千葉県印西市は、近年子育て環境の充実を掲げ、「いんざい子育てプラン」をはじめとした子育て支援に力を入れている街です。
また、GoogleやAmazonがデータセンターを置いていることから、知名度も高くなりました。最近では、雑誌やテレビにも紹介されるようになったため、名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
私は、小学校3年生の頃に印西市へ引越し、結婚後も印西市に住み続けています。気がつけば印西市の在住歴は32年になりました。現在は、小学校5年生・3年生・幼稚園の年長の3兄弟を、印西市で育てています。
もともとは自然の豊かな田舎だった印西市が、住みよい街として注目されるようになった理由と魅力とはなんでしょうか。
印西市はどんな街?
千葉県北西部に位置し、三方を利根川・手賀沼・印旛沼の水に囲まれた、自然の豊かな印西市。ここでは街の概要や、わが家が子育ての街として選んだ理由を紹介します。
印西市の概要
印西市は、関東ローム層を主体とした、強固な岩盤層の北総台地上にあることから、データセンターを置くのに適してる場所でした。戦争中に陸軍の飛行場として使用されていたことからも、地盤が強いと分かります。今では世界から”データセンターINZAI(インザイ)”として知られるようになりました。
また、印西市は交通の利便性が高いです。北総線とJR成田線が通り、都心まで約1時間で行けるため、毎日多くの人が利用しています。
普段の生活では移動手段として車を使用することも多く、国道464号線をはじめ、印西市を通る北総線沿線は道路が広くて運転しやすいです。もちろん電車もバスも利用しますが、わが家を含め印西市で暮らす世帯では、車を所有していることが多いと感じます。
交通アクセスの利便性と、イオン・コストコ・ジョイフル本田・BIG HOP(ビッグホップ)など、大型商業施設の充実によるものか、市内の人口は増加しています。
国勢調査によると、2015年~2020年の人口増加率は、全国9位でした。主に、北総線の千葉ニュータウン中央駅と印西牧の原駅地区で伸びています。
2023年に総務省が発表した「直近3年連続で人口が増加している理由と考えられる主な取り組み」として、印西市の子育て支援が取り上げられていることからも、印西市が子育て環境の整備に力を入れていることが窺えます。
わが家が子育て環境に印西市を選んだワケ
私自身は、小学校3年生の頃から印西市に住んでいます。在住歴は、32年です。夫は横浜出身ですが、地盤の強い立地やのどかな風景、公園や子育て支援施設が豊富にあることから、印西市で暮らしたいと考えたようです。
地震がいつ起こってもおかしくない日本で地盤が強いことは、安心材料の1つだと思います。
印西市は自然が豊かな場所です。印西市を流れる亀成川では、現在でも蛍を見られますし、住宅地の近くには公園があります。遊具が充実している公園、自然を感じられる公園、ボール遊びができる公園など、規模も形態もさまざまです。
市内の各駅周辺には、児童館や子育て支援施設などがあります。一部の公立保育園では、子育て世帯を対象に支援を行っている所もあり、私自身も子育てに悩んだときやリフレッシュしたいとき、友達が欲しいときによく利用していました。
実際どう?印西市の子育て
魅力のある印西市で子育てを検討している方に、私自身の経験や感じたことを交えながら、気になる情報を紹介します。
数字で見る印西市の子育て事情
引越しによる子育て世帯の流入により、子どもの人数は年々増加傾向にあります。2023年時点での年少人口(0~14歳)は、18,454人でした。年齢別では、年少人口(0歳~14歳)と高齢者人口(65歳以上)がゆるやかに増加傾向にあり、生産年齢(15~64歳)はほぼ横ばいとなっています。
印西市の保育施設と幼稚園は以下の通りです。(2024年7月時点)
・公立認可保育園 5園
・私立保育園 24園
・認定こども園 8園
・小規模保育事業 5園
・公立幼稚園 1園
・私立幼稚園 6園
