岡山県「倉敷駅」周辺は安心して暮らせる？住民が治安や災害情報を紹介

倉敷駅周辺は、歴史的な街並みと現代的な生活施設が程よく調和した魅力的なエリアです。観光スポットやショッピング施設が充実しており、利便性が高い一方で、落ち着いた雰囲気も感じられるため、多くの人々に愛される地域です。

私は現在、夫と愛犬とともに倉敷市内に住んでおり、倉敷駅を日常的に利用しています。この地域の温かいコミュニティと豊かな自然のおかげで、快適な日々を過ごしています。愛犬も、散歩コースとなる水辺や緑の豊かな公園を満喫しており、私たち家族にとって最高の住環境です。

この記事では、倉敷駅周辺の治安や防災対策について、自治体のデータと私の実際の体験をもとに詳しくご紹介します。倉敷駅周辺の安全性や住環境が気になる方、あるいはこのエリアへの引越しを考えている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。

倉敷駅周辺の基本情報

倉敷駅は、岡山県倉敷市の中心部に位置し、歴史と文化が香る街並みが魅力です。岡山県内はもちろん、広島や香川など近隣県へのアクセスも良好で、JR山陽本線とJR伯備線が乗り入れています。

倉敷駅周辺は、車での移動もスムーズで、主要道路へのアクセスも快適です。倉敷駅北口には、広々とした駅前広場が整備され、タクシー乗り場やバス乗り場も充実しています。駅の周辺には、大型商業施設やオフィスビルが立ち並び、活気に満ちています。

倉敷駅は橋上駅となっており、駅舎は倉敷らしさを感じる和洋折衷な出で立ちが特徴です。駅構内には、さんすて倉敷という駅ビルが併設されており、コンビニエンスストアやカフェ、パン屋などがそろっています。駅から少し歩くと伝統的な街並みが残る倉敷美観地区があり、多くの観光客が訪れています。

倉敷駅の周辺には、歴史的な建造物や美術館、博物館などの文化施設が充実しており、歴史と文化に触れたい方におすすめです。緑の豊かな公園も点在しているので、自然と触れ合える環境も整っています。美しい景観と歴史的な街並みが調和した、魅力的な街です。

倉敷駅周辺の治安

ここからは、倉敷駅周辺の治安について、警視庁のデータをもとに紹介します。実際に行われている治安に対する取り組みについても見ていきましょう。

倉敷駅周辺の犯罪発生件数

倉敷駅周辺の犯罪発生件数について具体的な情報は公開されていないため、倉敷駅が所在する倉敷市全体の犯罪発生件数をお伝えします。

【倉敷市と隣接市の犯罪発生件数（2023年度）】
・倉敷市：2,470件
・岡山市：4,552件
・玉野市：173件
・総社市：237件
・浅口市：100件

岡山県警が公表している統計によると、倉敷市の刑法犯認知件数は、隣接する都市よりも多いです。2023年度のデータを見ると、倉敷市の2,470件という認知件数は、岡山市の4,552件に次いで高く、他の隣接市である玉野市・総社市・浅口市と比べると、比較的犯罪が多い地域であることが分かります。

しかし、私は実際に住んでいて危険な目にあった経験はありません。街灯も多いので、夜の犬の散歩も問題なく行え、安心して暮らせる場所だと感じています。

倉敷駅周辺の治安に対する取り組み

倉敷市では、防犯対策として地域社会の安全を維持するために、多様な取り組みが行われています。主な防犯対策を見ていきましょう。

倉敷市では、地元の事業者と倉敷市や教育委員会、そして市内の4警察署が協力して防犯協定を結んでいます。協定事業者は社用車に識別用のステッカーを貼り、業務中に市内を巡回しています。

また、定期的に協定事業者を対象に防犯講習会を開催することも、重要な防犯対策です。倉敷警察署の協力のもと、実践的な防犯の知識と技術を学ぶ機会が提供されています。この取り組みは、地域全体の防犯意識向上に寄与しているようです。

