シャドーボックスとは、複数枚の同じ絵を重ねて立体感を出すアートのこと。好きな絵やキャラクターを選んで作り、ご自宅に飾ったり、プレゼントとして渡したりするのに向いています。
細かな作業が好きな方や、好きな絵を簡単にオブジェとして作ってみたいという方にぜひおすすめのアート。今回はシャドーボックスを始めて3年の私が、魅力や作り方などをご紹介します。
シャドーボックスに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
- シャドーボックスとは?
- シャドーボックスの歴史
- シャドーボックスの種類
- シャドーボックスの魅力
- シャドーボックスを好きになったきっかけ
- シャドーボックスの魅力
- シャドーボックスを作ってみよう!
- シャドーボックスを作るのに必要な道具は?
- シャドーボックスを作るのに特殊な技術はいるの?
- 簡単にできる!初心者向けのシャドーボックス
- シャドーボックスを綺麗に作るコツとは?
- シャドーボックスを作る上での注意点
- シャドーボックスを作って部屋に飾ろう
- シャドーボックスはどういう部屋に飾るのがおすすめ?
- シャドーボックスを作りやすい環境にしよう
- 有孔ボードを使って映えるシャドーボックスを飾ろう
- シャドーボックスを飾って、部屋に彩りを加えよう!
シャドーボックスとは?
そもそも、シャドーボックスってどんなもの?と思われる方もいるかもしれません。
冒頭でも軽く説明しましたが、シャドーボックスとは、好きな絵柄を選び、複数の同じ絵柄を切って重ねることで立体感を出して額装するホビーとなります。シャドーアートや3Dアート、デコパージュと呼ばれることもありますよ。
シャドーボックスの歴史
シャドーボックスは、17世紀にイタリアの職人により作られ、主に貴族の間で広まったといわれています。起源はイタリアですが、その後アメリカに渡り、一般的に広まったようです。
日本における歴史としては、当時海外に駐在していた方がシャドーボックスを覚え、日本に持ち込んだことがきっかけだとされています。
シャドーボックスの種類
シャドーボックスは、厚紙を切り、重ねることにより立体感を持たせて額装するものが主なものとなっていますが、中には複数の面にシャドーボックスを配した置物や、ガラステーブルの下一面にシャドーボックスを作るという大規模なものも見られます。
またシャドーボックスは、額装して壁に飾ったり、出窓に置くようなスタイルが一般的といえます。
シャドーボックスの魅力
シャドーボックスを好きになったきっかけ
私がシャドーボックスを始めたきっかけは、友人がシャドーボックス教室を開講し、そこに通い始めたことでした。
私はもともとジオラマ作成などの細かい作業が好きだったので、お試しでシャドーボックス教室に参加をしてみました。自分でテーマを選び、自由自在に作ることができるという点に非常に興味を持ち、その後も定期的に作品を作るように。
複数の作品を作ってプレゼントをしているうちに、友人の中でもシャドーボックスに興味を持ち、作っている人がどんどん増えています。
シャドーボックスの魅力
シャドーボックスの魅力は、なんといっても自分好みのデザインで簡単に作れるという点です。大規模な作品になると、複数のテーマを貼り付けて立体感を持たせる作業が大変になってきますが、窓際に飾るような簡単なものであれば、すぐに作ることができます。
また、額装する際の額を選ぶのも楽しみのひとつです。額が変わることにより、テーマの見え方もかなり変わってきますので、定期的に額装を変えてみるのも面白いですよ。
シャドーボックスを作ってみよう!
それでは、ここからは早速シャドーボックスを作る流れを説明していきましょう。
シャドーボックスを作るのに必要な道具は?
シャドーボックスを作るにあたり、必要な道具はそれほど多くありません。極端な話ですが、ハサミと糊があれば、誰でも簡単にスタートできます。
以下に挙げる道具には必ずしも必須でないものもありますが、細かい作業が続きますので、できるだけそろえた方がいいでしょう。
・ハサミ
ハサミについては一般的なハサミでも問題ありませんが、細かい作業がありますので、小さめのハサミを用意すると良いでしょう。
・ナイフ/カッター
一般的なカッターでも問題ありませんが、細かい部分をカットする際にやや雑な断面となってしまうことがあります。画材用ナイフを使うと、細かいところでも綺麗にカットをすることができますよ。
・マット
ナイフでカットをする際、テーブルが傷ついてしまうのを防ぐために、カット用のマットを用意しましょう。段ボール等で代用することもできますが、ナイフの刃が突き出てしまうこともありますので、マットを用意した方がいいでしょう。
・ピンセット
カットした細かい画材を紙から離したり、接着したりする際に利用します。ピンセットが無くても作業は可能ですが、細かい画材がある場合は、貼る際にズレたりしますので、あった方が繊細な作業ができます。
・マーカー
カットした画材に立体感を持たせるため、断面を塗る際に使います。断面をマーカーで塗らない場合は、思ったような立体感が得られない場合があります。にじみにくい水性のもので、先が太いものと細いものの両用となっているマーカーを選ぶと良いでしょう。筆ペンで代用することもできますよ。
・糊/木工用ボンド
切った画材を貼り合わせる際に利用します。シリコンを使って貼り合わせる場合もありますよ。
・レジン/透明なマニキュア
作品に艶を出すために利用します。レジンはいきなり取り扱うのは難しいので、透明なマニキュアでの代用でも大丈夫です。
・モデラー
「スパチュラ」と呼ばれることもあります。切った断面がめくれ上がってしまうのを防ぐために利用。主に粘土細工に使われることの多いツールです。
シャドーボックスを作るのに特殊な技術はいるの?
