みなさんは、「子育てするならどのエリアが最適なんだろう?」と思ったことはありませんか。せっかくなら心地よい暮らしができるエリアで子育てしたいですよね。
福岡市は、保育園や幼稚園、子育て支援センター・児童館・親子公園など、子育て支援施設が充実しています。多くの施設が土日や祝日も営業しているので、働く親にとって便利なエリアです。
今回は、3年間福岡市で子育てをしていた私が、福岡市の子育て支援情報や体験談などをお伝えしていきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
福岡市ってどのような街?子育てはしやすい?
福岡市の概要
福岡市は、日本の九州地方に位置する、歴史と文化が息づく都市です。
福岡市の特徴は、自然の豊かさと都会の利便性が共存していることと「食」が魅力的であること。交通の便が非常に優れていることが挙げられます。
西区は、糸島につながる美しい海があり、多くの観光客が訪れるエリアです。福岡市の中心部には、福岡市植物園と福岡市動植物園があります。
中心地から車で30分圏内にある油山は、ABURAYA FUKUOKAという名前で大幅にリニューアルされました。自然と都市が密接につながる「循環型都市」を目指して、オシャレな憩いの場として再開発されています。
福岡市は、海や山からの豊富な食材があり、美味しい料理が豊富です。特に有名なのは、とんこつラーメンや明太子、焼き鳥などです。福岡市内には屋台街や食市場など、食文化を楽しめるスポットが数多くあります。
福岡市には福岡空港があり、国内外からのアクセスが非常に便利です。鉄道・バスなどの公共交通機関も充実しており、移動もしやすいエリアとなっています。
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わが家が子育て環境に福岡市を選んだワケ
私は3年間福岡市内で子育てをしていました。その理由は、福岡県内の中でも比較的「保育園」の数が多かったからです。
当時の私は車の運転ができなかったので、子どもを連れていても比較的スムーズにどこへでもアクセスできる福岡市を非常に魅力的に感じていました。福岡市の中心にある「天神」から電車で10分のエリアに住んでいたため、買い物・おでかけ・食事・病院・子どもの遊び場・保育園など、どこへ行くにもスムーズに移動できました。
福岡市内には公園なども多いので、子育てに適した環境といえるでしょう。
福岡市の子育て環境と行政支援
数字で見る福岡市の子育て事情
福岡県内の、2017年4月1日時点での15歳未満人口(子どもの数)は、67万3,329人でした。そのうち、男子が34万4,777人、女子は32万8,552人です。福岡県内の子どもの数を市町村別で比較すると、福岡市(20万1,432人)が最も多いという結果がでました。
福岡市の待機児童人数は、2022年4月1日時点で100人でした。子ども・子育て支援新制度が施行された2015年度以降で最少です。受け皿整備などによる受け入れ数の増加と児童数の減少、新型コロナウイルス感染症の影響などによる保育申込者の減少が待機児童人数減少の原因のようです。
福岡市の子育て支援情報
福岡市の子育てビジョン
福岡市は、2018年度の子育て環境満足度72.0%を75%までアップさせることを目標に掲げています。
子どもを安心して出産し、生まれた子どもが健やかに成長していけるよう、出産前から出産後、乳幼児期からさらにその先へと切れ目のない支援を計画。質の高い幼児教育や保育を提供するとともに、共働き家庭の増加や就労形態の多様化などに対応するため、多様な保育サービスの充実を計画しているそうです。
若い世代が結婚を実現できない背景には、雇用の不安定さや所得が低い状況があると指摘されています。結婚・出産・子育ての希望を叶えることができるよう、就職支援など若者・子育て世代の経済的安定や、子育てにかかる経済的負担の軽減に向けた支援も計画しています。
福岡市は、子育てファミリーだけでなく、子育てをしたいと考えられる環境づくりから取り組もうとしています。
福岡市の育児・保育
福岡市は、「こども未来基金」を創設しており、次世代を担う子どもたちが健康に育つ住みやすい街づくりのための寄付を募っています。
福岡市の高島市長は2023年の新年度予算のテーマとして「子育て支援」を掲げています。第2子以降の保育料を、第1子の年齢や収入に関係なく、すべての世帯で無償化。
