子どもとの生活を考えると、遊べる公園、小児科までの距離、買い物のしやすさなどは重要になるポイントです。
埼玉県の朝霞市は田舎すぎず、都会すぎずちょうどいいバランスが魅力的な街です。朝霞市の平均年齢は43.7歳(2023年1月1日時点)で、県内第3位の若い世代が活躍する地域となっています。そのため、子育て世代のパパママや子どもたちの活気にあふれる人気の街になっています。
市内には朝霞駅・朝霞台駅・北朝霞駅という3つの駅があり、東武東上線と武蔵野線が交わって走っているため、都内や県内各所へのアクセスが便利です。
今回は、学生時代から子育て中の現在まで、朝霞市に10年以上住んでいる主婦目線で、街の魅力やリアルな朝霞市での子育て事情をご紹介します。子育て中の方やお引越しを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
朝霞市は子どもも大人も納得の住みやすさ
朝霞市は子どもの成長に合わせた暮らしができるとても便利な地域です。特に電車の交通網が整っているので、高校進学や大学進学など生活の転換期にも無理なく対応できます。子どもの選択肢を増やせるのは親としても嬉しいものです。
便利でありながらも、心落ち着く自然を感じられる黒目川や、緑の豊かな公園が多くあるので、子どもの遊び場にも困りません。
朝霞市は子育てにとても協力的で、市内には多くの児童館や子育て支援センターが点在しています。
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朝霞市は交通アクセスのよさが魅力
朝霞市は埼玉県南部に位置し、都心のベッドタウンとして人気があります。人口は約14万人(2023年4月1日時点)で、都心からのアクセスのよさが魅力です。
武蔵野線と東武東上線の2路線が通っており、東武東上線に至っては副都心線・有楽町線への直通電車が通っています。急行の停車駅である朝霞台駅から川越まで約13分、池袋まで約18分で移動できます。
有楽町線・副都心線・東急東横線への直通電車も多く、渋谷まで約35分、横浜まで約1時間19分で、乗り換えなしで移動可能です。北朝霞駅から武蔵野線を使えば、武蔵浦和で乗り換えて大宮まで約23分で行けます。
朝霞市民まつり「彩夏祭」が有名で1994年に鳴子踊りの祭典として本州で初めて行われました。コロナ禍前の第36回には3日間の来場者数が延べ70万人となり、県外からも多くの観客が来場しました。
他にも朝霞市ではさまざまなイベントが催されており、子どもが体験・参加できる機会がとても多いところが魅力です。
わが家が子育て環境に朝霞市を選んだ理由
私は、大学時代から朝霞市で一人暮らしをしており、当時から便利な朝霞市の暮らしに満足していました。都内へアクセスしやすいところが最大の魅力で、駅周辺にスーパー・ドラッグストア・コンビニが充実しているので、欲しいときに欲しいものがすぐに手に入ります。
結婚を機に住宅選びをしたときも、私と夫の通勤時間を考慮し、武蔵野線と東武東上線のどちらも使える朝霞台駅の近くに決めました。住み始めたときは朝霞市の子育て事情はほとんど調べていませんでしたが、子どもが産まれてから思った以上に子育てしやすい街だったことを知りました。
子ども向けのイベントも多く、徒歩圏内に図書館・児童館・公園・子どもプールなどがあり、遊び場に困りません。朝霞市に住んで正解だったと心から思っています。
実際どう?朝霞市の子育て事情
数字で見る朝霞市の子育て事情
実際に子育てを始めてから、朝霞市の子育て世帯の多さに驚きました。散歩に出かけるとかなりの確率でベビーカーや抱っこ紐の親子とすれ違います。
朝霞市内には児童館6ヶ所、子育て支援センターが8ヶ所あります。児童館は0歳から18歳の児童などとその保護者が利用できる施設です。午前中は未就学児時の親子で賑わっており、午後は学校終わりの小学生が友達と遊んでいます。
児童館によって開館曜日が異なり、日曜日も開館している施設もあります。わが家も雨が降った日曜日などは遊び場難民になりがちなので、休日開館はとても助かりました。
子育て支援センターは0歳から6歳の未就学児を対象とした遊び場で、子育て相談ができるスタッフが常駐している施設です。同じ月齢の子どもが多いので、日々の悩みや保育園事情などを遊びに来ている先輩ママに相談していました。
市内には、絵本を借りられる場所が7ヶ所あります。図書館は本館と分館の2ヶ所ですが、市内にある5ヶ所の公民館の図書室にも絵本がたくさん蔵書してあります。図書室にない本でも読みたい書籍があればネット予約ができ、7ヶ所すべての施設で受け取り可能です。最近では電子書籍の利用も始まり、好きな本を簡単に読めるようになりました。図書館本館では毎週木曜日に子ども向けの絵本読み聞かせのイベントを開催しています。手遊びや歌を歌うこともあるので、小さい子どもでも楽しめます。
朝霞市の15歳未満の人口は1万9,073人(2023年4月1日時点) です。私立幼稚園が8園、保育園・市内認定こども園・地域型保育施設は合わせて74園あります。小学校は10校、中学校は5校です(2023年4月1日時点)。