待機児童数は、0歳48人・1歳38人・2歳30人・3歳8人・4歳12人・5歳4人で、合計140人となっています(2024年5月20日時点)。2023年までは毎年保育施設が新設されていました。現状では待機児童がいますが、2023年4月1日時点では待機児童が0人でした。
保育施設によって異なりますが、入園できる月齢は生後57日~生後6ヶ月からとなっています。一般向けに一時預かりが可能な保育園もあるため、専業主婦家庭でも利用できます。
小学校と学童は以下の通りです。
・印西市内小学校 18校
・学童 37ヶ所(公立 24ヶ所、民営 13ヶ所)
全校児童数は小学校によって人数のばらつきがあります。一番多いのは原小学校で全校児童数1,182人、一番少ないのが船穂小学校で全校児童数47人です(2023年5月時点)。船穂小学校は、少人数認定校に指定されています。
学童は、小学校1年生~6年生までが対象ですが、公立学童は定員満員のため、3年生までしか入れない場合もあります。
印西市の子どもが遊べる施設
印西市には、子どもが遊べる施設が多くあります。天気のいい日は公園で家族や友達とのんびりピクニックしたり、ランニングしたりする姿がよく見られます。
子どもの遊び場 (1)児童館・子育て支援センター、保育園内の支援センター
地域によって数は違いますが、児童館や子育て支援センターはどの地域にもあります。それぞれ雰囲気や置かれているおもちゃや遊具などが異なります。こどもの日・七夕・お祭り・運動会など、イベントを行う施設が多いため、私は毎月発行される各施設のお便りを確認して予定を立てていました。
子どもと一緒に遊ぶ方法を教えてもらったり、子育ての悩みを聞いてくれたりと、私にとってはなくてはならない場所でした。現在は末息子も幼稚園の年長なので、あまり一緒に行くことはなくなりましたが、私にとっては子どもと過ごしたとても大切な思い出です。
施設数は以下の通りです。
・北総線千葉ニュータウン中央駅圏内:私立保育園 8園、支援センター 1軒
・JR木下・小林駅圏内:支援センター 2軒
・北総線印西牧の原駅圏内:私立保育園 6園、児童館・支援センター 3軒 (2024年度は1軒休園)
・北総線印旛日本医大駅圏内:私立保育園 1園、児童館 1軒
子どもの遊び場 (2)県立公園
印西市には、「県立北総花の丘公園」と「県立印旛沼公園」という2つの県立公園があります。
・県立北総花の丘公園
地域の人に愛される公園で、広大な園内はそれぞれ特色違うA~Eのゾーンに分かれています。Aゾーンでは春に桜の下でお花見、夏は小さな森でカブトムシ探し、秋は紅葉狩りやどんぐり拾いなど、子どもと一緒に楽しい時間を過ごせるでしょう。
公園全体のインフォメーション的な役割を持つBゾーンでは、ときどきイベントが行われ、にぎわいを見せています。初夏にはきれいなバラが咲くので、この時期を楽しみにしている方が多いです。
Cゾーンにはウグイスやカワセミなどが観察できる水辺があり、Dゾーンは桜やさまざまな木々が植えられた800mの散歩道があります。自然を感じながら、ウォーキングやランニングをしている方をよく見かけます。
Eゾーンは、ドッグランやバーベキューができる場所です。手ぶらでバーベキューができるので、煩わしい準備や片付けが必要ありません。
・施設名:県立北総花の丘公園
・所在地:千葉県印西市原山1-12-1
・県立印旛沼公園
かつて師戸城があった印旛沼が見渡せる小高い丘の上にあり、城はありませんが、梅や桜の木があるので毎年多くの人が花見に訪れています。遊具もあるので、子連れでピクニックをする姿も見かけることも多いです。堀の跡らしき大きな溝があるので、子どもたちはアスレチックのように大はしゃぎで走り回っています。
・施設名:県立印旛沼公園
・所在地:千葉県印西市師戸
子どもの遊び場 (3)公園・運動公園
印西市には、県立公園以外にも大規模な公園や運動公園があります。
・総合運動公園 7ヶ所(松山下公園、牧の原公園など)
・近隣公園 14ヶ所(木下万葉公園、東の原公園など)
・街区公園 108ヶ所
・牧の原公園
