東京都「大田区」での子育て体験談。充実した子育て支援やおすすめエリアを紹介

大田区は、東京都の南部に位置し、神奈川県川崎市や東京都品川区に隣接しています。

私が仕事の関係で東京都大田区に引越しをしてきてから、10年以上になります。きっかけは仕事でしたが、結婚して子どもが生まれてからも、大田区に住み続けて子育てをしています。

今回は、私の子育て体験談を交えながら、大田区の子育て事情を紹介したいと思います。

大田区で子育て中

私自身、大田区の子育て支援制度や子育て環境については、子育てが始まるまで知らないことばかりでした。実際に支援制度などを調べていくと、大田区は子育て支援に力を入れているということが分かってきました。

大田区の概要

わが家が子育て環境に大田区を選んだワケ

現在大田区蒲田に住んでいます。私たち夫婦が大田区蒲田に住み始めた理由は、交通アクセスが非常に優れていたからです。わが家は共働きなのですが、お互いの勤務地が東京都と神奈川県で分かれています。

＜蒲田（京急蒲田）駅に乗り入れている電車＞
・南北にのびる京浜東北線
・西側にのびる東急多摩川線・池上線
・羽田空港にのびる京急線

新幹線停車駅の品川まで10分、羽田空港まで10分と、新幹線や飛行機を利用して遠方へのアクセスもしやすいです。共働きというニューノーマルなこの時代の働き方には適した場所だと判断しました。

蒲田には駅ビルに商業施設が入り、付近にはスーパーやコンビニなど買い物に便利なお店がそろっています。病院も多く、普段の生活で困ることはありません。家賃は他県に比べると高いですが、山手線沿線の街と比べるとリーズナブルという、バランスのよさも決め手でした。

住みやすさを実感していたこともあり、子どもが生まれたときにも引越しをせずにしばらくは大田区に住み続けることにしました。

実際どう？大田区の子育て

実際に大田区で子育てをしていて感じることは、子育てするのに十分な環境が自治体から提供されているということです。

数字で見る大田区の子育て事情

客観的に見るために、大田区のウェブサイトなどから定量的な情報を調べてみましたが、大田区は他の区に引けを取らない環境であることが分かりました。そのうちのいくつかを紹介します。

【保育施設】

大田区は子育てに力を入れており、”大田区子ども・子育て支援計画”を掲げて、さまざまな取り組みを行っています。大田区の” 2023年度版入園申込みのしおり“を見ると、保育施設一覧表には“220”の施設が掲載されています。

計画的な保育基盤の整備に取り組んだ結果、大田区の待機児童数は2021年度、2022年度の2年連続で“待機児童ゼロ”を実現しました。もちろん、誰しもが第1希望の保育園に入園できるというわけではありませんが、保育園に入れないという状況がなくなったということは非常にいいことですね。

わが家も第1希望の保育園には入れませんでしたが、なんとかわが子を入園させることができました。保育園に入れないと、今の共働きの生活は続けられなかったので本当によかったです。

ちなみに幼稚園は大田区内に4８園あり、すべて私立幼稚園です。今後も十分な園数を確保する計画が立てられているので、ますます子育てしやすい環境になっていくことが期待できます。

【公園】

大田区の都市公園の面積は2,057,755.66m2で、23区内では第3位です。大田区を歩いているといたるところに小さな公園がありますし、子どもが目一杯楽しめる大きな公園も多数あります。

子どもができて初めて実感したのですが、小さな子どもが遊べる場所があるのは非常にありがたいことです。
わが家は頻繁に子どもを公園に連れて行って遊んでいます。

大田区には多摩川もあり、自然が多いところも気に入っています。

【病院】

大田区には東邦大学医療センター大森病院という総合病院があり、200程度の小児科系診療所もあります。

赤ちゃんはワクチンの接種や発熱で頻繁に病院に行きますので、病院が多いのはありがたいです。わが家の近くにも小児科系に対応した診療所があり、よくお世話になっています。

大田区の子育て支援情報

大田区は”新おおた重点プログラム“という施策の中で「生涯を健やかに安心していきいきと暮らせるまち（子育て・教育・保健・福祉領域）」として、明確に子育て環境の充実を掲げています。