乳幼児に欠かせない「おむつ」を無償で宅配する事業も新たに始まります。産後、心身の不調や育児の不安がある方を対象に、医療機関や助産所などでサポートする産後ケア事業を実施。
福岡市の出生率が下がっている状況を改善しようと、市が全力で取り組む姿勢を見せています。これから子育てに取り組もうと考えている人にとっては、心強い環境なのではないでしょうか。
福岡市での出産
福岡市は産院が充実しており、管理出産が必要な人も、九州大学病院や福岡大学病院などがあるので安心して出産に臨めます。歴史の長い安心できる産婦人科が数多くあり、手厚いケアや魅力的な食事・ママの希望の出産方法を叶えられるなど、充実したマタニティライフを望んでいる人にもおすすめです。
人気の産婦人科はすぐに出産予約が埋まってしまうので、妊娠がわかったらすぐに病院の予約をしましょう。
福岡市の子ども医療費
現在の福岡市の子どもにかかる医療費は、3歳未満の場合の自己負担はありません。3歳以上中学校3年生までは、ひと月あたり1医療機関500円までです。
2024年1月診療分から、子ども医療費助成制度は助成対象を「中学校3年生まで」から「高校生世代まで」に拡大されます。「高校生世代まで」の詳細は、18歳の誕生日前日以後の最初の3月31日までを指すそうです。学生ではない人も対象になるので助かりますね。
入院や薬局でも、現在は中学校3年生まで自己負担はありません。2024年1月診療分からは、高校生世代まで自己負担がなくなるので助かるのではないでしょうか。
しかし入院中の食事代や個室代、健康診断や歯科の特殊な材料などの健康保険がきかない費用は、助成の対象にならないので注意しましょう。
福岡市の子育てに関する補助金・助成金情報
【児童手当】
3歳未満:1万5,000円
3歳以上小学校修了前(第1子・第2子):1万円
3歳以上小学校修了前(第3子以降):1万5,000円
中学生:1万円
※所得制限あり。限度額以上の場合は、特例給付として児童1人あたり、一律5,000円/月
【第3子優遇事業】
認可保育所、認定こども園(保育部分)に通っている場合:副食費(おかず・おやつ代)を免除
認可外保育施設等を利用している場合:利用料に対して保育施設等利用手当(2万5,000円/月を限度)を支給
家庭内養育など:第3子手当1万円/月を支給
※ただし、所得制限あり
【公立小中学校給食費】
小学校・特別支援学校小学部:4,200円/月(243.15円/1食)
中学校・特別支援学校中学部・高等部:5,000円/月(289.47円/1食)
【児童クラブ利用料金】
基本時間帯(午後5時まで):3,000円/月
時間延長時間帯(午後6時まで):1,000円/月加算
2時間延長時間帯(午後7時まで):2,000円/月加算
土曜日利用:2,000円/月加算
【ファミリーサポート利用料金】
月曜〜土曜(祝日を除く)7:00〜19:00:600円/時(時間外:800円)
日曜・祝日:800円/時
子育て支援制度は頻繁に変わるため、最新情報は必ず福岡市の公式サイトを確認ください。
福岡市での子育て体験談
福岡市で子育てをする魅力
福岡市は、保育園や幼稚園、子育て支援センターや児童館、アスレチックのある公園などの子育て支援施設が豊富です。
これらの施設ではさまざまなプログラムやイベントを頻繁に実施しており、親子で参加できます。いろいろな場所でイベントが開催されているので、週末に子どもを遊びに連れて行く場所に困ることはありませんでした。
福岡市は治安がよく、自然災害も比較的少ない地域です。公共交通機関の整備も進んでおり、子どもたちの通学や外出も安心です。私の子どもはまだ小さいので一人で出歩かせることはありませんが、夕方以降も特に心配することなく連れ出せるので助かりました。
福岡市は飲食店が充実していて、「子ども連れ歓迎」のお店が多いところも魅力です。子連れ外食は非常に気を使いますが、キッズスペースがあったり、子ども用の食器やイスなどを用意したりしているお店が多いので、安心して外食できますよ。
福岡市の子育て環境
福岡市内には、植物園・動物園・水族館・ショッピングモール・子ども向け商業施設など、さまざまなファミリー向け施設が充実しています。
〈福岡市内のおでかけスポット〉
・福岡市動植物園
・福岡市科学館
・福岡市博物館
・マリノアシティ福岡(アウトレットモール)
