「見せる収納」に憧れていても自分のセンスに自信をもてないと感じている人は多いかもしれません。実はその悩み、有孔ボードの活用で解決できることがあります。
家具コンシェルジュの私は、自宅や庭の手作り小屋をさまざまなテイストでコーディネートしています。有孔ボードをうまく活用すれば、部屋がすっきりするだけでなく、おしゃれなインテリアになりますよ。
今回は、わが家の有孔ボードの実例をもとに、限られたスペースを有効活用する方法を一緒に考えてみましょう。収納やインテリアにお悩みの方は、ぜひ参考にしていただけたらうれしいです。
- 有孔ボードとは
- 有孔ボードがある暮らし
- 有孔ボード活用事例1. 省スペースのまま収納量アップ
- 有孔ボード活用事例2. キッチン
- 有孔ボード活用事例3. 庭の小屋
- 使ってわかった有孔ボードの魅力
- 有効ボードの魅力1. ひと目でわかる使いやすさ
- 有効ボードの魅力2.収納場所が増え、変更も自由自在
- 有効ボードの魅力3.無造作でも魅せる収納になる
- 有孔ボードの注意点
- 有孔ボードのQ&A
- Q.有孔ボードは壁に取り付けるだけで防音になりますか?
- Q.壁に穴を開けられない場合、どのような設置方法がありますか?
- Q.フックはどんなものを選べばいいですか?
- Q.有孔ボードそのものをDIYできますか?
- 有孔ボードを活用しやすい住まいとは
- DIY可の賃貸物件
- 注文住宅
- 有効ボードで「魅せる収納」を
有孔ボードとは
まずは有孔ボードがどんなものなのか、解説します。
有孔ボードとは、無数の穴が等間隔にあいた合板のことです。ペグボード・穴あきボード・パンチングボード・有孔ベニヤといった名前でも呼ばれています。
有孔ボードの本来の役割は、吸音です。そのため、学校の音楽室や放送室、レコーディングスタジオで使われているのを見たことがある人も多いでしょう。
有孔ボードの吸音の仕組みは、室内で発生した音を有孔ボードの穴からボードの裏にある空気層で拡散させるというものです。有孔ボードを利用すると、外に音が漏れにくくなり、音がクリアに聞こえるようになります。
このように、本来は吸音の役割がある有孔ボードですが、最近は収納アイテムとして使う方が増えています。具体的には、壁面や台の上に有孔ボードを設置し、穴にフックを取り付けて小物を吊るしたり、メモを貼り付けたりする方法です。
たとえば、店舗では商品を飾る什器や陳列用ボードとして使われています。街中では、ポスターやお知らせを貼る掲示板として使われているのも見かけます。
有孔ボードがある暮らし
わが家では、キッチンと庭の小屋、その他収納を増やしたい空間に合わせて有孔ボードを活用しています。ここでは、それぞれの具体的な活用法をご紹介します。
有孔ボード活用事例1. 省スペースのまま収納量アップ
まずは手軽に収納を増やす方法を紹介します。必要なものはすべて100円ショップで手に入ります。
【用意するもの】
・有孔ボード
・有孔ボード用フック
・マスキングテープ
活用場所:玄関
玄関に有孔ボードを設置すると、家の鍵や車の鍵をかける収納として使うことができます。お気に入りのステッカーやカードをマスキンテープで貼れば、玄関が華やかになります。大きな有孔ボードを設置すれば、カバンや帽子もかけられるので便利です。
活用場所:ワークスペース
ワークスペースでは、時計や文房具などの収納に使えます。有孔ボードを使って飾るように収納すれば、デスク周りのこまごまとしたものが、すっきり片付きます。これは子ども部屋の収納としておすすめです。
活用場所:寝室・クローゼット
寝室や身だしなみを整える場所で使う場合、アクセサリー類のディスプレイ収納としても使えます。ネックレスはケースにしまうと絡まってしまいますが、有孔ボードなら出し入れもスムーズです。コースターやフェイクグリーンを飾れば、ちょっとしたアートにもなります。
小さな有孔ボードを立てかけると、小物の収納として使いやすいです。大きな有孔ボードを壁面にしっかりと固定すれば、掃除用具の収納や洋服の収納など、さらに活用の幅が広がるでしょう。
