静岡県の東南端に位置する下田市は、美しい海岸線と豊かな山々に囲まれた自然豊かな街。黒船来航の歴史と温泉街としての魅力を兼ね備えており、東京駅から特急列車を使えば約2時間45分でアクセスできる便利さも特徴です。
今回は、下田市の魅力や住環境について紹介します。海と山の自然を楽しみながら、のんびりとした生活を送りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
静岡県下田市の基本情報
下田市は静岡県の東南端、伊豆半島に位置し、南伊豆町や松崎町、河津町に隣接しています。市の東側と南側は太平洋に面し、西側と北側は山々に囲まれた自然豊かな地域で人口は約2万人(2024年時点)です。
気候は温暖な海洋性気候で、年間を通じて過ごしやすいのが特徴です。年間平均気温は約17℃で、夏は30度を超える日もありますが、海からの風で比較的涼しく過ごせます。冬は温暖で雪はほとんど降りません。
交通面では、伊豆急行線の終点である伊豆急下田駅があり、特急「踊り子」列車を使えば約2時間45分でJR東京駅まで行けます。
下田市移住の魅力
魅力① 水質ランクトップクラスの海と山の豊かな自然環境
下田市の最大の魅力は、美しい海岸線と緑豊かな山々が織りなす自然環境です。特に、白浜大浜海水浴場や多々戸浜など市内のほとんどの海で、水質ランクがAAと評価された透明度の高い海が魅力的です。
海ではサーフィン、ダイビングなどのマリンスポーツを楽しめるほか、小さな子どもを連れたファミリー層の海水浴にも人気です。また市内には温泉も点在しているので、海の幸を楽しんだ後に温泉でゆっくりと疲れを癒せるのも下田市ならではの魅力でしょう。
魅力② 便利な買い物環境と歴史ある街並み
下田市は、コンパクトな市街地に生活に必要な施設が集まっています。
伊豆急下田駅周辺には、スーパーマーケットやドラッグストア、飲食店などが立ち並び、日常の買い物に困ることはありません。主要なスーパーマーケットとしては、マックスバリュ伊豆下田店などがあり、新鮮な地元の食材も豊富に取り扱っています。
また、ペリーロードと呼ばれる旧町内には、江戸時代から続く商家や黒船来航にまつわる史跡が残っており、歴史を感じられるのも下田市ならでは。開国の歴史を伝える下田開国博物館や、黒船来航記念碑などの歴史的スポットもあるので、歴史好きな方にもおすすめです。
観光客向けの土産物店や飲食店も多く、地元の新鮮な海産物を使った料理を楽しめるのも魅力です。特に、下田名物の金目鯛の煮付けや、伊勢海老、アジの干物などは絶品で、地元の人々にも愛されています。
魅力③ 子育て支援と教育環境
下田市では「子育て支援センター」を用意しているため、子育ての悩み相談や親子の交流の場など育児に関するサポートは整っています。
教育施設は以下のとおりです。
・保育園・保育所:4園
・小学校:7校
・中学校:1校
・高等学校:1校
市の規模に応じたコンパクトな教育環境が整っており、地域に根ざした教育や自然を生かした体験学習なども積極的に取り込んでいます。
また子育て世帯向けの経済的支援として、高校3年生までの子どもを対象とした「子ども医療費助成制度」や「保育料の軽減措置」「中学校就額準備給付金」なども行っています。
魅力④ 観光業を中心とした多様な仕事
下田市は観光業が盛んなので、宿泊施設や飲食店、土産物店など、観光に関連する仕事が多く存在します。特に、旅館やホテルでの接客業、観光ガイド、マリンスポーツのインストラクターなど、下田市の自然や歴史を生かした仕事が人気です。
また漁業や農業も行われる街なので、地元の新鮮な食材を扱う仕事も多い傾向にあります。金目鯛や伊勢海老などの高級魚の漁業のほか、温暖な気候を活かした柑橘類の栽培事業もあるでしょう。
