茨城県南部に位置する取手市は、上野駅まで約40分と茨城の中でも特に都心に近く、ベッドタウンとして発展してきた街です。
千葉県出身の私が茨城県取手市で子育てを始めて早11年。公園や図書館、室内キッズルームなどの楽しめる場所が充実しており、車や電車も使いやすく、さまざまな場所へ遊びに行きやすいところもこの街の魅力だと感じています。
この記事では、茨城県取手市の子育て支援情報や子育て環境など、実体験を交えてご紹介します。子育ての時間が豊かになる魅力にあふれる街なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
取手市で子育て中
まずは、取手市の概要について紹介します。
取手市の概要
人口約106,000人の取手市は茨城県の南部にあり、千葉県との県境に位置しています。また、利根川とその支流の小貝川が流れているのも特徴です。土手での散歩やランニングは市民の日常で、ほどよく自然を感じられます。
利根川で開催される「とりで利根川大花火」は、約7,000発の花火が打ち上げられる取手の一大イベント。 市内外から10万人もの観光客が訪れ、大変にぎわいます。
東京藝術大学取手キャンパスが誕生したのをきっかけに始まった「アートのまち」としての街づくりも必見です。不思議なオブジェや壁画が街中にあったり、アート体験ができるワークショップが あったりと、アートを身近に感じられるところが魅力です。
取手市は、このような自然環境や利便性などの恩恵を毎日味わえるという意味 を込めて、「ほどよく絶妙とりで」というブランドメッセージを打ち出しています。
わが家が子育て環境に取手市を選んだワケ
私が取手市を子育て環境に選んだ理由は、都心に近かったからです。夫が都内勤務のため、電車で通いやすい場所を選ぶのが必須条件でした。
また、土地が安くマイホームを実現しやすい点も取手市を選んだ理由の1 つです。初めは私が千葉県出身だったので千葉県で移住先を探していましたが、マイホームを買うには予算が足りない状況でした。
他にもいくつかのエリアを検討していたのですが、当初は考えていなかった茨城県の住宅情報をチェックしてみると、あまりの価格の違いにとても驚いたのを覚えています。
川や田んぼ、公園といった自然があるのんびりした雰囲気も気に入っています。スーパーやドラッグストア、小児科や歯医者が近くにあるため、暮らしに困らない点も決め手となりました。
実際どう?取手市の子育て
現在わが家は、取手市内で私と夫、小学生2人、幼児1人の家族5人で暮らしています。こちらでは、取手市での暮らしで感じた実際の子育て事情や支援情報を紹介します。保育施設数や給付金についても解説しているので、チェックしてみてください。
数字で見る取手市の子育て事情
取手市の人口は2012(平成24)年以降徐々に減ってきていましたが、2022(令和4)年以降はほぼ横ばいで推移しており、現在は105,983人(2024年6月時点)。茨城県の市町村で10位以内に入る人口数です。
また、子ども(0~14歳)の人口は10,315人(2023年10月時点)で、市の人口のうち約9.73%と全国の子どもの割合に比べると少なめな数字です。
次に保育施設の数についてもご紹介します。(2024年6月時点)
・公立保育所4園
・私立保育園9園
・事業所内保育施設1園
・認定こども園11園
・認可外保育園4園
待機児童の情報は得られませんでしたが、空きのある園が複数あります。(2024年5月30日時点)また、実体験として第1希望の園には入れないこともありましたが、第2・第3希望の園にはスムーズに入園できたため、わが家は待機児童問題には悩まずに済みました。
取手市の子育て支援情報
続いて、取手市で子育てをするならチェックしておきたい、子育て支援制度について紹介します。給付金やファミリーサポートなど嬉しい制度があるので、チェックしてみてください。ただし、市の制度は変更する可能性もあるので、公式サイトで最新情報を確認してくださいね。
取手市の子育て支援(1)出産応援給付金