朝霞市の保育所待機児童数は2022年4月時点で21人でした。残念ながら埼玉県内でも保育園に入りにくい傾向にあります。そのため2023年4月に2ヶ所保育園が新設されました。
朝霞市ではこのように待機児童を減らすために頑張っているようなので、今後の動向に期待したいところです。
朝霞市の子育て支援情報
ここでは朝霞市が取り組む子育て支援情報についてご紹介していきます。制度は見直されることもありますので、実際に利用される場合は、朝霞市の公式サイトで最新情報を確認してみてくださいね。
朝霞市の子育て支援情報(1)出産一時金、出産子育て応援給付金
健康保険法の改正により、出産育児一時金が2023年4月1日から50万円に増額されました。
国が創設した「出産・子育て応援交付金事業」に基づき、朝霞市では2022年4月1日以降に妊娠届出をした妊婦や出生した子の養育者を対象に、出産応援給付金として妊婦1人につき5万円、子育て応援給付金として新生児1人につき5万円を支給しています。
わが家は第2子を妊娠中なので出産応援給付金5万円の支給を受けました。
朝霞市の子育て支援情報(2)児童手当
3歳未満は1万5,000円/月、3歳以上小学校修了前の第1子・第2子は1万円/月、3歳以上小学校修了前の第3子以降は1万5,000円/月となっています。中学生は一律1万円/月です。
ただし所得制限があるため、限度額以上の場合は特例給付として、児童1人あたり一律5,000円/月が支給されます。
朝霞市の子育て支援情報(3)児童クラブ
朝霞市の放課後クラブ利用料は、一律1万円/月です。生活保護受給世帯や児童が2人以上同時入所している場合などは、金額が減免されることがあります。
朝霞市の子育て支援情報(4)医療費支給制度
朝霞市では、保険診療による一部負担金が無料になるこども医療費支給制度があります。国民健康保険もしくは社会保険に加入している0歳から高校生等までの医療費を助成してくれます。出生届及び転入届提出時には、受給資格の登録手続きを忘れずに行いましょう。
0歳から中学生までは医療費と入院費が対象となり、高校生等は入院費のみが対象です。子どもが小さいときはすぐに熱を出したり、湿疹がひどくなったりと何かと病院通いが絶えません。医療費無料は家計をダイレクトに助けてくれます。
朝霞市の子育て支援情報(5)子ども食堂
朝霞市内には、3ヶ所の子ども食堂があります。地域のボランティアの方が子どもたちを対象に、無料または低額で栄養のある食事を作ってくれます。
実は子どもだけではなく、大人も利用可能です。忙しくて心の余裕がもてないときや誰かと話したいときに、誰でも利用できるところが魅力です。
朝霞市の子育て支援情報(6)子育て支援センター
子どもが産まれてからわが家が一番お世話になっているのは、子育て支援センターです。市内に8ヶ所あり、おもちゃの貸し出しやチャイルドヘアカットなどのさまざまなサービスを無料で受けられます。子どもの誕生月には手形付きのバースデーカードなどをいただきました。
他にも絵本の読み聞かせや音楽に合わせて体を動かすリトミック、歯医者さんや助産師さんのお話などたくさんのイベントが開催されています。
初めての育児のときには、分からないことたくさんあるものです。「離乳食を食べてくれない」「夜泣きがひどい」「発達が心配」など、不安や悩みは尽きません。
子育て支援センターには保育士さんが常駐していて、これらの悩みを親身に聞いてくれます。育児のプロであり、保育士さん自身も子育てをしてきた経験のある人が多いので、力になるアドバイスをもらえます。
核家族の多い現代では気軽に親に頼ることができない家庭も多いことでしょう。つい1人で頑張って、気が付かないうちに心が悲鳴をあげているなんてことも。そのようなときは、思い切って誰かに話してみるだけで、少し心が軽くなるかもしれません。ぜひ、子育て支援センターを活用してみてください。
息子は、子育て支援センターに毎日通っていたら人見知りをしない性格になりました。人と触れ合う機会が少なくなっている現代には、このような施設が本当に貴重です。
朝霞市での子育て体験談
朝霞市で子育てする魅力
朝霞市の最大の魅力は、利便性と自然の豊かさが調和しているところです。
レンタル電動自転車のシェアサイクルも多く、2020年2月には朝霞市がシェアサイクルポート密度日本一になりました。市内は意外と坂が多いので、買い物やお出かけなど、少しだけ使いたいときに重宝します。駅の周辺には生活に必要なスーパーやドラッグストア、病院などがコンパクトに集まっていてとても便利です。
いざというときに頼れる総合病院が2つあります。朝霞台駅から徒歩10分の場所に「TMGあさか医療センター」があり、北口から無料のシャトルバスも出ているので便利です。朝霧台駅から徒歩5分の場所には「朝霞厚生病院」があり、通院が困難な方を優先で自宅まで無料送迎するサービスを展開しています。
便利な朝霧市は、駅から少し離れると緑が豊かな自然が広がり、多くの畑が並んでいます。朝霞市はニンジンが特産で、あちらこちらにニンジン畑があります。
