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まるで水に浮かぶミニチュアバナナ。ユニークな浮葉植物“バナナプラント”の育て方

まるで水に浮かぶミニチュアバナナ。ユニークな浮葉植物“バナナプラント”の育て方

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「日常にちょっとした楽しさや癒やしが欲しい」「そろそろ個性の強い植物も育ててみたい」という方におすすめしたいのが、バナナプラントです。

まるで小さいバナナが水に浮かんでいるようなユーモラスな様子は、見る人を笑顔にしてくれます。ミニチュアバナナ部分から次々と葉っぱが伸びる不思議な光景を観察するのも楽しいですよ。

現在40鉢以上の植物を栽培しているグリーン好きな家具コンシェルジュの私も、バナナプラントを楽しく育てています。バナナプラントのある暮らしを始めたことで、忙しい日々の過ごし方に変化もありました。今回は私の体験とともに、バナナプラントの魅力や育て方のコツを紹介していきます。

バナナプラントの基本情報

バナナプラントの形
バナナプラントの形

最初に、バナナプラントがどんなものなのかを簡単に紹介します。

バナナプラントの正体とは?

バナナプラントの花
バナナプラントの花

バナナプラントとは、バナナの房のようなものがついた北米原産の浮葉植物です。浮葉植物とは水面に葉を浮かべ、水底に根を張る水草のことで、水面が穏やかな池沼に生息します。

バナナプラントは別名で、学名はNymphoides aquatica、和名はハナガガブタといい、リンドウ科またはミツガシワ科に分類される植物です。バナナに見える部分は殖芽といわれる栄養を蓄える器官で、殖芽の上には円形の葉をつけ、水上に直径1cmほどの白い小さな花を咲かせることがあります。

バナナプラントは溶ける?

バナナプラントの殖芽
バナナプラントの殖芽

バナナに見える殖芽は栄養を蓄える貯蔵庫のため、葉や根を伸ばすために栄養を使うときや、光量やCO2が極端に足りないときに溶けます。殖芽は無事に越冬して葉や花を咲かせた後に新しく生えてくるため、溶けたからといって枯れたわけではありません。

バナナプラントを育てている私の体験談

わが家のバナナプラント
わが家のバナナプラント

ここからは、バナナプラントの栽培体験を通して気づいたことを紹介していきます。

バナナプラントを育て始めたきっかけ

アクアリウム
アクアリウム

私がバナナプラントを育ててみようと思ったのは、実家の両親がきっかけでした。

退職した両親が、新しい趣味として始めたのがアクアリウムです。3つの水槽で数種類の金魚と多数の水草を育てています。特に植物好きの私の心をくすぐったのが水草で、水中でゆらゆらと揺れる様子が可愛らしく、海底にやってきたかのような不思議な気分になりました。

私はウォーターマッシュルームなどの一部の水陸両用植物しか育てたことがなかったので、両親に刺激されて水草を育てたくなりました。そして、どうせやるなら面白い植物を育てようと考え、ホームセンターの熱帯魚コーナーで見つけたのがバナナプラントです。

育てて気づいたバナナプラントの魅力

気泡を出す様子を観察するのも楽しい
気泡を出す様子を観察するのも楽しい

魅力(1)ミニチュアバナナに癒やされる

バナナプラントの最大の魅力は、可愛らしい形です。まるで本物のバナナをそのままミニチュアにしたような姿はユニークで愛嬌があり、仕事や家事の合間のちょっとした癒やしになります。

魅力(2)グラスでも育てられる

バナナプラントを立派な水槽に入れて他の水草と一緒に育てる方法もありますが、私はプリンが入っていたグラスや余っていたガラス容器で育てています。ユニークな形をしているので1つだけでも十分存在感があり、小さなグラスで育てられる気軽さが便利です。単体で育てるなら場所を取らないため、一人暮らしの方でも栽培しやすいでしょう。

