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千葉県「野田市」での子育て体験談。子育て支援情報やおすすめスポットを紹介
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野田市は千葉県の最北にあり、広い公園が多くのびのびと子育てができる街です。おかげで、わが家の子どもたちはよく走り、よく遊び、よく寝る子に育っています。さらに野田市駅から東京駅までは、約1時間でアクセスできるので、都心への通勤も可能なエリアです。

今回は野田市歴10年になる私が、実際に子育てをして感じた野田市の魅力や気づきについてご紹介します。

野田市で子育て中

野田市内を走る東武アーバンパークライン(東武野田線)
野田市内を走る東武アーバンパークライン(東武野田線)

野田市の概要

野田市は、千葉県の最北に位置する南北に細長い街です。東京都心から北に約30キロの距離に位置し、都内へ通勤・通学する人も多く住んでいます。野田市内には東武アーバンパークライン(東武野田線)が走っており、朝や夕方の電車は学生やビジネスマンで混み合うのが特徴です。

野田市の2023年1月時点での人口は約15万人、世帯数は約7万世帯となっています。地形的には、東を利根川、西を江戸川、南を利根運河によって、その三方が河川に囲まれている点が珍しいです。川沿いにはサイクリングロードが整備されており、親子連れや本気の自転車乗りが走っています。春の江戸川沿いは桜や菜の花が満開になり、とてもきれいです。

千葉県野田市といえば「しょうゆ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。野田市は利根川の豊かな水を利用し、古くからしょうゆ醸造業が盛んで、それによって栄えてきました。市内にはキッコーマン株式会社の本社があり、工場のある野田市駅周辺では、時間によっては大豆やしょうゆの香りが漂ってきます。

私が引越しをして驚いたのは、キッコーマン総合病院の存在です。設立は1914年と歴史が古く、創立100年を迎えています。全国で唯一の食品メーカーを経営母体とする企業立病院です。広く一般に開放されており、市の総合病院として私も子どももお世話になっています。

野田市において、キッコーマンは市が栄えたきっかけでもあるのです。公園や病院の母体となるなど、そこかしこにその影響を感じます。

わが家が子育て環境に野田市を選んだワケ

清水公園の横を流れる座生川沿い
清水公園の横を流れる座生川沿い

わが家が野田市に魅力を感じたのは、物件の安さと広さでした。私も夫も地方出身で、都内で一人暮らしを経験していました。会社は都内にあり、引越し直後の通勤はなかなか大変でしたが、都内と比にならないほど家賃は安く、部屋も広いです。

コロナをきっかけに夫は在宅勤務がメインとなり、週1回程度の出社になりました。私は出産を機に家事育児をメインで行うようになっていたので、野田市への引越しは正解だったと思っています。都内や千葉の主要駅に通える距離で、安く広い物件に住めるることが野田市を選んだ決め手でした。

実際どう?野田市の子育て

野田市の子育て事情についてお伝えします。

数字で見る野田市の子育て事情

野田市には、約26の保育園、約10の幼稚園があります。2022年4月時点の待機児童はゼロです。野田市では「子育てしやすい野田」を目指し、保育士の確保や園の紹介を行っています。私は子どもを0歳から保育園に預けていましたが、第一希望の園へ入園できました。

待機児童解消のため、保育士さんの待遇改善にも積極的です。市内保育施設で働く方には、最大で20万円を補助する「保育士就労奨励金」があります。その他、市内私立保育園や認定こども園などで働く保育士さんに対し、市が給与に上乗せ手当を補助するなどの対策が実施されています。

野田市の子育て支援情報

野田市の子育て支援について、いくつかご紹介します。

野田市の子育て支援情報(1)子ども医療費助成制度

野田市では、小学6年生までの子どもの医療費自己負担金(通院・入院・保険調剤)が無料、中学3年生までの自己負担金は1回につき200円です(調剤は無料)。2022年8月から制度が拡充されました。

病気やケガで病院へお世話になることが増える子育て世代は、とても助かっています。

野田市の子育て支援情報(2)乳幼児世帯にごみ袋無料引換券

野田市では、市から世帯数に応じたごみ袋を毎年支給され、そこに記名をしてごみを捨てます(足りなくなったら購入可能)。

小さな子どもがいる家庭では、紙おむつのごみが多いです。そこで、4歳未満の子どもがいる世帯に、指定ごみ袋無料引換券が市から交付されます。

野田市の子育て支援情報(3)チャイルドシート貸出事業

野田市には、チャイルドシート貸出事業があります。野田市に住所があり、6歳未満の子どもを養育している方なら、その年齢や身長に合わせたチャイルドシートを無料でレンタルすることが可能です。(クリーニング費用別途1,000円)。

