枚方市といえば、”ひらかたパーク”や”くらわんか花火大会”などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。Webライターとして活動している私は、枚方で生まれ育ち、子育ても枚方市でしています。以前は、東京で一人暮らしをしていましたが、子育てするなら枚方市がいいと思いUターンしてきました。
今回は、「枚方市」で子育てをする魅力について、お伝えしたいと思います。
枚方市で子育て中
まずは、枚方市の概要です。
枚方市の概要
枚方市は大阪府の北部に位置する中核市です。面積65.12平方キロメートル、人口は39万4,000人超、平均年齢47.73歳と、子育て世代が多く暮らしています。
枚方市のランドマークである通称”ひらパー”の、ひらかたパークは100年以上続く遊園地です。
枚方市は歴史と文化を感じられる街でもあり、さらに遡り、約1250年前には朝鮮半島・百済王の末裔「百済王氏」がこの地に移り、氏寺として百済寺を建立し、現在では国の特別史跡に指定されています。
江戸時代にあった東海道の延長部として品川宿から数え、56番目が「枚方宿」でした。今も当時の景色をイメージできる町並みが守られています。
市内には5つの大学があります。市民や行政との連携を図り、各大学が持つ専門的な知識と情報、学生の活力を、さまざまな分野における市の取り組みやまちづくりに活かして学園都市を目指しているそうです。
枚方市には、京阪本線・京阪交野線・JR片町線(学研都市線)の鉄道が通っています。大阪市と京都市以外で京阪電車の特急が停車するのは、枚方市だけです。
東京と大阪を結ぶ国道1号線や、バイパスとして期待される第二京阪道路などが市内を走っています。大阪・京都・奈良のほぼ中間に位置しており、古くから交通の要衝として栄えてきました。
わが家が子育て環境に枚方市を選んだ理由
私の夫はお隣の寝屋川市出身ですが、枚方で生まれ育った私は、結婚後も住むならぜったいに枚方市がいいと思っていました。お互いに話し合った結果、夫も枚方市が住みやすくていいと思っていたことが分かり、結婚後も枚方市で暮らすことに決めて子育てを枚方市で行うことにしました。
ここでは、実際にわが家が枚方市で子育てしたいと感じた理由を紹介します。
枚方市を子育て環境に選んだ理由(1)大きな病院が複数あった
私は、まだ救急を利用したことはないのですが、住んでいる市に「最後の砦」とされる高度救命救急センターがあるのは安心できます。市立の病院や民間の総合病院も複数あり、かかりつけ医からの紹介ですぐに受診できるのはありがたいです。
また、小児の北河内夜間救急センターや休日医療センターも市内にあり、必要なときにすぐに行けるところも心強く感じています。
枚方市を子育て環境に選んだ理由(2)大きな公園があった
枚方市には86ヶ所の大小の公園があり、広域公園として有名な山田池公園は、73.7ヘクタールもの面積を誇ります。春は花見やバーベキュー、夏は水遊びや虫採り、秋は散策、冬は浮御堂のライトアップなど四季折々の風景や遊びを楽しめます。
施設名:山田池公園
所在地:大阪府枚方市山田池公園1-1
枚方市を子育て環境に選んだ理由(3)枚方市東部の自然の豊かさ
枚方市東部地域には、日本の原風景ともいえる里山の景色が、今もなお広がっています。夏には穂谷のキャンプ場で天体観測をしたり、秋にはコスモス畑へ訪れたり、自然の豊かさを感じられます。
枚方市を子育て環境に選んだ理由(4)枚方市駅前が開発され一層便利になった
2022(令和4)年度に、京阪本線香里園駅〜枚方市駅までの線路の高架化工事が始まりました。完成すれば該当地域の踏み切りがなくなり、交通渋滞の解消につながる予定です。また、工事に伴って枚方市駅前が徐々に整備・開発され、便利になっています。
例えば、これまで子どもの健診などで保健センターへ行く際は、バスに乗って行く必要がありました。しかし、2024年9月から駅直結のビルに保健センターが移ったため、通いやすくなりました。また、市駅周辺になかった図書館や生涯学習センターも同ビルに新設され、子育て世帯にとって便利な環境が整って来たように感じています。
実際どう?枚方市の子育て
私は現在、枚方市内の一戸建てで、夫と6歳と3歳の息子たちの家族4人で暮らしています。ここからは実際に住んでみて感じた、枚方市の子育てについてお伝えします。
数字で見る枚方市の子育て事情
現在、枚方市の年少人口(0~14歳)は45,817人(2024年10月1日時点)で、2014年の年少人口は約55,600人(2014年12月時点)だったことから、この10年間で枚方市は少子化傾向にあります。
枚方市の保育施設数は以下のとおりです。(2024年10月18日時点)
・認可保育50園(公立9園+私立41園)
・認定こども園14園
・小規模保育事業実施施設14園(公立5園+私立9園)