魅力(3)お部屋に土を持ち込まない

バナナプラントに限らず多くの水栽培にいえることですが、部屋に土を持ち込まずに植物を育てられるところは大きな魅力です。衛生面が心配でお部屋に植物を飾るのを躊躇していた方にとって、バナナプラントをはじめとした水草の栽培はグリーンのある暮らしの可能性を広げてくれます。

魅力(4)葉の成長を見るのも楽しい

バナナの形をした殖芽だけなく、マッシュルームのような葉も可愛らしいです。意外な方向に伸びたり、バナナの傘のように成長したりと、葉の成長を見守るのも楽しみになります。

バナナプラントの栽培で難しかったこと

溶けかけている葉
溶けかけている葉

バナナプラントを育ててみて、適度な日光や光量を調整するのが難しいと感じたことがあります。これは、バナナプラントを育て始めた頃、葉が枯れたり溶けたりする現象が起きたためです。原因は断定できませんが、水質などの条件を変えずに場所の移動で異変が収まったため、おそらく日光が要因の1つではないかと思われます。

最初はあまり明るくない場所で育てていたところ、光量が足りなかったためか葉が次々と溶けてなくなりました。次に日当たりのよい場所へ移動させると、初めは問題なかったものの、天気がよい日が続いた後に葉がしわしわになってしまいました。現在は様子を見ながら置き場を微調整することで、順調に育っています。

この経験から、バナナプラントを育てるときは直射日光ではないある程度の明るさが必要で、季節の変化によって日差しや明るさが変わったときは、様子を見ながらの調整が必要なことを学びました。

私が考えるバナナプラントの難易度

鉢植えの観葉植物と浮葉植物のバナナプラント
鉢植えの観葉植物と浮葉植物のバナナプラント

私は現在たくさんの植物を育てていますが、浮葉植物を育てた経験はあまりありませんでした。そんな私が個人的に考えるバナナプラントの栽培の難易度は、”簡単寄りの普通”です。

ガラスの器に入れるだけでも栽培を始められる手軽さを考えると簡単ですが、先述したように葉が健全に育つためには、明るさを調整するなど、気を使う部分もあります。

バナナプラントの栽培を始める前にリサーチをしたところ、”簡単”という文字をよく見かけたため、経験や育てる環境によって感じ方が変わるのでしょう。ただし、浮葉植物を育てた経験が少ない方や植物の栽培自体初心者は、難しく感じる可能性があります。

バナナプラントを育ててみよう

水換え
水換え

バナナプラントを栽培するときは、事前に育て方を調べてから始めるのがおすすめです。ここでは、私の栽培体験や購入したお店に聞いた内容、リサーチした情報をもとにバナナプラントに適した環境や育て方のコツ、注意点などを紹介します。

育て方に関してはさまざまな意見がありますので、気になったことはさらに調べて深堀りしてみてください。

バナナプラントの選び方

ホームセンターの熱帯魚コーナー
ホームセンターの熱帯魚コーナー

バナナプラントを長持ちさせるために、殖芽部分ができるだけ硬くて元気そうなものを選ぶのがおすすめです。バナナプラントはアクアショップの実店舗やネットショップ、ホームセンターなどで購入できます。インターネットで購入すると探す手間が省けて便利ですが、自分で形を見て選びたいなら実店舗での購入をおすすめします。

バナナプラントを育てるのに必要な道具

バナナプラントを育てるのに必要な道具
バナナプラントを育てるのに必要な道具

バナナプラントを入れる容器と移動に使うピンセットだけでも栽培をスタートできますが、上手に育てようと思う場合は、カルキ剤や底に敷くソイルなども用意しましょう。

バナナプラントを育てるのに適した環境

床底に使うソイル
床底に使うソイル

適した環境(1)光量

自然光で育てる方法と植物育成用のライトを使う方法があり、暗すぎなければ低光量でも育つといわれています。しかし、個人的な体験を踏まえると、ある程度光量を確保した方が綺麗に育つと思います。

ただし、強い直射日光には当てないように、ご注意ください。

適した環境(2)CO2

水草を育てるときはCO2を添加して光合成を促す方法がありますが、バナナプラントの場合はなくても育てられます。私自身も添加していませんが、今のところ問題ありません。