有孔ボードを使えば部屋がすっきりするだけでなく、手軽におしゃれな雰囲気を演出できます。壁に直接フックを取り付けると、フックの取り付け位置のバランスに悩むかもしれません。しかし有孔ボードなら無造作に飾るだけでおしゃれなディスプレイになります。
有孔ボード活用事例2. キッチン
キッチンではIHコンロ近くの壁に設置して、キッチン周りの収納に活用しています。
鍋やフライパンは、フックに引っ掛けてつるす収納にしました。その上には、100円均一のアイアンバーをネジで取り付けて、鍋蓋の収納にしています。隣にはアイアンバーと板を取り付け、スパイスの収納にしました。
有孔ボードを使って解消できた悩み もともとキッチンではIHコンロ横の壁の汚れと、キッチン周りの道具の使い難さに悩んでいました。IHコンロで料理していると、想像以上に油はねや水はねが起こります。タイル部分ならすぐに掃除できるのですが、それ以外の場所の汚れが取りにくかったのです。 また、キッチン空間内の収納だけでは調理器具やキッチングッズが収まらず、フライパンや鍋蓋は行き場をなくしていました。 そこで、IHコンロの近くにDIYで有孔ボードを取り付けたところ、すべての悩みが解決しました。有孔ボードで壁を覆うことで汚れが見えなくなり、掃除も有孔ボードを拭くだけなので簡単です。吊るす収納で鍋やフライパン、鍋蓋の出し入れも楽になりました。
有孔ボード活用事例3. 庭の小屋
わが家の庭にある小屋は、DIYを行うワークスペースです。
1つ目の有孔ボードは作業台の近くに設置し、工具を吊るす収納にしています。フックを使ってペンチやメジャーなどを引っ掛け、工具のサイズに合わせて釘を打ち付けて収納しています。(画像:左)
2つ目の有孔ボードには、インパクトドライバー(電動ドリル)と部品を収納しました。(画像:右)
はじめは、さまざまな工具をすべて道具箱に収納していましたが、まとめて1ヶ所に入れると出し入れが面倒になり、作業の負担になります。中には先の尖った工具もあるため、探している最中に怪我をしてしまうこともありました。
そこで作業台の近くに有孔ボードを設置したところ、工具を探すことがなくなり、道具が使いやすくなりました。見せる収納としても気に入っています。
使ってわかった有孔ボードの魅力
このように、有孔ボードはわが家の部屋の悩みを解決してくれました。ここからは、実際に使い続けてみて気づいたことをご紹介します。
有効ボードの魅力1. ひと目でわかる使いやすさ
有孔ボードは見せる収納なので、ひと目でどこに何があるのかわかりやすい点が魅力です。使いたいものを探す手間がなくなり、整理整頓もしやすく、道具を紛失することも減りました。
有効ボードの魅力2.収納場所が増え、変更も自由自在
有孔ボードを設置すると、壁に新たな収納場所が増えます。狭くてスペースがなく、置き場に困っていたものに居場所ができます。
また、ものを収納するときはフックなどを使うので、暮らしや気分に合わせて簡単にレイアウトを変更できるのも魅力です。小さな棚などを設置すれば、こまごましたものも収納できます。
有効ボードの魅力3.無造作でも魅せる収納になる
有孔ボードは規則的な穴自体がデザインの1つになるので、どのように飾ってもおしゃれに見えます。無造作に飾っても、適当に配置したものがなんとなくいい感じに見えるところも、魅力といえるでしょう。
有孔ボードの注意点
便利で魅力たっぷりの有孔ボードですが、設置にあたっては以下の2つのことに注意しましょう。
1つは、穴を開けてよい場所かどうかを確認し、開けられないときには工夫して設置する必要があります。賃貸物件の場合、壁に釘やネジの穴を開けてはいけない契約内容も多いです。
DIY可能な物件もありますが、事前に不動産会社に確認するようにしましょう。
2つ目は、耐荷重に気をつけることです。あまりに重いもの吊るすと、壁が耐えきれず、有孔ボードが外れて破損する可能性があります。また、それぞれの止め具には耐荷重があるため、それ以上のものをつるそうとすると、有孔ボードが外れて壁が破損する場合もあります。
あらかじめどのようなものを収納するのかを決め、それに合わせて有孔ボードのサイズや、設置方法を決めておきましょう。
有孔ボードのQ&A
ここからは、有孔ボードにまつわるQ&Aをご紹介します。
Q.有孔ボードは壁に取り付けるだけで防音になりますか?
