群馬県中南部に位置している高崎市は、県内で最も人口の多い市です。高崎駅周辺は都市化されており、交通の便もよく、大型ショッピング施設もあり大変便利です。
私が高崎市に引越して3年以上が経ち、その便利さや住みやすさから、子育てをしている現在でも高崎市で暮らしています。高崎市で子育てをしていて感じたのは、子育て制度が非常に充実していることです。
今回は、高崎市での子育て事情や子育て支援情報、子育て環境などについて、私の体験も踏まえてお伝えしていきます。
高崎市で子育て中
はじめに、高崎市の概要や、わが家が子育て環境に高崎市を選んだ理由について紹介します。
高崎市の概要
高崎市は北関東平野の北端に位置していて、自然と都市が調和した住みやすい街です。
高崎駅には、JR高崎線・JR両毛線・JR湘南新宿ライン・JR上越線など複数の路線が乗り入れています。また、JR上越・北陸新幹線や、関越・北関東・上信越自動車道などの高速交通網が集中しており、どこに行くときも便利です。
高崎市のシンボルである白衣観音は、1936(昭和11)年に建立され、高崎市を見守り続けています。2000(平成12)年に国登録有形文化財に指定され、観光地として多くの方が訪れているのを見かけます。
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また、高崎市は全国一のだるまの生産地です。高崎だるまの特徴は、眉は鶴、髭は亀を表現しており、その縁起のよさから多くの人に親しまれています。
わが家が子育て環境に高崎市を選んだワケ
私は3年以上高崎市で過ごし、都会的な中にも自然が調和しているところに魅力を感じています。交通の利便性も高く、どこへ行くにも不便さを感じたことはありません。自然災害も少ないように感じており、子育てをしている現在でも安心して暮らせています。
高崎市は、子育て支援制度が充実しています。行政が提供する子育て支援には、高崎市子育てなんでもセンターや高崎市子育てSOSサービスなどがあり、育児の相談に無料で応じてくれたり、家事の支援をしてくれたりするありがたい制度です。
子ども医療費の助成制度で、18歳に達する日以後の最初の3月31日までは、医療費は無償になります。そのため、わが家では子どもの病院代はかかっていません。子どもはよく熱を出したり、風邪をひいたりするので、この制度は本当に助かります。
このような交通の利便性や自然災害の少なさ、充実した子育て支援制度に魅力を感じ、私は高崎市を子育ての場所に選びました。
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実際どう?高崎市の子育て
次に、高崎市の子どもの人数や待機児童数、保育園の数などについて紹介していきます。高崎市は子育て支援が手厚く、わが家が実際に使用した制度もあります。ぜひ参考にしてみてください。
数字で見る高崎市の子育て事情
高崎市の人口は現在36万6,489人です。(2024年8月31日時点)そのうち、0~14歳の子どもの人口は4万2,489人となっています。
また、高崎市の認可保育施設数は以下のとおりです。
・公立保育所 22園(2024年3月15日時点)
・私立保育所 31園(2024年3月15日時点)
・私立認定こども園 54園(2024年3月15日時点)
・高崎市立幼稚園 8園(2024年8月21日時点)
・子ども、子育て支援制度の仕組みに入る私立幼稚園 5園(2024年8月21日時点)
・子ども、子育て支援制度の仕組みに入らない私立幼稚園 1園(2024年8月21日時点)
高崎市は保活の不安を減らすために、入所の申し込みは年間を通して受け付けています。また、保育所の定員増に伴う増築など、必要な施設整備を継続中。2023年10月時点での待機児童数は0人でした。
高崎市の子育て支援情報
続いて、高崎市の子育て支援情報を5つご紹介します。最新情報は、高崎市のホームページでご確認ください。
高崎市の子育て支援情報(1)高崎市子育てなんでもセンター
高崎市子育てなんでもセンターは、子育て中の人や妊娠中の人が利用できる施設です。保健師・保育士・教育相談員・幼稚園・保育園などの子育てに関するプロフェッショナルが、育児に関するあらゆる相談に無料で応じています。
