園児と中学生の子育てをしています。実際に住んでみると、和泉市は子育てしやすい街でした。

この記事では、和泉市で20年間生活して感じた子育て環境の魅力や、実際の生活事情を住民の視点で紹介します。

和泉市で子育て中！こどもが「のびのび」育つ街

まずは和泉市の概要をみてみましょう。

和泉市の概要

和泉市は大阪府南部に位置しています。コストコやららぽーとなどの大型商業施設がありつつも、緑の豊かな公園が多く、自然に恵まれている印象です。

和泉市に広がる池上曽根遺跡は、国史跡に指定されている弥生時代の集落跡です。総面積60万平方メートルの規模の大遺跡は、歴史を体感できる観光スポットになっています。

和泉市には、泉北高速鉄道とJR阪和線の鉄道が走っています。国道26号線や480号線、阪和自動車道の高速道路は、市内の各地域を結んでいてアクセス良好です。

わが家が子育て環境に和泉市を選んだ理由

私は和泉市へ引越す前は、夫と大阪市内の1LDKマンションに住んでいました。

ここからは、子育ての地として和泉市を選んだ理由を2つ紹介します。

和泉市を選んだ理由(1)大阪市内へのアクセスがしやすい

1つ目の理由は、大阪市内へのアクセスがしやすいところです。私は大阪市内に通勤していましたし、子連れでお出かけスポットに行きやすくなるように、市内へのアクセスのよさを重視していました。

泉北高速鉄道を利用すると、和泉中央駅からなんば駅までは約35分とアクセス良好です。和泉中央駅は始発駅なので座って快適に乗れることも多く、通勤やお出かけにも便利だと感じています。

和泉市を選んだ理由(2)生活の利便性が高く、豊かな自然環境がある

2つ目の理由は、生活の利便性と自然の豊かさが両立しているところです。家の近くにはスーパーや病院、市役所などの公共施設がそろっています。

広々とした公園も多数点在していて、子どもがのびのびと遊べる環境に魅力を感じました。近隣の方々の雰囲気もよく、穏やかな自然環境に囲まれながら、安心して子育てができています。

実際どう？和泉市の子育て

私は和泉市内の分譲マンションで、夫と4歳の娘、14歳の息子の4人暮らしをしています。実際に和泉市で子育てをして感じたことを紹介します。

数字で見る和泉市の子育て事情

和泉市の年少人口(0〜14歳)は、約22,984人です。(2024年12月末時点)　2014年の年少人口は約28,692人だったことから、この10年間で約5,708人減少しています。

和泉市の保育施設数は以下のとおりです。(2024年9月2日時点)

保育所(公立):9園
保育所(私立)：3園
公立幼稚園：2園
私立幼稚園：3園
認定こども園：24園

2024年4月1日時点の待機児童は、2人でした。和泉市は待機児童解消のために、私立の認定こども園の新設や、保育士確保などを行っています。

和泉市の子育て支援情報

和泉市では「ふれあい 育ち みんなでつくる 親子の笑顔といずみの未来」の実現に向けて、子育て支援事業に取り組んでいます。私は子どもが保育園に入園するまで、以下で紹介する地域子育て支援センターなどを利用していました。

ここでは和泉市の子育て支援情報の一部を紹介します。これから和泉市で出産・子育てされる方にとって役立つ情報です。最新情報は、和泉市の公式サイトで確認できます。

和泉市の子育て支援情報(1)こども医療費助成制度

和泉市の「こども医療費助成制度」は、病気やけがで医療機関などを受診した際の自己負担分を助成する仕組みです。
市内に住民票があり、健康保険に加入している0歳から18歳までの子どもが対象となります。医療機関ごとに1日につき500円の自己負担で、月2日まで医療機関を受診できます。3日目以降は、窓口での自己負担金はありません。

わが家の子どもは、生まれてすぐに1ヶ月間入院しましたが、「こども医療費補助制度」のおかげで経済的な負担を軽減できました。この制度のおかげで、子どもの体調がすぐれないと感じたら、すぐに病院へ連れて行けるので安心です。

和泉市の子育て情報(2)地域子育て支援センター

和泉市の地域子育て支援センターは、在宅の未就園児を対象に親子が自由に遊んだり、保護者同士でおしゃべりしたりすることができる場所です。

子育て広場では、さまざまな種類の遊具で自由に遊べます。親子で参加できる子育て講座では、お散歩やクリスマス会、子育て交流会などのイベントが楽しめます。

私は子どもが小さいときによく利用していて、ママ同士で子育ての悩みを相談したり、育児情報を共有したりしていました。大阪市内から和泉市へ引越して、身近に友人がいない私にはとても心強い場所でした。

