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「自家製オリーブオイル」を作ろう!元料理人がコツやアレンジレシピを紹介

「自家製オリーブオイル」を作ろう!元料理人がコツやアレンジレシピを紹介

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さまざまなシーンで活躍するオリーブオイル。スーパーなどで簡単に手に入りますが、実は自分で作ることが可能です。自家製のオリーブオイルにはどこか特別感があり、いつもの食事がより一層楽しいものになります。

私は以前、イタリアンレストランに10年ほど勤めており、オリーブオイルを手作りもしていました。趣味が料理ということもありますが、今でも完熟したオリーブの実を見つけたときは、自宅で自家製オリーブオイルを作って楽しんでいます。

今回は、自家製オリーブオイルの作り方やコツをご紹介します。実は自宅でも意外と簡単に作れるので、興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。

オリーブオイルの基本情報

オリーブの木
オリーブの木

オリーブオイルとは

オリーブオイルとは、オリーブの果実から得られる植物油のことです。スーパーなどで簡単に手に入れることができるので、ご家庭に常備している方も多いのではないでしょうか。食用としてはもちろん、美容効果もあり、幅広く活用されています。

オリーブオイルの特徴

多くの植物油は、種子を絞り、熱を加えて作られています。オリーブオイルは果実を絞り、油を分離させて作る天然の植物油です。そのため、フルーティで香り高いところが特徴です。

「オリーブオイルは健康にいい」というイメージがある方は多いのではないでしょうか。実際にオリーブオイルには健康への効果があるといわれています。

オリーブオイルの主成分はオレイン酸です。オレイン酸の代表的な効果は、血液中の悪玉コレステロールを除いてくれること。その他にもポリフェノールやビタミンEなどの健康や美容に嬉しい成分が豊富です。ポリフェノールには抗酸化作用があり、生活習慣の予防にもつながります。

化粧品や石鹼などの原料として用いられることもあり、オリーブオイルの使途は多岐にわたります。

オリーブオイルの種類

オリーブオイルは、さまざまな種類のものが販売されています。日本で販売されているオリーブオイルの種類を大きく分けると「エキストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」の2種類。同じオリーブオイルでも、それぞれに特徴・特性があり、用途によって使い分けることでワンランクアップした料理を楽しむことができます。

エキストラバージンオリーブオイル

エキストラバージンオリーブオイルはオリーブの果実を絞り、濾過した一番搾りのオイルです。熱処理を行っておらず、酸度は0.8%以下と基準が定められています。この条件をクリアしなければ、エキストラバージンと名乗ることはできません。

オリーブの実が本来持っている、芳醇な香りと風味を十分に味わえるところが特徴です。料理に使用する際は加熱せずにそのまま使うことで、豊かな香りと風味をダイレクトに楽しめます。サラダやパンをはじめ、バニラアイスなどのスイーツにもよく合います。

ピュアオリーブオイル

精製したオリーブオイルに、バージンオリーブオイルを混ぜ合わせたブレンドオイルです。エキストラバージンオリーブオイルと比べると、味はマイルドで香りも控えめ。価格も比較的安価です。加熱用と思われがちなピュアオイルですが、そのままでも召し上がれます。

ピュアオリーブオイルは、加熱してもオイルの特性が失われないというメリットがあるので、高温調理での使用がおすすめです。

オリーブオイル作りにハマった私の体験談

手作りしたオリーブオイルのイメージ 
手作りしたオリーブオイルのイメージ 

オリーブオイル作りを始めたきっかけ

冒頭でも少し触れましたが、私は以前イタリアンレストランで料理をしていました。当時働いていたレストランでオリーブオイルを作ったことがきっかけで、自分でも手作りするようになりました。

「オリーブオイルを作る」といわれたときは、「オリーブオイルって手作りできるの?」と、ワクワクしたのを今でも覚えています。最初は、仕事で作っていたオリーブオイルですが、今では自宅で作るほどハマってしまいました。

私が感じる自家製オリーブオイルの魅力

自家製オリーブオイルは、作り始めてから完成するまでに2日かかります。工程はシンプルですが、時間を要します。そして、オリーブの実に対して搾油できるオイルの量は「これだけ?」と思ってしまうほど少量です。しかし、時間をかけて作ったがゆえの特別感と、搾りたてのフレッシュな香りがたまりません。

