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意外と簡単!【野草茶の作り方とコツ】心と身体をいたわるボタニカルライフの楽しみ
意外と簡単!【野草茶の作り方とコツ】心と身体をいたわるボタニカルライフの楽しみ

意外と簡単!【野草茶の作り方とコツ】心と身体をいたわるボタニカルライフの楽しみ

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家事や仕事の合間に、ホッと一息つけるティータイムを大切にしている方は多いでしょう。そのようなときに、自宅で簡単に作れる野草茶を取り入れてみてはいかがですか。

野草茶と聞くと、そこら辺に生える雑草から作る、野蛮でクセの強いお茶というイメージがあるかもしれません。しかし、一見雑草に見える植物の中には、野草茶として美味しく飲めたり、健康効果が期待できたりするものもあります。

野草茶は、意外とクセがなく、それぞれの香りや風味を楽しめます。自然に親しみながら、野草を摘んだり、お茶を丁寧に入れて飲んだりする穏やかな時間は、心を落ち着かせてくれるのでおすすめです。

この記事では、田舎育ちで野草になじみの深い私が、野草茶を作れる野草の種類や作り方、効能などの解説とともに自然や植物に親しむ暮らしについてご紹介します。忙しい日々の合間に、野草茶作りをきっかけとして、自然や植物に親しむボタニカルライフを楽しみませんか。

野草茶とは?

まずは野草茶について説明し、野草茶を飲むメリット・効能、野草茶にできる野草の種類について解説していきます。

野草茶とは?

“野草茶”とは、自然に生えている野草の葉や根を摘み、洗って乾燥または焙煎して淹れるお茶のことです。よく作られる野草茶の種類に、ドクダミやヨモギ、スギナなどがあります。

それぞれの野草に独特の風味や香りがあり、個性的で面白い味がするうえに効能もあります。数種類をブレンドするとさらに美味しく飲めるようになりますし、いろいろ作り比べても楽しむのもおすすめです。

ただし、実際に野草茶作りを始めるときには、野草を摘む場所や野草の種類を間違えないようにするための知識が必要です。

野草茶を作って飲むメリットと効能

生命力の強い野草には、身体の不調を整えたり、血の巡りをよくしたりといった健康効果が期待できるものがあります。

薬があまり手に入らなかった時代の人たちは、身近な薬草を煎じて飲むことで、病気や不調に対応してきました。このように、野草茶を作って飲むことは、ただ風味を楽しむだけではなく、毎日の健康を身体の内側から整えていくというメリットがあります。

次に、よく作られている野草茶の主な効能について調べました。

・ツユクサ…湿疹、あせも、むくみなど(身体を冷やす・冷え性、妊婦には不向き)
・ドクダミ…便秘、むくみ、痔、できもの、副鼻腔炎など(患部の熱を取る・冷え性、妊婦には不向き)
・ヨモギ…下腹部の冷え、生理痛など(身体を温めるのでのぼせやすい人には不向き)
・タンポポ…利尿効果、解熱など(身体を冷やしすぎることもあるので多用しない)
・スギナ…むくみ、せき、排尿困難(熱を取り、排出させる力が強い。妊婦、冷え性、腎不全の人は服用しないこと)
・柿…血圧降下、血流改善
・クロモジ…神経の鎮静、血圧降下、冷え性など
・クマザサ…抗菌作用、口臭対策、免疫機能アップ(胃腸を冷やすので胃腸虚弱、妊婦には不向き)
・ビワ…血流改善、骨粗鬆症防止、脂肪分解(種の成分に中毒を起こす物質がある)
・明日葉…血液浄化、貧血防止、抗酸化作用

このように、野草茶にはそれぞれの持つ効能があります。冷え性の人は身体を温めるものを選び、逆に夏の暑くてのぼせるような日には身体を冷やすものを選んだりすると薬草を有効活用できます。

健康のために野草茶を飲んだり、副作用がないように気を付けたりするためには、自分の体質に合わせた野草茶を使い分けるのがおすすめです。身体を冷やす効果が高すぎることから、妊婦さんや冷え性の方には向かないものもありますので、野草辞典などを参照しながら注意して野草選びをしましょう。

