埼玉県の玄関口でもある川口駅は、埼玉県川口市に位置しJR京浜東北線が乗り入れている駅です。川口市の中心部である川口駅東口は、現代的な商業施設や高層マンションが集中している一方で、レトロな建造物や歴史的なスポットが存在しています。
今回は、川口駅エリア在住10年以上の私が日々の散歩や買い物などで発見したディープな歴史スポットをご紹介します。自然豊かな荒川土手沿いを歩きつつ、タイムトラベルしたような気分になれるコースです。ぜひ、足を運んでみてくださいね。
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川口駅の散歩におすすめのスポット
川口駅周辺のおすすめ散歩スポットを、今回は、私が実際に回ったルート順にご紹介していきます。
川口駅の散歩スポット(1)川口神社
こちらは、川口駅東口から続く「本町大通り」です。写真の右側は荒川土手方面、郵便局のある左側が川口元郷駅方面になり、正面には本町ロータリーという大きな交差点があります。
川口駅東口から「本町大通り」の右側の歩道を直進すると、「本町緑地」があります。そこをさらに右方向に曲がると緑が生い茂る空間が見えてきます。そこが「川口神社」です。
川口神社の魅力は、美しい境内と四季折々の植物です。夏に訪れれば樹木のフレッシュな香りや心地よい風を感じ、冬に訪れれば陽が差し込んでほっこり温まるような空気感を味わえます。
名称:川口神社
住所:埼玉県川口市金山町6-15
川口駅の散歩スポット(2)旧川口小学校校門(旧白門通りと旧芝崎平七邸)
川口神社を参拝した後、訪れたいのが「旧川口小学校校門」です。川口神社からは徒歩1~2分のところに位置しています。
この案内板には「1873年、川口市域最初の小学校である川口小学校が、旧芝﨑平七邸の離れを校舎に利用し開設した」という内容が書かれており、川口市の教育に関わる大切な遺産であることが分かります。なお、この小学校は現在の「川口市立本町小学校」にあたり、2023年で150周年を迎えました。
名称:旧川口小学校校門(旧白門通りと旧芝崎平七邸)
住所:埼玉県川口市本町1-1
川口駅の散歩スポット(3)旧鋳物問屋鍋平別邸
川口神社から荒川土手方面へ歩くと、路地にあるのが「旧鋳物問屋鍋平別邸」です。昭和初期の建物で、国の登録有形文化財に指定されています。
残念ながら、「旧鋳物問屋鍋平別邸」は現在公開されていませんが、数年前まで川口市の「母子・父子福祉センター」として利用されていました。私は子どもと参加したイベントで「旧鋳物問屋鍋平別邸」の中へ入ったことがあります。
一見、和室や庭園、蔵がある純和風の家ですが、よく見ると丸い窓、ステンドグラス、タイル画など細かい細工が施されており、洋風の文化を取り入れているような感じがしました。現在でも、門の外から外観や蔵を眺めることができ、当時の面影を感じます。
名称:旧鋳物問屋鍋平別邸
住所:埼玉県金山町15-2
川口駅の散歩スポット(4)善光寺
荒川土手沿いへ進むと見えてくるのが「善光寺」です。善光寺は、1197年に長野県の善光寺において、阿弥陀三尊(あみださんぞん)の分身が鋳造され、定尊上人がこの地にして安置したことが始まりされています。この場所を訪れることで、長野県の善光寺に行ったような気分に浸れます。
名称:善光寺
住所:埼玉県川口市舟戸町1-29
川口駅の散歩スポット(5)鎌倉橋の碑
「善光寺」から荒川大橋方面に直進すると川口市立南中学があり、その下にあるのが「鎌倉橋の碑」です。
かつて、この場所には「鎌倉橋」と呼ばれる橋があり、 その記念碑として「鎌倉橋の碑」が建てられました。
そもそも、この周辺は「鎌倉街道」が通っており、源義経が兄の頼朝のもとへ向かうため通った道だと考えられています「義経記」にも、奥州から鎌倉に向かう途中に、武蔵国足立郡小川口(川口市)で兵をあらためたと記されています。