わが家がよく利用する牧の原公園は、印西市の花であるコスモスが秋に咲き乱れるので”コスモスの丘公園”とも呼ばれ愛されています。印西牧の原駅周辺は高い建物が少なく電線が地中化されている場所が多いので、空が高く開放感があります。お正月には凧揚げをしている子どもたちが多いです。
・施設名:牧の原公園
・所在地:牧の原四丁目3054番4ほか
印西市で子育ての悩みを相談できる窓口
子育ては誰もが悩むことなので、1人で抱え込まないで欲しいです。印西市にはさまざまな相談窓口がありますので、ぜひ頼ってみてください。
印西市の子育て相談窓口(1)子育てコンシェルジュ
子育てコンシェルジュとは、2016年から印西市が行っているサービスです。「初めての子育てでどうしたらいいのか分からない」「印西市にはどのような幼稚園があるのかな?」など、子育てにお悩みの方はまず連絡してみましょう。児童館や支援センター、保育園で、保育士や保健師が担当する子育てコンシェルジュが相談に乗ってくれます。
施設名・問合せ先:印西市役所子育て支援課
所在地:印西市大森2364-2
印西市の子育て相談窓口(2)子どもの発達についての相談
「他の子よりも言葉が遅いけど大丈夫かな?」「行動に落ち着きがないのが心配」など、子どもの発達について、相談することができます。未就学児までは発達状況によって、言語聴覚相談・運動発達相談・作業療法相談・発達相談・小児神経相談など、専門のスタッフが対応してくれます。
わが家では、2021年に言語聴覚士に相談し、指導を受けました。次男は幼稚園年中でも”ラ行”が上手く発音できませんでしたが、卒園までにすべての発音ができるようになりました。学童~18歳までは、必要な情報や他機関への紹介となります。
施設名:子ども発達センターおひさま
所在地:印西市高花2-1-5
印西市の子育て相談窓口(3)障害のあるお子さんについての相談
印旛障害者センターは、障害者のためのコンシェルジュのような役割を担っています。社会福祉士や精神保健福祉士、相談支援専門員などのソーシャルワーカーが、障害者の種類や年齢に関係なく、さまざまな相談に乗ってくれます。
施設名:いんば障害者相談センター(基幹相談支援センター)
所在地:印西市岩戸1343-1
印西市の子育て相談窓口(4)ひとり親家庭の相談
母子・父子家庭の日常的に困っていることについて、自立支援員が相談に乗ってくれます。「ひとり親でもしっかりと育てる」と見栄を張ったり自分を犠牲にしたりせず、生活面と経済面の自立に向けて、困ったらまずは相談しましょう。
施設名・問合せ先:印西市役所健康子ども部子育て支援課支援係
所在地:印西市大森2364-2
印西市の妊娠・出産・産後のサポート
ここからは、印西市で行っている妊娠・出産、そして産後のサポートについてご紹介します。
印西市の妊娠・出産サポート (1)プレママクラス
初めて赤ちゃんを迎えるご夫婦は、右も左も分からないことばかりです。プレママクラスでは、赤ちゃんのお世話や沐浴の方法について、基本的なことを教えてくれます。
わが家は2013年に利用しました。長男の妊娠中に予約していましたが、切迫早産で入院した私の代わりに、夫が1人でプレママクラスに参加しました。ママかパパどちらか1人での参加もできますが、できれば夫婦お2人での参加をおすすめします。
印西市のホームページには、お世話に関する動画も公開されているので、ぜひ利用してみてください。
印西市の妊娠・出産サポート (2)産後ケア事業
無事に出産した後、お母さんはすぐに育児や家事を出産前と同様にできるわけではありません。印西市では、「夫が仕事で忙しい」「実家が遠くて両親に頼れない」など、家族からの支援を受けられないお母さんへのサポート事業を行っています。
3つのサポートがあり、利用希望者は審査や施設との調整が必要なので、まずは相談しましょう。受けるサービスや施設、所得に応じて負担額は異なります。
<サポートの種類>
・短期入所型:宿泊してケアを受ける
・通所型:日中だけ滞在する