野草茶が作れる野草の種類

ドクダミの花
ドクダミの花

ここでは、野草茶が作れる野草の種類、生えている場所や薬草茶に用いる部位も調べました。

・ツユクサ…道端や野原に生え、小さな青い花をつける。全草(根まで)使える。
・ドクダミ…道端、藪などの日陰に群生し、ハート型の葉、白い花をつける。若葉を使う。
・ヨモギ…日当たりのよい草原やあぜ道、土手などに群生。やわらかい若葉を使う。
・タンポポ…野原、土手、原っぱなどに黄色い花をつける。飲用には根を使う。
・スギナ…野原、湿地などの痩せた土地に地中から生える。胞子時はツクシ。その後針状の葉をつける。葉がのび始める前の若葉を使う。
・柿…渋柿でも甘柿でもよい。5〜7月くらいの若葉を使う。
・クロモジ…落葉低木で楕円形の葉をつけ、若枝は緑色で次第に黒い斑点が出る。
・クマザサ…北海道から北日本の高地に細長い葉を付ける。葉を利用する。
・ビワ…オレンジ色の楕円形の実を6月くらいにつける。茶用には若葉を使う。
・明日葉…大型の海浜植物で太い茎が直立し、ギザギザのある羽状の葉、黄色い小さい花をつける。若葉を使う。

このように、意外と身近な道端に生えている野草が野草茶にできます。

野草茶の楽しみ方や注意点

ここからは、実際に野草茶を作ってみたい方へ、野草茶の楽しみ方や作るときの注意点についてご説明します。

野草茶を作り始めたきっかけ

私は田舎の農家で生まれ、あぜ道や林、山に生えている野草を摘んで遊び育ったので、野草にはなじみがあります。近所には野草の種類に詳しい人がいましたし、祖母や近所のおばさんたちが摘んできた野草を軒先で干して、お茶にして飲んでいる風景を見ていました。

私は普段から日本のお茶や紅茶、中国茶・ルイボスティー・マテ茶・ハーブティーなど、その日の気分に合ったものを選んで飲むことが多いのですが、変わった風味や新しい味を探すのも好きです。

あるとき、薬膳や漢方の勉強をしている友人に、野草茶は自宅で作る楽しみもあるし、身体にもいいとすすめられました。試しに野草茶を自宅で作ってみると、意外と簡単で美味しく、風味も面白くてすぐにハマってしまいました。

田舎でよく見ていたドクダミやヨモギ、柿の葉なども飲みましたが、農家さんにもらったクロモジは香りがよく、美味しかったです。ゆっくり焙煎することで風味が変わり、香ばしさが出るという変化も面白かったです。

野草茶を作るときの注意点

野草茶は、身近な草を摘んで作れる手軽さと面白さがあります。散歩途中や自然散策がてら、野草茶にできる野草探しをするのは新しい楽しみになりました。

しかし、野草を採取し、野草茶としていただくときはいくつか注意点もあります。思わぬ副作用や事故、トラブルを防ぐためにも把握しておきましょう。

◎毒草に注意!…見た目は似ていますが、自然の中には猛毒の毒草も混在しているので、採取する際は図鑑などの写真とよく見比べましょう。自分で判断ができない場合は触らないようにしてください。

◎採取場所に注意!…他人の家の庭先や畑の横など、誰かの所有地などから勝手に採取するのは避けましょう。また、除草剤などの農薬がかかっている可能性も考慮する必要があります。

◎服装に気を付けよう…藪や草むらは毒虫などがいる可能性を考慮して、できる限り肌が見えない長袖や、長ズボンを穿くようにしましょう。

◎取る量に注意!…自然からのおすそ分けをいただくので、根こそぎ取らずに葉っぱだけ優しく摘むような気持ちで、使う分だけを持ち帰りましょう。

◎効能に気を付ける…体質によって、野草茶の効能に向き不向きがあります。健康のためによかれと思って飲むことで、逆に不調を呼んでしまわないように効能を調べておくと安心です。

美味しい野草茶の作り方・レシピ

ドクダミ茶と乾燥したドクダミの葉
ドクダミ茶と乾燥したドクダミの葉

ここでは、野草茶の作り方・レシピをいくつかご紹介します。

野草茶を作るときに準備するもの

まずは野草を採取する際の道具と、野草茶を作る際に必要な道具をご紹介します。

・採取用の道具…剪定用のハサミ、採取袋やかご、野草辞典やガイドブック、軍手
・野草茶作り用…洗うためのボウル、干すためのかごかザル(干物用ネットなどもよい)、ふきんかキッチンペーパー、保存用の密閉できる袋か瓶、乾燥剤、蒸し鍋、やかん、急須かティーポット