車で移動となると、赤ちゃんは退院のその日からチャイルドシートが必要になります。私たちも妊娠中に、チャイルドシートを探しにベビー用品店を見に行きましたが、どれもお値段が高く決めかねていました。そんなとき、野田市にチャイルドシートの貸出事業があるとホームページで見つけ、借りることにしたのです。

短期貸出と通常貸出がありますが、私は通常貸出を利用しました。子ども用品は一時的な利用に限られるものも多いため、市のレンタルなどを上手に活用できてとてもありがたかったです。

野田市の子育て支援情報(4)学童保育所

野田市内には、たくさんの学童保育所があります。わが子も学童保育所を利用していますが、学童が大好きです。お友達もいる、学校のグラウンドで思いっきり遊べる、家にはないカードゲームやおもちゃもあると、毎日楽しそうにしています。子どもに「お迎えが早い!」とよく怒られるほどです。季節に応じたイベントやお誕生会なども行われています。

わが家は、医療費助成制度やごみ袋無料引換券の制度、チャイルドシート貸出を利用しました。当時と比べると今では拡充されている制度も多いので、最新情報は野田市のサイトをご確認ください。

野田市での子育て体験談

野田市総合公園内の桜
野田市総合公園内の桜

私は現在、小学3年生と2年生の年子の育児をしています。私と夫は地方出身ですが、子どもたちは生まれながらの野田っ子です。遊具のある公園や広い公園もたくさんあります。

わが子の習いごとは、車で10分ほどのスイミングスクールです。近所の方の話によると、サッカーや野球、バスケットなど、体を動かすスポーツをしている子どもも多くいます。公園へ行くと、小学生が子ども同士駆け回っていて、楽しく追いかけっこをしていますよ。

冬は16時、夏は17時になると帰宅を促すチャイムが鳴り、帰る時間を教えてくれます。

野田市で子育てをする魅力

野田市の子育てにおいて、一番の魅力は公園です。

〈野田市内にある主な公園〉
・清水公園
・野田市スポーツ公園
・野田市関宿総合公園
・関宿にこにこ水辺公園
・野田市総合公園

子どもが安心して、思い切り体を動かして遊べる場所は貴重といえます。

清水公園にあるアクアベンチャー
清水公園にあるアクアベンチャー

清水公園は、キャンプ場やバーベキュー、マス釣りやアスレチック、ポニー牧場などの施設があり、子どもが楽しめるよう進化を続けています。トイレもとてもきれいなので、大人も子どもも気持ちよく利用できます。

とくに、2022年の夏にオープンしたアクアベンチャーは、子どもが大喜びすること間違いなしでしょう。巨大迷路とアクアゾーンの2つに分かれており、夏のアクアゾーンはぜひ体験していただきたいです。下からは巨大噴水が勢いよく飛び出し、頭上からは大きなバケツの水がこれでもかというほど流れてくる大型水遊びを楽しめます。夏に家族で遊びに行きましたが、子どもはずっとバケツの水に打たれて遊んでいました。

一方で、実際に住んで感じたギャップは車の必要性です。引越し直後は夫婦で都内まで通勤し、買い物をするにも家の近所を自転車で散策して楽しんでいました。しかし第一子を妊娠後、通院や買い物に不便を感じ、車を購入しました。駅前にはスーパーやコンビニなどが増えてはいますが、野田市で子育てするとなると、車があったほうが行動範囲は広がります。

野田市内を走るまめバス
野田市内を走るまめバス

車を持っていない方は、自転車や「まめバス」を利用することになるかと思います。まめバスは、野田市内を走る運賃100円(小学生は50円、乳幼児は無料)のバスです。私も学校帰りや散歩のときなど、子どもとまめバスを利用します。

野田市の子育て環境

野田市の中でも地域で差はあるかと思いますが、私の近所には同世代の親御さんや子どもが多いです。近所の人とは顔見知りで、玄関を出て誰かが遊んでいるとその輪にわが子が加わることもよくありました。

そして、野田市には子どもがのびのび遊べるスポットが多くあります。

〈野田市内にある遊べるスポット〉
・グリコピアCHIBA
・もりのゆうえんち
・のだしこども館
・雪印メグミルク 野田工場
・千葉県立関宿城博物館
・キッコーマンもの知りしょうゆ館

野田市内にはたくさんの工場があり、予約をすれば見学もできます。現在工場見学を休止している工場もあるため、訪れる前に公式ホームページなどで確認してから行くのがおすすめです。

