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茨城県への移住者が語るリアルな体験談!移住支援やメリット・デメリットも解説
茨城県への移住者が語るリアルな体験談!移住支援やメリット・デメリットも解説

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「地方移住を検討していて、茨城についての情報が知りたい」
「茨城に移住した人の実体験を聞いてみたい」
「茨城は関東平野のイメージだけど、地域ごとにどのような違いがある?」

日本列島のほぼ中央を占める「関東地方」に位置する茨城県。東は太平洋に面し、北は福島、西は栃木、南は利根川で千葉・埼玉と接しています。

地方移住を検討中の方で、茨城県にはどのような特徴やメリット・デメリットがあるのか興味がある方は多いのではないでしょうか。そこで本記事では、神奈川県出身で結婚をきっかけに茨城へ移住した私が、「茨城移住」のリアルをご紹介します。

実際に住んで初めて分かったことなど、移住者としての実体験を含めた内容になっています。茨城への移住を検討している方や、移住先の候補を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

茨城県へ移住した私の体験談

石岡駅には茨城にゆかりがある『モチモチの木』の切り絵作家・滝平二郎氏の作品が飾られている
石岡駅には茨城にゆかりがある『モチモチの木』の切り絵作家・滝平二郎氏の作品が飾られている

はじめに私が茨城へ移住したきっかけや移住して満喫していることなど、体験談を交えながらお伝えします。実際に助けられた公的制度などもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

茨城への移住初期はマンション、現在は古民家暮らし

移住当初暮らしていた石岡市の商店街には、洋風の店舗兼住宅の「看板建築群」が残る
移住当初暮らしていた石岡市の商店街には、洋風の店舗兼住宅の「看板建築群」が残る

私が茨城へ移住したきっかけは「結婚」です。私は神奈川県出身なのですが、夫が茨城県出身のため、入籍後は自然と茨城で生活する流れになりました。私自身、それまで茨城には縁もゆかりもなく、自治体の名前もほとんど知らない状態でした。その分夫が茨城各地の情報を丁寧に教えてくれて、とても助かったのを覚えています。

移住当初は、JR常磐線沿いの駅前マンションに2年間住みました。夫も私もマンション暮らしに飽きた頃、より自然が豊かな自治体へ引越し「古民家暮らし」を開始。現在はそのとき購入した古民家で刺激的なカントリーライフを送って、4年目に突入しています。

後日知ったのですが、私のパターンは「二段階移住(すてっぷ移住)」と呼ばれるようです。二段階移住とは、「まずは比較的都市部である地域に移住・滞在し、そこを拠点に県内を巡りながら自分に合った場所を見つけて、最終的に安心して移住する方法」です。この言葉を使い始めたのは高知県で、今では広く移住の手法として認知されるようになりました。

個人的には、二段階移住をして非常によかったです。このステップを踏まずにいきなり田舎暮らしを始めても、戸惑いが多く精神的に辛かったかもと思います。

「食の王国茨城」ならではの豊かさを楽しむ日々

茨城を代表するメロン「イバラキング」
茨城を代表するメロン「イバラキング」

茨城へ移住して一番強く感じているのは「食が豊か」なことです。食材が新鮮でおいしく、高品質なのはもちろんですが、その割には金額が安く量が多い(または大きい)と感じます。これまで聞いたことがなかった珍しい品種に出合えることもあります。

2023年6月に農林水産省が発表したデータによると、茨城の耕地面積は北海道、新潟に次ぐ第3位です。また、2020年2月1日時点の農業産出額も北海道、鹿児島に次ぐ第3位(上位5品目は野菜・米・鶏卵・豚・いも類)です。特に「れんこん」「みずな」は、全国で流通しているもののうち約50%が茨城産なのだとか。

果物については、2019年の収穫量で「メロン」「日本梨」が全国1位でした。メロンは鹿行(ろっこう)地域を中心に多彩な品種が栽培されています。5~6月頃のシーズンになると、オープン前の直売所に他県ナンバーの車がずらっと並んでいる印象です。

水産物は、いわし類・うなぎ・コイが日本一となっており、太平洋沿岸には漁港が多数あります。さんまやいわしを中心とした缶詰を製造する「高木商店」も茨城の鹿行地域発です。これまで魚の缶詰には馴染みがなかったのですが、移住してからは缶詰のバリエーションの多さとおいしさに驚いています。

