朝食の代表的なメニューの一つ、パン。トーストやサンドイッチなど、食べ方のバリエーションも豊富です。
最近では高級食パン屋が話題になることも増えてきました。しかし、いざ切ってみると、切り口がボロボロになってしまった経験はありませんか?
また、サンドイッチ用に薄めにカットしようとしても、パンが折れたり、変な方向に切れてしまったり…。パンがきれいに切れないと、せっかくのふんわりとした食感が台無しになってしまいます。
そこでこの記事では、パンが大好きな私がパンをきれいに切る方法をご紹介します。パン切り包丁の選び方や切り方別のレシピなどもお伝えしますので、参考にしていただけるとうれしいです。
- パンをきれいに切るのは難しい
- こだわりたいパンの切り方
- パンをよりおいしく! きれいに切るポイント
- カットする食パンの幅より長い包丁を使う
- カットする前に包丁を温める
- フランスパン・バタールをきれいに切る方法
- 切り方で変わるフランスパン
- 1つは持っておきたい! パン切り包丁の種類と選び方
- 平刃
- 波刃
- ハイブリッド刃
- 電動刃
- 意外と重要? 持ち手の素材
- ステンレス製
- 木製
- 樹脂製
- 食パンの保存方法
- 冷蔵庫での保存は基本NG
- 食パンを冷凍庫で保存するには
- パン好きな人におすすめの自由が丘と暮らしの魅力
- 自由が丘はパン屋のバリエーションが豊富
- パンをさらに楽しめるお店も
- パンを趣味として楽しもう
- まとめ
パンをきれいに切るのは難しい
私の朝食の定番は、トーストとコーヒー。こんがりときつね色に焼いたお気に入りの食パンに、少し多めのバターを塗り、コーヒーをハンドドリップで入れたら、朝食の完成です。苦めのコーヒーと、しっかりと味の染み込んだトースト。それだけで私は朝の時間を快適に過ごせます。
こだわりたいパンの切り方
シンプルで奥深く、手軽に楽しめるパン。その魅力を最大限に引き出すのが「切り方」です。
食パンやバゲットなどは切り方によって、いろいろな楽しみ方ができます。しかし、切った断面がボロボロになってしまったり、食感が台無しになってしまったり、きれいに切るのは案外難しいものです。
私自身、パンにハマり始めていたときに、高級な食パンをいくつもボロボロにしてしまいました。さらに、ふんわりとした食感が売りのパンも、上手に切ることができずに潰してしまった経験もあります。また、表面が硬いフランスパンも切るのが難しいですね。
パンをよりおいしく! きれいに切るポイント
食パンは食べる機会も多く、もっとも身近なパンといえるでしょう。ふんわりした生地やもちもちの食感を楽しむためには、2つのポイントがあります。どちらも特別に難しいことではありません。
カットする食パンの幅より長い包丁を使う
切りたい食パンの幅よりも包丁の方が短いと、のこぎりのように何度も前後に動かす必要があります。この前後の動きが食パンをボロボロにしてしまう理由の一つです。食パンの幅よりも長い包丁を利用すると、必要以上に前後に動かすことなく、食パンをカットできます。
カットする前に包丁を温める
パンをカットする前に包丁を温めると、普通の包丁でも驚くほどきれいにパンを切れます。これは温めた包丁を使ってカットすることで、パンに含まれているバターなどの油分が溶け、切りやすくなるからです。パンの性質を利用しつつ、手軽に美しい切り口を楽しめます。
包丁を温めるときは、ポットで沸かしたお湯を使う方法が手軽です。お湯を包丁にかけてキッチンペーパーで拭き取り、1枚パンを切ったら、再びお湯をかけて温めます。これを繰り返すことで、きれいな切り口でパンをカットし続けられるのです。
1回パンを切るたびにお湯で濡らすのが面倒くさいと思うかもしれません。しかし、実際にテンポよくパンを切る作業は楽しく、2斤くらいならあっという間に切り終わりますので、ぜひ試してみてください。
フランスパン・バタールをきれいに切る方法
続いて、フランスパンやバタールの切り方をご紹介します。硬くて表面がゴツゴツしているフランスパンやバタール。上から切ろうとすると、包丁の刃が滑ってきれいにカットできず、指を切ってしまいそうになることもあります。
フランスパンやバタールをきれいに切るポイントは、ずばり裏側から切ること。
ひっくり返してから切る
フランスパンは、ひっくり返して裏側からカットするのがおすすめです。フランスパンの裏側は、一番焼き目がついているので特に硬く、簡単には潰れません。裏返すだけで、簡単にスパッと切れるので、ぜひ試してみてくださいね。
切り方で変わるフランスパン
フランスパンは切り方によって、楽しみが変わるパンです。ここからは代表的な切り方と、それぞれ簡単に楽しめるレシピをご紹介します。
斜め切り
オーソドックスなフランスパンの切り方が斜め切りです。斜めにカットすることで切り口の面積が大きくなり、上に何かをのせる料理に向いています。私のおすすめはガーリックトーストです。ニンニクの香ばしい香りが食欲を誘うので、食欲がなくなりがちな夏におすすめです。