基本の野草茶の作り方

私が自宅で作っている、基本的な野草茶の作り方をご紹介します。

〈作り方〉
⑴ 採取してきた野草のゴミや枯れ草、虫食い、傷んでいる葉、表面についた土などを取り除く。
さっと洗い、水を張ったボウルに10分くらいつけておく。浮いてきた汚れや土などを優しくこすり洗いして、最後によくすすぐ。
⑵ 乾いたふきんなどの上に広げて、水分を優しく押さえて取る。
⑶ 野草を2~3分蒸す(風味が凝縮されるのと、酸化を防ぐ効果がある)。
⑷ ザルやかごなどに重ならないように広げて、直射日光の当たらない風通しのよいところに置き、カラカラになるまで乾かす。大きい葉や長いツルなどは小さく切ると乾きやすい。ドライフラワーのように、ヒモで吊るして干してもよい。干す場所がない場合、部屋干しでもよいが、乾燥に時間がかかるとカビが生える可能性もあるので注意。
⑸ 乾いたら乾燥剤と一緒に瓶などに入れて密閉し、涼しいところか冷蔵庫などで保存する。乾燥が甘いとすぐにカビが生えるので注意。

※焙煎の仕方
フライパンで香ばしい香りがするまで中火で乾煎りする。焦げやすいので注意する。

※飲み方
やかんで5〜10分煮出して、茶漉しで漉しながら器に注ぐ。または、急須にティーバックに入れた野草茶を入れて熱湯を注ぎ、2~3分蒸らして注いで飲む。好みで飲む直前にミルで野草茶を細かく挽いて から淹れてもよい。

柿の葉茶の作り方

柿の葉茶
柿の葉茶

柿の葉茶は、緑の濃い7〜8月の柿の木の葉で作ります。日当たりがよいところで、傷んでいないしっかりした葉を選びましょう。

〈作り方〉
⑴ 洗った柿の葉をザルに広げて2~3日陰干しする。
⑵ 干した柿の葉を細かく切って、蒸し器で2分くらい蒸して火を通す(電子レンジ500wで1〜2分加熱してもよい。)
⑶ 出た水分をふきんやキッチンペーパーで押さえる。ザルや新聞紙などに広げてカラカラになるまで干す。
⑷ 香ばしく味わいたいときは、飲む直前にフライパンで香りが出るまで弱火で乾煎りする。

〈飲み方〉
⑴ 柿の葉5〜10g、水1リットルをやかんに入れて火にかけ、沸騰したら1〜2分煮出す。
⑵ 茶漉しなどで漉しながら器に注ぐ。

クロモジ茶の作り方

クロモジの木
クロモジの木

クロモジは香りがよく、リラックス効果があるとされ、香油や高級爪楊枝にも使われている木です。クロモジ茶は、クロモジの若い枝葉を使います。クロモジ茶の香りはブレンド向きで、緑茶や紅茶、お酒の割材としてもおすすめです。

〈作り方〉
⑴ クロモジの枝葉を優しく、よく洗って水気を押さえる。
⑵ 葉と枝に分けて小さく切り、ザルや新聞紙などに広げてパリパリに乾燥させる。乾燥したら合わせて乾燥剤とともに密閉して保存する。

〈飲み方〉
やかんにクロモジ茶10gくらいと水1リットルを入れ、沸騰したら弱火で5分くらい煮出す。茶漉しで漉しながら注ぐ。

ヨモギ茶の作り方

ヨモギの葉
ヨモギの葉

ヨモギは、草餅でもおなじみの香りのよい野草で、若い葉を摘んでお茶にします。乾燥したヨモギを袋に入れて、入浴剤としても使うことが可能です。

〈作り方〉
⑴ ヨモギの葉の根元の汚いところを取り除く。水でよく洗い、ふきんに広げて水気を押さえる。
⑵ ざく切りにして、ザルなどに広げ、室内の風通しのよいところでよく干す。

〈飲み方〉
⑴ 好みで乾煎りしてから淹れてもよい。ヨモギ茶5〜10gを水1リットルで煮出す。もしくは急須やティーポットにヨモギ茶を入れてから熱湯を入れ、2~3分蒸らしてから注ぐ。
⑵ ピッチャーなどに作って、冷やして飲むのも爽やかでおすすめ。

