海老名市は、神奈川県のほぼど真ん中に位置するベッドタウンです。都内から電車で約1時間の好アクセスということもあってか、わが家の周辺でもタワーマンション建設が進み、家族連れを多く見かけます。
私はこれまで海外も含めたさまざまなエリアに住んできましたが、育児を機に、子育てに便利で自分が育った愛着のある海老名に戻ってきました。トータルで20年以上、海老名で暮らしています。
今回は、海老名の中でも歴史を感じられる散歩コースをご紹介します。お子さんと回っても楽しめる場所がたくさんありますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
海老名の歴史を感じられる散歩におすすめのスポット
海老名の歴史を感じられるおすすめ散歩スポットを、海老名駅前からスタートし、最後はかしわ台駅前に到着する順番でご紹介します。
海老名の散歩スポット(1)七重の塔(海老名中央公園)
海老名駅東口を出ると、正面に見えるのが複合型商業施設「ViNAWALK(ビナウォーク)」です。ビナウォークのカラフルな建物に挟まれるように広がっているのが、「海老名中央公園」です。
公園内を直進すると、朱色の「七重の塔」がそびえ立っているのが見えてきます。奈良時代にあった「相模国分寺」の「七重の塔」を、高さ21.97メートルに縮小して再現したものです。実際の塔は、65メートルあったと伝えられているそうです。
施設名:海老名中央公園
所在地:神奈川県海老名市中央1-291-3
海老名の散歩スポット(2)相模国分寺跡
「相模国分寺跡」は、「七重の塔」が実際にあった場所です。海老名駅からは徒歩8分ほどで到着します。
「相模国分寺跡」は、面積3万4,841.73平方メートルの広さで、1921年に国指定史跡になりました。現在は公園として使用されている、市民の憩いの場です。
先ほどご紹介した、七重の塔の礎石も確認できます。七重の塔に使用された礎石が17個とみられることから、塔の高さが65メートルだったのではないかと想定されています。今から1000年以上も前の奈良時代に、これだけ巨大な塔が立っていたというのは驚きですよね。
施設名:史跡相模国分寺跡
所在地:神奈川県海老名市国分南1-19
海老名の散歩スポット(3)海老名市温故館
レトロな趣を感じられる郷土資料館「海老名市温故館」の館内には、相模国分寺の復元模型が展示されています。東西約240メートル、南北300メートル以上と、全国の国分寺跡の中でも有数の規模だったそうです。
1階は、石器・土器・国分寺瓦などの考古・歴史資料が展示されています。後ほどご紹介する、古墳群からの出土品も展示してありますので、興味のある方は見てみてはいかがでしょうか。2階には、明治・大正・昭和にかけての生活関連用具・農耕具などの庶民生活の暮らしが分かる民俗資料が展示されています。
入館料は無料で、30分ほどで見て回ることができる規模ではありますが、海老名の歴史の深さがよく理解できる、貴重な展示物が勢ぞろいしています。歴史好きの方はもちろん、小学生くらいのお子さんと一緒に訪れても楽しめるでしょう。
施設名:海老名市温故館
所在地:神奈川県海老名市国分南1-6-36
営業時間:9:00~17:15(最終入館16:45)
海老名の散歩スポット(4)国分寺そば
「相模国分寺跡」のすぐ向かいにある、老舗のお蕎麦屋さん「国分寺そば」は散歩途中のランチにぴったりです。
こちらでは日本各地の厳選した食材で作られた、香り高いお蕎麦を楽しめます。定番の、「天せいろ」「鴨せいろ」のほかに、寒い日にうれしい温かいお蕎麦のメニューや、天丼や親子丼などの御膳メニューも充実しています。
店内もどこか懐かしい落ち着いた雰囲気で、おいしい蕎麦をいただきながらゆっくり休憩ができるお店です。
店舗名:国分寺そば
所在地:神奈川県海老名市国分南1-8-35
営業時間:11:00~15:00(14:30LO)、 17:00~20:30
定休日:毎週月曜日・火曜日(祝日は昼のみ営業)
海老名の散歩スポット(5)弥生神社
国分寺そばから15分ほど歩くと、小高い丘の上に鎮座する「弥生神社」に到着します。弥生神社は1909(明治42)年に、国分に鎮座する八幡社・上今泉の比良神社・柏ケ谷の第六天社・望地の大綱神社を合祀し、創建されました。
御祭神は、誉田別命(ほむたわけのみこと)と猿田彦命(さるたひこのみこと)、高産霊命(たかみむすびのみこと)に日本武男命(やまとたけるのみこと)です。
参道の石段が少し急ですが、頑張って本堂まで上り切ると、海老名市内を一望できます。緑に囲まれていて眺めがよく、疲れが一気に吹き飛びました。
弥生神社のお守りや絵馬は、かわいいデザインのものもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
施設名:弥生神社
所在地:神奈川県海老名市国分北2‐13‐13
海老名の散歩スポット(6)秋葉山古墳群
弥生神社から20分ほど歩くと、国指定史跡「秋葉山古墳群」があります。約1700年前の弥生時代から古墳時代の過渡期に造られた、第1号から第6号まである古墳群です。
第1号墳から第4号墳までは、円と四角を組み合わせた鍵穴のような形をした「前方後方墳」です。第5号墳は「方墳」、第6号墳調についての調査は行われていないため、墳形は不明です。
公園のように出入りが自由になっているので、ウォーキングや犬の散歩に来ている人を見かけました。四季折々の自然が美しく、春はお花見、秋は紅葉を楽しめる穴場スポットです。歴史の教科書で学んだ「前方後円墳」を間近で見られました。
施設名:国指定史跡 秋葉山古墳群
所在地:神奈川県海老名市上今泉4丁目、5丁目(上今泉自然公園付近)
海老名の散歩スポット(7)おふろの王様 海老名店
たくさん歩いて心地よい疲労を感じたら、最後は「おふろの王様 海老名店」で疲れを癒やしましょう。源泉かけ流しの「ここち湯」やジャグジー、電気風呂などのアトラクションバス、「サウナ」など、充実した施設がそろっています。外気が気持ちよく感じられる露天風呂もあります。
おなかがすいたら、店内のお食事処「王寿庵」で食事をするのもおすすめです。
店舗名:おふろの王様 海老名店
所在地:神奈川県海老名市柏ケ谷3丁目6-8
営業時間:9:00~24:00(最終受付23:00)
知れば知るほど奥が深い、魅力たっぷりの海老名で「歴史散歩」を堪能しよう
海老名は都心へアクセスしやすく、ファミリー層が安心して過ごせる街です。駅前にららぽーとやビナウォークがあり、買い物が便利なイメージがありますが、実は歴史や自然も満喫できる魅力たっぷりの街でもあります。
この記事を読んで海老名駅周辺が気になった方は、歴史スポットを満喫しながら海老名の街を散歩してみてください。