もし色鮮やかに育てたいなどの理由でCO2を添加する場合は、ボンベや添加剤など、さまざまな方法がありますので、事前にメリットやデメリットを調べるのがおすすめです。

適した環境(3)水質 

水生植物には栽培に適した水質の目安があり、バナナプラントの場合は弱酸性〜中性といわれています。水道水のカルキ抜きに関しては、バナナプラントは塩素に対して神経を使う水草ではないため、魚を一緒に育てないのであれば必須ではないと聞きました。なお、私の住む地域はカルキ臭が強いので、カルキ抜きをしています。

カルキ抜きの方法は、煮沸した水を冷ます方法や汲み置きして長時間日光に当てる方法、カルキ剤を使う方法などさまざまです。私は手軽に済ませるために、ホームセンターで購入したカルキ剤を使用しています。

適した環境(4)水温

バナナプラントを育てるのに適した水温は、約18〜28℃だといわれています。暑すぎず寒すぎない環境をイメージするとよいでしょう。冬場に室内が寒くなる場合は、置き場所の工夫が必要です。

適した環境(5)床底

バナナプラントは水を入れたグラスに転がしておくだけでも育てられますが、殖芽が浮いてくることがあるため、私はホームセンターなどで買える水草用のソイルを使用して根を伸ばせるようにしています。

バナナプラントの育て方のコツ

水が濁っている
水が濁っている

コツ(1)水は汚れてきたら換える

古い水を放置すると、苔が生えたりバナナ部分が腐ったりすることがありますので、汚れが見られたら換えるのがおすすめです。水換えの頻度は季節や室温によってさまざまで、数日で汚れることもあれば2週間ごとでよいときもあります。

コツ(2)季節に応じて置き場を調整する

夏は強烈な直射日光を避けて適度な明るさのある涼しい場所に置き、冬は明るさを確保できる暖かい場所が適しています。ただし、冬の窓辺は隙間から冷気が入ってくることがありますので、ご注意ください。

コツ(3)適度にトリミングする

バナナプラントの葉が腐ったときや密集しすぎているときは、はさみでカットするのがおすすめです。傷んだ葉を放置すると水が汚れ、あまりに葉が増えると影ができて明るさを確保しにくくなることがあります。

バナナプラントを育てる際の注意点

日に当てるバナナプラント
日に当てるバナナプラント

注意点(1)バナナプラントを絶対に野生へ廃棄してはいけない

育てる以前に心に留めておきたいのが、バナナプラントは外来種であるということです。枯れかけているからと近所の川などに廃棄すると、繁殖して在来種を駆逐してしまう恐れがあります。野生へ廃棄するのは絶対に避けましょう。

注意点(2)小さな容器での栽培は置き場に気をつける

バナナプラントを小さなガラス容器で楽しむ場合、直射日光に当たると必要以上に水温が上昇することがあります。私は他の植物を育てたときに同様のことがあり、慌てて涼しい場所へ移動させました。特に注意したいのが季節の変わり目で、それまで問題なく育っていても、日の差し方が変わると知らないうちに水温が高くなっている場合があります。

腐ったり水が汚れたりする原因になりますので、小さい容器の場合は日当たりと置き場にご注意ください。

注意点(3)賃貸に水槽を置く場合は契約内容を確認しよう

バナナプラントを魚の水槽に入れて栽培する場合は、事前に賃貸契約書や管理規約を確認しておきましょう。なぜなら、熱帯魚を含めてペットを禁止している物件や、水漏れなどのリスクを避けるために水槽を置くこと自体をNGとする物件もあるからです。判断が難しい場合は、管理会社に確認をしておくと安心です。