シャドーボックスは、用意した複数の絵を切って貼ることにより、立体感を持たせる3Dアートですので、特殊な技術はいりません。最小限の道具(ハサミ/糊)があれば、誰でも簡単に作ることができますよ。
簡単にできる!初心者向けのシャドーボックス
初心者向けのシャドーボックスとしては、まずは簡単な絵を選びましょう。背景や複数の絵などを組み合わせると、立体感を持たせるのが大変だったりしますので、シンプルな絵を複数枚用意して始めましょう。
(1)用意した絵をナイフでカットして切り離す。
できるだけ切れ味のいいナイフを選ぶようにしましょう。
(2)マーカーでパーツのふちを塗り、断面を目立たなくする。
この際、塗りすぎると色が染み出してしまいますので、軽く塗るようにしましょう。このとき塗るマーカーの色は、パーツのデザインに合わせて好きな色を組み合わせてください。
(3)切り取ったパーツをモデラーなどで丸みをつける。
丸みをつけることにより、紙の断面がめくれ上がるのを防ぐことができますし、より立体感を持たせることができます。
(4)切り出したパーツを、デザインの奥行きごとに分けて、立体感を持たせながら組み立てていく。
ボンドで紙同士をつけるため、乾く前であれば、修正することもできますよ。これでシャドーボックスの立体パーツは完成します。
(5)額を用意して、デザインを決めて立体パーツを貼っていく。
基本的に作業工程は同じです。切り取る絵柄が簡単なものからスタートし、ハサミやナイフの扱いに慣れてきたら、細かい絵柄にも挑戦してみてください。
シャドーボックスを綺麗に作るコツとは?
シャドーボックスを綺麗に作るコツとしては、クラフトナイフを利用することが挙げられます。刃が細いため、紙が毛羽立ったりギザギザしたりした感じのない、スッキリとした断面を持たせることができます。
また、絵を貼り合わせる際にもピンセットを使いましょう。手で貼ることもできますが、指紋が付いてしまったり、ちょっとしたズレが起こってしまったりする可能性があります。
高価な画材を使えば使うほど、綺麗なシャドーボックスができあがります。
シャドーボックスを作る上での注意点
シャドーボックスを作る上での注意点として、まず作成する前に広いスペースを用意することが挙げられます。作業自体は小さなパーツの切り出しが多いですが、実際にナイフでカットする際に腕や肘を使いますので、なるべく広いスペースで作ることをおすすめします。
また、綺麗に作りたいときには、画材用のナイフなどの専用の道具を利用するようにしましょう。刃の違いにより、パーツの断面が全然変わってきますよ。
シャドーボックスを作って部屋に飾ろう
それでは、実際にシャドーボックスを飾ってみましょう。シャドーボックスは額装などのタイプを選びませんので、大きさによって壁掛けにするか、窓や棚に置くか選ぶようにしましょう。
シャドーボックスはどういう部屋に飾るのがおすすめ?
シャドーボックスは、大きさにもよりますが、どの部屋にもすんなりとマッチするアートです。それでもせっかく作ったアート作品なので、できるだけ目につきやすいところに飾りたいですよね。
シャドーボックスはさまざまなサイズのものを作れますので、例えばリビングの出窓やカウンターキッチンの隅に置くことで、ご自身の趣味を日常的に感じることのできるスペースになりますよ。
シャドーボックスを作りやすい環境にしよう
シャドーボックスはどこでも作ることができますが、リビングなど家族との共用部で作ると、もともと置いてある家具などが作成の際に邪魔になったりしますよね。
趣味に使う部屋や書斎であれば、周りを気にすることなくシャドーボックス作りに没頭することができるので、シャドーボックスを作る・見る生活を思い切り楽しむことができますよ。
有孔ボードを使って映えるシャドーボックスを飾ろう
有孔ボードとは、多数の穴が空いた合板のことを指し、学校の音楽室や音響ルームの壁面にも使われています。
有孔ボードは等間隔で穴が空いており、フックなどの金具を取り付けることで簡単にあらゆるものを取り付けることができます。賃貸物件では壁に穴を開けたり釘で固定したりすることができませんので、壁に穴をあけずにシャドーボックスを飾りたいという方におすすめです。
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シャドーボックスを飾って、部屋に彩りを加えよう!
シャドーボックスは誰でも簡単に作ることができ、独特の立体感で部屋にアクセントを加えるアートになります。お好みのデザインで作ることができるので、作る楽しみと飾る楽しみの両方を楽しめます。
細かい作業や黙々と何かに打ち込むことが得意な方におすすめのシャドーボックス作り。ぜひ、あなただけのシャドーボックスを作って、部屋に一風変わった彩りを与えてみてはいかがでしょうか。