埼玉県「川口市」での子育て体験談。子育て支援情報やおすすめエリアを紹介

私は、結婚後、東京都足立区から埼玉県川口市に移り住みました。「公共の交通手段が充実している」という理由で川口市を選んだものの、子どもが生まれてからは子育てのしやすさを実感する日々です。

わが子が元気よく健康的に成長できているのは、川口市の支援や自然豊かな環境のおかげだと思っています。そこで今回は、私自身の体験談を交えながら、子育てがしやすい川口市の魅力をお伝えします。

川口市で子育て中

川口市の概要

川口市と聞くと鋳物や植木をイメージする方が多いのではないでしょうか。川口はその名のとおり、荒川や芝川を利用して舟を使ってものを運び、伝統技術や産業を発展させてきた街です。

川口市は、埼玉県の南端に位置しており、荒川を隔てて東京都北区や足立区に接しています。川口市内には、JR京浜東北線・JR武蔵野線・埼玉高速鉄道の3路線の電車が走り、東京方面に行くにも大宮方面に行くにも便利。このような利便性のよさから、川口駅周辺は共働きのファミリーが多く住んでいる印象です。

〈川口市内にある鉄道駅〉
・JR京浜東北線「川口駅」「西川口駅」
・JR武蔵野線「東川口駅」
・埼玉高速鉄道線「川口元郷駅」「南鳩ヶ谷駅」「鳩ヶ谷駅」「新井宿駅」「戸塚安行駅」「東川口駅」

川口市は、2011年10月11日に鳩ヶ谷市と合併しました。現在、芝・青木・横曽根・中央・南平・新郷・安行・戸塚・神根・鳩ヶ谷という地区からできています。

賑やかな川口駅がある「中央地区」、市役所やハローワーク、川口オートレースがある「青木地区」。江戸時代の宿場として有名な「鳩ヶ谷地区」、植木が盛んな「安行地区」。工場が多い「新郷地区」「南平地区」など個性豊かな土地柄に、大小さまざまな公園やスポーツ施設なども点在しています。

わが家が子育て環境に川口市を選んだワケ

わが家が川口市に住んだきっかけは、通勤が便利で都内より家賃が安いという理由でした。

子育てよりも、夫が通勤しやすい場所を重視して住まい選びをしていたわが家。当初、川口駅の西口にある賃貸アパートに暮らしていました。荒川の土手まで徒歩3分の場所で、自然が豊かな環境と、駅周辺でほとんどのものがそろうコンパクトな暮らしが気に入っていたのです。

しかし、アパートの更新や子どもの成長を考え、広めのマンションへの引越しを検討することに。住み慣れた川口市からあまり遠くに行きたくないと考え、川口駅東口から徒歩10分ほどの場所にあるマンションへの引越しを決めました。

実際どう？川口市の子育て

私の出身地は川口市の隣にある東京都足立区です。川口市の様子はだいたい把握していましたが、近くに友人や家族がおらず、初めての妊娠と出産は不安だらけでした。

しかし、川口市は妊娠中からのサポートが充実していたので、安心して出産子育てができました。このような体験から、川口市は初めてパパやママになる方におすすめの街だと思います。

川口市が主催する子育て教室や事業

私が初めての妊娠と出産で不安だった頃に、川口市の広報誌「広報かわぐち」を見ていて、妊婦さんやパートナー、乳幼児向けの教室があることに気付きました。

さっそく私は、川口市主催の「ウェルカムBaby教室（母親・両親）」に参加することに。当時は地域別に席が分かれていて、隣の席の方に声をかけると家が近いことが分かり、自然と会話も増え友人ができました。同時期に出産する方が集まっていたため、病院で再会して驚いたこともあります。近所に仲間がいるというだけで、当時の私はとても頼もしく感じたのです。

そのほかにも、生後4ヶ月までの乳児がいる家庭を対象とした「こんにちは赤ちゃん訪問事業」というものがあり、自宅に保健師さんが来て悩みや不安を聞いてくれるという支援もありました。