取手市では、妊娠届出後に5万円の給付金を受けられる制度があります。子育てにお金がかかるのはよく知られていますが、実は妊娠中から検診代やマタニティグッズなどの準備にお金がかかるため、とてもありがたい制度です。申請方法は妊娠届出後に保健師さんなどと面談を行ったのち、1ヶ月以内に申請書を提出する必要があります。
取手市の子育て支援(2)子育て応援給付金
取手市では、新生児1人につき5万円の給付金を受けられます。おむつやミルクといった消耗品はもちろん、その他ベビーグッズの購入にも利用できて助かります。
申請には、出産後に乳児家庭全戸訪問での保健師との面談を受けることが必須で、訪問時に申請書を受け取れます。出産応援給付金と同じように、面談から1ヶ月以内に申請書を提出しましょう。
取手市の子育て支援(3)いばらき子育て家庭優待制度(いばらkids Club)
いばらき子育て家庭優待制度は、協賛店舗のスーパーや飲食店などへのお出かけや買い物の割引、粗品進呈などを受けられる制度です。
茨城 県内の妊娠中の方と18歳以下の子どもがいる家庭に「いばらkids Club」カードが配布されます。配偶者や保護者1人につき1枚を交付される ため、別々でお出かけしていても割引などを受けられるので助かりました。私は常にカードを携帯して、頻繁に利用しています。
取手市の子育て支援(4)育児相談
取手市の育児相談は、赤ちゃんから未就学児までが対象で、育児のさまざまな悩み相談をできる制度です。「子ども との関わり方がわからない」「離乳食の進め方がわからない」「予防接種の進め方を知りたい」など、子育ての悩みや知りたいことを相談できます。また、ふれあい遊びや読み聞かせといった親子で体を動かして楽しめるクラスもあります。
育児相談は保健センターや子育て支援センターで実施していて、日程や定員が決まっているため予約必須です。 詳細は公式サイトを確認してくださいね。
取手市の子育て支援(5)とりでファミリー・サポート・センター
とりでファミリー・サポート・センターは、仕事と育児の両立の手助けはもちろん、専業主婦の方がゆとりをもって子育てできるようにサポートする制度です。「保育園や幼稚園の送り迎えに間に合わない」「土日祝日に仕事があり子どもを預かってほしい」「用事があるときや体調が悪いとき に子どもをみてほしい」など、さまざまな場面で利用できます。
利用条件は、取手市在住または在勤の生後6ヶ月~小学校6年生までの子どもをもつ方。会員登録が必要で、利用前にはマッチングを含めた事前打ち合わせを設けているのも安心できるポイントです。
利用時間:午前6時~午後10時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始可)
料金:700円/1時間(平日)、800円/1時間(早朝夜間土日祝日年末年始)
※報告書と助成金の申請をすると、1時間につき200円助成されます。
取手市の子育て支援(6)定住化促進住宅補助制度「とりで住ま入る(スマイル)支援プラン」
とりで住ま入る(スマイル)支援プランは、定住人口の増加や住まい環境の整備を目的とした制度です。優良な住宅を購入する人に、住宅ローンの額に応じた補助金や中古住宅のリノベーション助成金を交付しています。
また、子育て世帯や市内就業者への補助金の加算が設けられているのも嬉しいポイント。市が定める条件を満たす必要はありますが、移住を考えている方におすすめの制度です。
※補助制度の期限は2028(令和10)年3月31日まで(2024年6月時点)
【住宅取得補助金条件と助成金額】
●条件
・市街化区域内
・急傾斜地崩壊危険区域または土砂災害特別警戒区域に住宅の敷地の一部が含まれていない
●助成金額
・住宅ローン借入金額の3%で上限が30万円(※加算条件該当の場合、補助金の最大額50万円)
【住宅リノベーション補助金条件と助成金額】
●条件
・市街化区域内
・中古住宅を購入して住宅機能を向上させる改修工事や増築工事
・世帯員の増加に対応する住宅リノベーション工事
●助成金額
・住宅リノベーション補助対象工事の費用の10%で、上限が30万円(※工事費用税込み100万円以上、加算条件該当の場合補助金の最大額45万円)
取手市での子育て体験談
ここからは、私が11年間の取手市での子育てを 通して実際に感じた魅力を紹介します。
取手市で子育てをする魅力