・居宅訪問型:助産師など専門のスタッフが自宅を訪問してケアをする
印西市の妊娠・出産サポート (3)離乳食相談
お子さんが生後5ヶ月~18ヶ月になったら、離乳食相談を受けてみましょう。対面とオンラインのどちらかを選べます。
印西市の公式動画チャンネルでも、離乳食動画を紹介しているので安心です。メール相談や電話相談もできるので、自分とお子さんに合った相談方法を利用してください。
離乳食相談は私も利用したことがあり、本当に助かったサービスの1つです。どこにいてもオンラインで受けられるのは便利ですが、実際に相談場所に行くことをおすすめします。栄養士が用意した月齢別の離乳食を実際に見て、試食できたので大変参考になりました。(2014~2019年に利用)
子どもの健康診断・予防接種
健康診断と予防接種は完全予約制で実施されていて、対象者には印西市から書類が届きます。
対象者:生後4ヶ月
身体計測と保健師・助産師に子育て相談できます。おすすめの絵本から一冊プレゼントしてくれます。
対象者:1歳6ヶ月
内科健診・身体計測
対象者:2歳6ヶ月
主に歯科健診とフッ化物塗布(希望者のみ)
対象者:3歳5~7ヶ月
内科健診、身体計測、屈折検査、尿検査
印西市ファミリーサポートセンター
印西市ファミリーサポートセンターは、「仕事で幼稚園のお迎えが間に合わない」「家族の介護があるから子どもを預かって欲しい」など、子育ての助けが必要な人と、お手伝いしたい人をマッチングさせるサービスです。どちらも会員登録が必要で、事前に打ち合わせがあるので安心してサービスを受けられます。
対象者:生後6ヶ月~小学校6年生までの子どもがいる家庭
報酬(謝礼金):平日6時~22時 1時間あたり700円
土日・祝日及び上記以外の時間 1時間あたり900円
施設名:印西市ファミリーサポートセンター
所在地:印西市中央南一丁目4番地1
印西市の給付金・助成
印西市には、子育て家庭をサポートするためのさまざまな給付金や助成があります。年により制度が変わることもあるため、しっかりと確認しておきましょう。
印西市の医療費助成制度
子どもは、風邪を引いたり怪我をしたりすることが多いので、よく病院を利用します。そこで発生する医療費を助成してもらえるのが、医療費助成制度です。以前は、0歳~中学3年生までが対象でしたが、現在は高校3年生まで助成を受けられるようになりました。
わが家では、次男と三男が小児喘息や低身長で定期的に受診しています。そのため、このような助成は本当に助かります。
<住民税課税世帯>
対象者:0歳~高校3年生
自己負担額:通院1回・入院1日につき200円
同一月に同一医療機関において、入院11日目以降、通院6日目以降は自己負担無料
調剤1回無料
<非課税世帯>
対象者:0歳~高校3年生(非課税世帯)
自己負担額:通院・入院・調剤無料
印西市の児童手当
物価高騰や光熱費値上げなど、経済的に頭の痛い問題は多いものです。子育て世帯に給付される児童手当は、医療費助成制度と同様に家計を助けてくれます。
対象者:0歳~3歳未満
児童手当額:1人あたり月額15,000円(所得制限あり)
対象者:3歳以上~小学校修了前(第1子・第2子)、中学生
児童手当額:1人あたり月額10,000円(所得制限あり)
対象者:3歳以上~小学校修了前(第3子以降)
児童手当額:1人あたり月額15,000円(所得制限あり)
幼児教育・保育の無償化及び児童発達支援の無償化
・幼児教育・保育の無償化
通園送迎費や給食費、その他施設でかかる費用は負担となりますが、基本的に幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する子どもたちの利用料は無料となります。
対象者:3歳児~5歳児、 0歳児~2歳児(住民税非課税世帯のみ)
・児童発達支援の無償化
障害のあるお子さんに向けてさまざまな支援が用意されています。印西市では、児童発達支援・医療型児童発達支援・居宅訪問型児童発達支援・保育所等訪問支援と、福祉型障害児入所施設・医療型障害児入所施設の6つを無料で利用できます。
