東京都北区「赤羽岩淵駅」周辺の治安と災害リスクは？川沿いの暮らしが好きな私がご紹介

赤羽岩淵駅は、東京メトロ南北線が乗り入れている駅です。駅周辺は大通りがあるため人通りも多く、夜でも安心感があります。駅から少し歩けば、商店街や飲食店が点在し、生活利便性も良好です。

赤羽岩淵駅周辺の基本情報

赤羽岩淵駅は東京都北区赤羽1丁目に位置する東京メトロ南北線の駅で、赤羽から王子方面につながる北本通りの地下にあります。

赤羽岩淵駅を中心に考えると荒川土手方面に北区赤羽3丁目や北区岩淵町、赤羽駅方面には北区赤羽1丁目や北区赤羽2丁目という住所が隣接しています。

赤羽岩淵駅の特徴

赤羽岩淵駅は東京メトロ南北線が乗り入れ、「駒込駅」「飯田橋駅」「永田町駅」「溜池山王駅」「目黒駅」など、都心へのアクセスが抜群です。東京メトロ南北線は東急目黒線や埼玉スタジアム線と相互直通運転をしており、横浜方面や埼玉方面への移動もスムーズです。

【東京メトロ南北線赤羽岩淵駅の利用例】
・東京メトロ南北線経由→駒込駅下車→JR山手線へ乗り換え
・東急目黒線・東急新横浜線を経由→新横浜駅下車→東海道新幹線への乗り換え
・埼玉スタジアム線経由→浦和美園駅下車→埼玉スタジアムへ

赤羽岩淵駅は赤羽駅まで徒歩8分程度の距離にあるため、東京メトロ南北線とJR線の2つの路線を使うことができ、行動範囲が広くなります。

【JR赤羽駅の利用例】
・京浜東北・根岸線経由→上野・東京方面へ
・埼京線経由→新宿・大崎方面へ
・上野東京ライン経由→上野・横浜・小田原方面へ
・新宿湘南ライン経由→新宿・横浜方面へ

赤羽岩淵駅周辺の治安

ここからは、犯罪数の推移など、治安に関する情報をお伝えします。

赤羽岩淵駅周辺の犯罪発生件数

赤羽岩淵駅周辺を管轄している赤羽警察署の刑法犯件数の推移を確認しましょう。

・2019年　1,088件
・2020年　965件
・2021年　789件
・2022年　779件
・2023年　911件

2019年から比較的減少傾向にありましたが、2023年に911件と増加しています。

次に、赤羽岩淵駅エリアの犯罪件数です。警視庁の発表している「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数（2024年 1月～ 5月）」を、犯罪件数の多いエリア順に記載しています。

・北区赤羽1丁目：84件
・北区赤羽2丁目：19件
・北区岩淵町：10件
・北区志茂5丁目：7件
・北区赤羽3丁目：2件

犯罪件数が多い北区赤羽1丁目は、赤羽駅の近くにある昔ながらの歓楽街です。ここは安くておいしい飲み屋がたくさんあり、にぎやかで楽しい半面、犯罪も多くなる傾向があります。夕方以降に歓楽街を歩くときは注意しましょう。

赤羽岩淵駅周辺の治安に対する取り組み

赤羽岩淵駅がある北区では、毎月20日を「北区安全・安心の日」と定めています。北区と警察が協力しながら、地域の状況や頻発する犯罪に合わせた防犯活動を行っています。

また、北区では「地域安全・安心パトロール隊」を設置し、北区が委託した警備員がパトロール隊として365日・24時間、区内を巡回。実際にパトロールカーのスピーカーを使って、不審者や不審物の注意喚起などを行っています。

赤羽岩淵駅周辺の災害への備え

赤羽岩淵駅周辺の災害リスクや、それに対する備えについてお伝えします。

赤羽岩淵駅周辺の地形と注意点

赤羽岩淵駅のシンボルといえば「旧岩淵水門」です。旧岩淵水門は、地元住人から「赤水門」と呼ばれて親しまれています。この旧岩淵水門は、荒川の洪水を防ぐために大正時代に造られた水門で、現在はその奥にある青色の「岩淵水門」が稼働しています。

岩淵水門は赤羽岩淵駅を背に、荒川土手方面・埼玉県川口方面へ向かって歩いた先にあり、隅田川の上流部にあたる新河岸川です。その先には自然の豊かな荒川が広がります。

歴史をさかのぼると、かつて荒川の水は現在の隅田川に流れていました。しかし、頻繁に洪水に見舞われ、1910年の大洪水では隅田川があふれて東京の下町が浸水してしまいました。

