管理栄養士という職業柄、食品を買うときはパッケージに表示されている原材料を見る習慣があります。食品に使われている添加物が気になってしまうからです。保存性や風味、見た目をよくするためといえども「こんなに入っているの?!」と驚くことがあります。
私が好きなグミも添加物が入っている食品の1つです。そこでお菓子作りが好きな私は、「自分で作れるかも?」と思い、グミ作りに挑戦してみました。実際に作ってみたらとても簡単で、おいしくて感動!
そこで今回は、わが家で作っているグミレシピを3つご紹介します。作ったグミのアレンジ法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- グミはそもそもどんなお菓子?
- 子どもの噛む力をつけるためにできた
- 日本でグミが広まったのはいつ?
- グミを手作りする魅力
- グミを手作りする魅力(1) 簡単な材料、手順で完成する
- グミを手作りする魅力(2) 形、硬さ、味などを自分好みにできる
- グミを手作りする魅力(3) 添加物が少なく、安心して食べられる
- グミを手作りする魅力(4) さっぱりした甘さでヘルシー
- グミを手作りする魅力(5) 小さなお子さんと一緒に楽しめる
- とっても簡単! グミの作り方とポイント
- グミ作りに必要な材料と道具
- 簡単にできるグミレシピ3つ
- 手作りグミをさらにおいしくアレンジ
- グミを作るときのポイント2つ
- 手作りグミがうまくできないのはなぜ? 原因と注意点
- グミ作りを楽しめる住まいとは?
- キッチン台の広い物件
- 収納スペースの広い物件
- おうちでグミ作りを楽しもう
グミはそもそもどんなお菓子?
子どもの噛む力をつけるためにできた
グミは、果汁などをゼラチンで固めたドイツ発祥の菓子の一種です。名称はドイツ語でゴムを意味するGummiに由来しています。
1920年代初頭のドイツでは、強く噛む必要のある食べ物は少なくなり、歯に関する病気にかかる子どもが増えていました。そのため、1922年に子どもたちの噛むトレーニングのために作られたのがグミの始まりといわれています。
日本でグミが広まったのはいつ?
1980年、日本ではじめてグミが販売されました。「夏場に強い商品」「チョコレート以外にも楽しめる子ども向け商品」ということで開発されたそうです。
当時すでにグミは輸入品として流通していましたが、海外製グミの触感は日本人にとって硬すぎたのです。そこで日本人に合う食感を出すこと、市販菓子としての保存性を確保するのに苦労を重ねた結果、現在の形に。その後女子高生を中心にフルーツ味のグミがヒットし、メジャーなお菓子になりました。
グミを手作りする魅力
グミを手作りする魅力(1) 簡単な材料、手順で完成する
お菓子作りって何かと時間がかかるものが多いですよね。手作りグミの魅力は、時間がかからず簡単に作れること。調理時間は20分程度と短く、しかも材料や道具が手に入りやすいことです。
基本の材料は、ゼラチン、砂糖、水あめ、ジュース、はちみつなどです。調理器具は、ゴムベラ、小鍋、シリコン型など100円ショップで手に入るものが多いため、材料費もあまりかかりません。
グミを手作りする魅力(2) 形、硬さ、味などを自分好みにできる
形や硬さ、味などを自分好みにアレンジできることも手作りグミの魅力です。シンプルな四角形や、かわいい動物の型などで冷やし固めると、自分だけのグミができます。
硬さはゼラチンの量で調整できます。硬めの食感がお好みなら、ゼラチンの量を増やすと良いですよ。
そして、食べたい味で作れるのも手作りグミならではの魅力です。液体のものならなんでもグミの材料になります。作りながら「次は●●味のものを作ってみよう」とアイデアを練るのも楽しいです。
グミを手作りする魅力(3) 添加物が少なく、安心して食べられる