・認可外保育施設10園
2024年4月1日時点の国の定義に基づく待機児童数は0人でした。
ただ、直近の2024年10月1日時点で枚方市の保育所等利用待機児童数(希望した保育所に入所できなかった児童数)は、360人と発表されています。
枚方市には、公立の幼稚園が6園(2024年10月時点)あり、3歳児から受け入れ可能です。
枚方市の子育て支援情報
私が実際に生活していていいなと思った子育て支援情報を5つ紹介します。こちらは、2024年10月時点の情報になります。最新の情報は市や各施設のホームページをご確認ください。
枚方市の子育て支援情報(1)総合周産期母子医療センター指定病院
枚方市には地域に根ざした産科医療機関および助産院が複数あります。また、関西医科大学附属病院は総合周産期母子医療センター指定病院になっており、不測の事態が起きたときにも、安心して枚方市で出産できます。
枚方市の子育て支援情報(2)枚方市産後ケア事業の充実
枚方市の産後ケア事業は、3つの柱を掲げて取り組んでいます。
・からだのサポート
・こころのサポート
・育児サポート
対象は枚方市民で生後4ヶ月未満のお母さんとその赤ちゃんです。利用料金は以下ご覧ください。
※()内は令和6年に実施される補助金の利用による自己負担額です。
【宿泊型(1泊2日)昼・夕・朝3食付き】
課税世帯:5,600円(3,100円)/泊
非課税世帯:1,400円(600円)/泊
【日帰り型 昼・夕2食付き】
課税世帯:2,800円(1,200円)/日
非課税世帯:700円(0円)/日
補助金が出ると利用しやすくなりますよね。
枚方市の子育て支援情報(3)子ども医療の対象が0歳〜18歳まで
枚方市では、1医療機関ごとに1日500円上限で、月2日分(最大1,000円)までが自己負担になります。以前は年齢の上限が15歳でしたが、令和5年8月より18歳に達した最初の3月31日までに延長されました。
枚方市の子育て支援情報(4)市立ひらかた子ども発達支援センター
子どもたち一人ひとりの発達状況や障害特性に合わせた専門的な保育・療育を提供するセンターがあります。子どもを育てていくうえで、発達や障害について心配・悩みができたときに専門的なアドバイスがもらえるのは、心強いです。
枚方市の子育て支援情報(5)大学が5校市内にあり選択肢が豊富
枚方市には、私立大学が5校あります。大阪歯科大学・大阪医科大学・関西外国語大学・摂南大学・大阪工業大学があり、近くでいろいろな選択できるのは嬉しいですね。
各大学の専門的な知識と情報を学習できる枚方市民向けの講座を提供し、生涯学習の推進と生きがいの増進を図ることを目的とした、「ひらかた市民大学」を開講しています。子育てを終えても、楽しみをもって生活できる取り組みがあります。
枚方市での子育て体験談
ここからは、実際に枚方市で子育て中の私が感じた「枚方市の子育てのしやすさ」について体験談を交えて紹介します。
枚方市で子育てをする魅力
まずは、枚方市で子育てをする魅力についてまとめてみました。
枚方市で子育てをする魅力(1)遊び場の豊富さ
枚方市は盆地で、夏はかなり暑いですが、水遊びができる場所が7ヶ所あります。ひらパーのブールや王仁公園の市民プールなど、夏ならではの遊びを楽しめます。他の季節には、86ヶ所の大小の公園や、新しくできた枚方モールにあるトンデミという体を動かせる施設がおすすめです。
枚方市で子育てをする魅力(2)生涯過ごしやすい
季節によって遊びが制限されることはないため、小さいうちは体を動かしたり、自然と触れ合ったりと、のびのびと過ごせます。大きくなれば、大阪市や京都市に乗り換えなしの30分前後で行けるので、通学にも遊びに行くにも利便性が高いです。
枚方市で子育てをする魅力(3)枚方つーしんが面白い
“枚方つーしん”は、通称”ひらつー”と呼ばれている、地域の情報をいち早く受け取れる情報サイトです。枚方市にある会社が運営していますが、開店・閉店情報やイベント情報、グルメなど多種多様な記事が掲載・配信されています。私の子育て世代の友人は”ひらつー”を見ている人が多いので、よく話題になります。
枚方市の子育て環境
枚方市は昔から大阪のベッドタウンといわれており、マンションの数も多いです。最近では、空き土地の活用で分譲住宅が増え、子育て世帯がわが家の周りにも増えました。近くに子どものいる家族が多いので、これから子育てを考えている方にも枚方市はおすすめできます。
ここからは、枚方市内の子育て環境について、私が実際におすすめしたい公園や施設を紹介します。
枚方市の子育て環境(1)山田池公園
山田池公園は、わが家からは徒歩圏内ではないのですが、それでも行きたくなる公園です。73.7ヘクタールもの広大な敷地に、大型複合遊具と幼児向け複合遊具、バーベキュー場や水遊びができるなど、子連れに楽しい環境です。
施設名:大阪府営山田池公園