横切り
フランスパンの長い面をカットする切り方がこちらです。横切りの特徴は、フランスパンの硬い面が片側だけになるので、硬い表面が苦手な人も食べやすいところです。フランスパンの長い形を生かして、半分に切れ目を入れて、サンドイッチを作ることもできます。
スティック
最後は、細長い俸状にカットする切り方です。上に何かをのせて食べることには向いていませんが、スープやソースにディップして食べるときに向いています。スティック状に切ったフランスパンを軽く焼き、コーンスープにつけて食べれば、簡単に朝食が完成します。
私がパンの魅力にハマったきっかけも、おつまみとしてのパンに出合ったことでした。トーストしたバゲットを塩の入ったオリーブオイルにつけて食べる、という方法でした。素材の味がお互いをしっかりと引き立て、それぞれの味わいを楽しめます。シンプルだからこそ、パンの風味・オリーブオイルの香り・塩の味わいが楽しめる一品です。
1つは持っておきたい! パン切り包丁の種類と選び方
ここまでは、普通の包丁でパンを切る方法を解説してきました。しかし、もっときれいに切りたい場合や、温めたりするのが面倒だという場合は、専用の包丁を用意してみましょう。パン切り包丁はさまざまな種類があります。
平刃
文字どおり、平らな刃の包丁のこと。主に柔らかいパンのカットに向いています。パンくずが出にくく、ふんわりした食パンを潰さずにきれいにカットできます。ホームベーカリーを持っている人や食パンをよく食べる人におすすめです。
また、刃のメンテナンスをしやすいところも平刃タイプのメリットといえるでしょう。柔らかいパンをカットするものなので、一度メンテナンスをすれば切れ味が長持ちします。
波刃
パン切り包丁といえば、波刃を連想する人も多いのではないでしょうか。独特の波の形は、硬いパンでもしっかりと刃が引っかかってカットできるように考えられています。硬いパンだけでなく柔らかいパンもカットしやすいので、初めてパン切り包丁を買うときにおすすめです。
買うときのポイントは、刃の波の形です。波の形が大きければ硬めのパン、小さくて細かいなら柔らかいパンが切りやすくなります。具体的に切りたいパンの種類が決まっている場合は、波の形に注意して選択してみてください。
ただし、独特の刃の形から使い込んだときに刃が研ぎにくいというデメリットがあります。普段から包丁を研ぎ慣れていないと、逆に刃を潰すことになりかねません。切れ味が悪くなってきたら、刃を研ぐための道具を買う前に買ったお店に相談してみましょう。
ハイブリッド刃
平刃と波刃のよいとこ取りをした包丁がハイブリッド刃です。柔らかいパンには平刃部分を、硬いパンには波刃部分を使い分けることで、きれいな切り口になります。
デメリットは、値段の高さと使い方にコツが必要な点。ハイブリッド刃の包丁は、特殊な刃の形であることから、値段が高くなってしまいます。
また、使い方に慣れていないとパンの切り口がボロボロになってしまうこともあるでしょう。そのため、やや上級者向きの包丁といえます。
電動刃
刃自体が動く電動タイプは、包丁というよりもDIY用のノコギリのような姿です。電源が必要なので使う場所が限られる半面、大きなパンや硬いパンでも簡単に切れます。さらに、食パンを薄く切りたいときも電動刃なら、スムーズにカットできるので便利です。
専門的な道具のように見えますが、普通の家庭用の商品としても販売されています。置く場所と使う頻度にもよりますが、パンを切る機会が多ければ、買ってみたいアイテムといえるでしょう。
意外と重要? 持ち手の素材
パン切り包丁に限ったことではありませんが、刃だけではなく持ち手も重要なポイントです。持ち手は、手に持ったときの重さの感じ方や自分の手との相性など、包丁の使い心地を左右する部分です。そのため、できるだけ手に持ってから選ぶようにしましょう。
包丁の持ち手は大きく分けて3つのタイプに分かれます。それぞれにメリット・デメリットがあるので、簡単にご紹介します。
ステンレス製
刃の部分と持ち手が一体になっているステンレス製の包丁は、素材のつなぎ目がないので、汚れがたまりにくく衛生的です。ステンレス製の包丁は、食洗器にも対応しているものが多いのもメリットの一つといえるでしょう。
また、持ち手の部分から先端に向かって細く刃になっていく形は、見た目も美しいので「見せる収納」をしたくなります。
デメリットは、すべてがステンレスで作られているので、やや重いところです。人によってはずっしりとした重さが、使いやすく感じることもありますが、普通の家庭で長時間使うには不向きといえます。
木製
ステンレス製とは違い、木の質感を生かした柔らかい手触りの持ち手です。見た目もかわいらしく、刃の部分と木の持ち手の色合いなど、飾っておきたくなるようなデザインの包丁が多いという特徴があります。