和泉市の子育て情報(3)いずみファミリー・サポート・センター

いずみファミリー・サポート・センターは、市民同士で子育てを支え合い・助け合うシステムです。育児をしていると、「子どもを預かってほしいけれど、頼れる人が近くにいない…」と、困ることがあるでしょう。そのようなときに、いずみファミリー・サポート・センターを活用すれば、保育園の送迎や、一時的な子どもの預かりなどの依頼ができます。

対象：市内在住の0歳～小学6年生（病児の対象は生後6ヶ月～小学6年生）
費用：1時間700円(2人目兄弟姉妹から1時間350円、病児は1時間800円)

育児の合間に息抜きをしたいママにも、ぜひ利用してほしいサービスです。美容院に行ったり、友達とランチを楽しんだりできれば、心身のリフレッシュになります。

和泉市の子育て支援情報(4)児童手当の支給

和泉市では児童手当を支給しています。この制度は、子育て世帯の経済的な負担を軽減し、安定した生活のサポートが目的です。

0〜3歳未満の子どもの支給額は月額1万5,000円、第3子以降3万円です。3歳から高等学校修了前までの子どもには、第1子・2子が月額1万円、第3子以降は月額1万5,000円に増額されます。

支給対象の確認や申請手続きについては市の窓口で相談可能です。

和泉市の子育て情報(5)和泉市子育て・健康応援アプリ「いずまる」

和泉市では、市内の子育て情報を発信する「いずまる」アプリをリリースしています。医療機関や地域子育て支援センターを検索できるほか、子育て関連のイベントをカレンダー形式で表示します。

また、電子母子手帳では予防接種や検診の予定管理、成長記録を行うことが可能です。妊娠週数や子どもの月齢に応じた健康管理のアドバイスや育児のワンポイントを通知する、「いずまる通信」も利用できます。

アプリ内で便利なのは、生年月日から予防接種スケジュールを自動作成してくれる機能です。私は初めての育児で予防接種のスケジュール管理に苦労しました。予防接種の予定日がスマホにプッシュ通知されるため、接種日がたくさんあっても忘れずに受けることができました。

和泉市での子育て体験談

ここからは、実際に和泉市で子育てをして感じた魅力やおすすめスポットを紹介します。

和泉市で子育てをする魅力

和泉市の1番の魅力は、自然の豊かな環境で子育てができることです。緑の豊かな広い公園で走りまわったり、夏は川で水遊びをしたりと、和泉市には自然を楽しめる場所がたくさんあります。

2024年3月には、槇尾川の最上流部に「槇尾こもれびの森」がオープンしました。豊かな自然の中に大型遊具が誕生し、すぐそばの小川では水遊びを楽しめます。

駅の周辺には家族で楽しめるスポットが豊富です。ららぽーとやコストコなど、日常の買い物から休日のレジャーまで家族で楽しめます。

和泉市の子育て世帯におすすめのスポット

和泉市は自然の豊かな環境が魅力の1つです。子どもが思いきり体を動かし、家族で楽しめるおすすめスポットを紹介します。

和泉市の子育て世帯おすすめスポット(1)中央公園

中央公園は、和泉中央駅からすぐの場所にある公園です。広々とした芝生広場や砂場、幼児用の遊具が設置されています。

わが家の子どもが赤ちゃんの頃は、ベビーカーでお散歩を楽しみ、芝生広場ではハイハイをして遊んでいました。保育園児になった今は、散歩コースとして利用したり、園内の池で泳ぐカモを眺めたりと、親子でのんびりとした時間を過ごしています。

施設名：中央公園
所在地：和泉市いぶき野四丁目6-1
アクセス：泉北高速鉄道「和泉中央駅」から徒歩3分

和泉市の子育て世帯おすすめスポット(2)コスモ中央公園

わが家がよく利用するコスモ中央公園は、ららぽーと和泉の近くに位置しています。公園にはターザンの遊具やローラー滑り台など、幼児から小学生までの子どもが楽しめる遊具があります。春には桜の木が公園を彩り、穴場のお花見スポットとしても人気です。

わが家の子どもは、広いグラウンドでボール遊びや鬼ごっこで走りまわり、のびのびと過ごしています。ウォーキングコースを一緒に歩きながら、どんぐりや葉っぱ拾いをするのは大好きな親子の時間です。

さらに、公園には珍しいバスケットゴールが設置されているので、家族みんなでスポーツを楽しめます。

施設名：コスモ中央公園
所在地：和泉市テクノステージ3-2
アクセス：泉北高速鉄道「和泉中央駅」から南海バス「和泉商工会議所前」行き、「コスモ中央公園前」下車すぐ

和泉市の子育て世帯おすすめスポット(3)大型室内公園「ピュアハートキッズランド」

和泉中央駅直結のエコール・いずみの館内にある「ピュアハートキッズランド」は、雨の日も楽しめる大型室内公園です。広大なボールプールで思いっきり体を動かしたり、可愛らしいフォトスタジオでプリンセスに変身したりと、子どもたちの想像力を刺激する遊び場がたくさんあります。