取手市の魅力は都心に通いやすいうえに、川や田んぼといった自然のある環境で子育てができるところだと感じています。電車と車どちらでも移動がしやすいため、お出かけや進学先の幅が広がります。
また、早いうちからの子どもの発達状況に目を向けた発達支援制度も充実。子どもと面談をして、一人ひとりに合ったプログラムを組んで支援してもらえます。
実際に私の子どもも未就学児の頃、こども発達 センターで支援を受け、「先生の話をしっかり聞く」「指示を理解して行動に移す」といった小学校生活で大切な能力を鍛えられましたよ。
さらに、小学校では1年生から英語学習を行い、平日に保護者と校外体験できるラーケーション制度を開始したりなど、教育面でも積極的にさまざまな対策をしているところも魅力です。
取手市の子育て環境
取手市は比較的新しい住宅街も多く、わが家の周りでも子どものいる家族がたくさん生活しています。そのため、子どもが遊べる施設も充実していて、公園や子育て センターといった定番の遊び場はもちろん、図書館や室内キッズプレイルームといった場所も人気です。
駅前のアトレ取手やリボンとりでといった商業施設に加え、ファッションセンターしまむら、西松屋といった店舗型のショップもあるため、お買い物にも便利です。
取手市の住まい事情
取手市の住まい事情の特徴は、都心から電車で1時間以内と近場にもかかわらず、土地や家賃が安いという点です。一戸建ての住宅街が多く、駐車場は車2台分のスペースを所有している住宅が一般的な印象です。
ここでは、土地や家賃相場を取手市に隣接する千葉県我孫子市、都心の東京都世田谷区と比較してご紹介します。
【土地相場(敷地面積70m2)】
茨城県取手市:433万円
千葉県我孫子市:1,004万円
東京都世田谷区:6,260万円
【2LDK・3K・3DKの家賃相場(平均値)】
茨城県取手市:6.42万円
千葉県我孫子市:11.07万円
東京都世田谷区:23.28万円
このように、都心の東京都世田谷区はもちろん、隣接する千葉県我孫子市と比べても差が大きいのがわかります。
取手市の子育て世帯におすすめエリア
ここでは、取手市の子育て世帯におすすめのエリアを2ヶ所 ご紹介します。
藤代駅周辺エリア
藤代駅は取手駅から下り方面に1駅です。スーパーやドラッグストア、100円ショップといった生活に必要なお店がそろっていて、遊具のある公園・土手・乗馬体験施設・スポーツ施設など、子どもと楽しめる場所が多いところが魅力です。
中でも北浦川緑地は大きな複合遊具のある公園で、藤代駅周辺に住んでいる子どもたちがよく遊びに行きます。広いサッカー場やスケートボード場、小さなBBQ場などもあり、小さな子どもから大人まで楽しめます。
施設名:北浦川緑地
所在地:取手市中田
藤代駅周辺の住まいを探す
取手緑地運動公園周辺エリア
次におすすめなのが取手緑地運動公園周辺エリア。取手駅から近いエリアで便利なのはもちろん、とても広い公園で自然を楽しめるところが魅力です。
また、毎年行われている「とりで利根川大花火」の開催場所でもあるため、家が近い人は自宅から大迫力の花火を楽しめます。花火大会はどうしても混雑するので、自宅でゆっくり花火を見られると、優越感を味わえるのではないでしょうか。花火大会に小さい子どもを連れていくのは大変ですが、自宅で観賞できればそういった心配事もなく楽しめます。
取手緑地運動公園ではほかにも、産業まつりや灯ろう流しなどのイベントをよく開催しています。
施設名:取手緑地運動公園
所在地:茨城県取手市取手1丁目地先
取手市は田舎すぎず「ほどよい」環境で子育てができる街
取手市は、都心に通いやすい茨城の玄関口。土手での散歩は日常で、田んぼや畑も多いためほどよく自然を楽しめる環境です。お店や公園といった施設も充実していて、買い物や子どもの遊び場にも困らないのもおすすめのポイント。花火大会や産業まつりといったイベントも目白押しで楽しい街です。
また、小学1年生から始める英語教育や郊外体験を行えるラーケーション制度など、教育システムや環境にも力を入れています。「田舎で子育てしたいけど暮らしに困らない程度が嬉しい」と感じている方にぴったりの街なので、ぜひ取手市を子育ての場所の候補に入れてくださいね。