対象者:満3歳になって初めての4月1日から3年間
子育て支援制度は頻繁に変わるため、最新情報は印西市の公式サイトを確認ください。
印西市での子育て体験談
ここからは実際の印西市の暮らしはどうなのか、私の体験から感じたことをお伝えします。
印西市で子育てをする魅力
印西市で子育てをする魅力は5つのポイントがあります。
印西市で子育てする魅力(1)治安のよさ
1つ目は、治安のよさです。犯罪数や犯罪の種類が定期的に交番から案内されますが、凶悪犯罪は
ほとんど発生していません。新興住宅地の中には警備会社などと契約している家庭もあるなど、印西市民の防犯意識は高いようです。駅前の交番からパトロールに出るパトカーを見ることも多いので、安心です。
印西市で子育てする魅力(2)医療機関が充実している
印西市内には、ドクターヘリで有名な日本医科大学千葉北総病院や印西総合病院を中心に、小児科・内科・呼吸器内科・消化器内科・耳鼻科・眼科・皮膚科・整形外科・歯科など、多くの医療機関があります。
最近、整形外科や糖尿病内科、小児科が開院あるいは開院予定となっているのを見かけました。また、開院したばかりの小児科のキャップスクリニック千葉ニュータウン中央は、365日年中無休で診察しているため、安心です。
以下、大学病院と主な小児科を紹介します。
施設名:日本医科大学千葉北総病院
所在地:印西市鎌苅1715
施設名:印西総合病院
所在地:印西市牧の台1-1-1
施設名:キャップスクリニック千葉ニュータウン中央
所在地:印西市中央南一丁目8番地千葉ニュータウン中央駅前センタービル1階
印西市で子育てする魅力(3)道路が広く運転しやすい
北総線沿線は道路が広くとても運転がしやすいです。特に国道464号は、信号のないバイパスがあるためスムーズですが、土日は渋滞しやすいです。
市内には大人100円、小学生・乳幼児は無料で利用できる”ふれあいバス”があります。高齢者や車を所有していない方でも、移動手段の1つとして利用する方も多いようです。6ルートありますが、運行本数は少なめなので、利用する際は忘れずにご確認ください。
印西市で子育てする魅力(4)アクセスのよさ
北総線は都心まで約1時間で行けます。印西牧の原駅や印旛日本医大駅は始発が多いため、早めに並ぶと座れるのも嬉しいポイントです。
また、2022年10月1日の運賃改正で、通学定期運賃は最大64.7%、通勤定期は13.8%値下げされました。その結果、印西牧の原駅と京成高砂駅間の6ヶ月通学定期が以前よりも5万4,000円安くなっています。
印西市で子育てする魅力(5)保育施設の新設
一時期、専業主婦であった私は保育園の空きがなく子どもの預け先がなくなり、共働き世帯が増えているのではと感じたことがあります。しかし、印西市では2019年からの5年間で18の保育施設が新設されたため、待機児童数の解消につながっています。保育施設が増えているのは、共働き世帯の増加を見越した印西市の取り組みによるものです。
印西市の子育て環境
印西市が子育てに環境として適していると感じた3つのポイントがあります。
印西市の子育て環境(1)自然が多い
印西市には都会的な要素がありつつ、自然の豊かな場所も多いので、のんびりと子育てができます。自然が豊かで市内の各地に公園があるため、子どもを遊ばせる場所に困ったことはありません。駐車場完備の公園もあり、子どもと一緒に公園をはしごすることも。新興住宅地には子どもが多く、遊びながらたくさんのお友達を作れそうです。
東の原公園は、住宅地の側にある広い公園です。遊具や砂場で遊んだり、広場で走ったりキャッチボールをしたりと、多くの子どもたちが遊んでいる姿をよく見かけます。
印西市の子育て環境(2)子ども連れで行ける商業施設が多い
印西市には、コストコ・ジョイフル本田・BIG HOP・牧の原モア・イオンなど、さまざまな商業施設があります。スーパーマーケットも、ヤオコー・ロピア・ジャパンミート・カスミ・ベルクなど。
私はお肉をたくさん買うときにはジャパンミートやロピア、パーティや行事の買い出しにはヤオコーと使い分けています。
