2001(平成13)年1月に旧田無市と旧保谷市が合併して誕生した東京都西東京市。この西東京市と東京都練馬区にまたがるように位置しているのが、今回ご紹介する保谷駅です。駅周辺は店舗と施設が集中し、駅から少し離れるだけで豊かな自然を感じられます。
私は保谷駅周辺の交通利便性と自然にひかれて5年前に住み始めました。とても住み心地がよく、結婚し家庭を築いたとしても、この保谷駅周辺で住み続けたいと思うようになりました。今回は、そんな魅力あふれる保谷駅周辺をご紹介していきます。
保谷駅周辺の基本情報
西武池袋線の保谷駅は、旧武蔵野鉄道の駅として1915(大正4)年に開業。準急で池袋駅まで約19分、所沢駅まで約12分の便利な場所にあり、一日の平均乗降客数は5万5,681人(西武鉄道 2023年度駅別乗降人員より )です。
駅周辺の住所は、東側は練馬区、西側は西東京市と分かれています。実は保谷駅のプラットホームの一部分は練馬区です。駅構内には、「大阪王将」「サンジェルマン」といった飲食店、「カルディーコーヒーファーム」など15の店舗が入った商業施設「Emio保谷」があります。
住むにあたって保谷の歴史もいろいろ調べてみたのですが、西東京市によると、出土した土器などから縄文文化時代からこの地域に人々が居住していたということです。江戸初期には、穂屋、穂谷などの字が使われていて、その後、幕府に提出する書類に間違えて保谷を使い、以後地名はこの字になったようです。
ちなみに光学機器・ガラスメーカー「HOYA」の社名は、創業地である保谷に由来しているとのこと。さまざまな歴史があって、とても魅力的な街だと思いました。
保谷駅周辺の住みやすさ
駅周辺には畑や屋敷林などの自然が多く武蔵野の原風景が感じられます。比較的大きな屋敷林も残っていて、西東京市が買収し特別緑地保全地区としてボランティアと共同管理しているものもあるようです。「自然」と「読書」が好きな私は、物件探しでこの2つの条件は譲れませんでした。自然と読書という2つを結びつけたのが、実は「保谷駅始発の上り電車」でした。
保谷駅周辺の交通利便性
ここからは、電車、道路、バスなど交通事情をご紹介していきます。
電車
私の勤務先は麹町です。東京メトロ有楽町線直通の電車に乗ると約45分かかりますが、保谷駅始発の電車に乗れるため、その45分間は優雅な読書タイムになっています。保谷駅始発の上り電車は、通勤時間帯の7時台に4本と意外に多いのです。保谷駅始発の電車で座っての移動は、満員電車が苦手という方におすすめかもしれません。
【保谷駅始発の上り電車の時間帯(朝)と本数】
・6時台:2本(池袋行き1本、新木場行き1本)
・7時台:4本(池袋行き3本、新木場行き1本)
・8時台:2本(池袋行き1本、元町・中華街行き1本)
*いずれも2025年5月15日現在
道路
道路については、駅北口側から「福泉寺通り」が北へ延び、「飯田橋石神井新座線」や建設中の「練馬所沢線(放射第7号線)」と交差しています。そのため、北だけではなく東西への移動がしやすい道路環境です。駅南口側は「かえで通り」が南へ延びています。駅の近くには西武池袋線と並行するように「保谷新道」が通っています。東は大泉学園駅周辺、西は「伏見通り」まで延びています。
バス
保谷駅南口からは、三鷹駅行き、田無駅行き、西武車庫前行きなどの路線バスが利用できます。これらのバスは比較的運行本数が多く、JR中央線や西武新宿線沿線への移動に便利です。北口からは、西東京市、練馬区のコミュニティバスも利用できます。
保谷駅周辺の買い物事情
保谷駅周辺の特徴は、駅近辺に施設や店舗が集中していて街がコンパクトなことです。通勤・通学帰りに買い物や飲食を楽しめます。周辺には公園や畑、屋敷林などの自然が豊富です。駅からすぐの場所に図書館もあります。暑い夏は無理ですが、春や秋の涼しい季節にお気に入りの公園のベンチに座って読書するのは格別です。
駅の南北では、街並みが大きく異なっています。北口側は店舗が少なく開放的な印象。南口側はペデストリアンデッキで駅と「SOLEIL保谷(ソレイユ保谷)」「SUTEA(ステア)」という2つの施設がつながっていて買い物や飲食ができ便利です。このように、保谷駅構内や駅の周辺にさまざまな店舗が集中しています。駅から徒歩10分圏内には複数のスーパーマーケット、コンビニエンスストアがあります。
主なスーパーマーケットと駅からの徒歩時間は以下の通り。
【北口側】
・業務スーパー保谷店:約2分
【南口側】
・西友 保谷店:駅直結
・フレッシュさくらい:約4分
・ヨークフーズ保谷店:約8分
・いなげや保谷駅南店:約8分
それぞれ取り扱っている商品の特徴が異なるスーパーなので、買い物の目的によって利用する店舗を選択できることは保谷駅周辺の住民にとって大きなメリットです。
保谷駅周辺の飲食事情