オリーブオイルは料理で頻繁に使うので毎回手作りするのは難しいですが、時間に余裕があるときはつい作りたくなってしまいます。おもてなしにもぴったりで、「オリーブオイルを手作りするなんてすごい」と、褒めてもらえることも多く、嬉しくなります。

自分で自家製オリーブオイルを作ったときは、加熱せずにそのまま楽しむことが多いです。これはオリーブオイル特有の芳醇な香りをダイレクトに感じられるからです。

自家製オリーブオイルの作り方

オリーブの実
オリーブの実

手作りオリーブオイルと聞くとハードルが高そうに思えますが、作り方はとてもシンプルです。自家製オリーブオイルの作り方や注意点を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

オリーブオイル作りで準備するもの

自家製オリーブオイルを作る際に準備するものは以下のとおりです。

・オリーブの実
・厚手のビニール袋
・台所用ネットもしくは布巾
・コーヒードリッパー
・コーヒーフィルター
・瓶などの容器

特別な調理器具は必要ありません。もしお持ちでない場合は、100円ショップでも購入できるものばかりです。オリーブの種で破けないよう、ビニール袋は厚手のものを用意してください。

オリーブオイルの搾油

オリーブオイル搾油の手順(1)オリーブの実を洗う

洗ったオリーブの実
洗ったオリーブの実

今回、私は市販のオリーブを使用しましたが、ご家庭でオリーブの実を収穫して使う場合は、特にしっかりと水洗いをして汚れを落としましょう。木の枝やゴミなどが付いていないか注意して見てください。傷んだオリーブの実は腐りやすいので、極力使わないようにしましょう。

オリーブオイル搾油の手順(2)オリーブの実を揉み潰す

オリーブの実を揉み潰している様子
オリーブの実を揉み潰している様子

オリーブの実をビニール袋に入れ、揉み潰していきます。

オリーブオイル作りで1番大変かつ、重要な工程です。オリーブの種は先端が尖っているので、力強く揉みすぎると袋を突き破ってしまうので注意しましょう。種を取り除いておくと安心ですが、量が多いと気の遠くなる作業なので、心配な方は袋を2重にしてみてください。

1粒ずつ丁寧に潰していくと、徐々に水分と油が分離してきます。1時間ほど根気強く揉み続けましょう。

揉み終えたオリーブの実
揉み終えたオリーブの実

約1時間揉み続けると上記の写真のようになります。とにかく根気強く頑張りましょう。

オリーブオイル搾油の手順(3)オイルを濾す

揉み終えたオリーブの実を濾す作業
揉み終えたオリーブの実を濾す作業

オリーブの実が潰れたら、用意した布巾や台所用のネットでオイルを濾していきます。手袋をして、ギュッと絞ってください。

今回私は、台所用のネットを使用しました。台所用ネットを使用する場合は、目が粗いものだと果肉が混ざってしまうので、なるべく目が細かいものを使用しましょう。強く握りすぎると破れてしまいますので、力加減に注意してください。

オリーブオイル搾油の手順(4)濾したオイルを1日置く

濾した後のオイルと水分が混ざっている状態
濾した後のオイルと水分が混ざっている状態

濾したオイルは、このように水分とオイルが混ざっている状態です。水分とオイルを分離させるために、1日置きます。

1日置いてオイルと水分が分離した様子
1日置いてオイルと水分が分離した様子

こちらが1日置いたオイルの状態です。1日経つと水分とオイルがはっきりと分離します。

オリーブオイル搾油の手順(5)オイルのみを抽出

オイルを濾している様子
オイルを濾している様子

上の方に溜まったオイルだけを丁寧にすくい、コーヒーフィルターで濾していきます。今回私はスプーンで上澄みを丁寧にすくって濾しましたが、スポイトを使うとよりきれいにすくえるのでおすすめです。コーヒーフィルターで濾すことにより不純物が除かれ、1滴ずつ、ぽたぽたときれいなオイルが抽出されていきます。