野草茶を自分好みにブレンド

野草茶には、風味や香りの違い、効能の特性などがあります。独特でクセの強い香りがあるものもありますが、自分で作ると思ったよりも濃い風味が出ず、あっさりして物足りなく感じることも。そのようなときは、自分の好みに合わせて何種類かブレンドしたり、紅茶などの茶葉やスパイス、レモン汁などを合わせてみたりするのもおすすめです。

<アレンジの例>
・クロモジ+紅茶+レモン
・ドクダミ+柿の葉+ヨモギ
・ドクダミ+ほうじ茶
・ビワ+番茶+カルダモン+クローブ
・ヨモギ+ウーロン茶

野草茶作りを楽しむ住まい

ここからは、野草茶作りをおうちで楽しみやすい、おすすめの住まいをご紹介します。設備環境の整った住まいで、野草茶作りにチャレンジしてみてください。

充実したキッチンのある住まい

野草茶を作るときには、使いやすく設備の整ったキッチンがおすすめ。葉を洗いやすい広いシンク、作業しやすい広い作業台やテーブルも必要です。直射日光が当たらず、風通しがよければ野草茶をキッチンで干すことも可能です。

キッチンの明るい出窓などのスペースは、野草を干すのに向いています。野草を摘みながら、野花なども一緒に摘んで、キッチンに可愛らしく飾れば気分も華やぎます。

自然を楽しめる住まい

すぐ近くに大きな公園や川、野原などの自然に囲まれた住まいは野草茶作りをする環境として理想的です。休日に散策しながらお茶にできる野草摘みをする時間は、いい気分転換にもなるでしょう。

気に入った野草やハーブを植えてみたり、野草を干しておいたりするスペースが取れる庭やベランダがついている住まいもおすすめです。庭に植物があり、丁寧に植物を世話する生活は心を癒やしてくれるでしょう。

夢の自給自足生活!畑つきの住まい

植物を愛したり、食べるものや飲み物に気を遣い始めたりすると、普段口にするものもできるだけ自分で作りたいと思うようになる人もいるのではないでしょうか。

野草も自分の敷地内であれば気兼ねなく採取できますし、自分の畑で自分の食べる野菜を作れる生活に憧れる人も多いでしょう。テレワークが進んだ今、都心を離れて自然に近い郊外の畑付きの住まいで自給自足の生活をするのは、心・身体・地球に優しい理想的な暮らし方なのかもしれません。

野草茶を楽しむ暮らしで心と身体をいたわるボタニカルライフを!

今回の記事では、意外と簡単にできる野草茶の作り方についてご紹介しました。野草を洗って、蒸して、干すだけで簡単にお茶が作れます。一度作り始めると、ほかの野草に興味を持ったり、自分なりのブレンドを試してみたりしたくなるものです。

野草を採取する際の注意点やマナー、野草茶の効能や飲み方などについてもご説明しました。野草茶は自然のものをいただいて作るため、季節の変化に敏感になったり、周囲の自然に興味が湧いてきたりします。野草茶をきっかけに、植物を栽培してみたくなったり、いずれは庭や畑付きの住まいで暮らしたくなったりすることもあるでしょう。

植物のある生活は、心が安らぎます。野草茶を暮らしに取り入れることによって、植物に親しみ、心も身体も健やかな暮らしができそうです。ぜひこの記事を参考に、野草を取り入れた楽しいボタニカルライフを送ってみてください。

鈴木茉子料理人歴20年以上・ライター

東北の米農家に生まれ、今は料理人として和食屋を営んでなおります。季節の移り変わりを食卓にお届けしたい、と旬の食材を献立に組み込んでお出ししています。料理上手の祖母の元で、季節の野草の田舎料理に親しんで育ちました。Noteにレシピブログをかいています。二十四節気や和の薬膳や禅、神社仏閣巡り、郷土芸能など、日本の伝統文化も勉強中! 休日は、日本全国の食材や郷土料理を探し、生産者さんに会いに行く旅をしたり、地方のローカル線に乗ったり、一人でフェスに行ったり、料理と哲学と好奇心と多趣味をもとに、皆様の心地よい暮らしのお役に立てる記事を書いていければと思っております。

※掲載内容の実施に関してはご自身で最新の情報をご確認ください

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