桜並木の美しい黒目川は毎年桜まつりが開催され、夕暮れになると提灯に明かりが灯り、お花見客で賑わっています。夏は河原でバーベキューや川遊びができ、休日は家族連れが楽しそうに遊んでいます。
朝霞市の子育て環境
市内には子どもの遊び場がたくさんあります。
〈朝霞市内の遊び場〉
・陸上自衛隊広報センター りっくんらんど
・朝霞ガーデン
・朝霞の森プレーパーク冒険遊び場
・朝霞市健康増進センターわくわくどーむ
・溝沼子どもプール
中でも「朝霞市健康増進センターわくわくどーむ」・「溝沼子どもプール」は夏場の人気スポットです。
わくわくどーむは黒目川沿いに位置し、温水プール・トレーニングルーム・スタジオ・サウナ・浴場などがある施設です。温水プールなので年間通じて泳ぐことができ、水泳教室も開かれています。スタジオではダンスやバレエの教室もあります。
溝沼子どもプールは、未就学児・小学生・付添人が利用できるプールです。7月の第2土曜日から9月の第1日曜日まで夏季のみ営業しています。子ども専用のプールなので安全設計になっていて、見ている方も安心して遊ばせることができます。
朝霞市の住まい事情
家計で1番の支出が家賃ではないでしょうか。固定費はなるべく下げたいものです。ここでは、朝霞市の家賃相場を隣の志木市・和光市と比較してご紹介します。
〈朝霞市の家賃相場〉
・1LDK:12.44万円
・2LDK:15.07万円
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〈志木市の家賃相場〉
・1LDK:14.17万円
・2LDK:16.43万円
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〈和光市の家賃相場〉
・1LDK:12.78万円
・2LDK:15.83万円
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朝霧市の家賃相場は、近隣の志木市や和光市に比べて安くなっています。したがって、朝霞市は周辺地域に比べるとファミリー層に優しい家賃相場といえるでしょう。
朝霞市の子育て世帯におすすめエリア
「朝霞の森」周辺エリア
朝霞駅から徒歩10分ほど歩くと「朝霞の森」という3ヘクタールの広さを誇る緑豊かな遊び場があります。元は、米軍の基地があった場所で2012年に国と市が管理委託契約を行い、市民へ開放されました。
公園では珍しく、ボール遊びや火器を使用してのバーベキューができます。大型遊具があるわけではないのですが、所々に木々が生い茂り、芝生が広がる心地よい広場です。
広場の一角に「誰もが遊びの主人公」という文字の書かれたカラフルな小屋があります。こちらではイベントがある際には、焚き火で焼き芋を作ったり、泥だらけで遊んだり、木登りしたり街中ではできない体験ができます。
自分で工夫して木を積み上げたり、ロープを縛ったりしている子どもの顔はとても真剣で、うまくいったときのキラキラした笑顔が最高です。
月に数回、「トカイナカ」という未就学児向けのイベントもあり、子どもが楽しみにしています。子どもの遊び場に困ったらぜひ参加してみてください。子どもたちが生き生きと遊んでいる姿が見られますよ。
「くまみちモールあさか」エリア
「くまみちモールあさか」は、朝霞駅からバスで10分ほどのところにある大型商業施設です。株式会社カインズが約30店舗をマネジメントし、2020年11月にオープンしました。
スーパー・ジム・美容院・飲食店・クリニックなど、多くのショップが1つに集まった夢のようなショッピング・モールです。ここへ行けばすべてがそろうといっても過言ではありません。
地元朝霞市の農園から直送の野菜が並ぶ「くみまちマルシェ」や、ハンドメイドやワークショップが定期的に開催されています。近場ですべて完結できる場所で子育てをしたいという方に、おすすめのエリアです。
「朝霞駅」周辺エリア
朝霞駅の周辺には徒歩約10分以内にスーパーマーケット9店舗、ドラッグストア6店舗、コンビニ11店舗があります。市役所や図書館本館、本局の朝霞郵便局、朝霞市立武道館などの主要な施設が多いので、買い物や手続きをするときも便利です。
朝霞駅から徒歩約10分の場所に朝霞シンボルロードがあり、年に数回マルシェが開催されたり、彩夏祭のよさこいが練り歩いたりしています。冬はイルミネーションで彩られていて、キレイです。
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朝霞市で快適に子育てを楽しもう!
子育てする場所を選ぶときには、多くの人が悩むのではないでしょうか。子どもをのびのび育てたいと思っていても、田舎すぎると親の生活が不便になってしまいます。
自然もあり、利便性を兼ね備えた朝霞市は、キャリアと子育てを両立したいパパママにぴったりの場所です。特に、朝霞市は親元を離れて子育てする核家族に嬉しい子育て支援が充実しています。
地域や周りのサポートを受けながら楽しく子育てをしていきましょう。子育て環境に悩まれている方は、ぜひこの記事を参考に朝霞市での子育てを検討してみてくださいね。