上記の中で、実際に遊んでみてよかった場所をご紹介します。

●のだしこども館 supported by kikkoman

のだしこども館の入り口
のだしこども館の入り口

2022年10月にオープンしたばかりのこども館です。野田市内には7箇所のこども館があり、市が運営しているので無料で利用できます。

その中でも「のだしこども館」は新しく、施設が充実している点が特徴です。屋外には気持ちのよい芝生の広場、外には遊具、水遊びの噴水があり、室内にはバスケットコートやトランポリン、ボルダリング、ボールプールなどがあります。本や漫画、音楽スタジオや調理コーナーもあり、連日多くの保護者の方や子どもで賑わう施設です。

●もりのゆうえんち

もりのゆうえんちの観覧車
もりのゆうえんちの観覧車

野田市内には遊園地があります。入園料は無料で、フリーパスや回数券を購入して乗り物に乗ることが可能です。観覧車やジェットコースター、メリーゴーランドなど、子どもの楽しめる乗り物がたくさんあります。わが家も過去に数回訪れました。赤ちゃんの頃は観覧車のみ、小学生になると宝石の発掘やスリル系の乗り物と、年齢に合わせて楽しめるので重宝しています。

●野田市立図書館
子育ての中で、触れ合うことが多いのが絵本です。野田市は図書館も充実しており、市内には4つの図書館があります。一般書や絵本、児童書は冊数に制限がなく、2週間借りることが可能です。雑誌や漫画、絵本、紙芝居などの種類や内容も充実しているので、ぜひ利用してみてください。新刊も多くあるので、よく利用しています。

〈野田市内の図書館〉
・せきやど図書館
・北図書館
・興風図書館
・南図書館

野田市の住まい事情

野田市のファミリー向け物件である2LDK・3K・3DKの家賃相場は、6.75万円です。近隣の流山市は12.37万円、松戸市は9.19万円となっています。

都心へのアクセスを考えると乗り換えが必要になり、多少の不便さはありますが、家賃を抑えることが可能です。家賃を抑えて広い部屋がほしい方には、ぜひおすすめしたいエリアといえます。

野田市の子育て世帯におすすめエリア

野田市内で東武アーバンパークライン(東武野田線)が通っているのは、南側のエリアです。交通利便性などを考えると、東武アーバンパークラインの駅周辺をおすすめします。その中でも、おすすめのエリアをご紹介しますので、参考にしてください。

野田市の子育て世帯におすすめエリア(1)野田市駅周辺

野田市駅周辺は、キッコーマンの工場がある野田市の中心エリアです。近隣の主要駅までの所要時間は、大宮駅約38分、春日部駅約20分、柏駅約20分となっています。

さらに野田市駅周辺は、商店街や飲食店、スーパーも充実している点が魅力です。大通りを一本はいると、駅周辺の賑わいとは異なる、閑静な住宅街が広がっています。便利でありながら、静かな環境で暮らしたい方におすすめのエリアです。

現在、野田市駅や愛宕駅では駅の改装工事が進み、ホームや外観も整えられています。

野田市の子育て世帯におすすめエリア(2)清水公園駅周辺

清水公園駅や七光台駅の周辺は、住宅街が広がるのんびり静かなエリアです。清水公園や野田市総合公園もあり、犬の散歩やランニングしている人もよく見かけます。

七光台駅周辺は大規模な区画整理が行われ、公園やスーパー、病院が新たにできて便利になりました。アクセスも重視したい、大きな公園の近くに住みたい方にとってこのエリアはおすすめです。

野田市はとがった地形をしているので、埼玉県・茨城県と隣接しています。三郷市のイケアやコストコ、越谷レイクタウンも、車で30分程の距離にあって便利です。

野田市は自然の中でのびのび子育てをしたい方にぴったりな街

野田市に住み始めた当初、私は東京に比べて物足りなさを感じていました。しかし子どもが生まれ、野田市で子育てをしていく中で、その環境のよさを実感するようになったのです。

子どもをのびのびと育てられる環境のおかげで、わが子は体を動かすのが好きな子どもに育ち、よく遊びよく寝ます。

ライフスタイルや家族構成にあわせて住まいは変わっていきますが、わが家にとって野田市はとても居心地のよい住みやすい街です。野田市への引越しをご検討中の方、まずは遊べるスポットから体験してみてはいかがでしょうか。

けご主婦webライター

関東在住のwebライター。フリーペーパーの制作を経験後、企業の動画配信やIRサイト制作を担当。出産を機に退職し、現在は小学生姉弟の年子の母。
家事をしながらのラジオが日課。時間があれば図書館通い、読書、街歩き、ジム通い、庭いじり、子どもと一緒に外遊び、ボードゲーム、カードゲーム。お笑い、メルカリ、時短家電。たまにキャンプ、友人とランチ。独学で手話勉強中(手話検定三級)。

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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