A.残念ながら、直接壁に取り付けただけでは防音になりません。有孔ボードを吸音の用途で使う場合は、穴から入った音の行き先として、ボードの裏に空気層が必要です。
Q.壁に穴を開けられない場合、どのような設置方法がありますか?
A.石膏ボード用の止め具を活用すれば、外した後の穴が小さくなります。大きな有孔ボードを設置するなら、天井と床に突っ張り棒のような柱を取り付け、その柱に有孔ボードを取り付ける方法もおすすめです。この方法は穴が開かないだけでなく、ある程度の重さのものも支えられます。
Q.フックはどんなものを選べばいいですか?
A.有孔ボードの穴の形と、フックの形状に注意して選びましょう。穴の大きさは、一般的には5mmです。しかし、ボードによっては6mmや8mmのものもあります。フックの形状も、汎用性の高いJ型や鉢植えの入るリング型などさまざまなので、用途に合わせて選びましょう。
Q.有孔ボードそのものをDIYできますか?
A.可能です。ちなみに、実例で紹介したキッチンの有孔ボードはベニヤ板に穴を開けて手作りしたものです。廃材を活用すればコストを抑えられます。ただしDIYするときには、穴の大きさや穴を開ける間隔に注意して作りましょう。
有孔ボードを活用しやすい住まいとは
続いて、有孔ボードを活用しやすい住まいの条件を見ていきましょう。
DIY可の賃貸物件
大きな有孔ボードを設置する場合は、しっかりと壁に取り付ける必要があります。そこでおすすめなのが、DIY可能な賃貸です。
これは「カスタマイズ賃貸」とも呼ばれており、契約内容によって壁を塗装したり穴を開けたりするなど、手を加えられます。古い物件を活用したい貸主側と、自由にDIYしたい借主側の双方にメリットがあるため、最近増えつつある物件です。
物件や契約の内容によっては、壁に画鋲以上の穴を開けて有孔ボードを取り付けても、退去時に元に戻す必要がありません。そのため、好きな位置に好きな大きさの有孔ボードを取り付けやすくなります。
ただし、DIY可の賃貸なら何をしてもいいというわけではありません。不動産会社や貸主の方にどのようなDIYをしたいのか、事前に相談するようにしましょう。
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注文住宅
注文住宅で有孔ボードを設置する場合、
・引き渡し前に施工会社に取り付けてもらう
・引越してからDIYで取り付ける
この2つ方法があります。
施行会社に取り付けてもらう場合、取り付けの位置や方法に悩まずに済むところがメリットです。DIY未経験の方には安心感があります。ただし、材料はどちらが用意するのか、取り付け費用がどのくらい発生するのかなど、事前によく相談するようにしましょう。
住み始めてからDIYで取り付ける場合、暮らしに合わせた収納を作れることや、作る楽しみを味わえるというメリットがあります。耐荷重や作り方を自分で考えるのは大変ですが、できあがったときの達成感はひとしおです。
どちらを選択するにしろ、注文住宅を建てるときは担当の方に相談してみましょう。有孔ボードを設置したい場所や、どのように設置したいのかを相談すれば、壁に有孔ボードを支えられるだけの下地を入れたり場所を確保したりといった下準備を行えます。
有効ボードで「魅せる収納」を
収納には隠す収納と見せる収納がありますが、有孔ボードを使った収納は”魅せる収納”といえるでしょう。なぜなら、実用性だけでなく、飾って楽しめるディスプレイとしての魅力も兼ね備えているからです。
私が今ほどインテリアに詳しくなかった頃、小さな有孔ボードをデスクに置き、メモや文房具の位置を変えて試行錯誤していました。なんとなく飾っただけなのに、デスクの上がいい感じになっていて、とても嬉しかったです。
つまり、設置さえうまくいけば、難しいことを考えずに手軽に楽しい収納が作れるのが有孔ボードです。これほどレイアウトが自由自在に変えられて、簡単に映えるディスプレイになる収納ツールはなかなかありません。今回お届けした内容を参考に、有孔ボードを使って、自分らしい収納とディスプレイを楽しんでみてくださいね。