安心して子どもを産み、育てることができるよう、子育て支援・就労支援・託児など、市・関係機関・NPO団体などが一体となって運営しているため安心です。
交流やプレイルームを中心に、季節の行事や子どもと一緒に楽しく学べる行事、子育て中のママがリフレッシュできるような講座などを開催しています。
高崎市の子育て支援情報(2)高崎市子育てSOSサービス
高崎市子育てSOSサービスは、妊娠期や就学前児童のいる家庭にヘルパーを派遣するサービスです。「家事や仕事と育児の両立ができない」など、悩みを抱えている保護者の元に、電話一本で駆けつけてくれます。
家事や育児の支援を提供しており、家事支援では食事の準備や後片付け、衣類の洗濯、食料品や日用品の買い出しなどを行っています。育児支援では、授乳やオムツ交換、沐浴などのお手伝いを行っており、利用料金は1時間250円です。
高崎市子育て支援情報(3)ぐーちょきパスポート
ぐーちょきパスポートは、群馬県内の妊娠中の方がいる家庭と、18歳に達した後最初の3月31日を迎えるまでの子どもがいる家庭に配布されます。協賛店舗でぐーちょきパスポートを提示すると、各種特典サービスを受けられます。
また、2016年4月から子育て家庭を地域社会で応援する気運を一層高めるため、ぐーちょきパスポート事業と同様の事業を行う全国の自治体との間で、相互連携を図っているようです。群馬県だけでなく、全国の子育て応援協賛店で、ぐーちょきパスポートを利用できます。
高崎市の子育て支援情報(4)子ども医療費の助成
子ども医療費の助成は、高校3年生世代までが対象(18歳に達する日以後の最初の3月31日まで)で、医療費が無料です。
所得制限なし、受診時の自己負担なし、窓口での立替払いなしで利用しやすい制度となっています。わが家も、子どもの定期的な通院のために医療機関を受診していますが、毎回無料で診察してもらっており、本当に助かる制度です。
高崎市の子育て支援情報(5)幼児教育・保育の無償化
幼児教育・保育の無償化については、幼稚園の場合、満3~5歳児クラスはすべての子どもが無償化の対象です。保育園・認定こども園の場合、3~5歳児クラスはすべての子どもが無償化の対象で、0~2歳児クラスは、市民税非課税世帯の子どもが無償化の対象になります。
少子化対策のひとつとして、子育て世代の負担軽減を行うとともに、質の高い幼児教育の機会を保障することを目的としています。
高崎市での子育て体験談
続いて、高崎市で子育てしているわが家が感じた高崎市の魅力や、子育て環境などについて紹介していきます。
高崎市で子育てをする魅力
高崎市で生活していて感じるのは、子育てのしやすさです。
高崎市内には子育て支援センターが15ヶ所あり、それぞれの場所で工夫しながら遊び場を提供しており、親子・親同士・子ども同士のコミュニケーションを楽しめます。保育園に入園する前のわが子が同じ月齢の子どもと触れ合ったり、親子同士で気軽に話せたりするので、子育て中のリフレッシュにもなりました。
また、子育てグッズはアカチャンホンポや西松屋などの専門店で一通りそろえられます。わが家でもアカチャンホンポや西松屋をよく利用しており、授乳室やオムツ交換台があるところも、安心して買い物ができるので嬉しい点です。
施設名:アカチャンホンポ
所在地:群馬県高崎市大八木町1912
アクセス:JR「高崎」駅西口からバス 「関越交通5番のりば」<渋川行>or<群馬温泉行>に乗車、<大八木>下車。
営業時間:10:00~19:00
施設名:西松屋
所在地:群馬県高崎市緑町1-20-5
アクセス:JR高崎問屋町駅より徒歩約20分
営業時間:10:00~20:00
高崎市の子育て環境
わが家の近くには、大きな公園がいくつかあります。そのため、休日に子どもと遊ぶ際も、遊び場所に困ることはありません。
高崎市の子育て環境(1)観音山ファミリーパーク
高崎市内で私が気に入っているのは、「観音山ファミリーパーク」です。豊かな自然の中で楽しく子育てをモットーにしている子育て応援パークで、広大な芝生が広がっており、バーベキュー場やハイキングコースなども充実しています。遊具の中でも特にふわふわドームやローラー滑り台が人気のようです。