グミを手作りする魅力は、どんな材料を使っているのかがわかることです。市販のグミはおいしいですが、原材料を見ると、たくさんの添加物が使われているものも。賞味期限は長いですが、健康面では心配になることもあります。日常的にグミを食べるなら、安心して食べられるものが良いですよね。
グミを手作りする魅力(4) さっぱりした甘さでヘルシー
グミを実際に作ってみると、市販のものとは甘みの強さに差があります。市販のグミには砂糖をたくさん使っているものもあるのです。その点、手作りだと甘さの調整ができるので、砂糖の量を加減することもできます。
また、グミは噛み応えがあるので、少しの量でも満足感を得られます。ダイエット中、どうしてもおやつを食べたくなったときにもおすすめですよ。
グミを手作りする魅力(5) 小さなお子さんと一緒に楽しめる
小さなお子さんと一緒に楽しめるのも、手作りグミの魅力です。基本的に包丁を使うことはありませんし、加熱調理の工程でやけどをしないように気をつければ、「次はどんな形のものを作ろうか?」とアイデアを出し合いながら楽しく作ることもできます。
とっても簡単! グミの作り方とポイント
グミ作りに必要な材料と道具
手作りグミに必要なものを紹介します。これからチャレンジする方は、ぜひ参考にしてください。
・ゼラチン
スーパーマーケットの製菓材料コーナーに並んでいます。1袋5gの小袋包装のものだと、計量する手間を省けます。
・砂糖/水あめ
砂糖はグラニュー糖がおすすめです。または普段使っている上白糖でも代用できます。砂糖と合わせて水あめを使った方が、グミに弾力が出ます。
・ジュース
100%の果汁ジュースや野菜ジュースがおすすめです。グミにしっかり味をつけられます。
・レモン果汁
ゼラチン特有の臭みを消す役目と、レモンの酸味でグミの味を引き締める効果があります。市販の100%レモン果汁でも問題ありません。
・ゴムベラ
グミの材料を煮詰めるときに使います。100円ショップでも売っています。
・小鍋
直径12~15cmくらいの片手鍋がおすすめです。注ぎ口があると、できたグミ液を型に流し入れやすいです。
・シリコン型
グミを固めるときに使います。100円ショップでもいろいろな種類の型が売っています。
・スプーン
ジュースなどを加熱するときにできるアクを取るのに便利です。
・計量カップ、デジタルスケール
材料を計量するときに使います。
簡単にできるグミレシピ3つ
簡単にできるグミレシピを3つご紹介します。市販のものよりも甘さ控えめで、後味がスッキリしています。基本のレシピを紹介していますので、自分好みにアレンジして、いろいろな味を楽しんでくださいね。
(1)みんな大好きフルーツグミ(オレンジ味)
フルーツジュースの定番、オレンジ味のグミレシピです。オレンジジュースを他のジュースに変えても作れます。
【フルーツグミ(オレンジ味)の材料】4人分
・100%オレンジジュース 100g
・グラニュー糖 40g
・水あめ 40g
・粉ゼラチン 10g
・冷水(ゼラチン用) 30g
・レモン汁 大さじ1(15g)
・サラダ油(無味無臭のもの) 少々
【下準備】
・冷水の入った器に粉ゼラチンを入れる。スプーンで均等になるように混ぜ、水分を含ませる。乾燥しないようにラップをしておく。
・グミの型(シリコン型など)に、サラダ油(無味無臭のもの)を薄く塗っておく。
【フルーツジュースグミ(オレンジ味)の作り方】
所要時間:約20分
① オレンジジュースとグラニュー糖、水あめを小鍋に入れ、弱火にかける。ゴムベラで静かに混ぜながら、焦がさないように煮詰めていく。アクが出るようなら、スプーンですくい取る。
② ①の液が沸騰し、とろみがついたら火からおろす。
③ 液が熱いうちに、ふやかしたゼラチンを細かくちぎりながら加える。空気が入らないよう、静かに混ぜて溶かす。
④ ゼラチンが溶けたら、レモン汁を加えて混ぜる。
⑤ 準備しておいた型に手早く流し入れる。
⑥ 粗熱を取ってから冷蔵庫で1時間以上冷やし固める。型から外してできあがり!
