神奈川県横浜市の関内駅は1964年に開業しました。17世紀の吉田新田の開墾にはじまり、開港後は外国人居留地の誕生とともに発展。貿易関連のビジネスや飲食店などが集結するようになり、官公庁施設などの建設も進み、横浜の原点ともいえる街となりました。
開港以来、横浜の中心地として栄えてきたこのエリアは、長年市民に親しまれてきた横浜の顔ともいえる地域です。周辺には開港時の面影を感じられる、歴史的建造物や土木産業遺構などが点在し、港町ならではの歴史や文化が今も息づいています。異国情緒あふれる飲食店やバー、芸術文化スポットも多く、国際的で開かれた雰囲気です。
公園や緑、パブリックスペースが整備され、景観づくりやビジネス・創造拠点としての取組みに力が入れられています。
関内駅の南口の前には旧市庁舎がありましたが、保存活用計画とともに新たな複合施設の建設が進んでおり、今後はさらに魅力的な街へと進化しそうです。
横浜を象徴する港町らしい風景と繁華街の賑わいがありながらもオフィスビルが多く、多彩な表情がある関内駅周辺。横浜出身・在住の私が、よく歩くおすすめの散歩コースをご紹介します。海風を感じながら横浜らしい景色を楽しめる散歩ルートをご案内しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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関内駅周辺の散歩におすすめのスポット
関内駅の南口からスタートします。南口は横浜DeNAベイスターズの本拠地であることが一目瞭然となる外観です。ここから港へ向かって歩く今回のコースは、整備された街並みが美しく、道も平坦なので気楽に散歩を楽しめますよ。
関内駅の散歩スポット(1)横浜公園
関内駅南口を出るとすぐに、横浜公園の中にある横浜スタジアムが見えてきます。この公園は横浜の中で2番目に古く歴史のある公園で、日本野球発祥の地としても知られています。
スタジアムのデッキはぐるりと一周できるので、景色を眺めながら歩いてみると気持ちがいいですよ。
横浜公園は池や日本庭園、噴水などもある開放的な雰囲気。天気がよければ少し座っておしゃべりするのにぴったりです。
江戸時代には入海だったという横浜公園。横浜の開港時には遊郭が立ち並んでいました。現在も公園の片隅に、当時栄えていたという「岩亀楼(がんきろう)」の文字が刻まれた灯篭がひっそりと佇み、その歴史を伝えています。
名称:横浜公園
住所:神奈川県横浜市中区横浜公園
関内駅の散歩スポット(2)日本大通り
次は横浜公園から海へ向かう真っすぐな通り、日本大通りへ。1870年頃に完成した美しいこの通りは、日本初の西洋式街路です。道の両側には、横浜開港資料館・横浜地方裁判所・旧関東財務局などの歴史的建造物が整然と並びます。
中でも神奈川県庁はかなりの存在感があります。洋風建築ながら日本的な趣のある帝冠様式が特徴で、重厚感ある建物です。
春には花々、夏は青葉、秋にはイチョウ並木、クリスマスにはイルミネーション。いつ訪れても絵になる通りなので、雑誌やドラマなどの撮影に使われているのをよく見かけます。通りには開放的なオープンカフェがいくつかあり、テラス席で景色を眺めながら一服するのもおすすめです。
名称:日本大通り
住所:神奈川県横浜市中区日本大通
関内駅の散歩スポット(3)横浜開港資料館
日本大通りを横浜港方面に進むと、右角に見えてくるのが横浜開港資料館です。ここは元英国総領事館の建築物を横浜の開港にまつわる資料館にした施設です。開港時の文書や写真、瓦版などを閲覧できます。
2023年12月現在、旧館は改修工事中ですが、近代建築としても人気が高く、英国風の建物が可愛らしいレトロな雰囲気です。
中庭には江戸時代、横浜が小さな農漁村であった頃から存在し、浮世絵にも登場するという古木「たまくすの木」が佇んでいます。現在も大きく枝葉を伸ばすその姿は力強くどこか神秘的で、不思議なパワーがみなぎっているように感じられます。
名称:横浜開港資料館
住所:神奈川県横浜市中区日本大通3
関内駅の散歩スポット(4)横浜港大さん橋国際客船ターミナル