茨城では「不妊治療代の全額負担」という大胆な制度がある

不妊治療費助成制度がある行方市の夕景
不妊治療費助成制度がある行方市の夕景

私が移住した「茨城県行方市(なめがたし)」には、不妊治療等補助金があります。要件を満たせば「不妊治療にかかった費用を全額負担してくれる」という、全国的にも非常に珍しく、大胆な市独自の子育て支援制度で、2023年から新しく始まりました。

不妊治療については全国で2022年4月より保険適用範囲が拡充され、体外受精を含む基本治療はすべて保険診療となりました。当然ですが自己負担分の費用はかかります。

行方市のような不妊治療に対する費用を全額負担してくれる助成があると、安心して治療を行えるでしょう(制度詳細は行方市役所へお問合せください)。

私もこの制度を活用したうちの1人です。不妊治療は先が見えずに、精神的に辛いことが非常に多いです。そのうえ通院が長期化しやすく、費用も高額になります。しかし、行方市がこの制度を整備してくれたおかげで、少しでも心に余裕を持てました。

ありがたいことに現在は体外受精を経て、無事に赤ちゃんを家族に迎えることができています。

茨城県への移住者が答えるリアルなQ&A

納豆の本場・茨城ではワラに包まれている納豆が販売されている
納豆の本場・茨城ではワラに包まれている納豆が販売されている

ここでは茨城移住に関するQ&Aを紹介します。移住者である私が素朴な疑問に対してお答えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

茨城移住の際にはどのような支援制度がある?

国営ひたち海浜公園で大人気のネモフィラ
国営ひたち海浜公園で大人気のネモフィラ

茨城県では「わくわく茨城生活実現事業(茨城県移住支援金)」を実施しています。これによって移住に伴う経済的負担を軽減し、県内中小企業への就業等を促進し、移住につなげる目的があります。

対象者は東京23区に在住または通勤する方で、要件を満たした方です。これは、国が全国の地方への移住を促進するために、2019年4月に創設した「地方移住支援金」です。金額については世帯の状況により異なりますが、最大で100万円もの支援を受けられます。

私はこの制度ができる前に移住したので支援金はもらっていませんが、移住先の自治体独自の助成金を活用しました。内容は「住宅取得費の一部」に対する補助でした。思い返すとこのとき市役所でお世話になった担当者の方が好印象で、移住に対する不安が軽減された気がします。支援制度は県以外にも、市が独自で用意している制度もありますので、それぞれ確認してみてください。

茨城移住のメリットは?

1住宅あたりの敷地面積が全国で第1位のため、庭で広い家庭菜園も可能
1住宅あたりの敷地面積が全国で第1位のため、庭で広い家庭菜園も可能

私が思う茨城移住のメリットは以下のとおりです。

・都心へのアクセスが便利
・過ごしやすい気候で災害も少ない
・食が豊か
・家の敷地が広くのびのび暮らせる

つくばエクスプレスの利用で「秋葉原・つくば間」は約45分、JR常磐線特急の利用で「上野・水戸間」は約65分と、東京までのアクセスが便利です。

私が住んでいる場所は常磐線の最寄り駅まで車で30分程かかります。駅まではやや遠いですが、駅前には1日200円のリーズナブルな駐車場があり、重宝しています。

茨城の冬は氷点下の日もあり寒いですが、雪は少ないです。年間積雪日数は東京と同水準の10日で、雪かきや雪災の心配がほぼありません。

食が豊かなことはすでに触れたとおりですが、茨城で外せない食材といえば「サツマイモ」が挙げられます。北のエリアでは干し芋が、南のエリアでは焼き芋が絶品です。2023年3月には、サツマイモとしては東日本初の地理的表示保護制度に「行方かんしょ」が登録されました。

また、総務省統計局が発表した「統計でみる都道府県のすがた2024」によると、茨城は1住宅あたりの敷地面積が全国で第1位でした。ドライブすると肌で感じることですが、確かに一軒ずつの家の敷地が広いです。そのため、家庭菜園・園芸・動物の飼育など、敷地面積を活かしたライフスタイルを存分に楽しめます。

茨城移住のデメリットは?