【フルーツグミ(オレンジ味)のポイント】 ・液を煮詰める目安は、液体の総量が90~100gになる程度です。液を煮詰めた方が、弾力のあるグミができます。 ・今回はオレンジ味ですが、りんごやグレープ、梅などでも作れます。 (2)手作りならではの野菜ジュースグミ フルーツグミ(オレンジ味)の材料を少し変えて、野菜ジュース味のグミを作ってみました。市販のもので野菜ジュース味はあまり見かけないですよね。作り方の手順は上記のフルーツジュースグミと同じ。①で使ったオレンジジュースを野菜ジュースに変えると野菜ジュース味のグミになります。 【野菜ジュースグミの材料】4人分
・100%野菜ジュース 100g・グラニュー糖 40g
・水あめ 40g
・粉ゼラチン 10g
・冷水(ゼラチン用) 30g
・レモン汁 大さじ1(15g)
【下準備】 ・冷水の入った器に粉ゼラチンを入れる。スプーンで均等になるように混ぜ、水分を含ませる。乾燥しないようにラップをしておく。 ・グミの型(シリコン型など)に、サラダ油(無味無臭のもの)を薄く塗っておく。 【野菜ジュースグミの作り方】 所要時間:約20分 ① 野菜ジュースとグラニュー糖、水あめを小鍋に入れ、弱火にかける。ゴムベラで静かに混ぜながら、焦がさないように煮詰めていく。アクが出るようなら、スプーンですくい取る。 ② ①の液が沸騰し、とろみがついたら火からおろす。
③ 液が熱いうちに、ふやかしたゼラチンを細かくちぎりながら加える。空気が入らないよう、静かに混ぜて溶かす。
④ ゼラチンが溶けたら、レモン汁を加えて混ぜる。
⑤ 準備しておいた型に手早く流し入れる。
⑥ 粗熱を取ってから冷蔵庫で1時間以上冷やし固める。型から外してできあがり。
(3)はちみつレモングミ(ハードタイプ)
はちみつとレモン汁で作るシンプルなグミです。ゼラチンの量を増やしてハードタイプにしました。
レモンの酸味と、はちみつのやさしい甘さで、飽きのこないおいしさです。疲れたときや、リフレッシュしたいときに食べるのがおすすめです。レモンに含まれるクエン酸と、はちみつに含まれるブドウ糖と果糖が疲労回復をサポートしてくれます。
【はちみつレモングミの材料】4人分
・100%レモン果汁 50g
・はちみつ 40g
・粉ゼラチン 15g
・冷水(ゼラチン用) 45g
・サラダ油(無味無臭のもの) 少々
【下準備】
・冷水の入った器に粉ゼラチンを入れる。スプーンで均等になるように混ぜ、水分を含ませる。乾燥しないようにラップをしておく。
・グミの型に、サラダ油(無味無臭のもの)を薄く塗っておく。
【はちみつレモングミの作り方】
所要時間:約20分
① 小鍋にレモン汁とはちみつを入れ、弱火で熱してゴムベラで混ぜる。
② 沸騰直前まで温めたら火を止め、ふやかしたゼラチンを小さくちぎりながら加えていく。
③ ゼラチンが溶けるまで混ぜる。ゼラチンが溶けにくい場合は少し火にかける。沸騰しないように注意。
④ ③を型に入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間以上冷やし固める。
⑤ 型から出して24等分に切り分けてできあがり!