教科書でしか見たことのない源義経ですが、この道を通るたび「いざ、鎌倉へ」というかけ声が今にも聞こえてきそうで、歴史ロマンを感じました。
名称:鎌倉橋の碑
住所:埼玉県川口市本町1-8
川口駅の散歩スポット(6) 18ポンドカノン砲(増幸産業株式会社)
本一通りをとおり、本町1丁目6の電柱を右方向へ、狭い路地を進むと「増幸産業株式会社」があります。この会社には、復元品の「18ポンドカノン砲」が展示されています。幕末の1852年、この会社の初代である鋳物師の増田安次郎が、砲術家の高島秋帆と力を合わせて、当時難しかった大砲を製作したそうです。
住宅街に突如現れる大砲に驚きますが、当時からこの場所が鋳物で栄えていたことがよく理解できます。
名称: 18ポンドカノン砲(増幸産業株式会社)
住所:埼玉県川口市本町1-12-24
川口駅の散歩スポット(7)川口宿旧本陣の門
「本一通り」は、鎌倉橋の碑・本町大通り・錫杖寺へ続く道です。鎌倉時代は鎌倉街道として、江戸時代は日光御成道として利用されていました。
現在、数件ほどレトロなお店が残っています。
本一通りの中間あたりに位置する、この場所を右方向に進み、路地に入ると「川口宿旧本陣の門」があります。
「川口宿旧本陣の門」は、現在、住宅街にひっそりと佇んでいますが、江戸時代は徳川将軍が日光東照宮へ向かう際に通った道(日光御成道)沿いにある川口宿として利用されていました。
「川口宿旧本陣の門」は迫力があり、中世から現代までつながるような歩みを感じさせてくれます。
名称:川口宿旧本陣の門
住所:埼玉県川口市本町1-6
川口駅の散歩スポット(8) 川口市立文化財センター
本一通りから右方向、本町ロータリー近くにあるのが「川口市立文化財センター」です。私も子どもと何度か訪れたことがあり、川口市の歴史や鋳物文化を知ることができました。川口市の歴史を探究したい方におすすめの場所です。
名称:川口市立文化財センター
住所:埼玉県川口市本町1-17-1
開館時間:9:00~17:00
※展示室の観覧は9:30~16:30
川口駅の散歩スポット(9)凱旋橋跡
ここまで、本町大通りの荒川土手側のエリアを散歩してきましたが、次は反対側の川口元郷駅方面です。川口郵便局の裏にあるのが「凱旋橋跡」です。1906年に架設された石造のアーチ型橋の一部が残っています。
凱旋橋は、川口出身の兵士たちが日露戦争の凱旋パレードで通過した橋です。川口市は鋳物の街として栄えましたが、その背景には戦争の暗い陰があり複雑な気持ちになります。
名称:凱旋橋跡
住所:埼玉県川口市本町2-22-18
川口駅の散歩スポット(10)錫杖寺
凱旋橋跡の目の前にあるのが「錫杖寺」です。錫杖寺は、徳川将軍が日光参拝の途中で休憩したお寺です。江戸城の大奥で活躍した「御年寄・瀧山」のお墓もあり、徳川家を象徴する葵の紋章を見つけられます。
「錫杖寺」では、年末からお正月にかけて境内に多くの提灯が飾られます。夜は提灯の灯りが美しく、幻想的な雰囲気です。元旦から新春特別護摩修行が行われ、僧侶がご祈祷する力強い声が体に響きわたります。
名称:錫杖寺
住所:埼玉県川口市本町2-4-37
過去と現代が共存する風景が楽しめる川口駅周辺を散歩しよう!
川口駅周辺は都会的なエリアですが、少し足を伸ばせば鎌倉時代や江戸時代、明治や昭和の面影を感じる歴史スポットがいくつもあります。
散歩をしながら雄大な荒川の流れを眺めていると、さまざまな時代が過ぎても、緑の香りや風の心地よさは「今も昔も変わらないのではないか」と感じます。川口駅に立ち寄り、歴史や風景、人々の様子などに思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。