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革細工を始めよう! 魅力や始め方を体験談をもとにご紹介
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私は、幼い頃から革製品の触り心地が大好きでした。大人になった今、基本的に身の回りの小物は革製品でそろえています。最近は既製品だけでは物足りず、革細工を趣味として楽しむようになりました。

革細工と聞くと大がかりな道具が必要と感じるかもしれませんが、実は100円ショップでもそろうような道具で楽しむことができるのです。

この記事では、革細工に興味がある方に向けて、革細工の魅力と初心者向けの手に入れやすい道具をまとめてお伝えします。

革細工とは?

革細工とは、レザークラフト・皮革工芸品・革工芸とも呼ばれるもので、動物の皮を材料に細工を施すことです。最近は趣味で革細工を楽しむ方が増えているようで、SNSなどで財布、キーケース、ペンケースといった小物類ハンドメイドしている方をよく見かけるようになりました。

革細工の歴史

人類は、マンモスを狩っていた時代から動物の革を服や防具に使用しており、現代までその知恵や技術が受け継がれています。日本に本格的な革細工が伝えられたのは、今からおよそ1,400年前。日本の歴史上では飛鳥時代とされています。

当時、朝鮮大陸からやってきた「熟皮高麗(おしかわこま)」「狛部(こまべ)」といった渡来人によって革細工の加工法が日本に伝えられました。

革細工で使われる革の種類

革細工として最初に利用された動物は鹿だったそうです。江戸時代頃になると、牛や馬などの硬い革を持つ動物の加工法が日本に伝わりました。

革細工には動物の革が使われますが、すべての動物の革が対象というわけではありません。一般的には「脊椎動物」の革が対象になっていますが、動物によって革の特徴は異なります。ここでは、代表的な革について簡単にご紹介していきましょう。

<動物ごとの革の特徴>
・豚:革が薄く通気性に優れており、鞄や靴などによく使用されます。
・牛:世界で一番有名な革で、頑丈で染色や加工がしやすく、財布や鞄、靴など幅広く愛用されています。
・羊:革の繊維が細かいので、軽くて柔らかくしっとりした素材です。
・ヤギ:頑丈かつ革の厚みが薄く軽いため手袋や靴によく使用されます。
・鹿:型崩れしにくい素材。手袋などに最適な革で、種類によっては洗濯も可能。
・馬:牛革よりも柔らかく、衣類やインテリアに向いている革です。部位や加工方法によってさまざまな種類があります。
・ワ二:ごつごつとした硬い素材で、ワニの中でもクロコダイルの革は非常に高価です。

自分で革細工を行う楽しさ

ここからは革細工を趣味として楽しんでいる私が、実際に感じた革細工の魅力についてご紹介します。

革細工を始めたきっかけ

私は小さい頃から革製品がとても大好きでした。革製品の触り心地や香り、見た目の渋さなどに引かれたのです。

先述したとおり、革には牛だけではなく多種多様な動物の皮が使われています。それぞれ特徴を持っており、小さな小道具から身につける服まで、あらゆるものに形を変えるところにも魅力を感じます。

私が革細工を始めたのは、大好きな革製品を使って自分の自由な形にしたいと感じたのがきっかけでした。

革細工はプレゼントにも喜ばれる

革で作られた靴や鞄などの小物は上品で高級感があります。そのため、革製品を誕生日などの記念日に貰えたらうれしいと感じる方も多いのではないでしょうか。お店で買ったものではなく、手作りということであればさらに愛着が湧くもの。

私もハンドメイトの革小物をプレゼントでいただいたことがあります。作り手の思いが込められたもので、プレゼントされたときの喜びは印象的で、今でも覚えています。

趣味の革細工が副業になることも
革細工がある程度できるようになると、自分で作った小物を販売することもできます。ハンドメイドでは、お客さんの要望通りに作ることも可能。世界に1つだけの革製品ができあがるので、とても喜んでもらえますよ。

革細工に必要な9つの道具

ここからは、革細工を始めてみたいと思っている方に向けて、革細工に必要な道具についてご紹介します。今回は、初心者の方でもそろえやすいように、100円ショップで購入できるものを含めてお伝えします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

革細工に必要な道具(1)菱目打ち

菱目打ち(ひしめ打ち)とは、糸を縫うときに使用する穴を革にあける道具です。フォークのような形をしており、針は1つから多いものだと6つまであります。初心者の方であれば、まずは1~4本のどれかを購入すると良いでしょう。

