埼玉県越谷市は、東京に近くなるほど都会的な雰囲気を感じられる街です。一方で、北部の春日部市よりのエリアには田んぼや畑が多く、のどかな町並みが広がっています。
私が埼玉に引越しをしてから約15年の月日が経ち、そのうち7年は越谷市で暮らしています。わが家は約5年前に越谷市内にマイホームを購入しました。現在、越谷市の北部に夫と子ども2人の4人で暮らしています。
今回は、私の実体験を交えながら越谷市の子育て事情や体験談などを紹介します。魅力に溢れる越谷市で、子育てしてみませんか?
越谷市の基本情報と引越しの決め手
まずは、越谷市の基本情報とわが家が越谷市で子どもを育てようと思った理由を紹介します。
越谷市の基本情報
東京のベッドタウンとして、越谷市には多くの人が暮らしています。2022年11月現在、越谷市には約16万世帯が暮らし、総人口は約34万人です。
越谷市内は南北を東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)が縦断し、北千住や東京、渋谷などの東京方面に乗り換えなしで行けます。越谷市の東西にはJR武蔵野線が延び、千葉方面や神奈川方面へのアクセスにも困りません。
東武伊勢崎線の新越谷駅とJR武蔵野線の南越谷駅が交差する近辺は、交通の要として日々大勢の人が利用しています。
イオンレイクタウンのような大規模なショッピング・モールが建設されましたが、日光街道越ヶ谷宿など歴史ある町並みも残っています。
多くの河川が流れる越谷市は、‘‘水郷こしがや‘‘としても有名です。河原の遊歩道には桜が並んでいて、ランニングや散歩をしている人をよく見かけます。
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越谷市で子どもを育てることにした理由
夫も私も地方出身なので、ぎゅっと建物が並んだ都会は少々息苦しく感じてしまいがち。そのため、子育てをするには、なるべく落ち着いた環境にしたいと考えていました。越谷市は都会過ぎず田舎過ぎないので、わが家の子育て環境にピッタリだと感じたのが、引越しを決めた理由です。
子どもと一緒に過ごせるスポットが多いところも越谷市の魅力です。詳しい情報はのちほど紹介しますが、イオンレイクタウンのような大型ショッピング・モール、大型アスレチックやバーベキュー広場があるしらこばと水上公園など、越谷市には楽しい場所がいくつもあります。
特に、現在私たちが暮らしている越谷市の北部には、以下のような特徴があります。
・ほどよく便利でおだやかな雰囲気
・交通量が少なめ
・区画整理が進行中で今後の発展が見込める
・子育て世帯が多い
子どもは不意に道に飛び出したりするなど危険な行動をしがち。気をつけていても、親が子どもを守れる範囲には限りがあると感じています。
子どもを安全に育てるためには、おだやかで余裕ある環境が必須だと考えたわが家。交通量が多すぎないか、危ない場所はないか、治安はよさそうかなど、環境を重視してマイホームの場所を決めました。
現在、わが家の周りには子育て世帯が増えつつあります。同じような仲間に囲まれて子育てできる環境について、非常にありがたく感じています。親と子が公園に集まって気軽に話せたり、困ったときには助けあったり。特に約束をしていなくても誰かしらに会える距離感のおかげで、孤独を感じずに子育てできています。
実際どう?越谷市の子育て
ここからは、越谷市の子育てについて、幼稚園などの施設数や待機児童数、子育て支援情報などを解説します。
数字で見る越谷市の子育て事情
越谷市内の保育施設と幼稚園などの数は以下のとおりです(2022年9月時点)。
・幼稚園:20施設
・認定こども園:9施設
・公立保育所:18施設
・私立保育園:24施設
このほかにも、地域型保育として、小規模保育施設や家庭的保育・事業所内保育施設があります。
越谷市の人口を年齢別に見ると(2022年4月1日時点)、0~14歳の子どもの人数は4万3,309人、15~64歳の人数は21万4,005人、65歳以上の人数は8万7,733人でした。越谷市は全人口の約12%が15歳未満の子どもです。したがって、越谷市の子どもの割合は、ほぼ全国並みといえるでしょう。
なお、2022年4月1日時点で、越谷市の待機児童はわずか1人でした。越谷市の待機児童数は、他の自治体と比較して少なめといえます。