ただし、使い続けていくとカビや黒ずみなど、劣化しやすいのが気になるところ。温度や水に弱いので、食洗器に対応していない包丁がほとんどです。愛くるしい見た目は、思わず手に取りたくなりますが、使った後まで考えてから買いたい包丁です。
樹脂製
プラスチックなどの樹脂で作られているので、軽いのが特徴です。木製の包丁と違って食洗器に対応しているものが多いので、後片付けが簡単です。他の2種類の包丁と比べ、金額も安いものが多いので、入門用にぴったりといえるでしょう。
刃と樹脂製の持ち手の接続部分に汚れがたまりやすいなど、細かいデメリットはあるものの、大きな欠点はありません。ただし、人によってはステンレス製や木製にくらべて、樹脂製では雰囲気が出ないと思うかもしれません。こればっかりは、好みの問題でもあるので、予算や使い心地と相談しながら決めたいですね。
食パンの保存方法
続いて、きれいに切れたパンをどうおいしく保存するか? 保存方法を紹介します。
冷蔵庫での保存は基本NG
食パンは「冷凍庫」で保存するのがベストといえるでしょう。
冷蔵庫はパンにとって過酷な環境です。そのまま外に出しておいて、カビが生えるよりはマシかもしれませんがあまりおすすめはできません。
食パンの食感を楽しむためには、水分が大切です。作られた瞬間から、食パンの水分は徐々に減っていき、やがてパサパサの食感になってしまいます。冷蔵庫は食品の鮮度を保つために、暗くて冷たいうえに乾燥しているので、食パンにとっては悪条件なのです。
食パンを冷凍庫で保存するには
食パンを冷凍庫で保存する場合も、乾燥させないように注意する必要があります。単純に冷凍庫に入れるのではなく、次の2つのことに気をつけてください。
(1) 食パンをラップでくるむ
(2) フリーザーパックに入れる
この2つの対策を行えば、2週間ほど食パンのおいしさを保ったまま冷凍保存することができます。ポイントは、(2)のフリーザーパックに入れるときに、しっかり空気を抜くことです。空気を抜いておくことで、食パンの乾燥をさらに防ぐことができます。
パン好きな人におすすめの自由が丘と暮らしの魅力
パンが好きな人にとくにおすすめしたいエリアが、自由が丘です。自由が丘は渋谷駅にも近く、他の大きな駅からのアクセスも悪くありません。
しかし、私が自由が丘をおすすめするのは、アクセス以外にも2つの理由があります。
パンが好きな人におすすめ!自由が丘の賃貸物件
自由が丘はパン屋のバリエーションが豊富
自由が丘はおしゃれな街として人気が高く、最新スイーツが発売されることも多いです。パン好きにとっても、新しい味わいを体験しやすい街といえます。世界各国のパンが楽しめたり他の食べ物とのコラボショップがあったりと、飽きることがありません。
一方で、新しいものだけではなく昔ながらのパンが楽しめるお店もあります。懐かしい味わいのコッペパン専門店や、シンプルで飽きのこない味わいが特徴の食パンのお店など。新しいものと懐かしいものの両方を一緒に楽しめます。
パンをさらに楽しめるお店も
もう一つは、パンを楽しむための雑貨や調味料のお店がそろっているところです。パンは、パン単体で楽しむだけではなく、バターやジャム、クリームを塗ることで味を変えられます。また、他の食材と合わせることでより一層おいしさが引き立ちます。
自由が丘にはジャムのおいしいお店や、パンと一緒に飲みたくなる紅茶の専門店、食器や雑貨を売っているお店も多く、ついつい衝動買いしてしまうこともあるでしょう。
どのお皿にどんなパンをのせ、どんな紅茶と合わせるのか。パンだけで楽しむのではなく、一緒に合わせるものも考えることで、パンの楽しみが広がっていきます。
パンを趣味として楽しもう
パンを趣味にするというと、作る方を想像するかもしれませんが、「食べる専門」でも立派な趣味だと思います。気になる町のパン屋さんに1日使って出かければ、日帰り旅行のような気分を味わえます。
また、高級な味を手軽に楽しめるのも、パンならではの魅力です。最高ランクのステーキを食べようと思えば1万円以上必要になることも少なくありません。しかしパンであれば「高級」といわれるランクのものでも、1,000円もあれば十分楽しむことができます。
町のパン屋さんのパンも味わい深いものですが、1,000円前後のパンはやはり一味違います。風味豊かなパンは、毎日の朝食の満足度を上げてくれるでしょう。
まとめ
パンの魅力や奥深さ、楽しみに気づいてからは、しっかりときれいにカットするよう心がけるようになりました。
パンの味や食感は、職人が何度も試行錯誤を重ねて決めた味です。いろいろな小麦やバターの組み合わせを試し完成した味なので、できる限り最高の状態で味わいたいものです。
焼きたてのパンを食べるのが難しければ、自宅でおいしく食べるための切り方や保存方法を知っておきしましょう。パンを楽しむために、特別な道具は必要ありません。皆さんも、ぜひ明日の朝食からきれいな切り口のパンを楽しんでみてくださいね。