直線の穴を開けるときに使用するのは4本で、曲線の穴を使用する際に使用するのが2本になります。価格は100円~2,000円程です。

革細工に必要な道具(2)ゴム板

ゴム板は、菱目打ちをするときに下敷きとして使用します。革細工用のゴム板は硬いものを使用してください。菱目打ちは仕上がりに影響する大事な工程なので、革細工専門店などで販売している専用のゴム板を買うことをおすすめします。

革細工に必要な道具(3)ロウ引き糸

ロウ引き糸とは、油を塗った糸のことです。この糸を使うことで、通常よりも耐久性が上がって水にも強くなり、繊維がほつれないので小さな穴にも糸を通しやすく、作業もはかどります。

続いてご紹介する導具は、100円ショップで購入したものです。「革細工に挑戦してみたい」と、考えている初心者の方が購入しやすい100円ショップのものでも十分に使える道具は、いくつかあります。

革細工に必要な道具(4)ゴムハンマー

ゴムハンマーは、菱目打ちなどの穴をあけるときに使用します。ある程度重さがある方が、打ちやすいです。

革細工に必要な道具(5)目打ち、糸切りバサミ、手縫い針

写真右は、菱目打ちの一本バージョンとして代用可能。中央は糸きりハサミ、左は手芸用の針セットです。どちらも革同士を縫い合わせるときに使用する道具です。手縫い針は、なるべく長いものを選びましょう。針の先端に丸みがかっているものだと作業がやりやすくなります。

革細工に必要な道具(6)カッターマット

カッターマットは、革をカッターなどで切るときに使用します。机の上で直接革をカットしてしまうと、机を傷つける可能性があるので、マットを用意しましょう。

革細工に必要な道具(7)革用接着剤

革細工では、裁縫以外にも接着剤で革をくっつけることがあります。細かい部分をつなぎ合わせるときには、接着剤が便利です。

革細工に必要な道具(8)ヘラ

こちらのヘラは、接着剤を塗り広げる際に活用します。手作業だと塗りムラになることもあるため、ヘラを準備しておくと便利です。

革細工に必要な道具(9)ステンレス定規

ステンレス定規は、革細工で寸法を測るときに使用します。

革細工に必要な材料と素材

ここからは、革細工をするときにメインとなる素材や革細工で必要な材料をご説明します。

革細工に必要な材料や素材(1)革

革細工のメインになる革は、触り心地や色、厚さなど、種類が豊富です。革を選ぶときは、事前に作成する革製品を決めておき、それに合った革を選びます。

牛革にはヌメ革とクロムレザーの2種類があり、それぞれ異なる特徴があります。

・ヌメ革:動物の皮をなめす工程で植物のタンニンを使用している革です。ヌメ革の特徴は革の繊維がしっかりと締まっているのでとても丈夫です。使用するにつれて繊維がほぐれて柔らかくなり、使用者に馴染んだ革製品に変化していきます。

・クロムレザー:なめす工程で化学薬品を使用した革のことです。クロムレザーの特徴は、薄くて軽く、色鮮やかな染色によってバリエーション豊富な色やデザインがあるところです。
※なめす:動物の皮を腐敗しないよう、かつ柔軟性をしっかりと保つようにする加工方法

練習するならフェイクレザーがおすすめ

100円ショップには「フェイクレザー」というものも置いてあります。最初から本革だと不安を感じる方であれば、このようなフェイクの革で練習することもできます。

革細工に必要な材料や素材(2)キーホルダー

革細工でキーケースを作るときには、キーホルダーが必要になります。ポイントとしては、キーケースの大きさやつける鍵の個数を考え、サイズを選ぶことが大事です。

革細工に必要な材料や素材(3)カシメ

キーケースなどを革に付けるときに使用するのが「カシメ」と呼ばれる釘のような打ち具です。種類は両面カシメと片面カシメの2種類ありますが、どちらを選んでも問題ありません。

革細工に必要な材料や素材(4)バネホック

革製品を閉じたり開けたりするためのボタンの役割をします。色やデザインは制作する革に合わせて選択しましょう。

革細工の基本の手順

革細工で使用する道具や材料がそろったら、実際に作業をしてみましょう。作業の工程は大きく分けて7ステップ。それぞれの工程を詳しくご紹介します。

革細工の基本の手順(1)何を作るか決める

まず決めなければならないのは、「革で何を作るか」です。最初から鞄や財布などの大きな革製品を作ることはとても難しいので、難易度の低いキーケースなどから始めてみましょう。