〈川口市が主催する教室〉
・ウェルカムBaby教室（対象：妊婦さんとパートナー）
沐浴など赤ちゃんとの過ごし方を保健師さんから教えてもらえます。お腹に重みのあるジャケットをパートナーが装着して妊娠を疑似体験する時間もあります。

・マタニティママの歯と口の健康教室 （対象：妊婦さん）
歯科医師や歯科衛生士によるブラッシング指導、赤ちゃんの歯についての講義です。

・離乳食講習会（対象：乳児と保護者）
栄養士さんから離乳食の作り方や進め方を教えてもらえます。

※現在は新型コロナウイルス感染症対策のため、各教室を中止する場合があります。最新の情報は川口市のホームページ等で確認してください。

数字で見る川口市の子育て事情

実際に、川口市の子育て環境がどのような状況なのか解説していきます。

2022年4月1日現在の保育所等利用待機児童数は19人でした。前年と比べると11人減っています。

〈川口市の各施設数〉
・保育園197園（保育園によって運営体制は異なりますが、0～5歳児を受け入れている施設です。）
・川口市立幼稚園2園（3～5歳児を受け入れており、保育時間は9：00～14：00です。）
・私立幼稚園38園（幼稚園によって方針が異なり、さまざまな特徴があります。延長保育を行っている幼稚園もあります。）

川口駅周辺は高層マンションが続々と建設され、それに合わせて児童数が増えていますが、待機児童は減っています。また、マンション内にある保育園も増えています。自宅と保育園の距離が短いと、通勤時間の短縮も実現可能です。

川口市の子育て支援情報

川口市の子育て支援情報をご紹介します。ただし、今回ご紹介する制度は、今後見直される可能性もあるので、最新情報は川口市の公式ホームページ等をご確認ください。

川口市の子育て支援情報(1)児童手当

3歳未満：1万5,000円
3歳以上小学校修了前(第1子・第2子)：1万円
3歳以上小学校修了前(第3子以降)：1万5,000円
中学生：1万円
※所得制限あり。限度額以上の場合は、特例給付として児童1人あたり、一律5,000円/月

川口市の子育て支援情報(2)子どもの医療費

川口市は児童手当や医療費の支援があります。子どもの医療費については、9月下旬に「子ども医療費受給資格証」が自宅に郵送されます。

埼玉県内の病院に行く際は、保険証と子ども医療費受給資格証を提出すると、基本的な医療費は無料です。中学校修了前（15歳年度末）までにかかった通院・入院分の医療費で、保険適用分が無料になるので助かります。

また、東京都など埼玉県外で医療を受ける際は、領収書を保管しておきましょう。後日、市役所や行政センターに行き、「医療費支給申請書」を記入して領収書と一緒に提出すると、医療費が口座に入金されます。

川口市の子育て支援情報(3)パパママ応援ショップ事業

埼玉県では子育て家庭優待制度として、優待カードを提示することで県内の店舗や施設で割引等のサービスを受けられます。対象は、主に埼玉県内に住む18歳以下の子どもがいる世帯と、妊娠中の方がいる世帯です。一緒に住んでいない場合でも、日ごろから子育てを支援してくれている祖父母の方もサービスが受けられます。

優待カードは埼玉県内にある協賛店だけでなく、全国のコソダテマークを掲示する協賛店でも利用可能です。食事や買い物はもちろん、美容院や宿泊施設などでも利用できるので、日常的に家計の助けになってくれています。

川口市での子育て体験談

川口市で子育てをする魅力

私が感じる川口市で子育てする魅力は、ワーママも専業主婦も子育てしやすい環境があることです。

私は子どもが幼稚園に入園するまで自宅で子育てをしていましたが、まわりには共働きの家庭が多く、保育園に通う子どもが多かったため、保育園に通っていない焦りがありました。「子どもがうまく他のお友達と遊べるか」「集団生活ができるのか」など不安は募るばかり。しかし、川口市内には親子が自由に出入りできる児童センターやイベントが多く、孤立せずに楽しい日々を過ごせました。

園庭開放では、子どもと一緒に保育園へ行って園内の子どもたちと遊ばせる体験ができ、自然とママ友もできて嬉しかったのを覚えています。保育園の先生からアドバイスをいただくことで、子育ての悩みや不安が解消されました。