さらに、地域の自主防犯パトロール活動を支援する制度も充実しており、公的団体が定期的に防犯活動を促進しています。この制度により、防犯チョッキや帽子、青色回転灯といった防犯グッズの購入が補助され、地区の防犯活動が活性化されています。

倉敷市では、このような防犯対策が多様な形で展開されているので、小さなお子さんがいる方々も安心して暮らせるでしょう。地域の皆さんが互いに協力し合うことで、犯罪が起きにくい環境が整備されています。私は、安心して暮らせる街づくりが進んでいることに感謝しています。

倉敷駅周辺の災害への備え

続いては、倉敷駅周辺の災害対策を紹介します。

倉敷駅周辺の地形の特徴と注意点

倉敷市は、その美しい街並みや歴史で知られていますが、地形的な特徴から水害のリスクも抱えています。倉敷駅周辺は、海面や川の水位より低い土地、つまりゼロメートル地帯を含む平らな地域です。そのため、洪水や高潮が起こると、水が流れ込みやすく、被害が大きくなりやすいという特徴があります。

市内を流れる高梁川は、かつては頻繁に氾濫を引き起こしていたため、住民にとって大きな課題でした。しかし、近年は治水事業が進展し、多くの区間に高い堤防が整備されるようになりました。これにより、過去のような深刻な浸水被害は軽減されており、地域住民に安心感をもたらしています。

しかし、倉敷市は依然として水害のリスクを抱えているのが現状です。近年では、ゲリラ豪雨など、短時間で集中する降雨による浸水被害も発生しています。そのため、市民一人ひとりが、水害に対する意識を持ち、日頃から備えをしておくことが大切です。

倉敷駅周辺のハザードマップ

倉敷駅周辺のハザードマップを掲載するので、ご覧ください。画像の左側に見えている水色の部分が、高梁川です。倉敷駅近辺は、豪雨時に河川が氾濫する可能性があるため、洪水リスクが懸念されています。

倉敷駅周辺の地盤

こちらは、倉敷駅周辺の地形を表したマップです。倉敷駅周辺の緑色の部分は、起伏が小さく低くて平坦な土地です。大雨が降ると洪水が起こりやすく、浸水してしまう可能性があります。特に駅の周辺部では、地面に地下水が入りこんで液状化する危険性があります。

一方、黄色で示されている場所は、洪水に対しては比較的リスクの低いエリアです。川があふれたときに土砂が積もってできた土地で、周りよりも0.5メートルから数メートルほど高くなっています。

倉敷駅周辺の避難場所・防災対策

次に、倉敷駅周辺の主な避難場所を見てみましょう。倉敷東小学校と倉敷東幼稚園、倉敷公民館までは、駅から徒歩約10分です。

＜指定緊急避難場所＞
・倉敷東小学校　鶴形2丁目6-10
・倉敷東幼稚園　鶴形2丁目8-23
・倉敷公民館　 本町2-21

これらの施設は、上層階へ避難可能な浸水時の緊急避難場所としても指定されています。一時的な緊急避難先であるとともに、自宅等に長期間戻れなくなった場合には、生活の場として提供されます。

この他の避難所は、倉敷市のサイトから確認できますので、ご確認ください。

災害時には、倉敷市に設置されている「耐震性貯水槽」が頼りになります。これは水の供給が難しくなった場合に、地域の人々が利用できる重要な設備です。この貯水槽には、約1万人が3日間使用できる飲料水が常に新鮮に保たれています。駅から徒歩約30分の場所にある倉敷運動公園には、耐震性貯水槽が設置されています。

倉敷市の公式サイトでは、災害時の避難場所に加えて、応急給水場所を確認することが可能です。万が一のときに慌てずに済むよう、事前に確認しておきましょう。

倉敷市内には、防災備蓄倉庫が2ヶ所設置されています。この倉庫には、乾パン類・アルファ化米・毛布といった必要物品が備蓄されています。地域全体で防災活動が積極的に行われているので、緊急時も安心です。