革細工の基本の手順(2)型を作成する

作るものが決まったら、次は型を作成します。型作りは革細工の中でも重要な工程。例えば、型取り後に革のサイズが足りないなどの事態が起こると、修正することがむずかしいからです。事前の型取りを正確におこなうことで、失敗を最小限に抑え、材料も無駄にしなくてすみますよ。
型の作り方は、型紙の購入、厚紙などを利用して型紙を作成、CAD(コンピューターによる設計)を使う作成方法などです。

・型紙の購入:初心者の方におすすめ。
・自分で型紙を作成:慣れてくると自分で好きなように作成できます。
・CADで作成:CADは難しそうと感じる方もいるかもしれません、しかし一度覚えてしまえば意外と簡単に作成できるようになります。小物販売をするようになると、CADを使った方が設計が早くて便利です。

革細工の基本の手順(3)素材となる革を選ぶ

革にはいくつもの種類があります。そのため、皮を選ぶよりも先に、作りたい革製品と型を決め、必要な革の素材や量を把握すると良いでしょう。革選びに迷った場合は、入手しやすい牛革がおすすめです。
厚さに関しては1mm~1.5mm程度が加工しやすい厚さです。

革細工の基本の手順(4)革を型の形にカットする

次に革に型を写し、型の形に革を切ります。型を写すときは、ボールペンなどで力強く書いてしまうと跡が残ってしまうので、なるべく優しく書くようにしましょう。チャコペンを使用すると下書きの線を消すこともできるのでおすすめです。

革細工の基本の手順(5)糸を通す穴を開ける

型を切り終わったら、糸を通すための穴を開けます。ミシンで縫う場合、穴開け作業は必要ありませんが、手で縫う場合は、菱目打ちを使用して穴を開けましょう。ミシンを使用する場合でも、ボタンなどのアイテムを付ける際には、穴あけが必要です。

革細工の基本の手順(6)糸で縫う

穴を開け終わったら、糸を通していきます。この作業が、革細工の中で時間の中でとくに時間のかかる作業です。ただし、この工程を丁寧に行うことで見栄えの良い革製品にできますよ。

革細工の基本の縫い方

・折り返し縫い:折り返して糸を縫うことで糸が抜けにくくなり、丈夫な革製品となります。
・2重縫い:ポケットなどの引っ張られやすく負荷が大きい箇所を2重縫いで頑丈に固定できます。
・平縫い:縫い方の基本の平縫いです。初心者の方はまずは平縫いから始めましょう。

革細工の基本の手順(7)仕上げの処理を行う

最後に、革のはみ出した部分をカットしたり、やすりなどで削ったりして形を整えます。コバと呼ばれる、革の切り口処理専用の薬品を使うとよりきれいに仕上がります。初心者の方は薬剤のはみ出しなどもあり、難しい工程になるので、切り口を削って整えるだけでも問題ありません。

革細工を楽しみやすい住まい

書斎などワークスペースのある住まい

革細工を自宅で楽しむなら、ワークスペースが確保できる住まいがおすすめ。机やデスクライトがあると細かい作業もしやすいため、6畳程度の書斎があるとうれしいですね。また、工具や材料を保管できる収納スペースがついているとさらに便利です。

東京で革細工の材料が手に入りやすいエリアで暮らす

革細工を趣味にしていくのであれば、住んでいる地域によっては材料の買い出しなど、不便を感じるかもしれません。「ネットショップで買えるのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、革細工にハマると自分が使う材料は実際に見て判断したくなるものです。ここからは、革細工を趣味にしたい人におすすめの東京の街を3つ、ご紹介します。

浅草駅周辺エリア:革細工の材料が低価格

渋谷・新宿・表参道エリア:革細工の教室もある

日暮里駅エリア:革の種類が豊富な専門店がある

趣味で革細工を楽しもう

革細工はとても奥が深く、日本の歴史上で1400年以上も前に伝えられた手法が現代まで引き継がれています。

革細工が思い通りに完成したときの達成感は、経験した人にしかわからないもの。自分で作った革小物に対する愛着は格別です。最近では、革細工スターターセットなど、初心者用キットあるので、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

石ころ旅行好きなライター

神奈川県在中のWebライター。サラリーマン経験を経て、現在は、時間や場所に縛られない働き方をしています。休日は、横浜・みなとみらいを中心に散歩をしたり、革製品作りや手入れに時間を使っています。ドライブ・ツーリング、グルメを目的とした旅行も大好きです。

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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