もちろん二拠点生活やリモートワークで働く方法も可能です。市内には「下田のシェアハウスTONARU(となる)」や「可惜世(あたらよ)」などのコワーキングスペースもあり、高速インターネット環境と作業ブースが整っています。
下田市では起業支援も行っているので、空き店舗を活用した新規出店や、地域資源を活用した新事業の立ち上げなどの支援もありますよ。
下田市の移住支援制度
下田市では、移住者や若者向けにさまざまな支援制度を設けています。
・移住・就業支援金:東京23区在住者または東京圏在住で23区への通勤者が下田市に移住し、静岡県が選定した中小企業等に就業した場合、最大100万円を支給。
・移住ツアー:下田市の暮らしを体験できるプログラムを実施。気になる場所を事前に案内してもらえる。
・移住希望者滞在費補助金:移住を検討している方に対する滞在費の一部を補助。
・結婚新生活支援補助金:39歳以下の夫婦を対象に、住居費、リフォーム費用、引越し費用に対して最大60万円を補助
各制度の詳しい条件や申請期間などの詳細は、公式ホームページに記載があります。気になる方はチェックしてみてくださいね。
移住後に家族で行ける下田市のおすすめスポット
下田市は、自然を生かした施設が多くある街。こちらでは、移住後に家族で楽しめるスポットを紹介します。
下田海中水族館
下田海中水族館は、日本初の海中水族館として開館した下田市の人気観光スポットです。
大水槽では、伊豆の海に生息する様々な魚たちを間近で観察できるほか、イルカやアシカのショーも開催!タッチプールでは海の生き物とのふれあいも体験できますよ。
また、屋上にはBBQ会場も。水族館で楽しんだ後にBBQもできるので、家族で1日中楽しめるのが魅力です。
<下田海中水族館>
住所:静岡県下田市3-22-31
料金:大人2,400円、小人(4歳~小学生)1,200円
営業時間:9時~16時半 ※時期により異なる
駐車場:あり(200台:無料)
アクセス:伊豆急下田駅から徒歩25分、車で5分
下田の海水浴場
下田には、沖縄と同等の水質を評価されている透明度の高い美しい海水浴場が、いくつもあります。
700mの白い砂浜が広がる「白浜大浜海水浴場」や、入り江にある家族に人気の「外浦海水浴場」、マリンスポーツが盛んな「多々戸浜海水浴場」など、海水浴場によって雰囲気が異なります。
海水浴はもちろんのこと、日常的に南国雰囲気が漂う景色を眺められるメリットも。朝焼けやサンセットなど、この街に住んでいるからこそ得られる極上の時間も、下田市の魅力です。
<白浜大浜海水浴場>
住所:静岡県下田市白浜(原田)
料金:無料
駐車場:あり(有料)
アクセス:伊豆急下田駅からバスで約15分
下田公園
下田公園は、下田市街地を見下ろす小高い丘にある眺めのいい公園です。街の中心部から少し離れた場所にあるため静かで、散歩コースとして地元でも人気の場所。
また、あじさいが300万輪咲き誇る日本一のあじさい園で、「あじさい祭」も開催するほどです。そのため、地元の方はもちろん、梅雨の時期には多くの観光客も見られます。
梅雨の時期以外にも春にはツツジ、冬には椿など四季折々の花を楽しめるのも魅力!小さな遊具もあるので、小さい子ども連れにもおすすめです。
<下田公園>
住所:静岡県下田市三丁目3‐1174
料金:無料
駐車場:あり(無料)
アクセス:伊豆急下田駅からバスで10分
自然豊かな下田市で新生活を
下田市は、豊かな自然環境と歴史的な魅力、のんびりとした環境が調和する独特の魅力を持つ街。住まいの選択肢も多く、海沿いの景観の良い場所から、静かな山間部まで、自分のライフスタイルに合わせて選べるのが魅力です。
移住を検討されている方は、まずは下田市の移住ツアーなどを利用するのがおすすめです。実際に環境を見たり生活を体験したりして、環境を確かめてみてくださいね。