これをきっかけに建設されたのが、現在の荒川の水路です。そして、荒川と隅田川を仕切るために岩淵水門が建設され、現在でも大雨が降ると水門が閉じられ、隅田川の流れを抑えることで東京の中心部を守っています。

このように赤羽岩淵駅周辺は川に囲まれた環境で、水害と闘ってきた地域です。川が近いからこそ、水害に対する備えを地域全体で行っていますが、個人的にも防災についてしっかりと考えておく必要があります。

赤羽岩淵駅周辺のハザードマップ

ハザードマップを見ると、赤羽岩淵駅周辺は3m～5mの浸水リスクがあると想定されています。これは、建物の1階が水没して、2階が浸水するくらいの深さです。そのため、浸水リスクを考えて、2～3階以上の部屋を選ぶとよいでしょう。

赤羽岩淵駅周辺の電柱の看板

赤羽岩淵駅周辺の電柱には、荒川が氾濫した場合の想定浸水深を示す看板が設置されています。最寄りの避難場所も書かれているため、確認しておくと安心です。

LIFULL HOME’Sの地図から物件を探す機能では、洪水リスクも一緒に確認できます。ぜひ活用してみてください。

赤羽岩淵駅周辺の地盤

川沿いにある北区岩淵町は、液状化が起こるリスクがあります。また、古い建物や木造住宅が密集している地域では火災が起こりやすく、洪水によって倒壊する危険性があります。できるだけ築年数が新しい物件を探すようにしましょう。

赤羽岩淵駅周辺の避難場所

赤羽岩淵駅周辺の避難場所は、荒川河川敷をはじめ、小学校や中学校などがあります。施設一覧は、北区のサイトで確認しましょう。

【大震災時の避難場所】
・荒川河川敷一帯

【高台水害対応避難場所（荒川の氾濫が想定される場合）】
・赤羽台西小学校

【赤羽岩淵駅周辺の避難所】
・赤羽小学校
・岩淵小学校
・なでしこ小学校
・第四岩淵小学校
・赤羽岩淵中学校　など

赤羽岩淵駅周辺の水害を知るために荒川知水資料館へ

赤羽岩淵駅周辺の災害について詳しく知りたい方のために「荒川知水資料館」という施設があります。ここでは、過去の水害の記録、洪水のシミュレーション、荒川の歴史や自然などの展示を行っています。学校の授業の一環として訪れる子どもたちも多く、大人から子どもまで楽しく学べる施設です。

赤羽岩淵駅周辺のエリアごとの特徴

ここからは、エリアごとに治安に関連する情報をお伝えします。実際に住んでいる体験を交えながら紹介します。

北区赤羽2丁目/赤羽スズラン通り商店街周辺

赤羽岩淵駅から徒歩5分程度のところにあるのが「赤羽スズラン通り商店街」です。ここには、スーパー・ドラッグストア・100円ショップなどのさまざまな店舗が入っており、日常生活に必要なものは何でもそろいます。

赤羽岩淵駅周辺には、他にも商店街がありますが、この「赤羽スズラン通り商店街」は飲み屋が少ないところが特徴です。明るく落ち着いた雰囲気のため、この周辺なら女性の一人暮らしでも安心でしょう。

北区岩淵町・志茂/新河岸川や荒川周辺

赤羽岩淵駅からすぐの北区岩淵町周辺は、東京とは思えないほど静かで、一戸建てが多い住宅街です。近くには新河岸川や荒川が流れ、自然豊かなのんびりした雰囲気があります。

道路にゴミなどが落ちているのを見かけたことがなく、清潔感があり、散歩やマラソン、サイクリングを楽しむ方を見かけることが多いです。静かな場所で暮らしたい方や散歩やマラソンが趣味の方におすすめの地域です。

赤羽岩淵駅周辺での住まい探しのおすすめ条件

ここまでの治安や災害情報をふまえて、物件を探す際のおすすめ条件を紹介します。

交通利便性を最優先にするなら北区赤羽1丁目周辺

交通利便性を優先したい方には、赤羽岩淵駅からすぐの北区赤羽1丁目がおすすめ。この地域は飲み屋が多いため夜遅くに出歩く場合は少し不安を感じるかもしれませんが、赤羽岩淵駅とJR赤羽駅の両方が徒歩圏内になるため、交通アクセスが良好なエリアです。

なお、JR赤羽駅周辺の家賃相場は赤羽岩淵駅周辺よりもやや高い傾向があります。家賃を抑えたい方は、赤羽岩淵駅に近い物件を探すとよいでしょう。

【ワンルーム・1K・1DKの平均家賃相場】
・東京メトロ南北線赤羽岩淵駅周辺：8.3万円
・JR赤羽駅周辺：9.21万円

浸水リスクを考えて暮らすなら2階以上で築年数が新しい物件