駅南口側には飲食のチェーン店、ファストフード店などさまざまな飲食店があり、先ほどご紹介した「保谷新道」沿いに集中しています。路地を入ると個性的な個人店も少なくありません。南口側には駅から徒歩5分圏内にラーメン店が集中しているのも、私のようなラーメン好きの独身にはうれしすぎる街です。
【南口側のラーメン店と駅からの徒歩時間】
・INOSHO:約1分
・保谷 大勝軒:約2分
・麺匠 鶏吟 保谷店:約2分
・名代にぼしラーメン 時代屋 保谷店:約2分
・麺屋大弐:約3分
・らーめん わかつ:約5分
保谷駅周辺の自然
保谷駅周辺の自然の特徴は、畑や屋敷林などの武蔵野の原風景が残っていることです。駅周辺は意外にも畑が多くあり、現在も農業が行われています。畑の中心には屋敷林があり、中には驚くような大木もあります。それらのある場所が駅から近いというのが、5年間住んでいる私にも信じられないほどです。
屋敷林の中には、保谷市とボランティアが共同管理している「下保谷四丁目特別緑地保全地区(旧高橋家屋敷林)」もあります。収穫体験のできる農園も複数あり、農業を「見る」だけではなく「体験」できるという保谷らしさがあふれています。当然ながら駅周辺に公園も整備されています。
駅周辺の主な公園と駅からの距離は以下のとおりです。
【主な公園と駅からの徒歩時間】
・あらやしき公園:約3分
・下保谷四丁目ふれあい緑地:約5分
・下保谷森林公園:約9分
・文理台公園:約10分
・大泉交通公園:約12分
特に「あらやしき公園」の隣には米粉パン専門店があります。そのパン店で買ったパンを「あらやしき公園」のベンチで食べながら過ごすことが、私のひそかな休日の楽しみ方です。
幕張駅周辺の主な公共施設
保谷駅周辺には公共施設もそろっていますが、周辺は西東京市の公共施設が多いので、練馬区の方は少し不便かもしれません。転入の手続きも練馬区民の方は隣駅の大泉学園駅の北口側にある「大泉区民事務所」まで行く必要があります。
西東京市、練馬区別の公共施設と駅からの徒歩時間は以下のとおりです。
【西東京市の公共施設】
・保谷駅前図書館:約1分
・保谷駅前公民館:約1分
・下保谷福祉会館:約6分
・下保谷学童クラブ:約6分
・下保谷児童センター:約7分
・西東京市役所 保谷庁舎:約16分
【練馬区の公共施設】
・南大泉図書館分室(こどもと本のひろば):約15分
・南大泉図書館:約14分
・南大泉地区区民館:約15分
保谷駅周辺の治安
保谷駅周辺は、人や車の往来が比較多く、夜も治安がよいといえるでしょう。交番や駐在所が駅周辺に点在していることは、治安を気にする私にとっても大きな安心材料です。ただ、畑や屋敷林、公園などの自然が多く、夜は暗いエリアも少なくありません。遅くに外出する用事がある場合は、注意したほうがいいでしょう。
【保谷駅周辺の交番・駐在所】
・保谷駅前交番:徒歩約1分
・南大泉交番:徒歩約11分
・下保谷駐在所:徒歩約16分
保谷駅周辺の病院事情
保谷駅周辺には多くのクリニックや病院があり、さまざまな診療科がそろっています。そのため、通院のために電車やバスに乗って移動することもほぼないでしょう。駅周辺には駅から徒歩2分の場所に3つのクリニック、薬局が入っている「保谷駅南口メディカルモール」があります。複数の医療機関が集中しているので、とても助かっています。比較的規模の大きな「保谷医院」や、中核病院と呼ばれている「保谷厚生病院」もあるため、安心です。
【保谷駅南口メディカルモール内のクリニック、薬局】
・保谷メンタルクリニック
・保谷駅前下山内科糖尿病内科クリニック
・保谷駅前つだ眼科
・フラワー薬局
保谷駅周辺の家賃相場
池袋駅まで20分弱でアクセスでき、周辺には医療機関、公共施設なども充実している保谷駅ですが、隣の大泉学園駅周辺と比べると家賃は比較的手頃といえるでしょう。私のような単身者にとっても手頃な家賃相場なので、家賃で浮かしたお金を趣味や貯蓄に回しています。
〈保谷駅周辺の家賃相場〉( )は大泉学園の家賃相場
1K 7.00万円(7.73万円)
1LDK 11.80万円(14.61万円)
2LDK 14.62万円(19.44万円)
〈保谷駅周辺の不動産価格相場〉( )は大泉学園の家賃相場
中古マンション:3,900万円(5,287万円)※専有面積70m2の場合
中古一戸建て:6,377万円(6,687万円)※建物面積100m2の場合
保谷駅周辺の「保谷らしい」自然が好き
引越しをする前から保谷駅周辺に自然が多いことは知っていましたが、住み始めてからあらためて自然の豊かさに気づかされました。駅から少し離れるだけで豊かな自然が満喫できるのです。畑には四季折々の野菜が植えられていて、直売所で地元の野菜を購入することもできます。季節の変化を野菜で感じられることも保谷らしさかもしれません。
ご紹介したように店舗や商業施設などが駅周辺に集中しているため利便性が高いにもかかわらず、家賃は周辺駅と比べても比較的リーズナブル。自然と利便性が共存する保谷駅周辺で、これからも暮らしていきたいと考えています。