また、契約上の問題はなくとも、エアーポンプの音や水漏れで近隣とのトラブルが発生する可能性もあります。設置場所や設置方法に問題ないか、しっかりと確認しましょう。

バナナプラントの楽しみ方

インテリアとしても楽しいバナナプラント
インテリアとしても楽しいバナナプラント

容器の大きさやデザイン、飾り方を変えると、ライフスタイルや好みに合った方法でバナナプラントを楽しめます。

小さな容器に入れてテーブルで観賞する

プリンのガラス瓶で栽培
プリンのガラス瓶で栽培

バナナプラントを気軽に育てたいときは、小さなガラスの容器に入れてテーブルなどに飾ってみましょう。小型なら場所を取らないため、リビングテーブルやデスクの上など、省スペースで飾れます。

球形や角形など容器の形によって印象が変わりますので、インテリアに合わせてコーディネートするのも楽しいです。容器はアクアショップやホームセンター、100均、ネットショップなどで購入できます。

魚の水槽に入れてアクセントにする

水槽のバナナプラント
水槽のバナナプラント

アクアリウムを楽しみたいときは、バナナプラントを魚や他の水草が入っている水槽に入れて育てる方法をおすすめします。ユニークで愛らしい形は水槽のアクセントにぴったりで、楽しげな景色にしてくれるでしょう。

さまざまな水草と一緒に水槽に入れて森をイメージした景色にしたり、水槽用のオブジェを一緒に飾ってミニチュアハウス風にしたりと、テーマを決めてレイアウトするのもよいですね。

バナナプラントのある暮らしにおすすめの住まい

ルーフバルコニーのある住まい
ルーフバルコニーのある住まい

バナナプラントを育てるなら、栽培に適した住まいを探してみましょう。

日当たり良好な物件

日当たりがよい住まいを選ぶと、冬でもバナナプラントを育てやすくなる可能性があります。明るさや暖かさを確保できれば、葉の元気がなくなったり苔が生えたりする心配も少なくなるでしょう。

ルーフバルコニー付き物件

ルーフバルコニーとは、階下のルーフ(屋根部分)を活用した屋外空間のことを指します。通常のベランダに比べて日当たりがよくなることが多いため、年間を通して室内の明るさや暖かさを確保しやすくなり、バナナプラントが好む環境に近づくでしょう。

ただし、真夏は強烈な直射日光が部屋に差し込んでバナナプラントが傷む原因となる場合もありますので、様子を見ながら置き場所を工夫するのがおすすめです。

カウンターキッチン付き物件

カウンターキッチンのある物件では、カウンターの空いたスペースにバナナプラントを飾って楽しめます。バナナプラントの水栽培なら土を使わなくても育てられるため、衛生面が気になる方にもおすすめです。家事の合間に可愛らしいバナナプラントを見ると、ちょっとした癒やしになるでしょう。

バナナプラントを育てて暮らしに遊び心を加えよう

暮らしのアクセントになるバナナプラント
暮らしのアクセントになるバナナプラント

バナナをそのまま小さくしたようなバナナプラントは、そのユーモラスな姿で暮らしを楽しく彩ってくれる存在です。

私は仕事や家事に追われるとゆとりがなくなって思考が停止し、何もかも嫌になってしまうことがあるのですが、バナナプラントを眺めると自然と口角が上がり、気分がリセットされます。心の余裕は前向きな気持ちを後押しし、クリエイティブな発想が促してくれるのです。

忙しい日々にちょっとした遊び心を加えて楽しく過ごしてみたいと思う方は、バナナプラントを育ててみてはいかがでしょう。

mashley家具コンシェルジュ・ライター、椅子オタク、DIYマニア

27脚の椅子を所有する家具コンシェルジュ・ライターです。椅子のために家を建築し、現在は100万円で購入した空き家付き山林をセルフリノベーションしています。好きなテイストはミッドセンチュリーモダンと北欧のミックススタイルです。仕事ではインテリア記事の執筆やお部屋づくりのお手伝いをしています。ブログ「北欧ミッドセンチュリーの家づくり」ではコーディネートのコツやDIY、収納、掃除など暮らしのアイデアについて発信し、YouTubeチャンネル「オタク夫婦の週末山暮らし」では、田舎暮らしの動画を配信しています。

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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