休憩スペースでは、持ち込んだお弁当でピクニック気分を味わったり、ゆっくりコーヒーを飲んだりして過ごせます。雨の日でも子どもが元気に遊べる室内公園は、子育て世帯にありがたいスポットです。

施設名：ピュアハートキッズランド
所在地：和泉市いぶき野5-1-11 エコール・いずみ本館3階
アクセス：泉北高速鉄道「和泉中央駅」徒歩4分
営業時間：10:00〜19:00

和泉市の住まい事情

実際に住むならば家賃相場が気になるのではないでしょうか。和泉市は、隣接する地域と比べると家賃相場が低い傾向にあります。

2LDKで比較すると、和泉市の平均家賃相場は8.64万円で、隣接する高石市は9.16万円、堺市堺区は12.35万円でした。大阪市中央区の家賃相場は、2LDKで21.58万円だったので、和泉市は2分の1程の額です。(2025年1月17日現在)

和泉市は自然の豊かな環境でありながら、買い物やレジャーに便利な大型商業施設も充実しています。和泉市に住むと、交通の利便性もよく隣接地域よりも家賃の出費を抑えられるでしょう。

和泉市の子育て世帯におすすめのエリア

ここからは、和泉市の子育て世帯におすすめのエリアを2つ紹介します。

和泉市の子育て世帯におすすめのエリア(1)和泉中央駅周辺

和泉中央駅周辺は利便性が高く、車を持たなくても生活しやすいエリアです。駅から直結している「エコール・いずみ」には、日用品や食料品、雑貨などの店舗がそろい、日常の買い物が1ヶ所で済みます。3階には西松屋があり、子育て用品の購入にも困りません。

施設名：エコール・いずみ
所在地：泉北高速鉄道「和泉中央駅」から徒歩4分
アクセス：和泉市いぶき野5-1-11
営業時間：10:00〜20:00

エコール・いずみ東館3階にある「ニンジャ☆パーク」は屋内のアスレチックパークです。クライミングウォールやトランポリンがあり、土日には多くの家族連れでにぎわいます。雨の日の室内遊びとしてもおすすめの場所です。

施設名：ニンジャ☆パーク
所在地：和泉市いぶき野5-1-11 東館3階
アクセス：泉北高速鉄道「和泉中央駅」から徒歩4分
営業時間：平日14:00〜20:00、土日祝10:00〜20:00

「和泉シティプラザ」には図書館や市役所出張所、カフェが併設されており、子育て世帯がよく利用する場所です。図書館には、子ども向けの紙芝居や絵本を楽しめる和室スペースや、掘り床式のテーブルでくつろぎながら学べる空間があります。

施設名：和泉シティプラザ
所在地：和泉市いぶき野5-4-7
アクセス：泉北高速鉄道「和泉中央駅」から徒歩3分

和泉市の子育て世帯におすすめのエリア(2)ららぽーと和泉周辺

ららぽーと和泉は、子育て世帯にとって嬉しい環境が整っています。キッズパークが併設されているカフェや、キッズスペースのあるフードコートは家族で楽しく過ごせる空間です。

ベビーカーを出し入れしやすいワイドな駐車スペース、広々とした授乳室やおむつ替え台、親子トイレがあり、ママにやさしい工夫がされています。完全個室のベビーケアルームでは、周りを気にせず赤ちゃんのお世話ができます。わが家の子どもが赤ちゃんの頃は、このベビーケアルームをよく利用していました。

施設名：ららぽーと和泉
所在地：和泉市あゆみ野4-4-7
アクセス：泉北高速鉄道「和泉中央駅」より南海バス「ららぽーと和泉前」下車すぐ
営業時間：平日10:00〜20:00
　　　　　 土日祝・特定日10:00〜21:00(レストラン街は営業時間が異なります)

ららぽーと和泉にはコストコが隣接していて、徒歩で行き来ができるようになっています。大容量の食品や日用品を安く購入できるため、食費や生活費を節約したい子育て世帯にもぴったりです。

広々とした店内はショッピングだけでなく、試食やフードコートもあり、家族のお出かけスポットとしても楽しめます。わが家では、子どもの友人が泊まりに来る際に、ここでデリカ商品やお菓子を購入しています。

和泉市はのびのびと子育てを楽しみたい人にぴったりの街

今回は和泉市の子育て事情や支援制度などを紹介しました。和泉市は、都会の利便性と田舎の心地よさを持っている子育てしやすい街です。

緑の豊かな自然の中で、子どもたちがのびのびと遊べる公園がたくさんあります。また、大型商業施設も充実しているので、週末のレジャーとして家族で楽しめるのも魅力です。

大阪府へ引越しを考えている方は、和泉市を候補に入れてみてくださいね。