ベビーカーの無料貸し出しや授乳室の完備など、小さなお子さんも安心して連れていける環境が整っています。駐車場は約800台あり、駐車代は無料なため、自家用車で訪れやすい場所です。
施設名:観音山ファミリーパーク
所在地:群馬県高崎市寺尾町1064-30
アクセス:上信電鉄 根小屋駅より徒歩約60分
高崎市の子育て環境(2)高崎公園
高崎市役所に隣接している高崎公園は、噴水や池、遊具などがそろっており、猿や鳥がいる小動物コーナーもあります。約100本の桜の木が植えてあり、春には多くの屋台が並び、昼夜を問わずお花見の人々で賑わいます。わが家は毎年お花見をしに行くのですが、特に夜のライトアップされた桜は幻想的で、昼とはまた違った雰囲気を楽しめました。
また、園内には天然記念物に指定された樹齢350年のハクモクレンがあり、3月下旬~4月上旬にかけ見頃を迎えます。
施設名:高崎公園
所在地:群馬県高崎市宮本町127
アクセス:JR高崎駅から徒歩10分
高崎市の住まい事情
高崎市に住む場合、気になるのは家賃の相場や間取りなどの住まい事情です。高崎市の平均家賃相場は2LDKで6.34万円でした。隣接する前橋市は2LDKで6.3万円、安中市は2LDKで5万円が家賃の相場です。
高崎市は交通の利便性がよく、買い物にも不便しないため、隣接する市の中では少し高めの家賃相場となっています。しかし、待機児童ゼロへの取り組みや子育て支援が手厚い点でも、子育て世帯には住みやすい環境といえるでしょう。
高崎市の子育て世帯におすすめエリア
これまでお伝えしてきたように、高崎市は子育てのしやすい街です。ここでは、その中でも特に子育てがしやすいエリアをお伝えします。
高崎市の子育て世帯におすすめエリア(1)JR高崎駅周辺
はじめにおすすめするエリアは、JR高崎駅周辺です。複数の線路や新幹線も通っており、他の都市へのアクセスが良好です。また、通勤や通学、お出かけにも便利な場所となっています。
駅の西口には大型ショッピングセンターの「高崎OPA」があり、日用品や食料品だけでなく、ファッション・グルメ・ミュージックなど、話題のお店も多数そろっています。また、ベビールームやオムツ交換室も備わっているため、小さなお子さん連れでの買い物でも安心です。
店舗名:高崎OPA
所在地:群馬県高崎市八島町46-1
アクセス:JR高崎駅西口デッキ直結
営業時間:物販10:00~20:00 飲食11:00~22:00(ショップにより営業時間が異なります)
JR高崎駅から徒歩10分ほどの場所には、高崎公園があります。春は満開の桜の下でお花見、夏は木陰で噴水を楽しみ、秋は銀杏の落ち葉を踏みしだき、冬は木漏れ日の下を散策するなど、四季を通じて楽しめる公園です。
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高崎市の子育て世帯におすすめエリア(2)高崎市棟高町
次におすすめするエリアは、高崎市棟高町です。高崎市棟高町には大型ショッピングセンター「イオンモール高崎」があります。食料品や日用品、グルメ・シネマ・ファッションなどがそろっており、日によっては子どもが楽しめるイベントも開催しています。
屋内で遊べる施設も多いので、雨の日でも遊ぶ場所に困りません。授乳室や赤ちゃんルーム、ベビーカーも備わっているため、小さなお子さん連れでも安心です。
店舗名:イオンモール高崎
所在地:群馬県高崎市棟高町1400
アクセス:JR高崎駅よりバスで約30分
営業時間:10:00~21:00(一部店舗によって営業時間が異なります)
また、幼稚園や小学校、小児科や公園が近くにあるため、子育てがしやすい環境といえます。他にもスーパーやコンビニ、ドラッグストアがあり、買い物にも困りません。
利便性が高く、子育てに優しい高崎市で安心した子育てを
高崎市は、自然と都市が調和した住みやすい街です。交通の利便性も高く、家族でのお出かけがしやすい点も魅力的です。
近所には同年代の子どもも多く、治安もいいため、私は安心して子育てができる高崎市に住んでいてよかったと感じています。群馬県にお引越しをお考えの方は、利便性がよく、子育てに優しい高崎市をぜひ検討してみてください。