下水道がない地域は各家庭の地下に写真のような浄化槽を埋める
下水道がない地域は各家庭の地下に写真のような浄化槽を埋める

デメリットと表現するほどではありませんが、以下の点が気になります。

・ガス代と水道代が高い
・移動には車が必須
・店舗が少なくネットショッピングが増える

光熱費は茨城に移住してから、高額になりました。ガス代は夫婦2人で月5,000~12,000円程度です。また水道は下水道が通っていないため、自宅の庭に浄化槽を入れています。浄化槽の管理費も水道代に含まれるため、月10,000円程度と割高です。

茨城は車社会が浸透しているため、生活するには車が必須です。また、お店が少ないので移住後はネットショッピングが圧倒的に増えました。ショッピングモールなど大型店舗がないわけではありませんが、自宅から遠いため、ネットショップやフリマサイトの活用が便利に感じています。

茨城移住におすすめの人

田舎暮らしには欠かせない古民家が空き家として出回っていることもある
田舎暮らしには欠かせない古民家が空き家として出回っていることもある

茨城移住におすすめの人は以下の特徴に当てはまる人です。

・田舎暮らしをエンジョイしたい人
・東京に通勤または頻繁に行く人
・農業に取り組んでみたい人
・自然の中でのびのび子育てしたい人
・アウトドアが趣味の人(キャンプ・野鳥観察・植物観察など)
・スポーツが趣味の人(サイクリング・サーフィン・カヌーなど)

特に、東京などの首都圏と田舎を行ったり来たりしたい人に適しています。現在、東京で仕事をしている人は、移住エリアによっては通い続けることができるため、今の仕事を継続することも可能です。

また、茨城はサイクリングの名所です。県内のサイクリングルートには、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」「奥久慈里山ヒルクライムルート」「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」の3つがあります。サイクリスト用の自転車ラックや空気入れが町の要所に設置されており、利用しやすい環境が整っています。

茨城県への移住前にやっておきたい4つのこと

海が見えるフォトジェニックな日立駅
海が見えるフォトジェニックな日立駅

ここでは「茨城移住」の前にやっておきたいことを4つ紹介します。

・車の免許取得
・家族との話し合い
・仕事の検討
・移住体験

移住前に取り組むと移住生活が楽になり、理想と現実の差を縮めるきっかけになりますので、ぜひ検討してみてください。

茨城移住の前にやっておきたいこと(1)車の免許を取得する

夕日が絶景の霞ヶ浦は、琵琶湖に次いで全国第2位の大きさを誇る
夕日が絶景の霞ヶ浦は、琵琶湖に次いで全国第2位の大きさを誇る

茨城での暮らしには車が必須です。地域にもよりますが、コンパクトシティのように徒歩で複数のスポットを巡れる地域は少ないと思っておいた方がよいでしょう。私の周りでも、家族1人につき1台の車を所有している家庭の方が多いです。

私も移住前に免許を取得しておいて本当によかったです。ただし、自分の車は所有していなかったので、最初は上手に運転できるか心配でした。しかし、乗車回数が非常に多いことや、道が広く交通量が少ないこともあって、自然に上達しました。運転に苦手意識を持っている方も、不安を感じる必要はないと思います。

茨城移住の前にやっておきたいこと(2)家族とよく話し合う

笠間市にある石切山脈は、東京駅などに使用されている稲田石の日本最大級の採掘現場
笠間市にある石切山脈は、東京駅などに使用されている稲田石の日本最大級の採掘現場

これは茨城に限った話ではありませんが、移住前に家族とよく話し合うことをおすすめします。移住するとライフスタイルが想像以上にガラッと変わるため、例えば以下の点について共有しておくといいでしょう。

・お金(生活水準の程度、何にお金をかけるか)
・仕事(夫婦それぞれの仕事、世帯全体の収入)
・子ども(妊娠出産の希望、教育施設、子育て支援の内容)
・全般的なライフスタイル(田舎暮らしの程度、趣味ができるか)

移住して本格的な田舎暮らしを始めるケースでは、共働きでは家の管理が追い付かないことがあります。例えば田舎の住宅では私の家を含め、草刈りなどの庭仕事が非常に多いです。また、スーパーや銀行など生活に欠かせない施設が点在しているため、車で移動する時間もかかります。

私の場合、両親が神奈川にいるので実家までの距離も考慮しました。実家には電車と車を使って、3時間強で帰れます。近くはありませんが、半日もあれば帰れる場所に故郷があるのは心強いです。