その他にも、福岡市内にある公園や緑地は1,695ヶ所。特に福岡市の中心部にある大濠公園、舞鶴公園は、ファミリーだけでなく観光客などにも人気です。
春には、「さくらまつり」が開催され、満開の桜の中で食べ歩きなどを楽しめます。池や川の中には魚やカメが泳いでいて、子どもが遊ぶ遊具が充実した公園が併設されているので、子どもも大喜びでした。私は今でも天気のいい日に、ママ友数人とお弁当とシートを持ってピクニックをしています。
動物園や水族館、ショッピングモールにも公共交通機関で行けるので、車を持っていないわが家は大助かりでした。
福岡市の住まい事情
福岡市の中心部である、「中央区」の家賃は福岡市内の中でも高い傾向です。特に前述した大濠公園付近のエリアと、人気の商業施設ららぽーと付近のエリアの家賃は高い傾向があります。
福岡市の中でも「福岡市営地下鉄空港線」沿線の家賃は、比較的高めです。福岡市営地下鉄七隈線が今年3月に延線され、博多駅まで直結したため、利便性が向上しました。それに伴い、福岡市営地下鉄七隈線沿線の物件も高騰傾向にあります。
一方、福岡市の中でも郊外方面は中心部に比べて家賃が安めです。郊外といっても福岡市内は公共交通機関が充実しているので、移動で困ることはありません。
福岡市は、西鉄バスが網目状に運航しているので、鉄道だけでなくバス移動を視野に入れて家探しをすると家賃を抑えられます。
福岡市の子育て世帯におすすめエリア
おすすめエリア(1)「九大学研都市駅」周辺
福岡市内の子育て世帯におすすめのエリアは「九大学研都市」駅付近です。九大学研都市駅は、福岡市の西に位置するJR筑肥線の駅です。JR筑肥線は、福岡市営地下鉄空港線とつながっており、乗り換えをすることなく、約25~30分で福岡市の中心の天神や博多に行けます。
九大学研都市駅は、九州大学の移転に伴ってつくられたため比較的新しく、駅のすぐそばにイオンモール福岡伊都が併設されていて非常に便利です。イオンモール以外にも、人気のファーストフード店や衣類・雑貨店なども次々に出店しているエリアで、今大注目のエリアです。
私も現在引越しを検討中ですが、九大学研都市駅周辺も候補に入れています。
施設名:イオンモール福岡伊都
所在地:福岡県福岡市西区北原1-2-1
アクセス:JR筑肥線九大学研都市駅南口すぐ
営業時間:9:00~23:00(店舗により営業時間が異なります。)
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おすすめエリア(2)アイランドシティエリア
福岡市内の東区に位置する福岡アイランドシティエリアも子育て世帯におすすめです。アイランドシティは、福岡市街地から車で20分程度の場所に位置しており、新しい街づくりが進められています。住宅やオフィス、商業施設などが一体となった複合都市として計画されている、非常に注目度の高い場所です。
アイランドシティの中央には、緑豊かなアイランドシティ中央公園があり、市民の憩いの場となっています。アイランドシティ中央公園には、ドーム型の植物園があり、さまざまな植物や蝶々の観察が可能です。子ども向けの遊具も充実しており、週末には多くの人でにぎわいます。
アイランドシティの入り口には、イオンモール香椎浜があります。子ども向けのおもちゃ屋さんやアミューズメント施設が多数並び、子育て世帯の強い味方になるでしょう。
施設名:イオンモール香椎浜
所在地:福岡県福岡市東区香椎浜3丁目12-1
営業時間:9:00~22:00(店舗により営業時間が異なります。)
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福岡市は快適な環境で子育てしたいファミリーにおすすめの街
福岡市は、子育てに優しい環境が整っているため、子育て世帯におすすめの街です。福岡市は、安心・安全な街づくりを進めており、子育て世帯に必要な公共施設や医療機関、子育て支援施設などが充実しています。
さらに、福岡市は自然が豊かで、公園や遊び場も多く、子どもたちが自然と触れ合いながら遊べる場所が豊富です。また、市内には子育て支援施設やママ友が集まるカフェ、子育てイベントが開催される場所なども多数あり、子育て中の親子が充実した時間を過ごしやすい環境が整っています。
快適な環境で子育てをしたいと考えている人は、ぜひ福岡市を検討してみてはいかがでしょうか。