越谷市の子育て支援情報
ここでは、4つの子育て支援情報を紹介します。制度は見直されていく可能性が高いので、最新情報は越谷市の公式サイトをご覧ください。
越谷市の子育て支援情報(1)プラス保育
プラス保育とは、越谷市の幼稚園や認定こども園で実施されている、子育てしながら働く家庭を応援するための制度です。プラス保育に対応する施設を利用する保護者は、8~18時まで自己負担なしで子どもを預けられます。
働いていると幼稚園よりも保育園に子どもを預けたくなるかと思いますが、保育園の希望者が多くて入園できないこともあるでしょう。幼稚園でも子どもを長時間預けられれば、仕事をしている立場としては助かります。
ただし、施設ごとにプラス保育の定員が決まっています。通常保育の人数とおおむね比例しますが、プラス保育を希望するなら、預かり枠の多い施設を選びましょう。2023年度は市内22の施設でプラス保育を実施しています。わが家が子どもを通わせている幼稚園も、現在プラス保育を実施中です。
越谷市の子育て支援情報(2)こども医療費支給制度
自治体により、こども医療費支給制度の詳細は異なります。越谷市では、通院・入院とも中学校修了まで(15歳到達後、最初の3月31日まで)無料です。2022年10月の受診分から、市外の医療機関を利用したときも、埼玉県内なら無料で利用できるようになりました。
越谷市の子育て支援情報(3)3キュー子育てチケット
3キュー子育てチケットとは、子どもの多い家庭を応援するための制度です。子どもが3人以上の世帯は、子育て支援に使えるチケットをもらえます。なお、チケットを使える人は同一世帯に限られ、他の人にチケットを譲ることはできません。
チケットの使い道は、子育てグッズの購入、ベビーシッターやファミサポの料金などに充てられます。なお、2022年版は5万円分(500円×100枚)です。500円単位なので、細かく使いやすいですね。
チケットを直接利用できない店舗でサービスを受けたい場合も、領収書があればあとから換金申請できます。
越谷市の子育て支援情報(4)ポケットブックまいたま・パパ・ママ応援ショップ優待カード
子どもの人数に限らず、子育て世帯を応援する優待サービスは全国で展開されています。埼玉県では、ポケットブックまいたま(埼玉県公式スマートフォンアプリ)の優待画面を提示すると、各店舗で優待サービスを受けられます。スマートフォンのアプリなら、使いたいときにすぐに出せて便利です。
ポケットブックまいたまには、地域の子育てに役立つ情報が掲載されています。3キュー子育てチケットの申請方法も、ポケットブックまいたまで説明されています。
越谷市での子育て体験談
ここからは、越谷市で子育て中のわが家の体験談や、越谷市で子育てをする魅力と環境、子育て世帯ならぜひ行っておきたいエリアなどを紹介します。
越谷市で子育てをする魅力
越谷市には外遊びが好きな子どもが喜ぶスポットが多く、遊びに困ることはほぼありません。平日の夕方には近所の公園に連れて行き、休日には大型アスレチックのある大きな公園まで足を延ばすことも。雨の日には、大型ショッピング・モール内を散歩するのもおすすめです。
越谷市は非常に住みよい街だと感じていますが、あえてウィークポイントを挙げるなら以下の点でしょうか。
・車がないと生活が不便な場合がある
・渋滞が多い
東武伊勢崎線付近、JR武蔵野線付近で行動するなら公共交通機関のみでも不便に感じることは少ないと思います。しかし、暮らしを充実させるなら、車を使えた方が便利です。家族向けの飲食店や大きな公園、品ぞろえ豊富な店舗などは国道沿いに多い印象です。
車の利用者が多い越谷市では、渋滞が多いのが難点。特にイオンレイクタウン付近や国道付近は、通勤時間帯や休日に渋滞しがちです。駐車場が空いておらず施設に入れないということもまれにあるため、楽しみにしている用事があるときは、早い時間帯からの行動をおすすめします。
わが家の周りの子育て環境
平日のわが家は、夕方に近所の公園に出かけるのが定番です。公園には小さな子どもを連れたパパやママが多く、子どもたちを見守る目が多いように感じます。私はご近所の人に会ったら自然と会釈をする地域性が気に入っています。
夕方のチャイムが鳴ると、誰からともなく「家に帰ろう」という雰囲気に。大人としては、遊びを切り上げて家に帰る雰囲気が作りやすいと助かります。