特に妊娠出産の際は大人の手はいくつあっても足りないくらいなので、実家との距離や地域に頼れる仕組みがあるかを確認しておくことが重要です。

茨城移住の前にやっておきたいこと(3)仕事について考える

つくばにはおいしいパン屋さんが多数ある/写真は人気店のサンドイッチ
つくばにはおいしいパン屋さんが多数ある/写真は人気店のサンドイッチ

移住後の仕事をどうするかは重要な課題です。以下に移住後の仕事例をいくつか挙げてみました。

・移住前の仕事を継続する
・移住先で就職活動をする
・移住先で起業する
・移住先で就農する
・移住先で事業承継をする
・地域おこし協力隊になる

移住前の仕事を継続する場合、東京までの通勤費用を補助している市もあります。例えば石岡市では若い世代の転出抑制と移住促進を図るために、特急券を利用して通勤する方に対して、その購入費の一部を補助しています(詳細は石岡市へお問い合わせください)。

また、つくば市は国立の研究機関・大学を中心とする研究学園都市です。つくば市からノーベル賞受賞者も生まれており、現在は約2万人の研究従事者を有しています。

研究職だけでなく一般事務の求人も多く、子育てを優先したい女性の仕事も見つかりやすい環境です。周辺自治体で田舎暮らしをしつつ、つくば市の職場へ通うことも可能です。

茨城移住の前にやっておきたいこと(4)移住体験をしてみる

お試し居住がある行方市の「道の駅たまつくり」は、地元住民のほかサイクリストや観光客も多く利用する
お試し居住がある行方市の「道の駅たまつくり」は、地元住民のほかサイクリストや観光客も多く利用する

茨城県には「お試し居住制度」があります。お試し住宅とは、茨城移住に興味がある方が実際に地域の暮らしを体験できる物件のことで、市役所が管理運営しています。茨城県内でお試し住宅があるのは以下の6カ所です。

・県北エリア:日立市、常陸太田市
・県央エリア:笠間市、那珂市、城里町
・鹿行エリア:行方市

例えば私が暮らしている行方市(なめがたし)のお試し住宅は、1日1,000円で利用できます(布団などの寝具類は持ち込みか提携事業者へ各自連絡)。

市によってお試し住宅の雰囲気はまったく違いますが、行方市の場合は清潔感のある古民家です。市場に多く出回っている物件の間取りと似た造りをしているため、移住後の生活がリアルに想像できます。

希望すれば滞在中に移住定住相談員との面談もできるため、疑問点は相談し放題というメリットもあります。

茨城県で新生活を始める住まいを見つけよう!5つの地域と特徴

国立科学博物館が植物の研究を推進するために設置した「筑波実験植物園」
国立科学博物館が植物の研究を推進するために設置した「筑波実験植物園」

茨城県は、以下5つのエリアに分かれています。

・県北
・県央
・県西
・県南
・鹿行(ろっこう)

エリアによって産業や文化などの特徴が異なりますので、それぞれの違いを解説します。

茨城県の地域(1)県北

日本三名瀑の1つである「袋田の滝」は、高さ120メートル幅73メートルの大きさを誇る
日本三名瀑の1つである「袋田の滝」は、高さ120メートル幅73メートルの大きさを誇る

「県北」には以下の市が含まれます。

・日立市
・常陸太田市
・高萩市
・北茨城市
・常陸大宮市
・大子町

県北の大きな特徴は、山並みが美しいところです。阿武隈山地の南端となる久慈山地・多賀山地や、県内最高峰の「八溝山地」の山々が連なります。那珂川・久慈川など茨城を代表する川も流れ、ダイナミックな自然を楽しめます。

日本三名瀑の1つといわれる「袋田の滝」は人気の観光名所です。岡倉天心が思索の場所として作った「六角堂」など文化的なスポットもあります。

茨城県の地域(2)県央

大洗磯前神社の「神磯の鳥居」は、御祭神が降臨された岩礁といわれている
大洗磯前神社の「神磯の鳥居」は、御祭神が降臨された岩礁といわれている

「県央」には以下の市が含まれます。

・水戸市
・笠間市
・ひたちなか市
・那珂市
・小美玉市
・茨城町
・大洗町
・城里町
・東海村

県央には、県庁所在地の水戸市があります。全体的に観光客に人気のスポットが密集しています。日本三名園の1つといわれる「偕楽園」、ネモフィラで有名な「国営ひたち海浜公園」、日本トップクラス規模の「アクアワールド茨城県大洗水族館」などは特に有名です。

また、笠間市は「笠間焼」の故郷であり、陶芸を志す方が多く集まってきます。

茨城県の地域(3)県西

「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」は坂東市にある、屋内・屋外展示が豊富な自然史系博物館
「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」は坂東市にある、屋内・屋外展示が豊富な自然史系博物館