所在地:枚方市山田池公園1-1
アクセス:京阪本線「枚方市」より京阪バス「出屋敷」下車すぐ
JR学研都市線「藤阪」より北西へ徒歩700メートル
有料駐車場460台
枚方市の子育て環境(2)サプリ村野
サプリ村野は、子育て支援拠点施設や図書館分室などが入っている元小学校を再利用した施設です。南館1階・2階にある広場さぷりは、乳幼児の親子が自由に遊べる地域子育て支援拠点になっています。私が子どもとよく遊びに行く場所です。木のたまごをいれたボールプールや、木で作られた玩具がたくさんあり、木育ができます。
また、子育て講座や育児相談など実施しており、助産師さんなどの専門の方に当時の育児に関する悩みを相談できました。
施設名:サプリ村野スポーツセンター
所在地:枚方市村野西町5-1
アクセス:京阪電鉄交野線村野駅より徒歩10分
星ヶ丘駅より徒歩10分
枚方市の子育て環境(3)ダイニング和
小さい子どもがいるうちは、なかなかゆっくり外食することが難しいです。ダイニング和にはキッズスペースがあり、一部の部屋が遊び場になっているため、大人は隣の部屋から窓越しに様子を見つつ、ゆっくりランチを楽しめます。
お値段もリーズナブルで、サラダのビュッフェには新鮮な枚方産の野菜も使われており、かなり美味しいです。児童館でできたママ友たちとのランチの場にぴったりです。
施設名:ダイニング和
所在地:大阪府枚方市大垣内町2-8-8 マイティビル1F
営業時間:火・水・木・金・土・日
11:30 - 14:00(L.O. 13:30)
17:00 - 22:00(L.O. 21:00)
定休日:月
アクセス:京阪本線 枚方市駅 徒歩約5分
枚方市の住まい事情
枚方市に住むとなったときに気になるのは、家賃ではないでしょうか。LIFULL HOME‘Sのサイトで調べてみると、枚方市は隣の寝屋川市や八幡市に比べると家賃は高い傾向にありました。
ファミリーで暮らすのに向いていると2LDK・3K・3DKの平均家賃相場を比較すると、枚方市は12.79万円に対して、お隣の寝屋川市は8.64万円でした。
枚方市駅は、大阪と京都の中間に位置しているので都市部への移動がしやすいため、寝屋川市の家賃相場に比べると少し上がっているのかもしれません。ただし、交通の便のよさというのは、通勤や通学の必要が出てくる子育て世帯だからこそ、住まいを選ぶ際の重要なポイントになるでしょう。
枚方市の子育て世帯におすすめエリア
枚方市の中での子育ておすすめエリアを紹介します。
枚方市の子育て世帯におすすめエリア(1)枚方市駅前エリア
一級河川の天野川や淀川が近くにあり、釣りやジョギング、サイクリングを楽しむ親子の姿が見かけられます。利便性の高い枚方の都市部のなかで、自然と寄り添う環境が魅力です。
2024年9月には、駅直結の枚方モールが誕生しました。室内の遊び場や図書館が新たにできことで、小さな子どもを育てる家庭も一層住みやすくなりました。
枚方市の子育て世帯におすすめエリア(2)樟葉エリア
樟葉は、枚方市の中でも高級住宅を多く見かけるエリアです。樟葉駅前も2024年にSDGsの取り組み一環で環境が整備されました。天然芝生や屋根付きベンチなどが設置され、一層過ごしやすい駅前になっています。
くずはモールの中にはベビーザらス・ニトリ・BEAMSなど、ベビー・キッズ用品や衣料品を扱うショップが並び、簡易的な無料の遊び場もあり、子育て世帯に嬉しい環境でしょう。
枚方市の子育て世帯におすすめエリア(3)藤阪・長尾エリア
JR学研都市線近辺には、自然の豊かな住宅地が広がっています。徒歩圏内に、枚方市で1番大きな広域公園である、山田池公園があります。枚方市民からすると、かつては田舎のイメージが強いエリアでした。しかし最近は、北方約 2kmに、第二京阪道路と新名神高速道路(2027年度開通予定)に接続する八幡京田辺 IC が近接し、高速道路にアクセスしやすくなりました。
少し足を延ばすと、大型商業施設のニトリモールがあります。アカチャンホンポやバースデイ、広々としたフードコートが入っており、私は子どもが小さいときによく利用していました。
“子育てしやすい街”枚方で便利でスローな子育てを楽しみませんか?
枚方市には子育てに必要な環境や支援がそろっており、非常に暮らしやすいです。私自身、枚方で育ち、枚方で子育てをしていますが、都会と田舎のいいとこ取りをした環境だと実感しています。
私自身の経験ですが、電車で都市部にも30分程で行けるので、進学や就職といったライフステージの変わり目に、選択肢を広げられました。また、現在は子育てをしていますが、都会にわざわざ小さな子どもを連れて行かなくても、少し足を延ばせば何不自由なく過ごせます。子どもを公園に連れて行って、虫採りをしたり水遊びをしたりと、のびのびと子育てを楽しんでいます。
枚方市で子育てを検討されている方は、一緒に枚方で便利でスローな子育てを楽しみませんか。