千葉ニュータウンにあるコストコは、行くだけで海外の雰囲気を感じられて、一種のテーマパークのようです。一時期は中止されていた試食販売も復活し、特に土日祝日はにぎわっています。
店舗名:コストコ 千葉ニュータウン倉庫店
所在地:印西市泉野3-1186-4
アクセス:北総線千葉ニュータウン中央駅より徒歩15分
営業時間:10:00~20:00
BIG HOPには、乳幼児から小学生まで楽しめる遊具が多数あるため、平日も休日も子ども連れでにぎわっています。キッズフリマや動物のふれあいなどのイベントも頻繁に開催されているので、お出かけ先としてもおすすめです。
店舗名:BIG HOP(ビッグホップ)ガーデンモール印西
所在地:印西市原1-2
アクセス:北総線印西牧の原駅より徒歩1分
営業時間:10:00~20:00
印西にあるジョイフル本田は、日本最大級の大きさを誇ります。印西市内だけではなく遠方からも多くの人が買い物に訪れます。
店舗名:ジョイフル本田 千葉ニュータウン店
所在地:印西市牧の原2-1
営業時間:9:00~20:00(ホームセンター・ペットセンター・ガーデンセンター・ジョイフル2)
8:00~20:00(資材館)
その他部門により営業時間が異なります。
印西市の子育て環境(3)子どもと参加できるイベントがある
印西まちなか音楽祭は、出演者による手作りイベントで、2021年から北総線印西牧の原駅周辺で開催されています。2024年5月には、市内外からミュージシャンが約500人も集まる音楽あふれるイベントになり、キッチンカーなどが26店出店していました。フリーマーケットやスタンプラリーなどのゲームがあるため、子どもも大人も楽しめるイベントです。
印西市のシンボルの桜で有名なのが、”小林牧場の桜並木”と”吉高の大桜”です。毎年桜の時季に桜祭りが行われますが、開催日以外も桜が咲いている間は屋台が立ち並び、多くの人が訪れる観光スポットです。
施設名:小林牧場
所在地:印西市小林2886
印西市の家賃相場
印西市で子育てをしたいと思ったら、住まい事情が気になるのではないでしょうか。2024年5月時点での印西市内の家賃相場は、1Kで4.70万円でした。
近隣の市と比較してみると、袖ヶ浦市では1K5.70万円・1LDK9.27万円、白井市では1K4.95万円でした。印西市の家賃相場は低めであることが分かります。
印西市の子育て世帯におすすめのエリア
自然が豊かで公園の多い印西市は、どのエリアものびのびと子育てができます。ここでは、おすすめの2つのエリアを紹介します。
千葉ニュータウン中央駅
千葉ニュータウン中央駅には、北総花の丘公園や商業施設のイオン・コストコ・ベルクなどがあります。交通の利便性もよく、買い物にも困りません。また、小学校や保育園も多く、子育てを考えた住まい選びにぴったりのエリアです。
千葉ニュータウン中央駅の不動産・住宅を探す
印西牧の原駅
印西牧の原駅も子育て世帯におすすめです。駅周辺には商業施設のBIG HOPやジョイフル本田、牧の原モアがあり、新しい公園が多数あります。千葉ニュータウンに比べると自然が多いため、のんびりと過ごしたい方に適したエリアです。
わが家は12年前に、印西牧の原駅エリアに新築の一戸建てを購入しました。子どもが走り回っても周りに迷惑にならず、お庭でバーベキューをしたり、ガーデニングをしたりといった夢を叶えられると考えていたからです。騒音もなく、比較的静かで過ごしやすいため、気に入っています。
印西牧の原駅の不動産・住宅を探す
自然が豊かで利便性が高いため、子育てにおすすめの印西市
印西市は、都心まで約1時間の立地でありながら自然が豊かなので、のびのびと子育てをしたい方におすすめです。最近都会では禁止されているボール遊びも、広い公園で走り回ることもできます。
平日は喧騒が少ない自宅で仕事をして、休日は子どもと一緒に公園でピクニックをして過ごすのも素敵です。商業施設も医療機関も公園も充実していて、ますます暮らしやすくなっている印西市で子育てをしてみませんか?