「県西」には以下の市が含まれます。

・古河市
・結城市
・下妻市
・常総市
・筑西市
・坂東市
・桜川市
・八千代町
・五霞町
・境町

県西には関東平野の一部である「常総平野」が広がり、その間を小貝川・鬼怒川が流れています。広大な平野部と肥沃な土地という好条件がそろい、県内でも有数の農業地帯です。

文化的なスポットでは「真壁の伝統的建造物群」や、県内最大級の自然史系博物館「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」などが有名です。境町では、世界的に有名な建築家・隈研吾氏がデザインした建物が多数建設され、話題を集めています。

茨城県の地域(4)県南

河童の絵などが有名な日本画家・小川芋銭が過ごした、牛久市内の住まい兼アトリエ
河童の絵などが有名な日本画家・小川芋銭が過ごした、牛久市内の住まい兼アトリエ

「県南」には以下の市が含まれます。

・土浦市
・石岡市
・龍ヶ崎市
・取手市
・牛久市
・つくば市
・守谷市
・稲敷市
・かすみがうら市
・つくばみらい市
・美浦村
・阿見町
・河内町
・利根町

県南は都心へのアクセスが最も良好で、店舗数が多く都会的な要素の強いエリアです。水戸市に次いで人口が多い研究学園都市・つくば市や、日本三大競技花火大会の1つの「土浦全国花火競技大会」が行われる土浦市などがあります。

石岡市やかすみがうら市では梨・柿・栗などの栽培が盛んで、自然を感じられる場所も多いです。

茨城県の地域(5)鹿行(ろっこう)

東国三社の1つに数えられる鹿島神宮には、1日40万リットル以上の水が湧く「御手洗池」がある
東国三社の1つに数えられる鹿島神宮には、1日40万リットル以上の水が湧く「御手洗池」がある

「鹿行」には以下の市が含まれます。

・鹿嶋市
・潮来市
・神栖市
・行方市
・鉾田市

鹿行は豊かな水をたたえる水郷地帯です。湖沼面積が全国第2位の「霞ヶ浦」とその隣にある「北浦」を中心に、沿岸部は太平洋に接しています。観光客やサイクリストに人気の「道の駅たまつくり」では、ワカサギ・シラウオ・コイなど湖の食材や豊富な農産物が手に入ります。

また、東国三社の1つ「鹿島神宮」は、香取神宮・息栖神社と合わせて詣でるとご利益があるといわれるパワースポットです。

食材の宝庫の茨城県へ移住しよう

毎日のようにありついている、茨城を代表する食材・サツマイモ
毎日のようにありついている、茨城を代表する食材・サツマイモ

私は神奈川出身ですが、茨城出身の夫と結婚したことをきっかけに茨城に移住しました。それまで縁もゆかりもなかった茨城ですが、暮らしてみると「住めば都」でとても過ごしやすいです。

特に都心へのアクセスが良好なので「ふだんは田舎暮らし・たまに都会訪問」といった生活ができます。野菜と果物は、何を食べても新鮮でおいしく、食の豊かさには驚くばかりです。実家の両親も「茨城の食べ物は何でも高品質だ」と、茨城の魅力に目覚めたようです。

茨城は5つのエリアに分かれています。どのエリアを選ぶかによって特徴が大きく異なるため、自治体が運営する「お試し住宅」などを活用して実際に移住体験をしてみるのがおすすめです。

観光客と生活者としての印象は違うため、短い日数でも実生活を送ってみると気付きがあると思います。ぜひ茨城移住を検討し、満足のいく暮らしを目指してみてくださいね。

菊地早秋ヤギとニワトリ大好き古民家在住ライター(宅地建物取引士、2級FP技能士、簿記2級)

神奈川県藤沢市出身。明治学院大学、社会学部卒業。エネルギー業界と金融業界にて会社員時代を過ごし、結婚を機に茨城県行方市(なめがたし)へ地方移住。最初は衝撃の連続だった田舎暮らしだが、現在は築50年以上の古民家で暮らしながら、家族と動物スタッフ(ヤギとニワトリ)とともに「蔵を改装した一棟貸し民泊」を運営している。自治体が管理する移住促進施設の運営も受託中。この地に興味を持ってくれた宿泊者や、移住希望者などと触れ合う機会が多い。2016年からWebライティングを始め、都度ご縁があったメディア様で執筆活動も行っている。

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