関内エリアを歩くなら足を運びたい横浜の名所のひとつ、大さん橋。130年以上の歴史とともに日本の貿易、交通を支えてきた港・横浜の象徴といえる場所です。
大さん橋は世界各国のクルーズ船が寄港するターミナルであり、一大観光スポットで、地元民にとってはお散歩コースの定番でもあります。この場所でみなとみらいの景色を眺めていると、「やっぱりこの街が好きだな」と、しみじみ感じます。
ウッドデッキと芝生が開放的な屋上デッキは24時間、無料で自由に散策できるので、ぜひ一度訪れてみてください。
イルミネーションで彩られる夜景が美しい夜も素敵ですが、私は爽やかな朝の大さん橋が大好きです。朝日を浴びながら、観光客の少ないデッキを広々と歩けます。自販機やトイレ、レストランもあるので、小休憩スポットとしてもおすすめです。
名称:横浜港大さん橋国際客船ターミナル
住所:神奈川県横浜市中区海岸通1-1-4
関内駅の散歩スポット(5)象の鼻パーク
大さん橋から赤レンガ倉庫へ向かう途中にあるのが象の鼻パーク。堤防の形が象の鼻のように見えるところから、この名前がつきました。
海を横目にのんびりと歩くことのできる公園で綺麗に整備されていますが、実は黒船で有名なペリー提督が上陸した場所だったそうです。一帯は横浜税関の敷地であった歴史もあり、「レンガ造2階建倉庫」の基礎部分やガラス張りの鉄軌道(線路)と、転車台(ターンテーブル)などの遺構もあります。
私がつい写真に納めたくなってしまうのは、こちらの可愛い象たち。こう見えて車止めです。
公園の一角にはアートスペースのあるレストハウス〝象の鼻テラス〟があり、休憩スペースには持参のお弁当でランチを楽しむ人や読書にいそしむ人の姿がちらほら。アートや音楽プログラムが開催されることも多く、みんなの憩いの場となっています。
名称:象の鼻パーク
住所:神奈川県横浜市中区海岸通1丁目
関内駅の散歩スポット(6)赤レンガ倉庫
象の鼻パークを抜けると、赤レンガ倉庫に到着です。現在は観光客で賑わう観光スポットとして有名ですが、長年倉庫として使用されてきました。明治末~大正初期に建設され、日本初の荷物用エレベーターや消火水栓、防火扉を備え当時は最新鋭のものだったそうです。関東大震災や終戦後の接収を経て、改修した後、現在の姿で残されました。
私のおすすめは2号館の2階にあるバルコニーです。赤レンガパークの緑を正面に、海を右手に落ち着くロケーションでベンチに座れます。2号館にはカフェやレストランもたくさん入っているので、私はここでのモーニングやランチを散歩の楽しみにしています。
名称:横浜赤レンガ倉庫
住所:神奈川県横浜市中区新港1-1
関内駅の散歩スポット(7)馬車道商店街
赤レンガ倉庫から万国橋を渡り関内駅方面へ真っすぐと進むと、馬車道商店街です。明治時代には裕福な外国人の乗る馬車が通り、ガス灯やアイスクリームといったさまざまな物事の日本発祥の地となった場所です。
現在の馬車道は国際的な雰囲気の漂うお洒落な商店街となっています。横浜の老舗料理店や地元の名産品が楽しめるショップなど個性的な店が軒を連ねます。
お店のウィンドウを眺めつつレンガ造りの歩道をぶらぶら歩く、それだけでも楽しい通りですが、実は細かな見どころがたくさん。
現代の街並みと融合する歴史的建造物やいくつものパブリックアート、可愛らしいタイルや歴史資源でもあるガス灯など、さまざまな視点から街歩きが楽しめます。商店街を抜ければJR関内駅北口はすぐそこです。
名称:馬車道商店街
住所:神奈川県横浜市中区常盤町4-42
関内駅周辺の散歩で横浜の歴史と魅力にふれてみよう!
今回は、JR関内駅南口から横浜港方面を散策するコースをご紹介しました。海風と港・横浜の歴史や趣を感じながら、のんびりとした時間を過ごすのにぴったりのコースです。フォトジェニックなスポットばかりのため、散歩の途中で思いがけずお気に入りの一枚が撮れるかもしれません。
関内駅周辺は今後ますます発展し、変化がありそうなエリアです。利用する方面によっても違った面白さのある地域なので、北口や伊勢佐木町方面にもぜひ足を延ばしてみてくださいね。