〈川口市にある児童センター〉
・戸塚児童センターあすぱる
・鳩ヶ谷こども館
・南平児童センター
・芝児童センター

川口市の子育て環境

川口市の子育て環境について、特徴ごとに紹介していきます。

川口市民は教育熱心！川口駅周辺は学習塾が多数

一見、自然が豊かでのびのびしているように見えて、教育熱心なのが川口市民です。実際、川口駅周辺は学習塾が15校以上あります。川口駅周辺は、都心へのアクセスがいいため、都内の私立中学へ進学する子どもも多いです

2021年4月には川口市初の公立中高一貫校「川口市立高等学校附属中学校」が開校し、川口市も教育に力を入れている印象です。

なお、川口市立の幼稚園・小学校・中学校には「学校公開日」があります。新型コロナウイルス感染対策のため状況が異なりますが、入学する前に学校見学するのもおすすめです。

大人も子どもも楽しいショッピング・モール

川口駅や川口元郷駅周辺には仕事帰りに立ち寄れるような小型スーパーやコンビニが点在していますが、週末まとめ買いするならショッピング・モールが便利です。ショッピング・モールなら売り場も広々としているので開放感があり、子どもを連れて行くには最適です。

〈川口市内にあるショッピング・モール〉
・アリオ川口
・イオンモール川口
・ララガーデン川口
・川口キュポラ
・イオンモール川口前川

イオンモール川口やアリオ川口には映画館が入っています。映画の後に夕飯の食材を買うというのが私たち家族の定番です。また、ララガーデン川口は、「こどもトイレ」「おむつ交換室」「授乳室」「おはなしひろば」などが完備されており、小さな子どもがいる家庭にも優しいです。

子どもとお出かけできるスポットも満載

川口市内にある主なお出かけスポットは以下のとおりです。

〈川口市内の主なお出かけスポット〉
・SKIPシティ
・川口オートレース場
・NHKアーカイブス川口
・川口市立アートギャラリー・アトリア

その中でも、子どもと出かけるなら、彩の国くらしプラザ・川口市立科学館・映像ミュージアム・公開ライブラリーが集結する、体験型学習施設のSKIPシティがおすすめです。

わが子は、実験装置を動かして遊んだりサイエンスショーを見学できたりする「科学展示室」が好きで、年間利用券を購入して何度も足を運びました。室内施設で駐車場もあるため、退屈しがちな雨の日のお出かけにぴったりです。

施設名：SKIPシティ
所在地：埼玉県川口市上青木3-12-63
アクセス：川口駅東口からバスで約13分
「戸塚安行駅」行き／「川口市立高校」下車
「東川口駅南口」行き／「川口市立高校」下車
「医療センター経由新井宿駅」行き／「川口市立高校」下車
「川口市立高校経由鳩ヶ谷公団住宅」行き／「川口市立高校」下車
利用時間：9:30～17:00（入館は16:30まで）※各施設によって異なる

川口市の住まい事情

川口駅東口は再開発中ということもあり、全体的に価格が高騰しています。それでも、隣接している東京都北区と比較すると、川口市内の家賃は安いと思います。

〈埼玉県川口市〉
ワンルーム：6.25万円
2DK：7.93万円
2LDK：13.08万円
3DK：8.67万円
3LDK：12.92万

〈東京都北区〉
ワンルーム：6.98万円
2DK：13.08万円
2LDK：18.00万円
3DK：15.22万円
3LDK：19.90万円

川口市と一言でいっても地区によって家賃の差が大きいです。たとえば、川口駅と東川口駅の家賃では、広さが同じでも数万円程度の差が出ます。川口駅から離れるほど家賃は安くなる傾向があり、自然も多くなっていきます。

川口市の子育て世帯におすすめエリア

川口市の子育て世帯におすすめエリア(1)川口駅周辺

川口市の子育て世帯におすすめエリア(2)新井宿駅周辺

共働きと子育てを両立できる川口市で自分らしい暮らしを実現しよう！