平日はブックライターとして働く傍ら、週末には愛犬・ゴールデンドゥードルの泰楽(たいが)くんとともに登山やカヤックに出かける冒険家。そんな椎名前太さんが、愛犬と楽しめるおすすめの公園を紹介するシリーズです。今回は、東京都港区の「お台場海浜公園」を散歩する様子をお届けします(編集部)
東京の中心地近くにありながら美しいビーチが広がる公園
お台場海浜公園は、観光客などで常ににぎわっているアクアシティお台場やデックス東京ビーチといった大型商業施設の目の前にあります。最大の特長は、約800m続く人工砂浜「おだいばビーチ」でしょう。ここでは無料で潮干狩りのほかSUPやウィンドサーフィンなどさまざまなマリンスポーツを楽しむことができます。その隣の磯浜エリアでは釣りも可能です。都内屈指の夜景スポットとしても有名で、夕暮れを迎えるとレインボーブリッジをはじめ、東京タワーなど東京ベイエリアの素晴らしいナイトビューを堪能できます。また、お台場海浜公園の周辺は、商業施設が充実しているだけでなく、職住接近が可能な非常に利便性の高いエリアといえます。
公園のデータ
公園の名前:お台場海浜公園
住所:東京都港区台場1丁目
敷地面積:約51ヘクタール(うち水域約43.5ヘクタール)
入場料:無料
アクセス方法
首都11号台場線の台場出入り口から約3分です。駐車場は、中央駐車場と北口駐車場の2ヵ所があります。両施設とも24時間利用可能で、料金は1時間400円、以後30分ごとに200円加算されます。なお、北口駐車場のみ24時間最大2,000円です。
お台場海浜公園を愛犬と散歩してみた
白い砂浜と高層ビル群の組み合わせが新鮮
梅雨の中休みの日曜日、天気予報を確認すると正午前後でもそれほど暑くならないようです。そこで泰楽と一緒にお台場海浜公園へ出かけました。今回は北口駐車場にクルマを停め、自由の女神像の先まで散歩してUターンする予定です。
ビーチに出るとすぐに「潜水作業中」という横断幕が目に入りました。設置していた人に話を聞くと、都から依頼を受けたダイバーさんが月に一度、ここの水質や生態などの調査を行っているそうです。もう20年も続けているとのこと。「毎月! それも20年も!」。驚きつつ、20年間の海中の変化も聞いてみました。すると「海自体は確実にきれいになっていますが、生物は減っています。その理由は分かりません――」とのことでした。20年間もボランティアに近い形で東京湾に毎月潜る。しかも定期的に海底の清掃もしているそうです。頭が下がる思いでした。
ダイバーさんたちと会話した後、おだいばビーチ沿いの遊歩道を歩きます。白く美しい砂浜。「ザワワン、ザワワン」と静かに響く潮騒。その向こうには、どどどーんと立ち並ぶ高層ビル群。そのギャップが新鮮です。ふと、ハワイのワイキキビーチを思い出してしまいました。なお、こちらの白い砂は伊豆諸島の神津島から運んできたそうです。
無料で潮干狩りやマリンスポーツを楽しむことも可能
この砂浜では無料で潮干狩りやビーチバレーなどのスポーツを楽しむことができますが、遊泳と釣りは禁止されています。ビーチスポーツについては、実施可能日が月2回ほど指定され、簡単な団体登録後に抽選で利用可能になります。
ビーチ沿いには立派なトイレと足洗い場もありました。「足だけ海に浸かりたい」「子どもや犬が海に入ってしまった」といったときに、ありがたい設備ですね。
L字形の遊歩道を右に曲がると、桜並木になっていました。どの木もこんもり茂って元気いっぱいです。この木々は「桜のネックレス形成事業」によって植えられたそうです。同事業の目的は、海上バスや屋形船などからも花見を楽しめるような名所をつくることです。桜がネックレス状に咲くイメージで名付けられました。
「もし、この桜が満開だったら――」と想像力を全開にして進み、桜が途切れた時点で海側へ視線を戻しました。そこに待っていたのはレインボーブリッジの偉容でした。この橋は全長約800メートルの二重構造で、下層は中央に新交通ゆりかもめ、両側には一般道路と歩道が通り、上部は首都高速11号台場線が通っています。1993年に完成し、以来東京のシンボル的存在となっています。
さらに進むと左側にマリンハウスが見えてきます。この施設は4階建てで、1階はインフォメーションセンターやマリンスポーツ教室・レンタルショップ、2階はイタリアンとハワイアンのレストラン、3階は展望広場、4階はデックス東京方面の連絡橋となっています。マリンスポーツについては、おだいばビーチの前の水面ではウィンドサーフィンやSUP(スタンドアップパドルボード)などを利用登録することによって無料で楽しむことができます。マリンハウスではシャワーやロッカー、ボード保管庫などを有料で利用することもできます。
手ぶらでマリンスポーツを楽しめるなんてうれしいですね。
マリンハウスのすぐ先に海上バス乗り場があります。こちらからは現在2社が運行しており、水上からもレインボーブリッジや東京タワーなど東京ならではの景観を味わうことができます。待合所の1階には軽食やアルコール類を楽しめるカフェや授乳室もあります。
海上バス乗り場から先の海岸は、大きな岩が点在する磯浜になります。ここから約300mが釣り可能エリアです。こちらではマハゼ、セイゴ・フッコ(スズキの若魚)などが釣れます。ただし、投げ釣りとルアー釣りは禁止です。
磯浜とアクアシティお台場の間にすくっと立っているのが自由の女神像です。この像はパリの自由の女神のレプリカです。自由の女神というとニューヨークのものが有名ですが、それは1876年にフランス政府がアメリカに贈った像です。パリのものは、その返礼として寄贈されました。お台場海浜公園の自由の女神は、日仏友好のシンボルとして2000年に完成しました。高さは台座を除いて約11m。ニューヨークの7分の1サイズですが、間近で見るとかなり迫力があります。
手軽に息抜きをしに来ることができる公園
磯浜の終わりが、この公園のほぼ端になります。そこまで行って北口駐車場へ戻ることにしました。お台場海浜公園を愛犬と散歩して感じたのは、「大都会なのに美しい砂浜がある開放感」です。この日すれ違った人たちの多くは、外国からの観光客でした。しかし、周りを見渡すと高層のマンションやオフィスビルが立ち並んでいます。また、砂浜沿いがウッドデッキになっているので、仮にヒール靴でも海に近づくことができます。そして近くに愛犬と住んでいる場合、海辺で遊ばせてから足を洗って帰れるので便利です。
また、園内には喫煙所が5ヶ所ありました。近くのオフィスで仕事をしていても手軽に息抜きをしに来ることができます。こういったことから、意外に生活に密着した公園なのだろう、と思いました。
お台場海浜公園を満喫できる住まい
港区の住宅事情
東京都港区は、新橋、赤坂、六本木など日本を代表するオフィス・繁華街を有します。そのため、「港区に住むなんて夢のまた夢」と考える人も多いのではないでしょうか。ところが探せば意外にリーズナブルな物件もあります。たとえば、中古のワンルームマンションならば1,000万円台から、ファミリー向けの2LDKでも4,000万円台から見つけることができます。また、賃貸物件の場合は、約3割が「ペット相談可」になっているので、愛犬家にとっても決して住みにくいエリアではありません。
<港区の家賃相場>
ワンルーム:14.7万円
1K : 12.42万円
1DK:16.34万円
1LDK:26.64万円
2DK:24万円
2LDK:39.72万円
3LDK:45.92万円