休日のわが家はやや大きな公園に遊びに行くことが定番です。休日の大きな公園は大変なにぎわいなので、「本当に少子化か」と疑問に思うほど子ども連れが多いように感じます。
公園の駐車場に停まっている車のナンバーを見ると、県外のナンバーもちらほら見かけます。わざわざ越谷市にまで足を延ばす魅力があるのだと、個人的に喜ばしく感じました。
越谷市の住まい事情
越谷市には、ファミリー層を対象とした物件が多く見られます。越谷市の3LDK・4K・4DKの家賃相場は、11.36万円です。東京都23区内の3LDK・4K・4DKの家賃相場は、安くても15万円ほどなので、家賃を抑えたい子育て世帯でも、越谷市なら都心と比べて広々とした家に住めます。
越谷市でおすすめのエリア・施設
越谷市で子育てするなら、以下の地域がおすすめです。
(1)イオンレイクタウン周辺エリア
日本最大のショッピング・モールイオンレイクタウンの周辺は、続々と一戸建てやマンションが増えています。最寄り駅の越谷レイクタウン駅にはJR武蔵野線が通っており、越谷中心部や東京・千葉方面へのアクセスに便利です。
周囲には越谷レイクタウンさくら保育園をはじめとする幼稚園や小規模保育施設も充実しています。イオンレイクタウン以外にも、大型家電量販店や医療機関などがあり、生活に便利な施設が充実しています。
イオンレイクタウンは、kaze・mori・アウトレットの3つのエリアに分かれており、1日中楽しめるスポットです。湖のほとりで楽しめるバーベキュー広場もあり、子どもが喜びそうなアクティビティが豊富。レイクタウンスポーツ公園やレイクタウン第六公園など、複数の公園も整備されています。
施設名:イオンレイクタウンkaze
所在地:埼玉県越谷市レイクタウン4丁目2番地2
アクセス:JR武蔵野線 越谷レイクタウン駅で下車すぐ
営業時間:店舗ごとに異なる
施設名:イオンレイクタウンmori
所在地:埼玉県越谷市レイクタウン3丁目1番地1
アクセス:JR武蔵野線 越谷レイクタウン駅で下車し、イオンレイクタウンkaze2Fのセンターブリッジを渡ってすぐ
開業時間:店舗ごとに異なる
施設名:レイクタウン アウトレット
所在地:埼玉県越谷市レイクタウン4丁目1番地1
アクセス:JR武蔵野線 越谷レイクタウン駅で下車し、イオンレイクタウンkaze2Fのレイクサイドブリッジを渡ってすぐ
営業時間:店舗ごとに異なる
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(2)大袋駅周辺エリア
東武伊勢崎線大袋駅周辺エリアは、2022年現在部分的に区画整理中です。きれいに整備された環境で子育てしたい人には、ぜひおすすめしたいエリアです。
付近には大袋幼稚園をはじめとした幼稚園・保育園が多く、買い物をする場所や医療機関もあります。公園も多く、普段から子どもを遊ばせやすいです。
このエリアには‘‘しらこばと水上公園‘‘などの大きな公園に近く、のびのびと子どもを遊ばせることができます。しらこばと水上公園は、大型アスレチックが並ぶコバトンの森エリア、バーベキューエリアやプールエリアなどからなる広々とした公園です。
特に子育て世代におすすめしたいエリアが、コバトンの森です。大型遊具と小型遊具があり、子どもの年齢に応じて遊ばせられます。付近には広々とした芝生が広がり、ボール遊びをしたり、ピクニックをしたりと自由に過ごせます。
芝生広場の周囲にはジョギングコースやサイクリングコースがあり、運動にもおすすめです。週末や祝日にはキッチンカーも出店します。
施設名:しらこばと水上公園
所在地:埼玉県越谷市小曽川985
アクセス:
車の場合:国道4号南萩島交差点から県道48号越谷岩槻線を岩槻方面へ3km
公共交通機関の場合:東武伊勢崎線越谷駅西口から岩槻駅東口行きの朝日バスに乗車し、水上公園入口下車、徒歩10分
大袋駅周辺の住まいを探そう
のびのび子育てするなら越谷市へ
わが家は越谷市に住んでから7年ほど経過しました。地方出身の私でも安心して暮らせるほど、越谷市は落ち着いた街です。子育て世帯が多く、地域ぐるみで子どもを見守る環境は非常に頼もしく感じられます。
子どもと安心して暮らせて遊べるスポットも多い越谷市は、子育て世代にとって暮らしやすい地域です。みなさんも、越谷市でのびのび子育てしてみませんか?