倉敷駅周辺のエリアごとの特徴

ここからは、倉敷駅周辺の特徴を、2つのエリアに分けて紹介します。

利便性と穏やかな暮らしを両立できる「倉敷駅北口」エリア

倉敷駅北口周辺には、アンデルセン広場や倉敷みらい公園など、緑の豊かな癒やしの空間が広がり、家族連れも快適に過ごせます。ショッピング施設も充実しており、アリオ倉敷や三井アウトレットパーク倉敷など、あらゆるニーズに対応するお店がそろっています。必要なものは駅前ですべて手に入るため、非常に便利です。

駅前の賑わいから少し離れると、閑静な住宅街が広がります。落ち着いた雰囲気のため、静かに暮らせます。また、歯医者・眼科・薬局など、生活に必要な施設も充実しており、安心して暮らせる環境です。

歴史を感じる街並みが魅力の「倉敷駅南口」エリア

倉敷駅南口エリアは、歴史を感じる街並みが魅力です。駅を出るとすぐ、あちてらす倉敷があり、ユニークなカフェで癒やしの時間を過ごせます。

倉敷駅中央通り周辺には飲食店が軒を連ね、ラーメン屋や焼き鳥屋、居酒屋などが賑わいをみせています。夜はこうした飲食店を中心に、多くの街灯が設置されていて明るい印象です。また、南口には塾や専門学校が多いため、夜でも塾帰りの親子や学生が駅を利用している姿をよく見かけます。

駅から少し歩くと現れるのが、倉敷美観地区です。白壁の蔵屋敷となまこ壁、柳並木が美しい街並みは、多くの観光客で賑わっています。レトロモダンな風景は伝統的な雰囲気を感じさせてくれるでしょう。観光客の少ないオフシーズンには、倉敷川沿いを愛犬とゆっくり散歩するのもおすすめです。

歴史保存地区の街並みは、何度訪れても飽きることがありません。大原美術館や倉敷市立美術館、倉敷市立自然史博物館など、アートや歴史に触れるスポットが点在しており、散策するだけでも楽しめます。

倉敷駅周辺での住まい探しのおすすめ条件

治安や災害リスクをもとに、倉敷駅周辺で物件を探す際のおすすめ条件を見ていきましょう。

洪水リスクが心配な方には2階以上の物件がおすすめ

倉敷駅周辺は利便性が高い一方で、高梁川に近いため洪水リスクが懸念されるエリアです。駅周辺では3m～5mの浸水リスクがあるため、心配な方は万が一に備え、2階以上の住居や高台の物件を選ぶといいでしょう。また、避難所が近いエリアを選ぶことで、災害時の対応がスムーズになり、より安心して暮らせます。

落ち着いた環境で暮らしたい方には倉敷駅北口や日吉町

倉敷駅北口は、観光スポットが多い南口とは異なり、落ち着いた雰囲気が魅力のエリアです。静かな住宅街が広がり、穏やかに暮らしたい方にぴったりの環境が整っています。

倉敷駅周辺の家賃相場は、ワンルーム～1DKで約4.54万円、1LDK～2DKで約7.19万円と、岡山駅とほぼ同等です。

また、北口からほど近い日吉町にはセキュリティがしっかりしているマンションも見られるため、女性の一人暮らしにも安心です。ファミリー向けの物件も多々あり、広々とした間取りを求めている方にも適しています。

倉敷駅周辺は歴史的街並みが残る落ち着いたエリア

倉敷駅周辺は、利便性と安全性を兼ね備えた、住み心地のいいエリアです。歴史的な街並みや豊かな自然、そして活気のある商業施設など、魅力的な要素が数多く存在します。治安面でも、地域住民による防犯活動や警察による取り組みが積極的に行われているため、安心して暮らせる環境が整備されています。

災害対策についても、ハザードマップや避難場所の情報が公開されていますので、いざというときにも冷静に対応できるよう、事前に備えておくことが大切です。

倉敷駅周辺は、単身者から家族連れまで、さまざまなライフスタイルに対応できるエリアです。歴史と文化に触れ、自然と触れ合い、穏やかな時間を過ごしたい方は、ぜひ倉敷駅周辺での暮らしを検討してみてくださいね。