区政として子育てに力を入れる宣言をしているだけあって、大田区の支援制度は充実しています。実際に、いくつかの支援制度をピックアップしてご紹介します。

ただし、今回ご紹介する子育て支援情報は今後見直される可能性もありますので、詳しくは大田区の公式ホームページ等を確認してください。

大田区の子育て支援情報(1)出産に向けたサポート

大田区での出産サポートはしっかりしていました。母子健康手帳や妊婦健康診査受診票はもちろんもらえますが、それ以外に妊婦面接というものがあって、受けると大田区子育て応援券が（こども商品券）1万円分もらえます。

両親学級・母親学級も開催されていて、私も参加しましたが、父親になる心構えや赤ちゃんのお風呂の入れ方などを一通り教われて、非常に役立ちました。

大田区の子育て支援情報(2)産後家事・育児援助事業（ぴよぴよサポート）

産後家事・育児援助事業（ぴよぴよサポート）は、保育サービスを利用していない2歳までの子どもがいる家庭で、ヘルパーを低額で利用できるサービスです。

1時間1,000円でヘルパーさんに家事や育児の補助をお願いできます。ただし、ヘルパーさんにお願いできない内容もあるので、利用前にホームページを確認してみてください。

大田区の子育て支援情報(3)一時預かり事業

一預かり事業は、区内にある14箇所の施設で、子どもを預かってくれるサービスです。時間単位で預けられるうえに、預ける理由を問わずに利用できるので、親がリフレッシュできます。

対象年齢や利用料金などは、各施設により異なるので、大田区公式ホームページから確認してみてください。

大田区の子育て支援情報(4)児童医療費助成制度

児童医療費助成制度では、大田区に住む中学3年生までの児童の医療費を負担してくれます。もし、東京都以外の場所でケガや熱が出てしまって治療を受けても、一旦自己負担となりますが、領収書があれば払い戻し申請が可能です。

子どもは頻繁に熱を出したりして病院に行くことが多いので、診療代・薬代が無料なのは本当にありがたいです。

大田区での子育て体験談

大田区で子育てをしていて思うことは、育児に必要なものがほとんどそろっている点です。

大田区で子育てをする魅力

大田区は児童手当や児童医療費助成制度などの支援制度が整っていて、何かあったときの相談窓口も充実しています。

少し前は待機児童問題がありましたが、現在では十分な数の保育園が整備されましたし、子どもが遊べる公園や児童館もたくさんあります。

交通面でも電車・バスなどの交通機関が充実しているのも嬉しいポイントです。

大田区の子育て環境

大田区には数多くの児童館があります。児童館には赤ちゃんが遊べるおもちゃや本がたくさんあり、親子で一緒に体操を行うイベントなども定期的に開催されています。

家にいるだけではできない体験ができるので、私も児童館には何度も足を運び、息子と楽しい時間を過ごしました。息子も家にないおもちゃを手にして、楽しそうに遊んでいました。

児童館には同じ年頃の子どもを持つ親も来ていますので、ちょっとした会話が気分転換になりました。こうした親同士の交流ができる環境が充実しているところも、子育て環境としておすすめできるポイントです。

また、大田区には大きな公園がいくつもあります。代表的な公園をいくつかご紹介します。

・平和島公園
・萩中公園
・洗足池公園
・西六郷公園（タイヤ公園）
・東調布公園

これらの公園は遊具などが充実していますので、休日に子どもと行くのに適しています。ちなみにわが家は上記のすべての公園に行ったことがあります。どの公園も子どもが遊べる環境が整っていて、息子は大はしゃぎでした。大田区に住んでいなくても、一度は行ってみてもらいたい素敵な公園ばかりです。

大田区の住まい事情

大田区は23区内なので、他県に比べると家賃相場はやや高めですが、隣接する区と比べるとやや安価な印象でした。

〈1LDK・2K・2DKの場合〉
・大田区：12.75万円
・品川区：16.78万円
・目黒区：18.30万円
・世田谷区：14.98万円

〈2LDK・3K・3DKの場合〉
・大田区：19.05万円
・品川区：27.58万円
・目黒区：29.96万円
・世田谷区：21.92万円

隣接する区と比較しても、大田区では間取りを広くとっても、コストを抑えることができます。大田区は、23区内で一番広い区なので、エリアによって家賃相場や雰囲気が変わるところも特徴となっています。

大田区の子育て世帯におすすめエリア

大田区はどのエリアも魅力的なのですが、私のおすすめエリアをいくつかピックアップしてみました。

大田区の子育て世帯におすすめエリア(1)蒲田駅周辺

大田区の子育て世帯におすすめエリア(2)大森駅周辺

大田区の子育て世帯におすすめエリア(3)六郷・雑色

必要なものがそろっている大田区は子育てにおすすめ