完成したオリーブオイル
完成したオリーブオイル

こちらが完成したオイルです。オリーブの実に対して取れるオイルの量は少量ですが、搾りたてのオイルは香りもよく、手作りでしか味わえない特別感があります。

自家製オリーブオイルを作るときの注意点

オリーブオイルを作るときの注意点(1)完熟した実を使う

オリーブにはさまざまな種類があります。オイル作りに適しているオリーブの実は、油分が多い「ルッカ」という品種です。ルッカが手に入らない場合、完熟しているオリーブの実を使うことをおすすめします。なぜなら、完熟しているオリーブの方が、若いオリーブに比べ油分が多いからです。

完熟度は色でも判断することができます。色が青いほど若く、黒いほど完熟しています。

オリーブオイルを作るときの注意点(2)根気強く揉む

オリーブオイル作りに難しい作業はありませんが、とにかく根気強さが必要です。1時間ほど揉み続けなければいけないので労力を使いますが、オリーブオイル作りで1番重要な作業です。時間をかけた分、完成したときに達成感を味わえます。

自家製オリーブオイルのアレンジレシピ

ローズマリーとオリーブオイル
ローズマリーとオリーブオイル

時間をかけてオリーブオイルを手作りしたのであれば、調理方法にもこだわりたいですよね。そこで、搾りたてのフレッシュなオイルを存分に味わえるレシピをご紹介します。

爽やか!レモンドレッシング

〈材料〉
・自家製オリーブオイル 大さじ2
・レモン汁 大さじ1
・塩コショウ 少々

〈作り方〉
(1)塩コショウ、レモン汁をよく混ぜ合わせます。
(2)オイルを入れ、よく混ぜ合わせて完成。

こちらは、オイルの香りを生かしたシンプルなドレッシングです。レモン汁は生搾りがおすすめですが、市販のレモン汁でも十分おいしく召し上がれます。サラダはもちろん、カルパッチョにもよく合います。フレッシュなオイルの香りを楽しむために、召し上がる直前に作るのがおすすめです。

ローズマリーの自家製フレーバーオイル

〈材料〉
・自家製オリーブオイル 50ml
・ローズマリー 2本

〈作り方〉
(1)ローズマリーを洗い、キッチンペーパーなどで水気をしっかりふき取ります。
(2)鍋に自家製オリーブオイルとローズマリーを入れ弱火にかけます。
(3)ふつふつと泡が出できたら火を止め冷まします。
(4)煮沸消毒した瓶に入れて完成。

今回はローズマリーを使ったレシピをご紹介しましたが、お好みのハーブを使って楽しむのもいいですね。

例えば、辛いものが好きな方はニンニク・鷹の爪を入れてピカンテオイルに。鷹の爪・クミンシードを入れればエスニック風に。フレーバーオイルのバリエーションは数えきれないほど豊富です。料理のアクセントになるので、調理油ではなく、仕上げにかけたり和えたりするのがおすすめです。

自家製オリーブオイル作りを楽しむ方におすすめの住まい

作業スペースの広いシステムキッチン
作業スペースの広いシステムキッチン

キッチンの設備が整った物件

キッチンは日々の暮らしで毎日使う場所なので、特に料理が好きな方は物件選びの際にはこだわりたいポイントですよね。

「自宅で料理を存分に楽しみたい」という方には、広い作業スペースがあり、設備が整ったキッチンがおすすめです。作業効率がさらによくなり、快適に料理を楽しめます。

パントリー付き物件

オリーブオイルは熱や光に弱いため、冷暗所で保管することをおすすめします。料理が好きな方は、さまざまな種類の調味料や調理器具などをお持ちの方も多いと思います。ものが多くても、パントリー付きの物件であれば、見た目もすっきりと収納することが可能です。

実は簡単!こだわりの自家製オリーブオイルを作ってみよう

キッチンでオリーブオイルを使ったサラダを作る女性
キッチンでオリーブオイルを使ったサラダを作る女性

今回はオリーブオイルの作り方をご紹介しましたが、非常にシンプルな作り方に驚いた方もいるのではないでしょうか。

特別な調理器具も必要ないので、料理好きの方はもちろん、料理初心者の方でも根気さえあれば簡単に作れます。手間暇かけて作ったものには特別感があり、いつもの料理が一段とおいしく感じるのでぜひ試してみてください。

ご自宅でオリーブの木を育てている方もいらっしゃると思います。オリーブの実を収穫したら、ぜひ1度挑戦してみてはいかがでしょうか?

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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