手作りグミをさらにおいしくアレンジ
手作りグミはそのまま食べる以外に、アレンジすることもできます。ドリンクに入れたり、ヨーグルトのトッピングにしたりと自分好みにカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。
(1)グミ入り炭酸ドリンク
手作りグミを炭酸水やソーダに入れると、見た目もきれいでよりおいしく食べられます。ノンアルコールカクテルに手作りグミを入れてみたところ、とてもおいしいドリンクができました。グミを何種類か作って入れると、いろいろな味を楽しめます。ぜひおすすめしたい食べ方です。
(2)果汁ジュレと一緒に
ジュレはゼリーをフォークのようなものでクラッシュして作ったものです。グミ作りでも使ったゼラチンでジュレを作って、グミと一緒に盛り付けると、見た目がキラキラと華やかに。ジュレは市販のゼリーをクラッシュして作っても、簡単なのでおすすめですよ。
【果汁ジュレの材料】4人分
ジュース(オレンジ・ぶどう・りんごなど) 250ml
砂糖 40g
粉ゼラチン 5g
冷水 20ml
【果汁ジュレの作り方】
① ゼラチンは冷水でふやかしておく。
② 鍋にジュース、砂糖を入れて火にかける。砂糖が溶けたら火を止めてゼラチンを加える。
③ 容器(プラスチック製の保存容器など)に②を流し入れて冷やし固める。
④ しっかり固まったら、フォークでクラッシュ状にする。
⑤ グラスに④を入れ、手作りグミを飾る。
(3)ヨーグルトのトッピングに
手作りグミをプレーンヨーグルトにトッピングしてもおいしいです。フルーツと一緒に盛り付けると、より華やかに見えますよ。
グミを作るときのポイント2つ
グミを作るためにはポイントが2つあるので、ご紹介しましょう。
(1)食感
硬くしたいときはゼラチンの分量を増やしましょう。ゼラチンをふやかすときの水の分量は、ゼラチン:水=1:3です。ゼラチンをふやかすときは乾燥しないようにラップをしましょう。
(2)見た目・形
好きな形でOK! チョコレートを作るときのシリコン型だとかわいい形のものが作れますし、グミを取り出しやすいです。小さめの保存容器に入れて固めるのもおすすめです。キューブ状にカットしてもかわいいグミが作れますよ。
手作りグミがうまくできないのはなぜ? 原因と注意点
せっかく作ったグミが、うまくいかない、まずくなってしまうときの原因と失敗しないためのポイントをご紹介しましょう。グミを手作りするときの注意点も一緒にご紹介します。
(1)味が薄かった
果汁の少ないジュースでグミを作ると、味がぼんやりした薄味のグミになってしまいます。100%果汁の濃いジュースや、希釈して飲むタイプなら原液を使うのがおすすめです。
(2)弾力のないグミになった
弾力のあるグミを作るには、水あめやはちみつを使うのがおすすめです。また、ゼラチンの量を増やす、冷やし固める時間を1時間以上にすると弾力のあるグミができます。
(3)グミ作りを失敗しないためのポイント
味のしっかりした、弾力あるグミを作るためのポイントは5つあります。
・グミの液を煮詰めるときはアクをすくい取った方が、きれいに仕上がります。
・ふやかしたゼラチンはゴムのかたまりのようになります。細かくちぎって入れた方がダマにならず、溶けやすいです。
・ゼラチンは沸騰させてしまうと凝固率が下がり、固まりにくくなります。沸騰させないようにしましょう。
・型に流し入れるときは、サラダ油を薄く塗っておいた方が固まったグミを取り出しやすいです。塗る油は無味無臭のものにしましょう。
・グミは1時間以上冷やした方が、しっかり固まります。
(4)グミを手作りするときの注意点
・作ったグミは冷蔵庫で保存してください。市販のものと異なり、保存料が入っていないので、作った当日または翌日までには食べるようにしましょう。
・小さなお子さんと作るときは、やけどやけがをしないよう注意してください。
グミ作りを楽しめる住まいとは?
家族で楽しめるグミ作り。お子さんも「今日は●●味、今度は〇〇味! 」と夢中になってしまうかもしれませんね。 ここからはグミ作りを楽しみやすい住まいをご紹介します。
キッチン台の広い物件
手作りグミを楽しむには、キッチン台の広い物件がおすすめです。グミの材料を並べておけば、手際よく作れます。グミの液は熱いうちに型へ入れないとすぐ固まってしまいます。型を並べて置けるような、広いキッチン台があると理想的です。
収納スペースの広い物件
グミの材料や道具を収納できる物件だと、ゼラチンや保存のきくジュースなどをストックできます。手作りグミは調理時間もかからないので、食べたいときにすぐ作れたらうれしいですよね。
おうちでグミ作りを楽しもう
今まで「グミは買って食べるもの」だと思っていました。実際にグミを作ってみるととても簡単で、すっかりハマっています。ジュースの種類やゼラチンの分量、形を変えれば、手作りグミのアレンジは無限大です。ぜひ自分好みのグミ作りにチャレンジしてみてくださいね。